100yen


日本のゲームセンター事情を追った『100 Yen:The Japanese Arcade Experience』というドキュメンタリー映画があります。
北米では廃れてしまったゲームセンター文化が何故日本では今でも盛んなのかを追ったドキュメンタリー映画で、実際に日本を訪れて取材を行い製作されています。

この映画を作ったブラッド・クローフォード監督が作品や撮影についての質問回答をしていました。

この映画はリージョンフリーで日本語字幕も入ったDVDも作られており、公式サイトで買う事が出来ます。
100YEN:DVD

公式トレーラー

100 Yen: The Official Story Trailer from Strata Studios on Vimeo.




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●sentrosix(投稿主)
『100 Yen:The Japanese Arcade Experience』は日本のアーケードゲーム史を追ったドキュメンタリーだ。
作成開始から完了までに3年かかったよ。
僕は3年間日本に住んでいて、カナダに戻って製作会社を作ったんだ。
川口博史や梅原大吾、ゾルゲ市蔵、ジャスティン・ウォン、Aaron R. Chmielowiec等々素晴らしい人達に出会い、映像に収めてきたよ。
それにタイトーや世界的にビッグなアーケードゲームブランドに密着取材する幸運もあったんだ。
撮影やポストプロダクション、その他映画に関する事を気軽に聞いてほしいな。
僕は脚本や監督だけじゃなく編集もしてるんだ。

●hongkonghonky
5年間日本に住んでるけど、何が一番恋しい?

●sentrosix(投稿主)
一番恋しい物を順にあげていくと
・ラーメン
・ゲーセン
・回転寿司
・CoCo壱番屋

OK、ほとんどが食べ物になっちゃったけど、本当に恋しいのは漫画を読んだりカラオケに行く事が簡単にできなくなってしまった事だね。
カナダにはゲームセンターが全然無い事がこの映画を作るきっかけになったんだ。
下町のゲーセンに行って友達と一緒にハイクオリティなゲームをしたり、新しい友達が出来たり、日本にしかないゲーム(カードゲームをベースにしたロード オブ ヴァーミリオンみたいな)をするのは本当に気持ちが良かったな。

●BoB_nugget
オーマイゴッド、CoCo壱!(じゅるり)

●sentrosix(投稿主)
↑だよね?
自分で料理をカスタマイズできる唯一のレストランだ。
しかも滅茶苦茶美味しいし!

●xerdopwerko
ゲーセンは日本の大好きな物の1つで、もっと遊びたいと思っている物の1つでもあるんだ。
君のプロジェクトは凄く面白そうだし、出来るのならすぐにでも協力したいな。
この映画の話を聞いた時からずっと楽しみにしてたんだ。
自分が世界で一番好きな物についての作品を作った君を羨ましくも思うし尊敬もするよ。
で、とりあえず質問を
1)ゲーセンの中を撮影する許可を得るのはどの位難しかった?ヘイとか挨拶をしたら観光客もゲーセンの中を撮影してもいいのかな?
2)有野晋哉の『ゲームセンターCX』についてどう思う?自分はあの番組の”たまゲー”が好きで、あの番組を通じて君のプロジェクトを知ったんだ
3)東京で君のお勧めのゲーセンはある?他の街についてはどうかな?

●sentrosix(投稿主)
↑素晴らしい質問だし、僕の作品に興味を持ってくれてありがとう。
みんなとコネクトで来て嬉しいよ。
ちょっと長くなっちゃったけど、そのまま載せる事にするかな。

1)許可を得るのは凄く難しいよ。初めて撮影のために日本に行った時は全くのゴリラスタイル(装備も知識も不十分なままで突撃する事)で行って、1つも許可が得られなかったんだ。
予算を組んで行った時にセガとタイトーに連絡を取って許可を得る事が出来たけど、常に責任者が同行していなくちゃ駄目だった。
これには良い面も事も大変な面もあったね。
良い事としてはサンプルとしてクレーンゲームの内部を撮影する許可を出してくれた事、秋葉原 Heyがオープンする前に行けた事とかかな。
全然別物の照明効果を作り出せる照明器具を見せてくれたよ。
大変だった点としては、ゲーセン内の客を撮る時で、映画の中でどのように描かれる事になるのかやゲーセン内の移動方法など、更に具体的に指示してきた事だね。
ほんとの話、僕達が許可を得ることが出来た理由はただ1つで、僕らが事前に作っていたトレーラーを見せて、この作品はネガティブな事を描こうとしてる訳じゃないと見せたからなんだ。
許可を得た後ですら、タイトーとセガの両方にインタビュー映像をどのように使うのか度々説明する事になったよ。

2)『ゲームセンターCX』は僕も好きで、ガールフレンドと一緒に楽しく見てるよ。
中年男性がおかしなゲームに苦戦するのは見てて楽しいし、日本版『ジ・アングリー・ビデオゲーム・ナード』って感じがするね。
(訳注:『ジ・アングリー・ビデオゲーム・ナード』はアメリカのクソゲーを紹介する動画シリーズ:youtubeチャンネル
僕の映画についての日本での反応は驚きで、アーケードゲームのファンはごく少数しかいないと思っていたから外国から取材をしに来た事に凄く興奮してるみたいだったな。

