tool_2
credit:woodenboat.com

木工の長い歴史を持つ日本は独自に進化した工具が幾つもあります。
海外でも愛好者は多く、海外の木製ボート作りのサイトで日本の工具について語っていました。

引用元:woodenboat.com

スポンサードリンク



●ポート・タウンセンド、ワシントン州、アメリカ
自分のような西洋のボートビルダーが日本の工具について熱烈に語るのを奇妙に感じている人もいるかもしれない。
重要な事実として父親や祖父から受け継いできた工具と同じようにガレージセールで買ってきた西洋の工具もたくさん持っているという事を言っておきたい。
特別な助けが必要な場合、これは昔からの親友のように特別な目的のために役に立ってくれる。
しかし、年を重ねるごとに材料を早く切るためにバンドソーよりも日本の引き刃の鋸に手を伸ばす事が多くなっている自分に気が付いた。
ボートのプランクやキャビンのジョイントを切るのは日本の畔引き鋸の方が西洋のそれよりも明らかに簡単なんだ。
日本の工具というのは今までに語った事もあるけど慣れるのに時間がかかる。
でも一度理解してしまうと日本の工具は刃の持ちが良いし経験に裏打ちされた使いやすい形状をしてるから西洋の工具よりも作業が早くより正確にできるようになる。
良い例が日本版のチョークラインと鉛筆になる墨壺と墨差しだ。
チョーク粉は使わずに糸に染み込ませた墨を使っている。
インクには黒、白、赤があってレイアウトの混乱を避けるために使い分けられる。
糸の先にはピンで材料に留められるようになっていて、糸を繰り出して弾いて線を引く。
使い終わった糸は手のひらで糸車を回して巻き取るようになっている。
最初はなんで糸車にハンドルが付いてないのか不思議だったけど、手のひらで回した方が西洋のチョークラインよりも早く簡単に巻き取れる事に気付いた。
しかも引いた線は剃刀みたいにまっすぐでブレが全くない。
竹製の墨差しも真っ直ぐな線が引ける。
自分の店にくるお客はシンプルな古代の工具が実によく出来てる事に驚いてるよ。
自分にとってはそれが大事だ!
日本の工具の正確さと効率性の評価が覆った事は一度もないね!

●不明
墨壺は同意。
初めてのボートをシンプルなロフティング(ボート作り)で組んだ時、チョークラインが正確だと仮定してた。
S&G(縫い合わせと貼り付け)工法でボートを組んでいって、とりあえずなかなか上手くいったんだけど、それでも波状の部分に悩まされてた。
木組みをする様になってチョークラインの線の太さがそれを産んでいることに気付いたよ。
それからこの掲示板で情報を得て墨壺を使うようになった。

●コーンウォール、イギリス
サンクス。
長い線を引く場合チョークラインだと1/2インチ(約1.27cm)のブレが出来る事もあるんだよな。
墨壺はチェックしてみようと思う。
日本の素晴らしい鑿を持っている友達がいて、凄く羨ましい。
日本の継ぎ手も尊敬してるよ。
屋根の軒下を結合するために直線的な張力が働くキーホールジョイントというのがあったね。
日本の継ぎ手から色々学べると思う。
youtubeに日本の鉋掛けの大会の様子もあったけど凄かったな。

●ポート・タウンセンド、ワシントン州、アメリカ
このベンチの蟻継ぎは日本の工具で作った。
材料は楓。

tool_1
credit:woodenboat.com

tool_2
credit:woodenboat.com

●デベンポート、タスマニア、ニュージーランド
質問するのにふさわしい場所かもしれないから聞きたいんだけど、日本の鋸に慣れるのに時間がかかってるのは自分だけなんだろうか?
日本の鋸は持っていて気に入ってはいるけど愛用するまでには至ってない。
ちょっと自分のやり方にこだわり過ぎてるのかも。

