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左側がアメリカ版のキユーピーマヨネーズ

日本のマヨネーズは海外のものとは味が違うと言われています。
日本のキユーピーマヨネーズに嵌っているという海外の記者がその魅力について紹介していました。

引用元:avclub.com

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「僕は日本のキユーピーマヨ中毒」

日本人のマヨネーズの使い方はアメリカ南部のホットソースの使い方に似ている。
おそらくは熱意なのだがちょいとやり過ぎな位で、どちらの愛好家も近くにあるもの全てにかけられると思っている。
まずはその簡単なリストを紹介しよう。
焼きそば、フライドチキン、お好み焼、エビフライ、それに寿司ネタの中に使ったり、サラダに使ったり。
僕は日本人のマヨネーズ愛好家を説明するのに”ダイ・ハード(熱狂的な、という意味)”を使うかどうかで議論をして、そうしようと決めた事もある。
だって、マヨネーズ博物館がある国が他にあるかい?
(マヨテラスと呼ばれている)※キユーピーの施設
日本人はマヨネーズに対して恭しくもリベラルに接していて、どういう理由かこれはアメリカにはまだ伝わっていない。
何故日本人が欧米人よりもマヨネーズに対してオープンに接しているのかの説明の1つは日本のマヨネーズが遥かに美味しいという事。
アメリカのどろどろしたマヨネーズよりも固くてシルクのような食感があり、日本独自の豊かな味を持ってる。

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credit:avclub.com

僕達が日本のマヨネーズを語る時、それはほぼキユーピーマヨネーズの事だ。
キユーピーマヨネーズは日本中で愛されていて、アメリカのヘルマンズと同じ位日本で知名度がある。
得てして食品パッケージがそうなるように、キユーピーの絞り出す容器はプリングルスの缶と同じようにアイコン的存在だ。
この容器はしなやかで半透明のプラスチックでできていて洋梨のような形をして赤いキャップが付いている。
無味でミニマリスティックなデザインだ。
中に入っているマヨネーズのベールイエロークリームを隠すラベルは付いていない。
1909年にローズ・オニールがカートゥーンに登場させ、後に偏在的な子供用の人形ともなった可愛い赤ん坊がマスコットのベースになっている。
このキャラクタートレードマークは現在キユーピーが所有している。
何十年間も様々なノックオフブランドがコピーしてきているけど。
キユーピーマヨネーズの歴史は1910年代に蟹の缶詰で財を成した海産物輸入業者の中島董一郎(wikipedia)まで遡ることができる。

中島はアメリカに旅行に行った時にアメリカ人の食べている者に気付き、日本に戻った時にアメリカ人の健康的な食生活を模倣しようと思い至った。
その1つが野菜にマヨネーズやドレッシングをかけてより美味しくすること、日本に洋食の概念を紹介する事だ。
中橋はそのアイディアを持ち帰り、味を日本人好みに整えて、1925年に初めてガラス瓶に入ったマヨネーズが日本のお店の陳列棚に登場した。
そしてマヨネーズは急速に人気となっていく。
キユーピーによると最初の年は600kgだったのが(翌年には)7トンにまでなったという。
キユーピーの特徴的な味になるためにはまず卵から始まる。
Q&Bフーズ(キユーピーのアメリカ子会社)のスポークスマン、Terry Dunseithは僕に卵黄しか使わない事でクリーミーで卵の味が濃厚になるのだと教えてくれた。
日本のキユーピーはそこに酢、赤ワイン、米酢を加える事で一風変わった硫黄臭さの無いバランスを作り上げている。

「我々はアメリカ全土でアメリカ製のマヨネーズに米酢、化学調味料、ほんだしを加えて自分達なりのキユーピーマヨネーズを作ろうとしてるレストランを見てきました」とDunseithは言っていた。
「でも日本で(キユーピー)は特殊な方法で卵を加工しているのでキユーピーの味を複製することはできないでしょうね。」

そう、確かにマヨネーズには化学調味料が含まれている。
実際そうする事でマヨネーズは更に美味しくなるからだ。
西洋人は偽りの説に恐れているからそれで足が遠のいているけど他にも少々含まれている。
フードサイエンティストHarold McGeeによる化学調味料が有害だという説は出鱈目だという解説を見てみよう。

