tokyo

アメリカの大手出版社アトランティック・メディアが運営する都市の様々なデータを分析・レポートするオンラインマガジン『CityLab』が”2015年最も経済力のある都市”ランキングを発表しています。
ブルッキングス研究所が発表した『経済への影響力』、シンクタンクZ/Yenグループが発表した『金融力』、英国経済誌エコノミストが発表した『国際競争力』、国連が発表している都市の繁栄指数から出した『公正さ』と『クオリティ・オブ・ライフ』という5つの要素をコアにどの都市が経済力を持っているかを測っています。


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※ランキングは以下の通り
1.ニューヨーク
2.ロンドン
3.東京
4.香港
5.パリ
6.シンガポール
7.ロサンジェルス
8.ソウル
9.ウィーン
10.ストックホルム
10.トロント
12.シカゴ
13.チューリッヒ
14.シドニー
15.ヘルシンキ
16.ダブリン
16.大阪・神戸
18.オスロ
18.北京
18.上海
22.ジュネーヴ
23.ワシントン
23.サンフランシスコ
23.モスクワ


●ウッドグリーン、ハーリンゲイ・ロンドン特別区、イギリス
ハハハハハ、ダブリン、ヘルシンキがサンフランシスコ、北京、モスクワよりもパワフルだってか。

●フィンランド
↑うむ、確かに最初は奇妙に感じたけど、都市の競争力、クオリティ・オブ・ライフ(QOL)、社会の特色、金融成熟度、司法システム、汚職度、政治など他の要素もカウントしてるらしい。
つまり、もし自分が単に面白いからと50万ドルの価値がある自分の会社を移転するなら、やっぱり北京よりもダブリンを選ぶだろうという事。

●ウッドグリーン、ハーリンゲイ・ロンドン特別区、イギリス
サンフランシスコはベイエリアの一部なんだが。
(訳注:サンフランシスコ、オークランドなどサンフランシスコ湾の周辺都市を含めた地域をサンフランシスコ・ベイエリアと呼び、この地域の人口はアメリカで6番目の規模となる:wikipedia

●マンハッタン、ニューヨーク市、ニューヨーク州、アメリカ
↑ダブリンは税金が安いからEUの色んな会社が本社を置いてるんだと思う。
それが説明になると思うぞ。

●シンガポール
経済的強さの面でこの都市が入ってるのはちょっと奇妙だな。
1)ロサンジェルス
2)ストックホルム
3)トロント
4)ヘルシンキ
5)ダブリン
6)オスロ
7)サンフランシスコ
この7都市は国際経済でも経済的強さでも自分のリストには入ってないんだが。

●トロント、カナダ
↑ロサンジェルスは巨大な経済力を持った大都市で、世界最大の経済力を持った国で2番目に巨大な都市であると気付いた方がいいな。
トロント(大トロント圏で言うなら世界で9番目の規模の金融取引所の本拠地だ)とサンフランシスコ(ベイエリアで言えばテクノロジーの一大本拠地。例えばグーグルやアップル、オラクルとか聞いた事ないか?)のGDPはどちらも香港、シンガポール、北京よりも大きい。
イギリス、ラフバラー大学にある調査ネットワークのGlobalization and World Cities(GawC)でもアルファシティとしてランクされてるし、ビジネスにおける国際都市だし経済的な強さも持ってるよ。

●不明
>ハハハハハ、ダブリン、ヘルシンキがサンフランシスコ、北京、モスクワよりもパワフルだってか。
経済で言うならダブリンは確かにこの位置で合ってる。
ここは世界的企業に”ダブル・アイリッシュ・アレンジメント”を提供してるからね。
アップル、グーグル、スターバックス、マイクロソフト、オラクル、GE、Facebook、Adobe、ジョンソン&ジョンソン、IBM、ファイザー製薬等々、どの会社も知的財産をアイルランドの子会社所有にしてるから税金を払う必要が無いんだ。
(訳注:アイルランドはアメリカよりも税率が低く、アメリカ~アイルランド間の同企業グループ内の取引にアメリカの移転価格税制(海外の関連子会社と取引をした場合、関係ない企業との取引と同じ率の税金がかけられる:wikipedia)が適用されないため税金を払わずに済む。2015年から取り締まりが行われているが既に実行している企業は2020年まで猶予が与えられている)

>この7都市は国際経済でも経済的強さでも自分のリストには入ってないんだが。
国際的に人気がある映画やテレビ番組のなライセンスを所有している企業がロスをベースにしてるから。
『となりのサインフェルド』や『Friends』は何十億ドルも稼ぎ出してる。
そもそもロスは大都市だからロス自体が巨大な経済力を持っているし。
ダブリンは世界的大企業にとってのタックスヘイブン。
オスロは何兆ドルもの価値がある原油資産やノルウェーのソブリン債をコントロールしてる。
サンフランシスコは億万長者が住んでいる率がアメリカで3番目に高い。
現在はテクノロジーの中心地で、今までもずっとリッチな人々でいっぱいの金融都市だ。

●台北、台湾
ロスは世界で2番目の経済規模を持った都市じゃない。
確かニューヨークと東京だ。

●トロント、カナダ
↑ロスは”世界最大の経済力を持った国で2番目に巨大な都市”な。
ついでに言うとロスのGDPはパリやロンドンよりも大きい。
もちろんGDPよりも経済力があるかどうかなんだけど、ロスは明らかに経済的にパワフルな都市だしこのリストの他の項目でもパワフルだと思う。
ロサンジェルス都市圏には1500万人が住んでいて、GDPは800億だ。
何といわれようがロスは凄い力を持ってるよ。

