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種子島に鉄砲が伝来して以来日本は数多くの火縄銃を作ってきました。
日本の火縄銃には様々なバリエーションがあり、海外にも愛好家がいます。
日本の伝統武具愛好家であるとあるスウェーデン人が日本で作られた珍しい火縄銃を紹介していました。


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●スウェーデン
やあ!
まずはスウェーデンにやってくる運命となった物の軽い触りを。
さらなる情報はまた後で。

私はハッピーマンだ。

●スウェーデン
↑ファンタスティック!
君のアバター画像はまるでウォートホッグ(A-10)のノーズみたいだな。


この掲示板の鉄砲フリーク達は更新を待ってるよ。

※A-10はノーズからガトリング砲が出ている
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画像引用:wikipedia.org


●アメリカ
素晴らしいな!
センターバレルも使えるんだろうか?
もしそうだとしたらどうやって撃つんだろうか?
外側の銃身と構造が別れてるとか?
それから火皿のカバーは他の銃身の暴発を防ぐために特にきつくなってるのかな?
(もしくは全ての銃身が1度に発砲するとか?)
それぞれの射撃時のメカニズムに興味があるね。
どうも自分の質問はどれも発砲に関する物ばかりみたいだ…それが自分なんだけど!
とりあえず持ち歩きたいとは思わないけどね。
凄く重そうだし!

●スウェーデン
1.センターバレルは無し。これは6連発で銃身達の間に空間があるだけだね。
2.どの位きついかいずれ見てみるつもりだけどまだ分からないな。
3.この銃の上の部分にはそれぞれの銃身についてる小さなくぼみにフィットするように小さな真鍮の棒が付いてて、これが撃つ時に銃身を固定させてる。後ろには個別に別れた6つの尾栓(銃身の末尾についている栓)が付いてるよ。
4.確かに重い銃で、全長は35と3/4インチ(89cm)で12.5kg。凄いサムライ・ガトリングだぞ。

●イギリス
中央の穴は㮶杖(前装銃に火薬を詰めるための棒)を入れるためなんじゃ?
インドで作られた銃でよく似たのがあるんだけどロック機構が使われている日本のよりも構造がシンプルだ。
その銃のように銃身が分かれてるのもあるし、シリンダーが6連で銃身は1つというのもある。
実の所リボルバータイプは(イギリスの)王立武具博物館のコレクションで、サミュエル・コルトが自分の”発明”を協会のエンジニア達(?)にレクチャーする時に描いたものなんだけど。

●スウェーデン
↑それが正しいだろうな。
中央に穴が無かったらどこに㮶杖を入れたらいいんだ?って事になるし。
いずれ㮶杖を入れてみるつもりだけど銃身から飛び出し過ぎないように短いのにしようと思う。
このガトリングの見た目を台無しにしたくないからね。
自分もシングルバレルでリボルバータイプの弾倉を持った火縄銃を見たことがある。
多分インドのだろうけど見た目は日本の火縄銃だったな。

●アメリカ
自分もこのタイプの銃が売られてるのを見たことがあって、最近大幅に値下げしてた(2万5000ドル~3万ドル)(当時のレートで260万~312万円)。
ここでその銃を見るなんて驚きだ。
他のメンバーが別の掲示板で言ってたけど銃身の中に交換されたものがないか確認した方がいいね。
その銃がそうだと言うつもりはないけどディーラーの写真だと分からない事も多いから。
 
●アメリカ
この手の銃の”実用性”については議論の余地があるな。
長銃で複数銃身がついた前装銃と銃身が1つの後装銃(後込め)だったら自分なら前者を選ぶと思う。
ペッパーボックスピストル(wikipeldia)は前者のシステムを使ってて痛々しい暴発も多かったけど後装銃の暴発程悲惨ではなかったし。
コルトのリボルバーシリンダー式が受けなかったはそれが理由の1つでもあるんだ。
リボルバータイプの場合は1つでも雷管が暴発したら長銃ごと腕がダメージを負うだろうな。
でもこの手の前装銃なら後ろに飛ばされはするけど前の持ち手は無事だ。

●スウェーデン
>他のメンバーが別の掲示板で言ってたけど銃身の中に交換されたものがないか確認した方がいいね。
確かにこの警告は多くのメリットがあるかな。
こういう銃は希少性から改ざんの対象になる事も多いし。
今回に関しては事前により詳細な画像を送ってもらって、それをこの分野の専門家に転送してるんだ。
写真と、相談した相手の応答からこの買い物に関しては十分な自信を持っているよ。
届くのが本当に楽しみだ。

●スウェーデン
↑いやー、それは中国製のガラクタに見えるぞ。
銘をじっくり見れば”Made in Hong Kong”と彫られてるはずだ。
君の真の友人として助けてあげよう。
君の素晴らしい日本製火縄銃のコレクションをこんな醜悪な物で汚す必要はない。
だからその銃を渡してもらおうか。

