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今では世界に名を知られるようになった日本のアニメ監督にも、海外ではそれほど知名度がない作品だってある、という事で海外のサイトでそんな8作品を紹介していました。
知られざるとは言いつつも、海外でも十分有名な作品も。




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※作品紹介は抄訳です


■宮崎駿:『未来少年コナン』
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宮崎駿が素晴らしいアニメの代名詞となる前、スタジオジブリが立ち上がる前の作品。
所々に『風の谷のナウシカ』の要素が見られ、日本のみならずヨーロッパ、東南アジアや中東でも大人気となったが、残念ながら公式な英語版はまだ出ていない。


■大友克洋:『老人Z』
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(脚本作品)
ユーモアとアクションのミックス(老人が眠るためのモバイルベッドを軍隊が追い回したり)があり、日本でいまでも増え続ける高齢者人口と、彼らの世話(と供給の欠如)がこの作品をより特別な物にしている。
アメリカ版のDVDは絶版となっているが、オンラインで見つけることが出来るはず。


■庵野秀明:『ふしぎの海のナディア』
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エヴァンゲリオンが視聴者の度肝を抜く前、庵野秀明はアニメ業界にいる無名のその他大勢であり、『超時空要塞マクロス』、『風の谷のナウシカ』、『火垂るの墓』等に参加していた。
彼が本当に大きくブレイクしたのは1990~1991年の『ふしぎの海のナディア』の監督としてだ。
ストーリーを聞いて、2001年にディズニーが作った『アトランティス』を思い浮かべる人もいるだろう…


■押井守:『立喰師列伝』
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押井守作品で知られていないものはほとんどないが、2006年にリリースされたこの作品はほとんど消えかかっている。
この映画は牛丼や蕎麦、ハンバーガーなどを食べた後に料金を払わずに逃げ出す一種の詐欺師達の話だ。
泥棒ではないがある種奇妙な文化であり、押井はこの作品で第二次世界大戦後から現在までの日本の歴史、文化的アイデンティティが大量商業主義に浸食され失われていく様子を描いている。
この作品をアメリカで販売しようとしたものはまだ誰もいない。


■今敏:『パーフェクトブルー』
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ここで挙げた作品の中ではもっともよく知られている作品となるだろう。
アメリカでもリリースされ、高い評価を得た。
しかし、彼の後の作品である『千年女優』、『東京ゴッドファーザーズ』、特に『パプリカ』がその評価を小さくしてしまっている。
本来ならそれらの作品と同じくらい評価されるべきなのだが。 
もしヒッチコックがアニメを作っていたら『パーフェクトブルー』の様な作品になっていただろう。
サスペンス、恐怖、とてつもない主人公が完璧にミックスされ、幻想と現実が混ざり合い、それでいて素晴らしい娯楽作ともなっている。



■高畑勲:『パンダ・コパンダ』
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『火垂るの墓』以外の彼の作品は宮崎駿の作品によって過小評価されてしまっている。
高畑勲がアメリカではあまり知られていないが、『赤毛のアン』、『アルプスの少女ハイジ』等、アメリカではほぼ見る事の出来ない、日本では超有名なテレビシリーズの作品を監督しているのだ。
この作品は『となりのトトロ』のプロトタイプともいえる。
パイオニア/ジェネオンは2000年にこの作品のDVDをリリースし、今でも安売りDVDのコーナーで見つけることが出来るはず。


■川尻善昭:『レンズマン』
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もっとも有名なのは『獣兵衛忍風帖』や『吸血鬼ハンターD』であり、川尻善昭は『MATRIX』(アニマトリックス)や『ハイランダー』など西洋作品のアニメバージョンにも数多く関わってきた。
しかし一番最初は1984年に彼が作ったE・E・”Doc”スミスの愛すべきSF小説『レンズマン』だ。
まず最初に、スミスがこの映画(とテレビシリーズ)を見た時、作品が原作の固有名詞を使わず、あまりにスターウォーズ的だったために気に入っていなかった事は認めざるを得ないだろう。
1900年代初頭、アメリカのScifiチャンネルで数度放送された事はあったがDVDは作られていなかったはず。