今日までアメリカで売られているキユーピーマヨネーズは全て日本から輸入したものだ。
数か月後にキユーピーはアメリカで製造されたマヨネーズを売り始める。
この計画は2017年初頭にアメリカ全土で展開される。
キユーピー信者にとっては悲しい事に、そしてアメリカの嗜好に沿うためにアメリカバージョンは他のレシピは同じでも化学調味料が入らない事になりそうだ。
更にFDA(アメリカ食品医薬品局)が要求する成分情報ラベルを乗せる必要がある事からアイコン的なボトルも少し違うものになる。

アメリカ版のキユーピーマヨネーズを試食する機会があったけど、90%位日本のマヨネーズと似ていた。
濃厚さが少なくなって分かる位甘みが増えていて酢がもっと効いてたかな。
全体的に新鮮な手作りのミラクルホイップ(甘いマヨネーズ)に似てる。
両者の違いはざっくりいってアメリカのコーラとメキシコのコーラの違いと同じくらい。
この違いを判るのは僕のようなキユーピーマヨ信者位だろうけど、それでもそれ以外の人にとっても90%日本のキユーピーマヨネーズ(アメリカ版キユーピーマヨネーズの事)の方が他のアメリカマのヨネーズよりも美味しいはずだ。
例え豪華なフランス方式で手作りマヨネーズを作ったとしても、僕ならキユーピーのマヨネーズを選ぶだろう。
スパイシーなツナロールはキユーピーとシラチャ(北米で売られているホットソース)を混ぜたものであるかもしれないけどこれは普通のマヨネーズでも代用できる。
が、僕にとってキユーピーのマヨネーズはオランデーズソース(フランス料理で使われるソースの一種:wikipedia)と同じくらい魅力がある。
僕はデビルズエッグ、ターキーサンドイッチ、ポテトサラダ等々色んな料理に使っている。
正直言って僕のキユーピーマヨネーズ依存はほとんど中毒と言っていい位だ。
日本のマヨネーズを使うための言い訳として僕が発見したのは、日本のマヨネーズは驚くほど汎用性があるという事。
例えばバターの替わりとしてチーズサンドイッチを焼く前にパンの周囲に塗るとか。
あるいは深夜に何を思ったのかインスタントラーメンにラーメン用のシーズニングとウスターソース、更にキユーピーマヨネーズを2絞り程入れてみた事がある。
あり得ない組み合わせに思えるかもしれないけど結構美味しかった。
そう、美味しかったんだ。



●comment
もしキユーピーマヨネーズを定期的に買える場所を見つけたら買う。
過去最高のマヨネーズだ!
一点、アメリカ人があまり気付いてない点があって、それは超長持ちするという事。
このマヨネーズは全然悪くならないんだ。
何か製法が腐敗を防いでるんだろう。

●comment
キユーピーマヨネーズのボトルって押した時の感触が凄く良いよね。
メチャ柔らかい!

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つまり日本人はマヨネーズを愛していると?
だったらチリに行ってみ。

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マヨネーズをかければ人生は大体上手くいく。

●comment
自分はキユーピーのマヨネーズを食べて育ってきたけど(ありがとう、ママ!)、大人になるまでそれがマヨネーズだと知らなかった。
ドレッシングと同じような感じにキュウリやトマトやサラダにかけて食べてたな。

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気分が優れない時に食べるのはうどんと目玉焼き、キユーピーマヨネーズ。
健康的ではないんだけど本当に美味い。

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かなり昔、日本で雪の中遭難した男性がポケットに忍ばせていたマヨネーズで生き残る事が出来たという記事を読んだ事がある。
3日後に発見された時に命に別状はなくて、彼は雪にマヨネーズをかけて食べていたとか。
日本で常時マヨネーズを持ち歩くのは珍しい事ではないと書いてあった。
本当なのかどうかは分からないけど、あり得るかも。
彼が持っていたのはキユーピーで間違いなかったと思う。
1本でどの位のカロリーがあるんだろうか?
3日分は十分にあるのか?

