deathnote

アニメ大国日本には様々なアニメが放映されており、子供ではなく大人をターゲットにした作品も多数作られています。
何故アメリカにはそういった作品を生む市場が無いのかと海外の掲示板で語り合っていました。


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●KimiNewt
自分は日本とアメリカどちらのアニメも大好きだ。
大好きなアニメがたくさんあるし、『アバター』や『スペクタキュラー・スパイダーマン』のようなアメリカのアニメシリーズも好きだ。
近年のアニメはいまいちなものが多いけど、最近は良いアメリカン・カートゥーンがたくさん作られてきてると感じてる。
残念な事にほとんどのアメリカン・カートゥーン(大なり小なり)は非常に若い視聴者に向けられたものばかりだから範囲が限定されていて、そのために市場も小さい。
『アバター』や『レジェンド・オブ・コーラ』ですら避けたテーマがあるし、お馬鹿キャラを出してた。
アメリカに大人を対象にした(少なくとも子供向けではない)カートゥーンがあまりない理由があるのだとうか?
最近何かそういう作品はあった?
DCユニヴァースのような作品があるのは知ってる。
(個人的には好きじゃないけど)
でもそういうのは作品全体では無く1回きりの事が多いから。

●Elysium-777
どのテレビネットワーク会社もアニメと一緒に関連グッズを売りたいんじゃないかって思ってる。
子供が見ないようなアニメはオモチャも売れないし、難しいんだろう。

●studyguy
アメリカで見た大人向けのアニメ―ションメディアと言えばスーパーヒーロー物(DC/マーベル)か大作映画だけだな。
その中間はほとんどない。
最近でそこに入るのは『アバター』位だと思う。
アニメは毎シーズン、色んな客層にヒットしうるよう色んな作品が最低でも30本は作られてる。
アメリカは年単位で放映できるアニメ以外は作りたがっていないのがアメリカのメディアの大きな問題だと思うね。
一方で日本のアニメはほとんどが1クールか2クールだ。
それが上で挙げてるようなアニメ産業の動向に繋がってるんだと思う。
オモチャが売れないなら12話のアニメを作っても仕方がないという事なんだろう。

●manzoman96
多分アメリカ人の多くがアニメは子供の見る物として見ようとしないからじゃないのか。

●NEO0MJ
ちょっと前にも似たようなスレッドを見た気がするけど、とにかく悲しい事だよな。
コメディじゃないなら子供向けとして相応しいか厳しく自主規制しなきゃいけない。
コメディじゃないカートゥーンと言えば20年前に作られた『スポーン』位じゃないだろうか。
『ザ・ベンチャー・ブラザーズ』と『アーチャー』もカウントできるかも。

●Aselith
アメリカは実写版を作るから。
俺らにとっての大人向けカートゥーンは『ウィンターソルジャー』とか『アベンジャーズ』みたいのだ。

●Poodlestrike
西洋のアニメーションは今もアニメーションエイジ・ゲットーの中に住んでいる。
(訳注:アニメーションエイジとはアニメを見る年代、子供時代の事。西洋のアニメは子供が見て安全な物のみ作られるという事を揶揄している)
そもそもコメディじゃない大人向けのアニメ市場が無いんだ。
(少なくともそう考えられている)
加えて、色んな特殊効果付きの実写版よりも安価な事が多いという点もある。
良いアニメーションを作ろうと思ったらコストがかさむし、そうなるとそのコストを関連商品から作り出さなきゃいけない。
つまり子供が対象になるという訳だ。
(大人はそういうアニメ関連商品を買わないと思われてるから)

●WorldStar
『バットマン:TAS(ジ・アニメーション・シリーズ)』は。

●Majestad
『アーチャー』はカートゥーン扱いじゃないか?
凄く人気だぞ。

●FelixOrion
↑それでもコメディだ。
アメリカでも大人向けのコメディはそんなに珍しい事じゃない。

●DarkKyo
大人向けカートゥーンとしては『ザ・ベンチャー・ブラザーズ』がかなり良い例だな。
プロットはストーリーラインに沿って多少複雑になっていってるけど(最近のスペシャル版ではリフレッシュした感があるけど)、ユーモアはしっかり大人向けでシリーズ全体でちゃんと一貫性がある。

●Vulcano's assistant
替わりに実写版を作るからだろうな。
日本だと例えば『デスノート』のような人気漫画は実写版にもなるしアニメも作られる事が多い。
アメリカだとブライアン・K・ヴォーンのコミック『Y: The Last Man』や『ウォーキング・デッド』のようなヘビーなドラマを持った作品は実写化されてアニメ化はされない。
俳優が演じる方が合ってると考えられてるし、原作コミックも実際の人間に置き換えられるように作られてて、作品内のキャラの見た目と俳優の見た目が同じである必要はないからだ。

日本では大人向けの漫画がアニメと実写版になるのは珍しい事じゃない
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アメリカで大人のためのドラマとして展開する時は実写が基本。
”ドラマ”がキーワードだ
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●Kai Dracon
アメリカのアニメ制作者はレーダーを掻い潜るために既存のカートゥーンフォーマットを使いつつ大人向けの作品を作ってるよ。
『スティーブン・ユニバース』が今のフラグシップかな
でも、アメリカが大人向けのドラマを持ったアニメ市場を得るには”鶏が先か卵が先か”問題があるかな。
日本のアニメはあらゆる年齢、世代を網羅し、成熟したメディアとなっている強固な漫画市場と結びついてる。
あらゆる世代に向けた、色んな背景を持った漫画があるんだ。
日本ではアニメは漫画程主流ではない事に敬服を覚えた位だ。
日本ではアニメはまだまだオタク向けのメディアなんだ。
漫画をアニメにするにはお金がかかるし、素晴らしいドラマを持った漫画全てが地上波アニメに適してるという訳じゃないから。