●アメリカ
本物であるかどうかを確かめる正しい手順を踏んでるように見えるね。
詳しい画像が楽しみだ。

●イギリス
こういうタイプの銃の問題は銃身の重さだな。
リボルバータイプは重量で強みがある。
英国海軍は1800年代にヘンリー・ノック(発明家)から銃身が7つ付いたフリントロックガン(wikipedia)を買ったんだが、これは全ての銃身が1度に発砲する設計だった。
結局この銃が持ち込んだのはマストで立ち往生して吹き飛ばされるのを待っている兵士達と敵の船だった。
とんでもない大災害だった。
銃の反動も酷かったし、全ての銃身に弾を込めるよりも単発のショットガンをリロードする方が早かった位だ。

ノック・ボレー・ガン
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画像引用:militaryveterans.net


●スウェーデン
↑それがマルチバレルガンの数が少ない理由だろうな。
上手く使えなかったわけだ。
反対だったらもっと普及してたと思う。
自分の買った銃は中でも特に重いね。
これは派手な侍へのお土産や飾り用として作られたんだ。

●スウェーデン
じゃあ写真をお見せしようかな。
鉄が素敵だと思わないか?
本当に素晴らしい!
(緑から黄色へと変化していく)真鍮の緑青や木製部分も。
届いたら更に写真を投稿するよ。

●スウェーデン
私の新たなベイビーはただいまスウェーデンの税関だ。
年代等の手掛かりを調べるのも凄く面白いだろうな。
調べる参考にするために日本で出版されている種子島銃の本も待ってる所なんだ。
販売者はこの銃、あるいはよく似た銃が載った本を最近友達が買ったとも言ってた。
ネットのマルチバレルガンはあらかた見てきたから何か関連する事を知ってたら教えて欲しいね。

●スウェーデン
遂に届いた!

複合装甲?なんだそれは?

クローズアップ


飾ってみたところ

●スウェーデン
↑このバッドボーイを見たら(もちろん銃口をだ)錆びた刀を放り出して命乞いしたくなるな。
凄い。
今度会った時にじっくり見てみるのが待ちきれないね。
初めて見たよ。

●日本
これは間違いなく待った甲斐があった!
本当に凄い逸品だ。
こういう物を手に入れたコレクターになれた事におめでとうを贈ろう。

●スウェーデン
↑この銃を見つけた日は本当にラッキーだったと思うよ。
販売者の個人的理由から現金が必要なために値段を下げていたせいで良心的な価格で買えたし。
予想通り緑青のせいで銃身の後部についてる装飾は欠けてしまってた。
自分の日本製銃のコレクションだと南蛮筒以外ではこれがトップだ。
今はオリジンや年代を調べてる。

●スウェーデン
メカニズムに関しては他の火縄銃とほぼ同じだね。
カラクリ(機構部)はどれも真鍮で出来てる。
口径は1匁(火縄銃で使われる標準的な弾の重量で、直径は約1cm)。
筒(銃身)は手で回すようになってる。


外部の弾金(はじきがね:着火装置の部品)は無くて内部のカラクリになってる。
火挟み(火縄を挟む部分)は3次元的に曲がっていて筒の中心に来るようになってるね。
火縄通し穴は普通で特筆すべきものは無し。


火皿の近くに木製部品がないから雨覆いもなし。
火蓋は小さなピンで留められてる。
火皿の穴が全然傷ついてないからそんなに使われてなかったっぽい。
小さな凹みが見えるけどここに台(銃床)から伸びるロッドが来て銃を撃つ時に銃身を正しい位置にセットできるようになってる。
回転する部分の色が変わってるのが見えるだろうか。
ロッドと筒はかなりしっかりと固定されてて、手で銃身を回す時に金属がこすれてるんだ。
黒い部分に比べてちょっと赤くなってるのが分かると思う。

変色が良い感じの引き金。
用心金(トリガーカバー)はなし。

台の中。
中心の穴は固定用バーのためのもの。
これで使用者は筒が抜け落ちる事無く銃を前に傾ける事が出来る。
回転させつつ固定するための金属部品が中に入ってると思う。
火挟みの曲線が美しい。
アタッチメントの表面には真鍮カバーが付いてる。



溝が付いた固定用のバー。
6つの尾栓もある。
内外の色の変化も良い。



筒。上部がフラットになっていてそれぞれの銃身に元目当て(照門)が付いている。



こちらが先目当て(照星)。金/赤銅の埋め込みが1人(あるいは6人)の侍に狙いを定める。


●アメリカ
銃身を回転させる部分の上から見た写真はないだろうか?


●スウェーデン
↑上から見た所。






三連発・六連発の輪廻式火縄銃は非常に珍しい物とか。
時代劇や歴史漫画で使ったらかっこいいと思う。
三連発は三捷神機、六連発は六雷神機と呼ばれていたようです。(wikipedia

こんなものもあったようです。