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日本の特徴的なものとして挙げられることの多いカプセルホテル。
海外のサイトが京都にある『Nine Hours』というスタイリッシュなカプセルホテルに泊まったレポートを紹介していました。

Nine Hours公式サイト:ninehours.co.jp



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私はは最近の思い出以上にこの日の夜の眠りを楽しみにしていたんだ。
京都にある『Nine Hours』というカプセルホテルはSFチックなデザインで革新的な眠りの技術を取り入れているといい、2013年の10月に閉鎖されてしまうと聞いていたし、私には日本国内を旅行する時間がまだ残っていたから。

カプセルホテルは外国人が日本について考える時に寿司やハローキティと並んで思い浮かべるものの1つでもあるね。
更に、私は日本に住んで5年になるけど、まだこの類のホテルには泊まったことがなかったという事もある。
この国においてはカプセルホテルはあまり良いイメージではないから。
怪しげで汚くて、安全じゃないことも多い、と。
カプセルホテルは70年代に登場して、その後の10年間は主に終電を逃した後に泊まる場所を探している酔っぱらったサラリーマンによって利用されてきたんだ。

『Nine Hours』は棺桶サイズの部屋を持つそういったホテルのイメージを払しょくしようとしている。
場所は京都の美しく伝統的な芸者街である祇園の側だが、そのホテルはモノクロの装飾とミニマルな図形デザインを使っていて、執拗的なまでに清潔で未来的だ。
酔っぱらったサラリーマン向けと言うよりも、ビョークのPVに出てくる医療ロボット向けという感じかな。

このホテルの名前は滞在する時間は9時間しかいらない、という所から来ている。
実際に観光したい場所に行かせないかのように宿泊客を誘惑しているホテルの持つ世界規模でのコンセプトに対してかなり前衛的であるともいえるね。
しかし、『Nine Hours』を運営している人々は、君がそのホテルにいる時間はできるだけ少ない方が良いと考えているんだ。

ベットに向かう準備を行うのに1時間、眠るのに7時間、残りの1時間は朝起きる時のものだ。
もちろん、このタイミングは厳密に管理されているわけじゃない。
宿泊客はたった4800円で17時間滞在することができる。

『Nine Hours』で過ごした時間で不快だったと言えるものはないね。
むしろその正反対だ。
インテリアはシミ一つなく、睡眠用区画は究極にリラックスできるようにデザインされている。
1つ1つにパナソニックが開発した、光で目覚めを誘発させる睡眠システムが導入されているんだ。
宿泊客は個々にリラックスできるようになっているけど、一番重要なのはかなり近くで他の人が寝ているはずなのに全然気にならない事だね。
カプセルは6フィート4インチ(約190cm)ある私でも驚くほどに快適で標準サイズのシングルベッドよりも余裕があり、シートもハイクオリティで肩をホールドするような三日月型の枕もついている。

『Nine Hours』はほとんどの色を排斥している。
内部の標識や文字は性別で色分けされていて、女性が赤で男性は黒だ。
ホテルはフロアごとに男女が分けられていてエレベーターまで男性用と女性用がある。
私が唯一見た鮮やかな色は風呂設備に置いてあった『Nine Hours』ブランドの明るい緑色をした液体せっけん位だ。
それ以外のものはドイツ人工業デザイナー、ディーター・ラムスがずっと前に失くした温泉用の青写真のような感じだね。

徹底したミニマリズムは必ずしもベストとは言えないかもしれない。
手で押す手間を省いたシャワールームの自動点灯装置はあまり動かないでいるとすぐに電気を消したがるようになっている。
エレベーターはあまりに静かで滑らかだから、正直壊れてると思ったくらいだ。
主だった問題は日本式の寝巻で、快適ではあるものの未来的なカルト教団に誘拐された気分をそこはかとなく感じてしまったな。

『Nine Hours』は2009年にオープンして、その時にDesignboomが紹介していた。
このホテルは柴田文江(wikipedia)と彼女のDesign Studio Sが発案したものなんだ。
廣村正彰(wikipedia)が美しくシンプルなグラフィックデザインを担当し、タカアキ・ナカムラがインテリアを担当した。

奇妙な点は幾つかあるものの、クリエイター達の才能には感銘を受けたし、カプセルホテルのコンセプトの究極を実現したような気分になれるね。
しかし、『Nine Hours』は何の前触れもなしに2013年の10月にクローズしてしまった。
ホテルのウェブサイトに31日をもってサービスを止めるというメッセージを残し、それも今ではオフラインになっている。
そしてDesign Studio Sは問い合わせに応答しなかった。
これは本当に残念だ。
今まで見てきた中でもっとも興味深いホテルの1つだし、ホテルでの滞在をできるだけ少なくしようと考えている京都の旅行者には強くお勧めできるホテルだったから。

更新:
何も失われてはいなかった。

以前はオフラインだった『Nine Hours』のウェブサイトだが、今は新しいページに飛ぶようになっており、管理者を変えてリニューアルするらしい。
宿泊客は24時間泊まれるようになるとの事。




↓この記事に対する海外の反応

●karannz1
日本に行ったら絶対に泊まる事にする。

●Ahmed Haji
↑記事を読んでないのか?