■手塚治虫:『クレオパトラ』
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手塚治虫はあらゆるジャンルの漫画を描いた所から漫画の神様と呼ばれている。
手塚治虫の作り出すビザールでシュールレアリスムな映像、ヌードの多用の為にアメリカ国内では未成年視聴禁止となっている。
(そして、様々な理由からユリウス・カエサルが緑色になっている)



●Dopedanny
『パーフェクトブルー』は大学の映画研究クラスで”サスペンススリラーの完璧な作例”として見たし、今敏は”アニメ界のヒッチコック”として紹介されたよ。
オープニングは戦隊ものみたいに始まって、それが単なるショーで主人公はその舞台に上がっているだけだと分かるまで、見てたみんなはうめき声をあげてたけど、ラストは声も立てず、よそ見をしてる人は誰もいなかったな。
これが素晴らしい作品である事は概ね同意するし、個人的には『千年女優』の方が好きだけど『パーフェクトブルー』は『風の谷のナウシカ』に並び立つほどの素晴らしいアニメ映画だと思ってるよ。
今敏は近年のアニメ映画では稀な逸材で、彼の死はあまりに早すぎた。
彼のような作品はもう二度と見ることは無いと思うな。

●thoughtographic
『ブラックスワン』はこの『パーフェクトブルー』の実写版みたいなものだと思ってる。
全く一緒ではないけど、似てる部分がかなりあるよな。

●IamIranon
『パーフェクトブルー』!
今敏の作品はどれも好きだ。
彼の作品がもう見れないのは凄く悲しいよ。
最後の作品は完成もしていないし。
もし今敏の作品を見ていない人がいたら、クリエイティブでシュールレアリスムな彼の作品を是非チェックしてほしいな。

●Joyride
”アニメ界のヒッチコック”は今敏の作風を表す言葉として今まで聞いた中で最高の例えだな。
彼の遺作である『夢見る機械』がお蔵入りになってしまっているのが残念すぎる。
今敏のような、アニメが素晴らしいストーリーを描く媒体であると示すことに大きな役割を果たした天才はその作品をグランドフィナーレで締めくくるに相応しいはずだ。
日本、この映画を完成させてくれ!

●ShadowStaarr
初期のガイナックス作品



そしてシンジとナディアの共通点
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●Rick Sternbach
『Daikon Animation』は限定生産したレーザーディスクもあるんだよな。
2枚持ってるよ。
1枚には庵野監督のサインが入ってるんだ。
聞くところによると、オリジナルはSuper8(8mmフィルム)で撮られたんだとか。
幸運な事に自分のLDドライブはまだ動くんだけど、このアニメはあのフォーマットとしては凄く良いよね。

●RyBPierce
10年前に『ふしぎの海のナディア』を買ったけど、楽しかったし良い買い物だったな。
中盤に挟まれた尺伸ばしであるうえにアニメーションも最悪だった無人島に閉じ込められた部分以外は。
ラスト前の数話でクオリティは戻ったけど。
それと、続編となる映画版も買ったけどこれも酷かったな。
4枚のサウンドトラックは素晴らしかった。

●MediumDave
↑ナディアの悪名高い無人島編にはちゃんと理由があるんだ。
スタジオが火事になったせいでリソースのほとんどを焼失しちゃったからなんだよ。

●Franklin Harris
>そして、様々な理由からユリウス・カエサルが緑色になっている
多分ローマの食器で食事をしたせいで鉛中毒になったんだな
(訳注:ローマ時代は食器に鉛を使っていたため、鉛中毒が多発したと言われている)

●jbrecken
↑ローマ帝国の皇帝、シーザー・サラダと言いたいんじゃ。

●wraith825
このリストに今敏と大友克洋が入っていたから思い出がよみがえってきた。
それに手塚治虫が入ってるのもいいね。
(彼は監督というよりもアニメーターとして有名だと思うけど)

●hyperspacey
『老人Z』!
素晴らしい映画だったな。
イギリスのSci-Fiチャンネルで素晴らしいアニメを流す帯があって『パーフェクトブルー』や『パトレイバー2』も放送してたよ。
ゲットするのが難しいのが残念だ。