●ルイスビル、ケンタッキー州、アメリカ
↑日本の鋸は使ってて楽しいけど長い距離を切る場合は変わってくるかな。
長い距離を切ってるとグリップ力が強くなるから引くんじゃなくて押したくなってくる。
そういう時は電動工具を使ってるね。
ちょっと切る時や精密に切る時は素晴らしい工具だよ。

●ポート・タウンセンド、ワシントン州、アメリカ
言ったように日本の工具は学ぶのに時間がかかるからね。
一度マスターしてしまうと父から受け継いだディストンのクロスカットソーをどう使っていいか分からなくなってしまった位だ。
最初は柄の根元を持って押す動作で切ると良いよ。
自分は歯を調整するガイド代わりに指で押さえるようにしてる。
それから歯が快適に動く角度を見つけるのも大事だね。
日本の大工の多くが材料を木のブロックの上に置いて足で固定して切っている。
こうすることで鋸は材料に対してほぼ垂直になる。
自分はワークベンチの上に材料を置いていて、日本の使い方とは逆で柄が材料よりも下に来るようにしてるね。
縦引きの時はベンチの下にしゃがみこんで切ってるよ。
切りやすい位置を見つけるのは時間がかかるけど、引く以外の力はほとんどかけないというのがコツかな。
鋸の重みだけで切れるという風に考えるんだ。
良い鋸はそうやって使った方が良いという事を覚えておいてほしい。
一度だけ手打ちの鋸を使う機会があったけど大量生産の換え歯式鋸とは全く別物だったな。
本当に浮いてるような切れ味だった!
鋸の角度よりも体に近い柄の角度を取った方が切る時に調整できる事を覚えておいてくれ。
この鋸で経験を積めば仕事が更に上達するよ。
更に仕事を楽にするために日本の鋸は材料に合わせて様々な種類がある。
固い材料を切るための鋸はねずみ歯と呼ばれていて、歯の形状も摩擦を軽減するために葉の形になってる。
針葉樹のように柔らかい材料を切る鋸は切り離し用に大振りな歯がついてて、クロスカット用には鮫歯と呼ばれる三段に角度が付いた歯が付いてる。
ともかく、日本の大工は見習い期間を終えるのに10年の歳月を要すると言われている。
試せば試すだけ上達していくよ!

●カリフォルニア州、アメリカ
日本の鋸はドアを吊るす時に使うスペーサーを切るのに凄く良い、とは言え引き歯鋸は押し歯鋸の使い方を学んだ事のない人に良いんじゃないかな。
でも何よりも日本の水砥石だ。
これ最高。

●ノーウォーク、コネチカット州、アメリカ
日本の鋸は絶対に習得に時間がかかるね。
そこまで大ファンって訳じゃないけど、使うのにふさわしい状況もある。
みんなきちんとした分野でちゃんと目立てをした西洋鋸を使った事がないからシンプルに切れる引き歯鋸を魅力的に感じてるんじゃないだろうか。
でも2インチ(約5cm)厚で2~3フィート(約60~90cm)の白樫を引き歯鋸で切ってみればどんなに切れ味がよかろうと親指を引っ掛ける穴が付いた西洋鋸を使いたくなると思う
悲しい事に最近は正しいヤスリで鋸の目立てが出来る人は益々減ってきてる。
地元のお店に頼むのは諦めて素晴らしい腕を持ったロードアイランドに住む職人に頼むようにしてるよ。
ヤスリをかける時間も根気もないからプロに任せる事にしてるんだ。
良い道具にお金をかけて手入れの仕方を学べば西洋の道具でも東洋の道具でも問題ない。
ボートが浮けばいいんだから。

●ポートランド、メイン州、アメリカ
日本の継ぎ手は本当に驚きだ。



●フロリダ州、アメリカ
日本の工具好きだよ。
技術の”習得時間”は工具のクオリティにかなり直結してる事に気付いた。
ホームセンターなんかで売られているメインストリームな工具はあまり良くなくて、だからそういう工具で始めた人はいずれ興味を無くしていってしまうんだ。
ホームセンターで両歯鋸を買った後で本物を買ったら前者にはがっかりしたね。

