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『スノウ・クラッシュ』、『ダイヤモンド・エイジ』等日本でも作品が出版されているSF作家のニール・スティーヴンスンがストーリーを担当した、17世紀のメキシコを舞台に浪人のキタズメが大暴れするアメコミ(グラフィックノベル)『Cimarronin』に対する海外の反応です。




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※CimarroninとはCimarron(シマロン:野生、縛られない者、戦士等の意)と浪人の合成語と思われる

~あらすじ~

17世紀のフィリピン・マニラ。
追放された侍のキタズメは切腹を試みようとしていた。
そこへ長年の友人でありイエズス会の不良司祭でもあるルイズがあらわれ、彼の言葉に従いキタズメは満州の姫君をメキシコへ密入国させる手伝いをする事になる。
ヌエバ・エスパーニャ(新イスパニア:かつてスペインが植民地にしていた北米・カリブ海・太平洋の領域の事)の残忍な法に巻き込まれ、キタズメは自身の必殺のスキルを友人の為、そして自身の贖罪のために振るう事になる。
一方でルイズは伝説的な組織『兄弟の盾』のメンバーとして、父親の所有する銀山を監視するという秘密の使命も持っているのだった。



※台詞は上から順に左から右に
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「!?」
「お邪魔したかな?」
「後家と逢引でもしてたのか?」
「その服は何だね?」
「ここで朽ちていこうかと思ってな」
「私は司祭なんだがね」
「で、自殺は地獄行だと俺に説教をしに来たのか?」
「確かそれは洗礼を受けた者だけだったんじゃないかな」


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「だから何だ?」
「君は何をしようといずれ地獄に行くだろうさ」
「抽象論はもう十分、君に見せたいものがあるんだ」
「ガリオン船は積み荷をほぼ乗せ終えて、乗客も乗り込んでる…」
「しかも6時間以内に満潮だ。冷静になってくれ」
「だが断る」


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「貴様らはイエズスの悪魔に何と祈るんだ?」
「彼らは君を捉えに来ただけだ」
「奴らを殺す所だったぞ」
「彼らには言ったんだ。もっと良い方法があると」
「良い?何のだ?」
「そのスペイン製編み針で刺してみろ」
「それでも死ぬ前に貴様らの首を叩き切るぞ」



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「抗議します!」
「彼はナイトの系統である侍です」
「我々は彼の助言を得るためにここに来てもらったのです」
「君は面白い男だよ、デ・グズマン。助言するといったな?」
「これのか!」
「真っ先に君の事が浮かんだよ、キタズメ」
「誰も動くな。もしこの小屋の事を調べて欲しいなら誰も邪魔をするな。」




●Nicole
面白そうだな!

●BlueZiggurat
これは良いな!

●nameismyname
Chingon-inもタイトルとして良い気がする。
(訳注:ChingonはメキシコのスラングでGreat、Nice、Cool等の意)
あるいはEl Duro-ninとか。
(訳注:El Duroはタフ等の意)
タイトルに関しては1日中だって考えてられそうだ。
チェックしてみるつもりなのは言うまでもない。

●Michael Munro
↑ronin(浪人)の部分は日本語で主のいない侍って意味な。

●Frank B. Chavez III
侍がスパニッシュソードを編み針と言ってるのが良いな。
それから侍と司祭の会話も良い。

●BigManJapan
↑その編み針は敵の武装してない部分なら汗もかかずに両断できるんだけどな。
エルナン・コルテスとその部下達に反抗したインディアンがそうなった。

●kwatakye117
>それから侍と司祭の会話も良い。
イエズスの悪魔って所に笑った。

●InFluEnza
凄く面白そうだ!
歴史コミックは好きなんだ。
それに話作りにマーシャルアーツのエキスパートを参加させてるのもいいな。
(訳注:古流武術や合気道を学んだEllis Amdurが武術監修として参加している)

ちょっと関連した質問。
(特に『ハイランダー』をマラソンした後だし)
(日本の)刀を持った剣士はレイピアと真っ当に戦えるんだろうか?
技術レベルやその人の反応速度等色々考える部分があるからトリッキーではあるけど、基本的にスキルは同等でそれぞれ母国の戦闘スタイルを使うと考えたら?

