vg-10
credit:thehollowgrind.com

ナイフに使われている材は様々な種類があり、日本の武生特殊鋼や日立金属の材料も人気があります。
海外のナイフファンがナイフの鋼材について語っていました。

引用元:spyderco.com

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●投稿主
初めてのスパイダルコが配達中になった。
黒のG10ホルダーを使ったPM2(パラミリタリー2)でサテン仕上げのS30Vブレード、届くのが待ちきれないね!
Amazonで114ドル(当時のレートで約1万3600円)だったけどその価値はある!
で、気になったんだけどみんなはどの鋼材が好きだ?
自分はVG-10を使ったダマスカス模様の8インチ(約20cm)の霞(軟鉄と鋼を組み合わせた包丁)の牛刀も持ってて、これの硬度はだいたいHRC59。
刃が凄く長持ちする。
※HRCとは硬さの尺度の1つであるロックウェル硬さの事。wikipedia

Edge Pro(刃を研ぐ時に使う治具)とシャプトンのガラス砥石220、500、1000、2000、4000、8000で研いでる。
8000を使うと鏡みたいな仕上がりになるね。
パラミリタリー2を研ぐのが待ちきれない!
誰かパラミリタリー2に使われてるS30VのHRC硬度を知らないか?
それから他で見たこともないし鋼材のリストを投稿してみるのもいいかもと思った。
これが自分のリストだけどまだ未完成なんで追加していってほしい。
硬度順で硬いものから。
(HRCは全て大体なので気軽に訂正してって欲しい)
HRCは製造会社の熱処理工程や熱処理会社の設備によって変わってくるんだ。

ZDP-189※八田工業と日立金属の共同開発:HRC66:ステンレスだけど酸に長時間晒されると曇ったり錆びたりする。刃の持ちはエクセレント
SG2※武生特殊鋼製:HRC62:簡単には曇らないハイステンレス。刃の持ちはエクセレント
52100:HRC63:ノンステンレスで刃の持ちはエクセレント
CPM-M4:HRC62:ノンステンレスで刃の持ちはエクセレント
青紙スーパー※日立金属:HRC62:ノンステンレスで曇る。刃の持ちはエクセレント
VG-10※武生特殊鋼製:HRC59:ハイステンレスで簡単には曇らない。刃の持ちはグレート
CPM-S90V※英クルーシブ・マテリアルス・コーポレーション:HRC59:ハイステンレスで簡単には曇らない。刃の持ちはグレート
S35VN:HRC59
ATS-34※日立金属:HRC59
S110V※英クルーシブ・マテリアルス・コーポレーション:HRC59
S30V※英クルーシブ・マテリアルス・コーポレーション:HRC59か58:簡単には曇らないハイステンレス
M13 ELMAX※スウェーデンのボーラー・ウッデホルム社製:HRC58
9Cr18Mo:HRC58:非ステンレス
8Cr13MoV:HRC57:非ステンレス
BD-1※USカーペンター台湾製:HRC57:カーペンターの鋼材は容易に曇らない。柔らかくて刃の持ちは短い。値段も安い
AUS-8※愛知製鋼製:HRC56:ステンレス鋼

●グレイン・バレー、ミズーリ州、アメリカ
みんなは何故かS30Vのナイフを好きだけど、自分がよく使ってるスパイダルコはほとんどが(武生特殊鋼製の)VG-10だな。
S30Vの刃はあまり当たりが無かった。
でもクルーシブの440V(S60V)やS90V、クルーシブ版のD2(日本におけるSKD11)みたいな刃物用鋼材が好きなんだけどね。
それでも自分にとっては切れ味が良くて刃の持ちが良いVG-10が信頼置ける刃材かな。
それにスパイダルコが売ってる両面砥石でVG-10をタッチアップする(研ぐ)のもそんなに難しくない。
自分はスパイダルコのAyoob C60を持っててかなり荒っぽく使ったけど元の剃刀みたいな切れ味に戻すのにそんなに時間はかからなかった。
最近カーペンターのXHPを試す機会があったけどこれはD-2よりも良いと思った。
今後スパイダルコがVG-10の後継を何にするか興味がある。
新しい鋼材が市場でヒットを飛ばしてるからまだそうじゃないのが驚きな位だ。