●Balmut
↑『レンズマン』もな。

●thekeith82



面白い事実。
ダーレン・アロノフスキー監督は『パーフェクトブルー』をリメイクする権利を買ったから『レクイエム・フォー・ドリーム』でこのシーンを入れることが出来たんだ。
奇妙な事に、彼は(監督作である)『ブラックスワン』が『パーフェクトブルー』に似ている事を指摘された時は怒って否定してるんだよな。
この2本は凄く似ているし、監督が『パーフェクトブルー』のファンだという事はみんなが知っているのに。

そして、ワオ、『レンズマン』が入っているのは嬉しいね。
子供の頃にイギリスのテレビで見てたし、VHSも手に入れたんだ。
(Manga Videoとしてリリースされてた)
もう何年も見てないけど、楽しい作品だと胸を張って言えるね。
クレイ級のスーパーコンピューターを使ってアニメーションを作った、CGを使った最初期のアニメでもあったはず。

●proteus
↑(レンズマンは)CGを使った最初のアニメだったはず。
しかも最高に凄いCGだったと追加しよう。
Youtubeで見れるんじゃないかな。

●thekeith82
↑これだ



●MyCallaway
宮崎駿のテレビアニメシリーズ『名探偵ホームズ』はどうだ?
アメリカのアニメファンの間でよく知られているかいないかは分からないけど。
自分はこのアニメ好きなんだけど、周りで聞いた事はあまりないんだ。
コナン・ドイルの遺族が文句を言ったか何かした1984年までの間の26話中6話の監督をしてるんだ。
(Wikipediaによると)
(訳注:正確には発注元であるイタリアの製作会社との間にトラブルがあった模様:wikiipedia:名探偵ホームズ

面白いしアクション満載だよ。
(イギリス実写ドラマ版の)ベネディクト・カンバーバッチとマーティン・フリーマンはもちろんとして、このアニメのホームズとワトソンのキャラ付けはかなり好きなんだ。

●children.of.revolution
↑名探偵ホームズとナディアは南ヨーロッパの30代にとって間違いなくノスタルジアの引き金だ。

●MediumDave
自分も『Sherlock Hound(名探偵ホームズ)』について語ろうかな。
これはDVDでも出ているし、紛うことなく宮崎印が押されているね。
ビンテージな飛行機、電車、自動車とか。
ハドソン夫人が殺人的なドライバー、パイロット、銃の撃ち手な所も。
モリアーティ教授の台詞も素晴らしかったな。

●Miguel Valdez Lopez
『未来少年コナン』への言及があるのがクールだな。
このミニシリーズは本当に好きなんだ。
このシリーズの敵役の1人であるモンスリーが他の宮崎アニメの適役であるクシャナ姫(風の谷のナウシカ)やエボシ御前とそっくりなのが面白いね。

●GrauGeist
『レンズマン』、『老人Z』、『未来少年コナン』がよく知られていないってのは自分にとって新鮮だな。
どれも凄く楽しんでただけに。

●sg1969
『立喰師列伝』が面白そうだな。
適度に「何だこれは?」となりそうだ。
西洋の視聴者にどう説明していいのか分からないし、西洋でリリースされていない事になんの不思議もないけど。
でも自分なら絶対チェックするだろうな。

●neil45
『パンダ・コパンダ』はトラブルと美しさが同時に描かれていて凄く好きだな。
我々はアニメーションの学校で『パーフェクトブルー』を教材にしてたよ。
凄い映画だ。

●BullfightsOnAcid
1974年、ShowTimeがショーを流していた頃、杉井ギサブローの『ジャックと豆の木』を毎日放送してたな。
毎日見てたし、凄く好きだった。
子供達のためにブルーレイをゲットしたい位だ。





海外でも有名な作品、そうでもない作品など様々だったようですが、未来少年コナンはヨーロッパでも人気だったようです。
今敏監督の遺作となる『夢見る機械』は現在資金難のために製作が中断されていますが、Kickstarterを使えばそれこそ一週間以内に資金が調達できるんじゃ。



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