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日本には各地毎に様々な種類の陶磁器が作られており、それぞれに長い歴史と特色があります。
海外のサイトで日本の陶磁器を紹介していました。




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日本の陶磁器は広範囲なトピックです。
1つにまとめるにはあまりに広大過ぎですが、ちょっとやってみる事にしましょう。
詳細については概要とリソースで。
興味のない部分は省いていますが、私自身に関わる事でもあるので日本の陶磁器に関する部分にバイアスが掛かってしまっている事は承知しておいてください。
日本の陶磁器には幾つかのスタイルがあり、中には私の作品に影響を与えたような、茶道用に特化したものもあります。
1つはっきりさせておくことがあって、この記事で紹介している作品はどれも私が作った物ではありません。
部分部分でサンプルとして私自身の資料を追加しています。
形状や釉薬、その背後にある哲学は私の作品にも大きな影響を与えてきました。
私にとっての日本の陶磁器の最大の魅力は作品にアイディンティティと個性があり、作品に流れる美学はまるで”かくあるべき”という魂が宿っているような、有機的な自然を感じる事です。

■日本の陶磁器で使われる言葉
日本語には陶磁器や茶道に関係する言葉が数多く存在します。
(陶磁器は茶道と密接に関わってきたからです)
幾つか重要な言葉を紹介しましょう。

cha:茶:tea
chado:茶道:the way of tea
chaire;茶入:tea caddy for holding powdered tea (matcha)
~以下中略


■古代の日本の陶磁器
縄文土器:紀元前14000年~紀元前300年
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縄文時代は日本の陶磁器史として最初期になります。
jomonとは日本語で縄目”という意味です。
この土器はコイル製法で作られており、表面は藁を編んだ縄を濡れた土器の表面に巻き付け、棒でならすことで縄目を表面につけています。
最古の縄文土器は底が円錐形だったため、垂直に立てる事はできませんでした。
縄文時代には土偶と呼ばれる土製の人形も作られています。


弥生時代
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紀元前400年~紀元250年
弥生という名前は、1884年に最初に土器を発見した東京の弥生町からつけられています。
縄文土器と同じように、弥生もまた土器です。
おそらく縄文土器の影響を受けてはいますがより細かな粘土を使用する事で厚さが薄い物を作れるようになっています。
櫛目が付いているものが多く見つかっています。


■瀬戸及び六古窯
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室町陶器:1333~1573年
瀬戸物の起源は中世です。
瀬戸近くの瀬戸、備前、越前、信楽、丹波、常滑が六古窯となります。
これらの窯は山腹に作られ、磁器を作ってきました。
(瀬戸以外の)六古窯の作った素焼きでガラス化した磁器はほぼ全てがまず最初に神道や仏教の儀式に使われ、その後農民たちの日用品として使われていくようになります。
素焼きである五古窯と違い、瀬戸は灰釉で知られています。


信楽焼き
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日本の陶磁器の最も美しい所の1つに、焼成の予想不可能さによって作られるというものがあります。
これら素焼きの作品は、デザインも予想もできない焼成工程によって仕上げられるのです。
多くの場合、その結果は計算されたものよりも美しい出来となります。


美濃焼 
高温の炎で作られる美濃焼は古瀬戸の後で作られ、瀬戸と日本の中部地方、岐阜県の美濃地方で作られてきました。
美濃には志野、織部、黄瀬戸、瀬戸黒という4つのスタイルがあります。
ほとんどの美濃焼が茶道と関わりを持っています。

志野焼
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志野焼は私の好きな日本の陶磁器の1つであり、私がよく作品に使っているお気に入りの釉薬でもあります。
基本的には白ないし灰色の釉薬と錆び色のハイライトになるみかん皮ゆず肌と呼ばれるオレンジの皮のような肌目を持っています。
志野焼は茶道の茶碗、水入れに最も使われている物でもあります。
写真は志野焼の酒カップ(ぐい飲み)で、トップの写真は志野焼の茶碗です。
伝統的に志野焼は手で作り、ロクロは使いません。
釉薬と上手くコントラストになるように酸化鉄で色づけされる事も多いです。


織部焼
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白地に濃緑色で幾何学的な動物や鳥、花、あるいは柵や道具と言った日用品を描いているのが織部焼独特のスタイルです。
一般的に四角形の形状をしています。
織部焼は食器として使われる事が多く、日用の食器として使われる他、茶道で食品を乗せる容器として使われる事もあります。

■日本の磁器、伊万里焼
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1600年代、世界はこぞって磁器を買い求め、そのほとんどは磁器の黄金時代を迎えていて中国の明王朝(1368~1644年)で作られたものでした。
日本も磁器を作る誘惑に駆られていましたが、日本に磁器をもたらしたのは中国よりもむしろ朝鮮からでした。
日本の磁器は明王朝の物に大きく影響されていますが、日本に磁器製法を伝えたのは李王朝時代の陶工達です。
多くの磁器窯が商用の磁器を作るために作り直される事になります。
磁器粘土は有田で発見され、有田は磁器製作の中心地をなっていきます。
有田で作られた磁器は伊万里焼と呼ばれています。