●カルガリー、アルバータ州、カナダ
俺が好きなのは(日立金属の)青紙スーパー、(クルーシブの)CPM M4、(シンプリー・ツール・スティール社の)M390。

●ドゥボイズ、ペンシルベニア州、アメリカ
VG-10に関しては良い事しか言えない。

●北カリフォルニア、アメリカ
特に好みの鋼材というのは無いな。
良い鋼材はたくさんあるし、3インチナイフに合ってるのもあれば10インチフィールドナイフに合ってるのもある。
自分は鋼材の種類よりもデザインと組み立てクオリティの方が重要だと思ってる。
新しい鋼材は本来の進化というよりも販売戦略的な部分が多いように感じる事もあるし。
それでも新しい鋼材をチェックするのは楽しいけどね。

●不明
鋼材の世界は奥が深いし素晴らしい鋼材がたくさんある。
自分が好きなのは順不同でこんな感じ。

CTS(USカーペンター台湾)-204P
日立金属青紙スーパー
CPM(クルーシブ)-S110V
CPM-Cruwear

●投稿主
>みんなは何故かS30Vのナイフを好きだけど、自分がよく使ってるスパイダルコはほとんどが(武生特殊鋼製の)VG-10だな。
>S30Vの刃はあまり当たりが無かった。
自分のPM2はS30Vだけど後悔する事になるんだろうか。
マイクロチッピングを防ぐためにマイクロベベル(糸刃)を付けた方が良いのかも。
S30Vを買うのはこれが初めてなんだ。
多分熱処理で変わってくるんじゃないかな。
HRC58程度だったらチッピングするよりも鈍っていくと思うけどマイクロベベルがそれの助けになってくれると思う。
ま、自分がPM2を選んだのは他のナイフよりもアクションが楽そうだからなんだけど。
PM3はVG-10やZDP-189(日立金属)みたいなS30Vより高性能な鋼材を使ったらかなり人気になるんじゃないかな。

●不明
自分が好きなのはS30VとVG-10。
ナイフの相対的な性能以上に、自分の好きなナイフは70%がこの合金で構成されてる。
O1(油冷)鋼だったら1095。
スパイダルコだったらVG-10、S30V、CTS-XHP。

●不明
>マイクロチッピングを防ぐためにマイクロベベル(糸刃)を付けた方が良いのかも。
自分の拙い知識だとマイクロチッピングはS30Vだからじゃなくて高炭素鋼だからだったはず。
HRCが低すぎるのを落とすと劇的に割れてしまうそうな。
チッピングがよく起こる炭素鋼は耐摩耗性が高いのが多い。

●サウスカロライナ州、アメリカ
自分のファーストチョイスはDamasteel(スウェーデン)のオーディンズアイ。
問題は自分が好きなスパイダルコのナイフはほとんどが日本製って事。
残念な事に日本人は日本製以外の鋼材を使う事を好んでないし、控えめに行ってもDamasteelのダマスカス模様はぱっとしてない。
更に悪い事に日本のメーカーがこの鋼材を使うといまいちな出来になってしまうんだ。
だからスパイダルコが使ってる日本製の鋼材だとVG-10が好きだ。

●不明
スパイダルコはもっとElmax製のナイフを出してくれ。
それからスパイダルコでCPM-154のナイフも試してみたいんだけど変かな?
SB(モリブデン鋼板)を使ったスパイダルコのエンデュータとデリカが好きなんだ。
研ぎやすいし。

●インディアナ州、アメリカ
フォールディングナイフだったらVG-10は強い。
値段も安いし。

●不明
VG-10とCPM-S110Vは試した事がある。
S30とS35Vもパスは出来ない。

●不明
好きな鋼材はたくさんあるから全部は列挙できないし何が特に好きかも言えないな。
真っ先に挙げるのは(Damasteelの)Nitrobe 77。
それから(フィンランドのBRISA社の)RWL-34、Damasteelと来てCPM-M4。
支出に見合う最高の価値がある鋼材はN690(※オーストリア製)、(スウェーデン、サンドビック社の)14C28N、(武生特殊鋼製の)VG-10

●シアトル、ワシントン州、アメリカ
フォールディングナイフ:VG-10
セレーテッド(鋸刃)ナイフ:H1(日本の明道メタル)
フィックスナイフ:今の所CPM-3Vが好きだ。

●プレスコット、アリゾナ州、アメリカ
フォールディング:CTS-204P:初心者にとって研ぎやすい
セレーテッド:H1で決まり
フィックス:今の所VG-10。自分の砥石で滅茶苦茶切れるようになる