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俺の加入してるケーブルテレビのスポーツチャンネルで雨で延期した時に流される『Sam the Cooking Guy』というサンディエゴを拠点にした超低予算の番組がある。
彼の調理法のコンセプトの1つはスーパーマーケットで買えるようなごく一般的な食材を使うというものなんだが、冷蔵庫の中に彼が嵌っている日本の高価なマヨネーズしかなかったと謝ってた時があった。
次にお店に行った時に買うために日本のマヨネーズを覚えておいたんだけど全然見つからなくてその事も忘れてた。
これでDCエリアにある事もブランド名も分かったから近いうちに買いに行こうと思う。

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美味しいマヨネーズだと聞いた事がある。

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マヨネーズを付ける日本のフライドチキン(唐揚げ?)が大好きだ。
このコンビネーションは上手くいくはずがないのに美味しいんだよな。
たこ焼きもそんな感じ。

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↑干した魚を削ったもの、生姜、砕いた海藻、ピリッとしたソースとマヨネーズをかけたタコ入りの柔らかいフリッター(つまりたこ焼き)が何とも俺を魅了してくれるんだけど、不満はない。

●comment
↑友達にたこ焼きを紹介しようとしたんだけどたこ焼きの上で踊ってる鰹節を怖がってた。

●comment
>日本人のマヨネーズの使い方はアメリカ南部のホットソースの使い方に似ている。
これは”日本人のマヨネーズの使い方はアメリカ南部のマヨネーズの使い方に似ている。”とすべきだな。
自分はミッドウェストに住んでるんだけど南部出身の同僚といつもマヨネーズについて語ってる。
あらゆるものにマヨネーズをかけて食べてるよ。
南部出身じゃない同僚が”ヘイ、ミラクルホイップって美味しいよな”なんて言おうものなら大変なことになるね。
Duke's Mayonnaiseがその答えだ。

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credit:wikipedia.org
 
●comment
↑キユーピーマヨネーズとそのデュークマヨネーズというのが気になってきた。
カヌーキスタン(カナダ人)としてヘルマンやクラフトのミラクルホイップはよく知ってるし、味蕾がある人間ならクラフトのミラクルホイップが不味いという事は知ってる訳で。

●comment
>中島はアメリカに旅行に行った時にアメリカ人の食べている者に気付き、日本に戻った時にアメリカ人の健康的な食生活を模倣しようと思い至った。
これ程アナーキーな意見は初めて見た。

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↑うむ、サラダをもっと健康的にしよう。
マヨネーズだ!

●comment
キユーピーは世界最高のマヨネーズだ。
どうやらアメリカバージョンは台無しになりそうで残念。
甘さ+更なる酸味ってそれこそ俺がアメリカのマヨネーズやミラクルホイップで嫌いな部分なんだけど。

●comment
マルクス・サミュエルスソン(エチオピアで生まれスウェーデンで育ったアメリカの料理人)がキユーピーマヨネーズで作ったチキンスキンマヨ(皮つきフライドチキンを刻んでマヨネーズと塩胡椒であえて薄く伸ばした料理)が最高に美味しかった。
ハーレムにあるレッド・ルースターのヒット料理なんだけど、味はまるで魔法だ。

●comment
キユーピーマヨネーズはピザにかけると美味しいね。
ただしそれをやると健康保険でカバーされなくなるかもしれない。
余ったキユーピーとパーティーで余ったピザがあった時しかやった事ないけど。

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スパゲティ+キユーピーマヨネーズ+たらこ(乾燥した魚卵)に砕いた海苔をかける。
不味そうに感じるけど最高に美味い。
教えてくれてありがとう、日本人の友達のママ!
ホースラディッシュ(山ワサビ)とキユーピーマヨネーズを混ぜたものは絶対に美味しいと思うんだけど、そういうのは全然ないんだよな。

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↑日本人である義理の母親は明太子(辛いたらこ)と梅干しで作ってる。




キユーピーのマヨネーズは海外でも人気がありましたが北米に工場を作る程になっていたようです。
若干味が変わるというのが気になる所であります。
追記:キューピー→キユーピーに修正。ご指摘感謝です。



キユーピー マヨネーズ 450g×2個
キユーピー マヨネーズ 450g×2個