●lkeke35
↑同じような議題に取り組んでいる『Deadliest Warrior』を見る事をお勧めするよ。
歴史の中の異なるタイプの戦士が戦ったらどうなるかを分析してるんだ。
現実世界だったら絶対に出会う事のない戦士達がね。
(自分が好きなのはバイキングVS侍)



●cornbreadpanda
スティーヴンスンと(ストーリー担当の1人である)マーク・テッポは共著の『Mongoliad』でソードファイトについてリサーチしてる。
日本刀ではないけど一対一の戦いはかなり面白く描けてるよ。

●Sian
レイピアは一対一の戦いだと結構難敵なんだよな。
機動や動きの展開に使う力が両手で持つハンドソードや日本刀を使うよりも少なくて済むから。
これは日本刀の使い手がどういうスタイルを使ってくるかが重要になるだろうな。
そしてレイピア使いが余った手をどういう風に使ってくるかも。

●maeve
この手の作品は既にあるね。
(舞台はアメリカ西部だけど)
三船敏郎とチャールズ・ブロンソンが出演した『レッド・サン』だ。

●cornbreadpanda
キタズメの顔は余裕で三船敏郎が頭に浮かんでくるな。
悪い訳のはずがない。

●Icecold Davis
製作集団は才能の塊ばかりだな。

●FILTHpig
良いね。
アートワークが気に入った。
チェックしてみようと思う。

●Sigerson
最初に冒頭の文を見た時は”ああ、誰かがスティーヴンスンの『ザ・バロック・サイクル』三部作からプロットの要素とテーマをパクったんだな”と思った。
読み込んでいって、彼自身が自分の作品のネタを使ってるんだと知って嬉しくなったよ。
スティーヴンスンの作品は大好きだし、喜んで手を出してみようと思う。
別の時間線/世界の話だったとしてもね。
どの位内容が近いのか見てみるのが楽しみだね。

●Myrmexlyon
ヌエバ・エスパーニャの侍?
最高じゃないか!
征服者(スペイン人)の残酷さも凄い事になるだろうけど。
しかもスペイン人のイデオロギーVS侍VS先住民の戦いまで追加される。
これは読んでみたいぞ!

●KhantBelieveItsNotButter
これは面白そうでハッピーだ。
でも、『Morning Dragon』はもう出ないんだと思い出して悲しくなった。
(訳注:『Morning Dragon』は1180年の日本を舞台に僧侶から侍になったキミヨリが朝に2隻のバイキングの船に出会う…というストーリー。資金難から出版前に中断された)

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●A Bomb!
5ページ目のキタズメはロバート・E・ハワードの『英雄コナン』を思い出した。
自分はキンメリア人のコナンが大好きなんだ。

●Eulux
OK、司祭がいて侍がいて、その侍は捜査もする。
乗った。

●cortexsession
メキシコ人として、これは面白そうだ。
しかも設定も素晴らしい。
侍が不良司祭と一緒にメキシコで捜査をする?
クールなアイディアじゃないか。
自分が考えつかなかったことが悔しい位だ。

●S.M. Stirling
侍がスペイン人の残虐さに恐れをなすような事にはなって欲しくないな。
当時の日本はスペインを脅威と感じていただけに。
アステカ族とスペイン人はお互いそうなって当然なんだけど。

●JRu
↑記事にあるように歴史的に正確であるならスペイン人は日本人に恐怖していた事も含まれるんだけどね。
当時のマニラにはそういうトラブルもあったわけで。

●Jimmy Boots
設定が面白そうだ。
メキシコ人としてはマスクをしたルチャドール(戦士)が好きなんだけど、侍も同じくらい良いからなあ。

●Annalee Newitz
↑ルチャドールならシリーズ後半に出るんじゃ…




肝練りをしてるということは薩摩出身なのだろうか…
朱印船貿易をしていた頃はマニラなど東南アジア各国に日本人町があり、しかもスペインがアメリカ、アジアで隆盛を誇っていた時期なので娯楽作品の舞台にするにはうってつけかも。
実際にメキシコに渡り成功した侍もいたとか。
コミック乱あたりでそういう漫画が描かれないかな…