●不明
VG-10への好意的なコメントが多かったのが自分にとって良かった。
VG-10のスーパーリーフを持ってるけど箱出しで恐ろしい位の切れ味だった。
今の所一番切れ味が良くて、間違って体を切ってしまったら寒さを感じるくらいだ。

●サウスボルチモア、メリーランド州、アメリカ
VG-10は最高のオールラウンドスチールだ。
実際の所スパイダルコの使ってる鋼材で悪かったのには当たった事が無い。
ステンレスナイフだったらなんでもくれていいよ。

●オンタリオ州、カナダ
自分の経験だとVG-10とS35VNが研ぎやすいからステンレスの中では好きだな。

●不明
VG-10が好きな人に聞きたいんだけどATS-34(日立金属)と440C(アメリカ製)と比べてどうなの?

●不明
↑こういう質問には個人の好みでかなりバイアスがかかる。
それからサンプル量が少ないのもバイアス効果がある。
自分の経験だとATS-34を使ったナイフは1本だけでそれは良くなかった。
VG-10のナイフも1本だけでこれは良かった。
でも繰り返すけど結局1本だけだからこれが自分のバイアスだ。
自分が最近得た知識から推測するなら上で挙げてる3種類は実際かなり似た鋼材のはず。

●ボウルダー、コロラド州、アメリカ
好きな鋼材?
なぜ鋼材に限定してスパイダルコの製品を何点か差別するんだ?
自分の好きなナイフ用の刃材はセラミック。
TTZ Dive Probe(ダイビング用ナイフ)をのけ者にしてはいけない。

●不明
VG-10。
もし自分が持ってるナイフが全部VG-10だったら完璧ハッピーなんだが。
今まで試してこれだと言えるのはこの材だけだ。
フォールディングナイフから包丁、キャンプ用フィックスブレードまで、どれに使っても素晴らしい。
自分にとって耐食性とカッティング能力、研ぎやすさのバランスが完璧なんだ。
この鋼材は見た目も好きだし。
でもここ数か月間は自分のVG-10と同じスパイダルコCALYの青紙スーパー版を持ち歩いてる。

●インディアナ州、アメリカ
どれが好きとは決められないな。
VG-10は持ち歩き用として良い性能だけどZDP-189、CTS-XHP、CPM-440Vも好きだ。
去年から使ってないけど青紙スーパーのナイフも持ってるし。

●不明
どんな事をするかによるな。
オールラウンドだったらVG-10で2番目にS30Vがくる。
今気に入ってるのはCPM-M4。
レーザーみたいな切れ味で刃持ちも良い。
ヘビーデューティーな使い方をするならCTS-204P。

●不明
↑大体同意。
基本的にほとんどの人間ならVG-10かS30Vで良いと思う。
M4は素晴らしい鋼材なんだけどステンレスじゃないしステンレス/ノンステンレスのギャップの中だと(シンプリー・ツール・スティールの)M390や(CTS)204P、(CPM)20CVが良い働きをすると思うな。
今はCTS-204Pが最高に気に入ってる。

●グレイン・バレー、ミズーリ州、アメリカ
>セレーテッド(鋸刃)ナイフ:H1(明道メタル)
これは良い指摘だ。
自分もラフな作業にはH1鋼を使ったセレーテッドを愛用してる。
面白い事に自分が持ってるセレーテッドの鋼材は大抵普通の刃では意味のない鋼材なんだよな。
例えばスパイダルコのセレーションシリーズはAUS-8、440C、 ATS-55(日立金属)でかなりの当たりを引き当てたんだけどこれは普通の刃だったら絶対に自分のチャートには登ってこない。
セラーテッドの場合は高炭素じゃなくて強靭さが必要なんだと思う。




鋼材の世界も日進月歩、日々新しい素材が開発されている中で日本の鋼材メーカーの開発した素材は確たる地位を築いているようです。
刃物に使う鋼材は他にも金型や金属部品にも使われています。
追記:ZDP-189:八田工業と日立金属の共同開発に修正。ご指摘感謝です
追記2:霞についての注釈を修正。ご指摘感謝です。


ナイフ用鋼材 V金10号(VG10) 5.0×35× 250 [321619]
ナイフ用鋼材 V金10号(VG10) 5.0×35× 250 [321619]