●シンガポール
>確かニューヨークと東京だ。
これはその通りだと思う
ニューヨークと東京、個人的にはロンドンも合わせてこの3都市は接戦だと思うね。

●ロンドン、イギリス
ロンドンは常にトップ。
ロンドンは全てだ。

●ニューデリー、インド
ストックホルムとヘルシンキ?
初めて聞いたんだが。

●ブリティッシュコロンビア州、カナダ
トロントには巨大な銀行センターがあるし世界第9位の金融取引所もある。
トロントの経済影響力がこの位置まで押し上げたんだ。

●不明
>ニューヨークと東京、個人的にはロンドンも合わせてこの3都市は接戦だと思うね。
ロンドンの経済規模が東京やニューヨークに匹敵するとしたら驚きだな。
東京の人口はロンドンのほぼ2倍で世帯収入の中央値も同じだ。
ニューヨークの人口はは少なくともロンドンの1.5倍あって、世帯収入の中央値はロンドンよりも40~50%高い。
自分はざっくり言って東京とニューヨークの経済力はロンドンの倍近くあると思うね。
ロンドンはパリ、大阪、ロスと同じラインだと思う。

●南イタリア、イタリア
Globalization and World Cities(GawC)は世界で最も経済と関連している都市について良い仕事をしてると思う。
自分はGawCのリストにおおむね賛成だ。
(真にグローバルな都市かどうかを決めるのに経済以外の無数の要素を含めるかどうかだな)
アルファ++:ロンドン、ニューヨーク
アルファ+:上海、北京、シドニー、東京、香港、パリ、ドバイ、シンガポール
アルファ:シカゴ、ムンバイ、ミラノ、モスクワ、クアラルンプール、バンコク、サンパウロ、フランクフルト、ロス、トロント、マドリッド、ブリュッセル、アムステルダム、メキシコシティ

●不明
同意。
でも自分なら東京をアルファ++に入れるかな。
世界で一番巨大でリッチでテクノロジー的に進んだ都市だからね。
(それにファッションやストリートフードも最高だ)
更にフォーチューン500企業もあるし、レストランやバー、美術館・博物館、料理も。
こういう所がトップクラスだから東京なんだ。
なんでニューヨーク、ロンドンと同じランクじゃないんだろう?
国際性が足りないからか?

●マンハッタン、ニューヨーク市、ニューヨーク州、アメリカ
↑自分はロンドン、ニューヨークと東京が似てるとは思わないな。
東京は日本発のものとしてはベストだけど、この経済力とランキングはサービスやインフラクオリティ等々から導き出されたものだ。
それに世界経済に対する判断力と同じように国際企業の本社の有無もあるし。
アジア太平洋の国際企業の本社は東京にある必要は無くてむしろシンガポールとか、香港だったりする。
これは君の挙げた国際性にも通じるかもね。
やり方だけじゃなくて背後にいる人の多様性も見たいんだろう。

●シンガポール
↑都市都市で幾つかの基本的な違いがある。
とりあえずトップがニューヨークとロンドンというのは明らかだろうな。
自分はアジアに住んでいるけど、アジアの中でニューヨークやロンドンに近い都市があるとは思えない。

ロンドンはトップで正しいと思う。
なんせ大英帝国の頭脳と心臓だからね。
帝国は落日を迎えたけど銀行と金融の影響力はロンドンにしっかりと残っている。
そしてニューヨーク。
元々ニューヨークはアメリカ移民の玄関口と呼ばれてた。
そして今でもそれはしっかり残ってる。
世界の金のほとんどがニューヨークに入って出ていくんだ。
例えば、世界の農産物はアメリカで売られてそれ以外の国々に送られるんだが、その決済はニューヨークで行われる。
基本的に北米はニューヨークを通じて世界経済と繋がってるんだよ。
もしアメリカの自慢は何かと聞かれたら、それはニューヨークだろうな。

GawCで挙げた2番目のレベルの都市である上海、北京、シドニー、東京、香港、パリ、ドバイ、シンガポールはこんな感じか

東京:北米がニューヨークなら日本の経済は東京だ。東京を通じて日本は国際経済と繋がってる。
何故東京がロンドン、ニューヨークと並んでいないかというと海外に与える影響がこの2都市よりも少ないから。
かなり日本中心で、ゲートウェイであるんだけど同時にバリヤーにもなってるからだね。
東京の少し下に上海、北京、シドニー、香港、パリ、ドバイ、シンガポールが続くと思う。
上海:中国本土の金融と商業のハブ都市。揚子江に面しており、中国最大の港湾都市でもある。
揚子江デルタは中国で2番目に大きい生産拠点でもある。1番目は珠江デルタ(広州・香港・マカオ)

香港:西洋多国籍企業の中国へのゲートウェイ。イギリスの司法と透明性を持ち、珠江デルタのハブでもある。しかし上海によって落ち目になっている

北京:中国の政治・行政中心地。北京オリンピックの後で国際都市になった

シドニー:オーストラリアの鉱業・商業・農業の優位性によって成功した

シンガポール:基本的に東南アジアのあらゆるもののハブ(物流、航空、旅行、銀行、金融サービス、海運業)

ドバイ:南アジアと中東の商業・取引のハブ(ドバイが南アジアではない事は知ってる)
パリ:EUの中心

●サンフランシスコ、カリフォルニア州、アメリカ
↑明らかにその通り。
東京は日本中心過ぎるんだ。
(アジア)地域の当然としてのリーダーになるべきなんだよ。




世界経済の大きな動きと共に様々な都市が勢いを付けてきています。
個人的にはドイツの都市が入っていないのが驚き。
(オランダのアムステルダムも)



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