3)東京でのお勧めはタイトーのHEYで、クラシックゲームを含め山ほどのセクションがあるんだ。
照明も最高にカラフルで、眼がクラクラしそうな位だよ。
池袋のサファリも良いね。
理由の大部分が梅原含めハイレベルのプレイヤーが大勢集まってる事。
深夜は本当に素晴らしいよ。
ああ、1つなんて選べないね。
秋葉原レジャーランドも好きで、多分一番活気のあるゲーセンだと思う。
トーナメントが開催された時は凄い人混みになるんだ…たくさんの人が来る良い場所だし、マネージャーは闘劇を作った一人なんだ。

DDRに関してならAaronが連れて行ってくれた東京レジャーランドお台場メディアージュ店が最高だったな。
でかくて、最新のゲーム機が置いてあるんだ。
スタッフもお客もフレンドリーで、全体的な雰囲気が良いね。
同じショッピングモールにはテーブル筐体のドンキーコングやスペースインベーダーや昔ながらの機械式のパチンコ台を置いているレトロなゲーセンもあるよ。
ここはかなりお勧めだね。
まだまだ続くよ。
語るまでもないけど、映画でも紹介してるハイレベルプレイヤーがたくさん集まる個人経営のえびせんはもっとも興味深いゲーセンの1つだね。
東京以外となると、福岡のタイトーステーションは本当に楽しかった。
店の外にヤシの木が生えていて、店内のレイアウトも他とは違っていてより地域差を感じられるんだ。
最後に最高の場所を紹介しておこう。
ウェアハウスと呼ばれるチェーン店で、個人的に20~30分川崎店を訪れただけだったけど、信じられない所だよ。
ゲーセンというよりもお化け屋敷で、セットデザインが凄いんだ。
文字通り、サイレントヒルとかゲームの世界に入った気分になるよ。
もし行く事が出来たらきっと後悔しないと思う。
あまり長すぎるのもあれだけど、名古屋や京都も素晴らしいゲーセンがあって、トーナメントも開催しているね。
(京都の)A-Choは凄くクールで(映画のスペシャルエディションに登場する)ゲーセンスタッフが最高なんだ。

●xerdopwerko
↑サンクス、君って最高。
俺の地域で『100YEN』が見れるようになるのが楽しみだ。

●Yokep
日本に1年半住んでた事があって、川崎は住まいから数駅離れた所だったけどウェアハウスは日本で一番好きだったゲーセンだな。
自分が好きなトーナメントは渋谷センター街にある喫煙所の近くにあるゲーセンのだな。
古いゲームだけど『CAPCOM VS. SNK 2』が最高だった。
京都のA-Choも凄いね。
何度か対面にあるカプセルホテルに泊まった事があるよ。
凄くクールな体験だったな。

●Chewmandinga
映画製作の資金はどうやって調達したの?

●sentrosix(投稿主)
↑IndieGoGoで2回募集に成功したんだ。
最初のは学習体験だね。
ドキュメンタリー映画『IndieGame: The Movie』の製作者と実際に会って、Kickstarterでの彼らの成功を見て、それを模倣して日本に行くためのクルーと資金を調達したんだよ。
その前の年に冒頭の映像は撮ってあって、それをIndieGoGoのトレーラーに使ったんだ。
で、オンラインで山ほどの契約をして撮影をした後、まだまだ撮り足りないものがたくさんある事、人を雇う必要もあってお金はもう残っていない事に気が付いた。
だからIndieGoGoで2回目の募集をしたってわけ。
著作権フリーの音楽とか、(1回目と2回目では)かなりクオリティが向上してるのが見て取れると思う(個人的意見として)
こうやって本当の映画が始まったんだ。
凄くエキサイティングだったよ!

●latex2e
質問じゃないんだけど、日本人ゲーマーとしてお礼を言いたくて!
(そしてイェイ、川崎ウェアハウス)

●sentrosix(投稿主)
↑サンクス!
日本のゲーマーコミュニティとのやり取りは大好きなんだ。
君らは最高だよ!

●Tonyhawkproskater
日本みたいな国で撮影する場合の許可ってどんなのがあるの?
日本の企業って行けば撮影させてくれるものなのかな?
撮影にはどんな機材を使った?

●sentrosix(投稿主)
↑カナダ人の場合、日本の企業に勤めないのなら”就労ビザ”は必要ないけど、許可に関しては他の大都市とほぼ一緒だね。
三脚を使う場合は許可を撮らないといけない。
一脚や手持ちの場合は必要ない場合が多いね。
日本の企業の場合、許可をくれないところがほとんどだね。
日本はその辺が凄く厳しいからゲリラ撮影をする事もあったよ。
お勧めはしないけど、撮影に関する何でもを一人でやる人間にとっては便利だから。
もちろんE&O保険(経済的損害保険)には入っていおく事。
この映画のほとんどはデジタル一眼レフ、特にキヤノン60Dを使って撮影したんだ。
微速度撮影(タイムラプス)にはインターバロメーターも使って、前から持っていたニコンのレンズも使ったよ。
これが僕の持ってるレンズ
トキナー:11-16 f2.8
ニコン:17 - 35 f2.8
タムロン:17 - 50 f2.8
ニコン:35 f1.4
ニコン:50 f1.4
ニコン:85 f1.4
トキナー:80 - 200 f2.8
それから、美しい撮影ができるようにシネベイトのテーブルトップスライダーも使った。
ライティングパネルはCoolightsの600Wパネルを2枚持っていったんだ。
電源がない場所でインタビューをする時のために毎時190Wのバッテリーを2個に、それ用の90WのLEDライトも2台使ったよ。
撮影旅行には絶対にLEDライトをお勧めするね。
アーケードゲーム機やインタビューなど色んな面で役に立ったよ。