●Wafflecakes
>アメリカは実写版を作るから。
>俺らにとっての大人向けカートゥーンは『ウィンターソルジャー』とか『アベンジャーズ』みたいのだ。
これだな。

●Mister Wilhelm
コメディだったらアメリカにも大人向けカートゥーンの市場はある。
(例えば『アーチャー』)
映画メディアならあり得ないな。
実際の所、ダークで大人向けの映画で興行的に成功した作品ってないんじゃないのか。

●unholyrevenger72
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大人向けのテーマを持ったコメディじゃないアニメと言えばこれ。
宇宙軍的なものが出てて、関連のオモチャも売られた。

●MetroidPrimeRib
『メタロカリプス』、『ザ・ベンチャー・ブラザーズ』、『ブーンドックス』みたいなコメディじゃないとみんな見ないんだよ。
みんな『イーオン・フラックス』みたいな作品にはうんざりしてるんだ。
(コメディじゃない)子供向けだった『バットマン:TAS』や『Sym-Bionic Titan』なんかに驚くほど大人向けなエピソードがあった。

●Succinct Verbosity
好みの違い以外の事があると思う。
アメリカの実写番組は視覚効果やCGのための予算があってそれがないと何もできないと思われてるけど、アニメーションは遥かに予算が少ないから。

●JordanN
凄く憂鬱だ。
自分はカートゥーンを見て育ったから、大人になった今になって大人向けのカートゥーンが無いのは悲しくなる。
テレビゲームでも同じなんだよね。
中年向けのよく出来たゲームは凄く少ないし、しかもカートゥーンなアートスタイルの物はない。

●rpmurphy
だからみんな『マイ・リトル・ポニー』と少年向けアニメに夢中になるんだろうな。
シリアスな作品は軒並み実写化されるから。

●Kotetsu534
シリアスなテーマを扱っていて技術的にもパワフルな作品というと大学の映画同好会で見た『蛍の墓』を思い出す。
ただ、主題が重要でシリアスな展開ならもっと描く事が出来るであろう実写にしなかったのは何故なのかという疑問はあった。

●Carroway
アニメーションの受け入れられ方については文化的な背景があるんだと思う。
日本はアニメと手描きに対して常に深い文化があったから。
第二次世界大戦後、実写はアニメよりも遥かに予算が掛かった訳で。
同時期、アメリカではモーションピクチャーがより子供向けのメディアとしてブームになってた。
もちろん上で挙げてるのはかなり単純化してるけど、この文化的な違いは簡単に変えられるようなものじゃないだろうな。
西洋の”大人向け”のアニメで最後に見たのと言えば『タイタンA.E.』だけどこれは非常にお粗末な出来でファックス・アニメーションスタジオは閉鎖されてしまった。
他の大人向けのアニメも興行的に成功していないし、大手企業が作りたがらないのも分かる気がする。

●besada
(アニメーション作家の)ラルフ・バクシ(wikipedia)は『クールワールド』以降実質諦めてるな。
今はKickStarter経由でマシュー・モディーンが主演の声優を務める『The Last Days of Coney Island』という作品に取り組んでるはず。

●Vulcano's assistant
北米は下らないコメディや全年齢向けの無害なアニメ以外の作品が成功する環境じゃないんだと思う。
もしそういうのが見たいのならアメリカ以外の作品を見るしかない。
子供の頃、北米の作品とアニメを見比べて、後10年くらいしたら日本のアニメのような作品を作るんじゃないかと思ってたけど結局そうはならなかった。
必要な環境と継続した視聴者とこういうコンテンツを作る製作者、これが全然開発されなかったんだ。
これが自分の思っている理由で、北米のアニメ史や直面してる問題に対してもっと深く掘り下げられる人は他にもいると思う。

●Anth0ny
『ザ・シンプソンズ』とか『ファミリーガイ』があるじゃないか。
残念ながら最近の『ザ・シンプソンズ』と『ファミリーガイ』は子供っぽくて駄目駄目になってしまったけど。
大人向けのカートゥーンと聞いて頭に浮かんだのは『バットマン:TAS』だけだな。

●Chezzymann
『スティーブン・ユニバース』は明らかに子供を対象にしてるから(大人向けという)カテゴリには入らないと思うけど、個人的にこの作品は通常のコメディ形式でありながら大きな話の流れの中に一貫したストーリーやキャラの変化を入れていくというカートゥーンの新しいジャンルのフラグシップ作品だと思ってる。
(他は『アドベンチャータイム』や『怪奇ゾーン グラビティフォールズ』も)
これで大人も余裕で楽しむ事が出来て(もし最初の10話位を見たら)、他の大人向けの番組同様興味深く複雑なキャラになっていく。
2人のメインキャラ同士の素晴らしい描写もあるし、作品自体はコメディだけど大人向けの作品だと思うね。





アメリカの場合アニメは子供の見る物という認識、複雑なストーリーや人間関係の作品は実写化するという環境があるようです。
そのおかげで日本のアニメが食い込んで行けたのかも。



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