●ポート・タウンセンド、ワシントン州、アメリカ
↑残念ながらその通り。
良い工具というのは本当に洗練されているから使い方を知ってるかどうかで全然違ってくる。
まずは工具の使い勝手の違いを感じ取らないと駄目だ。
それから速度と正確さが出てくる。

●ミーフォード、オンタリオ州、カナダ
↑実に禅だ。

●不明
家を建てる時に墨壺を使ってた。
特に不規則だったり丸い材料を扱う時は。
伝統的な墨壺も持ってるけど自動巻取り機能が付いた近代版の方が好きかな。
墨は汚れやすいし寒かったり暑く乾燥した場所で使うのは難しかったからチョークラインに戻ったけど。
チョークラインで綺麗な線を引きたかったら縒ってある釣り糸に軽くサンドペーパーをかけると良いよ。

●コーンウォール、イギリス
胴突き鋸。
引き目は0.2mm。

tool_4
credit:woodenboat.com

●イギリス
もう何年も日本の鑿に魅了されてきてる。
日本のボート作りの専門的な工具とか、日本のボート作りの写真とかはないだろうか。

●ノーウォーク、コネチカット州、アメリカ
日本の縦引き鋸を使ってる様子を見た事がある人はいないかな。

●ウォルニー、イギリス
↑動画は見つからなかったけど。

tool_5
credit:woodenboat.com

●ホリスター、カリフォルニア州、アメリカ/パリ、フランス
ここで聞くのが良いかな。
ローソンヒノキの事が何度か話題に上った事があるけど日本で檜と呼ばれている木と同じ種は何になるんだろう?
伝統的な湯船を作るのに一番いい木で、檜の香りはバルサムとシトラス系と考えられてて、自分の体臭をコントロールできる香りでもあるんだ。
それに写真を見た限り色や木目も魅力的だった。

●ショアライン、ワシントン州、アメリカ
自分の墨壺はスプリング式。
糸を繰り出したらカムで固定するようになってる。
糸の先端についてるピンが若干偏芯してるから微調整をして使ってるよ。
プレッシャーボタンが糸を繰り出す時に糸に墨を染み込ませやすくしてくれてる。
あまり使わないでいると乾きがちだね。
細かく切る時は日本の小型の鋸を愛用してるよ。
歯は片方にしか付いてない。
もう何年も前に南シアトルのダウンタウンに日本人のセールスマンが日本の製品を売りに来たことがあったな。
製品にはどれも使い方を書いた説明書が付いてた。
地元のキャビネットメーカーからその事を聞いたんだけど、一度しか尋ねられなかったのが残念だ。

●ポート・タウンセンド、ワシントン州、アメリカ
↑自分もその男性に会った事があるし彼から幾つか買ったよ。
凄く良い人だったな。
彼が言うには良い天然砥石というのは乾いた時には熟れた桃のような色をしているのだとか。
”オーシャンブルー”と言う名前の濃い青色の砥石もあったな。
この砥石は最終仕上げをする前に使う砥石だ。
採石場が無くなってしまったためにもう売られる事が無いんだとか。
この砥石は剥離していくから水の中に入れておかなくちゃいけない砥石の1つだ。
ちゃんとしたサイズのものは何千ドルもする。
そして仕上げ用の砥石はもっと高い!
合成砥石でも良いんだけど、天然砥石で仕上げ研ぎをした方が刃の持ちが全然良いね。
※オーシャンブルーは対馬で採れる対馬砥石の事を言っていると思われる。





鋸と鑿(と砥石)は定番で、墨壺も使っている人がいる模様。
設計思想が西洋の工具とは全く違うために扱いにくさを感じる人もいるようですが一度嵌まるとこれしかないと感じる人もいるようです。



包丁どっとこむ砥石「対馬砥石」 (砥ぎ汁出し用)砥石修正用具
包丁どっとこむ砥石「対馬砥石」 (砥ぎ汁出し用)砥石修正用具