●shaggydog79
この映画を見るのが本当に楽しみだよ。
イギリス、ノッティンガムの地元にはゲーセンが1つもないんだ。
前は幾つかあったのに。
アーケードはもう終わってしまったのかな?
活性化するにはどうしたらいいんだろう?

●sentrosix(投稿主)
↑チェックしてくれてありがとう!
アーケードゲームは色んな所で廃れていってるよね…
この映画の北米のゲーム事情のセクションでアーケードゲームが活性化してきている事について触れているよ。
グッドニュースとしては我々の世代の収入が増えてきてる事があげられるね。
今、アーケードゲームとしてブランド化に成功してるのはアーケードゲームのマイナスイメージを払しょくできたものだと思う。
Barcades(アメリカのアーケードゲームを置いているバー)は成功してるけど、そこを超えてどの位発展できるかは分からないな。
公共の場でのゲームはあり続けると思うけど、僕らの子供時代のように国中にあって利益を出すようにするのはちょっと難しいと思う。
ニッチなゲームセンターは結構あるけど、人口密度の高い地域だけだろうし。

●shaggydog79
返答をありがとう。
いつかBarcadeには行ってみたいな。

●LemurianLemurLad
格ゲー筐体の並べ方についてどう思う?
(慣れてない人のために説明すると、対戦型のゲーム筐体は対戦相手が見えないように反対側に配置される事があるんだ)
自分は完全に反対なんだ。
対戦相手が何をしようとしてるのか分かりにくくなるというのもあるし、ゲーセンでの交流を阻害してると思うんだよ。

●sentrosix(投稿主)
↑うーん、(対面配置は)出会いをよりランダムでゆっくりしたものにしてるけど自分はゲーセンでの交流を阻害してるとは言えないかな。
対面の筐体に座らないと挑戦できないというランダムさは楽しいし、やりがいがあると思うんだ。
これはやり取りや交流をスローにさせはするけど、名古屋ストリートバトルなんかはゲームセンターの従業員や主催者の努力もあって、コミュニティの結束が凄く強いしね。
ともあれ、自分は肩と肩をぶつけ合うような隣り合わせの筐体も好きだよ。

●phantompowered
日本と北米のアーケードゲーム事情の違いについて何かコメントある?
去年日本に行った時に好きなゲーム(ほとんどが格ゲー)をやりまくったんだけど、本国に帰ったらオンラインでやるしかなくて物足りないんだ…

●sentrosix(投稿主)
↑北米のアーケードゲームもアメージングなんだけど、EVOみたいな大きなイベント以外はあまりない感じかな。
場所が離れているという事もあって、本当にエキサイティングなイベントに参加するのは凄く難しいからね。
日本だと友情を結ぶのにはちょっと時間が掛かるけど、全国のイベントに参加するのは比較的簡単だし(交通手段や旅費的に)、近くに繁華街があれば旅行をする必要すらないしね。
ベガスのInsert CoinsやシアトルのBarcadesがこういう事情を変えてくれる助けにはなるだろうけど、まだまだ時間はかかるし大都市のみだから。
日本の田舎もアーケードゲームはないけど、ともかくほとんどの街にはゲームセンターがあるからね。

●phantompowered
↑返答をありがとう。
ゲーマー同士の友情の作り方に対する観方は興味深いね。
日本に行った時は短期滞在の海外旅行者だったから交流できなかったんだろうな。
北米の場合、ストリーミングなんかでプレイヤー同士の距離が近くなってるからなのかな?

●SuperAleste
日本ってまだシューティングゲームがあるの?
一番大きいのはどこなんだろう?ケイブ?
映画も面白そうだからチェックするよ!サンクス!

●sentrosix(投稿主)
↑ありがとう!
ケイブは間違いなく一番活発でユーザーの意見を組み入れている会社だね。
それに、もっとも挑戦的なゲームを作る会社でもあるんだ。
この映画にはClover-TACという、小さなゲーセンでプレイしている世界記録保持者の話も収録してるよ。
日本ではシューティングゲームはポピュラーなジャンルで、ゲームセンターでも多数のファンがいるんだ。
もし日本に行く事があれば秋葉原のHEYに行くといいよ。
新旧様々なシューティングゲームで溢れているから。






プリクラやUFOキャッチャーなども含めて複合的なアミューズメント施設として今でも人気のゲーセン。
今ではネット対戦などゲームもバリエーションが豊富になってきています。