●Stylinred
日本には同じコンセプトのホテル(カプセルホテル)が他にもあるよ。

●lolstebbo
弟と東京のカプセルホテルに泊まったけど、 A++++++だったよ。
また泊まりたいね。
しかし、京都のカプセルホテルはかなり手が込んでるんだな。

●EnderTheGreat
↑今気づいたんだが、KyotoとTokyoってスペルがひっくり返ってるんだな。

●Sam Byford
両方についてる京の文字にはCapitalという意味があるんだ。
京都は都の事で、東京は東にあるという意味だね。

●EnderTheGreat
↑成程ね。
サンクス。
京都は日本のかつての皇都だった。
1868年に首都が変わった時に、首都には”京”をつけるという東アジアの伝統に則って東京と言う名前に変わった

●Kangal
日本のどこにあるんだ?
最近日本に行って、泊まりたかったんだけど探しても日本のどこにもなかったんだよな。
存在してるのかすら分からなかった。
ついでに言うと、ニューヨークにインスパイアされたという”Little New York”も看板には載ってるのに見つからなかった。
もっとも、自分は京都よりも東京で時間を過ごしてたんだけど。
”絶対に行くべき”という沖縄に行けなかったのは残念だったな。

●Russdogg
↑京都の錦市場のすぐ南で、京都の複雑な下道を下ったところにあるんだ。

●Captain Megaton
寺町通を南に下りていって、アーケードが終るあたりにあるよ。
高島屋デパートの真裏だね。

●Russdogg
去年ここに泊まったけど最高だったな。
2つ注意点がある。
男女がフロアで分かれてるから、妻はそれが不満だったみたいだ(笑)
名前は”9時間”になってるけど、追加料金なしで14時間滞在できると言われたよ。

●fastm3driver
↑1つの区画に2人泊まる事は出来ないって事?
カップル用は無い?
2人でディスカウントとかは無かった?

●Captain Megaton
↑カプセルホテルは1人旅用のものだから。

●badasscat1
この記事でも言っている様に、カプセルホテルは終電を逃したサラリーマンが泊まるためのものだから。
妻と語り合ったことがあるんだけど、カプセルホテルの減少はスマートフォンの普及と何らかの関係があるのかもしれない。
もし同僚やクライアントと不慣れな場所にいて、終電がいつなのかわからなくてもスマホがあれば把握できるからね。
今では誰もがスマホでいつでも情報をゲットできるから、カプセルホテルや漫画喫茶のような情報の欠如をあてにしたビジネスモデルは衰退していくんじゃないかな。

●Russdogg
>1つの区画に2人泊まる事は出来ないって事?
2人入る事もできるけど、お勧めはしないな。
それに男女でフロアが分かれてるからカップルルームもないよ。

●NdigoBoy
発展途上国の家のない人の避難所にこういうシステムを持ち込めないかな。

●DarkReaper155
↑つ香港のケージ小屋に住む人々
hong_kong_cheaphotel

●NdigoBoy
↑うへぇ…ドアの開いたウサギ小屋みたいなケージじゃ魅力は無いな。

●Wuuk
↑発展途上国?
先進国の恒久的な住宅として広がってるぞ。
 
マンハッタンで1泊10ドルで提供される、犬小屋と呼ばれるホテル

●inteliboy
アメージング。
自分には足を踏み入れられそうにないけど…

●ZetaStrikerOS
(ゲームの)『デウスエクス』かな?

●Brodie_A
↑『ニューロマンサー』の事じゃないのか?

●come over
東京や大阪のスパに泊まったことは無いかな?
自分は大阪人で何度かスパワールドに泊まったことがあって、東京に行った時は何度かラクーアに行った事もあるんだ。
スパとカプセルホテル的な宿泊施設のコンボが好きなんだけど24時間スパはちょっとプライバシーが少ないね。

●Sam Byford
スパワールドから歩いて2分の西成区に住んでた事があるけど、一度も行ったことは無いな。

●come over
↑うわお、大国町の南には本物の大阪の街があるよな。
行っていないのは残念!
そこに住めるんじゃないかって思える位必要なものが全て揃ってるんだ。

●Captain Megaton
↑子供を連れて何度か行ったことがあるよ。
ウォータースライダーが楽しかったな。

●neatsol
何だか『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』を思い出すな。
ともあれ、リニューアルして再開するのは嬉しいね。
予約はウェブからもできるようになったよ。
今度またアジアに行く時までに再開してるといいな。

●Topher Allan
↑自分は『フィフス・エレメント』を思い出した。
あの映画で印象に残ったのは閉所恐怖症になりそうな住居空間だからね。

●randomwire
数年前に利用したことがあるけど、良い体験だったな。
ミニマル家具の夢世界って感じ。

●casperthefriendlyghost
自分は建築学科の生徒なんだけど、これは自分が必要としてる完璧な作例になりそうだ。

●ColinofSap
かなり心地よさそうじゃないか。

●nicktfried
1時間前にチェックアウトしたばかりだ。
疲れた旅行者にとってかなりお勧めできる完璧な宿泊先だよ。

●ngsm13
クソ、先週京都にいたんだけど泊まったのはホステルなんだよな。




カプセルホテルは海外の旅行者にも人気がありますが、このホテルはデザイン的にも洗練されており人気が高そうです。
(カプセルホテルとしては少々値段がお高いですが)
京都は旅行者が多いだけに結構安宿が多いです。
以前泊まったドミトリー付きの安宿は1泊3000円くらいだったような。


LOVE! 京都 2014 spring (e-MOOK)
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