 
■日本の食器について

日本の食器は色や形状において西洋のそれとは大きく異なっています。
基本的に均一で以前からある図柄が描かれた西洋の食器では見られないような自由な形状をしています。
日本の陶磁器は未完成である事が大事な要素と考えられています。
不完全ではないかと思われてしまうかもしれないものが作品の前面に出る事もあるのです。
その作品がユニークであり、陶工が釉薬に浸した時の指紋が残っているなど、製作の工程を反映している事に価値があるからです。
他の重宝される欠陥としては、同じ窯に入れたものが破裂した事でつけられた傷などもあります。
多くの国にとって、磁器は他の食器よりも高いステータスにあると考えられています。
日本では陶器も磁器も同じテーブルにセッティングされ、全て同じステータスです。
ドキュメンタリー映画『Bridge of Fire』の中でナカザト・タカシはこう語っています。
「日本の料理が1つのテーブルで様々な食器を使うのは、茶道から来ていると思います。素焼き、陶器、磁器はどれも同じレベルなのです。背の高い瓶、背の低い食器、黒い物、形も色もどれも大きく違っていてバラエティに富み、飽きが来ません。それが日本の食器の素晴らしい所なのです」


■日本の磁器からインスパイアを受けた釉薬
日本の磁器に影響を受けた他国の陶工達は日本の伝統的な陶磁器製法をベースに釉薬を作ってきました。
個人的な経験から言うと、志野焼は最も多くの日本式釉薬を派生させています。
後は織部、セラドンや天目でしょうか。
写真の杯はカマダ・コウジが作った物で、藍のハイライトを作り出すコバルトの入った天目釉です。
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■RAKU
(訳注:楽焼、ここでは海外で派生したRAKUについて)
RAKUとは日本語で大雑把に言うなら”楽しい”や”喜び”を意味しています。
RAKUの意味を英語で表すと一番近いのは”serendipity”で、より良く定義するなら”幸福の表れ”でしょうか。
伝統的にRAKUは鉛釉を使って低温で焼いたもので、茶道で使われます。
RAKUの技法は近代化され、世界中の陶工達によって研究されています。
陶工は特別性のraku用窯からまだ作品が赤いうちに取り出し、燃焼物の上にそれを乗せます。
燃焼物が炎を生じた後、作品は還元作用によって生み出された金属に覆われるのです。
RAKU用の特別な釉薬と特徴的な焼成方法が組み合わさり、RAKUの独特な釉を作り上げているのです。
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●Steph_Tietjen
私の母親は日本の美しい作品を集めてるし、私も茶碗をコレクトしてるよ。
陶器を作る事もあるけど、大抵は彫刻をしてるんだ。

●RadiantNight
陶芸を勉強中だけどロクロが全然上手くないんだよね。
コレクターになりそう。

●scottemak
美術学校での私のスキルじゃここで紹介してる美しい作品には敵いっこないな。

●patgoltz
私も陶器を作ってるんだけど私はRAKUが好きかな。
いつも良い釉薬を探してるんだけど残念な事にお店にはないんだよね。
釉薬についても勉強したんだけど、磁器用の釉薬だったからRAKUには使えなかった。
時々RAKUを買ったりもしてるよ。

●DebMartin
代々受け継いできた膨大な量のコレクションを持ってるよ。
自分のコレクションの由来を調べる方法をずっと探してるんだ。

●seenamary
盆栽に使ってる鉢植えから日本の陶磁器に興味を持つようになったな。

●AstroGremlin
幾つか陶器を作ったけど、RAKUが一番好きな技法だな。
何が出来上がりに関わるのか、予想もつかないんだ。

●Beatlechan
私は日本の縄文土器が多く出土する地域に住んでた事があるよ。
縄文時代をベースにしたアトラクションもあって、縄文風の土器も売ってた。
そこでカップを買ったけど、ビールを飲むのにぴったりだったね!

●Joan4
日本の陶磁器は美しいね。

●normal
日本の陶磁器を食事で使うのが好きなんだ。
こういう食器は料理を引き立たせてくれると思う。

●tokyonights7
18歳の時に日本に住んでたんだけど、広島出身の陶芸家が教えてくれる陶芸教室に通ってたよ。
凄く大変だったけど1年後には縁がちょっと歪んでるものの普通のカップを作ることが出来たよ。
その先生が作った200ドルのの茶碗も買ったんだ。
今まで見た中で最も美しい茶碗だったよ。

●Margot_C
日本にこんなたくさんの陶磁器があるなんて知らなかった。
陶磁器に初めて触れたのは大学のクラスを取った時で、それ以来好きになったんだよね。
サンクス!

●nicenet 
日本にはクリエイティブな人達がたくさんいるんだね。
陶磁器の事を知れて良かったよ。

●ismeedee
イマジネーションを表現しようと色んな努力がされているんだね。
日本の陶磁器は凄く好きだよ!
中古屋で安く買えた日本の美しい花瓶を持っているよ。

●d-artist
私も日本と中国の陶磁器を幾つか持ってるよ。
それに木版画も。

●Michey
日本で今でも手書きで書かれている”湯呑”というティーカップが好きだな。
本物の芸術だ!

●RenaissanceWoman2010 
日本の陶磁器について凄く興味深い内容が書かれてたと思う。
縄文土器は面白かったし、色んな釉薬の事が知れて良かった。

●survivoryea
叔父が日本旅行で古い陶器を買ってきたけど、凄く美しかったな。

●tim-bader-982 
日本や日本人にはずっと興味があったんだけど、日本の陶磁器については今まで見た事もなかったよ。

●getmoreinfo 
ここで紹介している日本の陶磁器は本当にいいね。

●fionaagee42
日本人が鮮やかなカラーセンスを持っている事は以前から知られていたけど、この記事は彼らの持つ優れた職人気質を描いてたと思う。
ナイスワーク。






ここで紹介している以外にも日本には様々な種類の陶磁器があります。
普通に買うと高い物でも産地に行くと二級品がかなり安い値段で買えるので結構狙い目だったり。

追記:みかん皮→ゆず肌に修正。ご指摘ありがとうございます。



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