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南北に長い日本列島は数多くの野鳥が住んでいます。
特に北海道東部は世界的にも珍しいオオワシとオジロワシの飛来地で海外の野鳥観察家にとってもよく知られた場所となっています。
とあるイギリスの野鳥観察家が北海道の野鳥観察旅行の様子を紹介していました。

引用元:birdforum.net

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●イギリス
実のところ日本旅行をする予定はなくて、長い週末旅行の予定を考えてる時に頭に浮かんでいたのはニューヨークやマデイラ諸島の事だった。
1時間半後に突然この考えが湧いてきたんだ。
雪景色と氷の大地、今は冬鳥を見るのに最高の時期でオオワシがたくさん来ていて雪上には丹頂鶴が舞い、ウミスズメやエトロフウミスズメもたくさんいる。
決めた、冬鳥の土地である北部日本の北海道に行こう!
日本までの距離を考慮して、週末旅行にこだわる事もすぐにやめて、日本の南にある九州までの17時間の旅行も組み込むことにした。
三週間後にはリトアニアのターマック空港にいて、こうして12日間からなる小旅行が始まった!

●イギリス
3月5日:不可避なフライト日
正午にリトアニアを発った時に雪がちょっと降って、1時間後のヘルシンキでも同じだった。見た鳥はワタリガラス2羽。
それから夕方早くに日本に行くための10時間のノンストップフライト開始。

3月6日:東京→大洗
この日の計画はシンプルで東京(成田国際空港)から大洗行の列車に乗って17時間のフェリー旅行を待つ。
時差があるから日本に着いたのは午前10時で駅のプラットフォームに立っていたのは正午近く。
日本で初めて見た鳥は烏、ほぼ同時にカワラバトも見た。
大洗行の列車から見た鳥はトンビ、キジバト、ムクドリ、それに馴染みのあるカイツブリ、コサギ、クサシギ。
大洗は小さな街で、駅から降りたらもうフェリーが見えて、ポートタワーも街の上部にそびえていた。
10分ほど歩いている間に雀が点在していて、港についてすぐにチケットを見せて荷物を預けたらバードウォッチタイム!
主にいたのはウミネコだったけどセグロカモメ、ごく少数のオオセグロカモメも見かけた。
港にはスズガモ、ハジロカイツブリ、カワウもいたね。
ここから90km離れた銚子港には10種のカモメがいるらしかったけど時間が取れなかったから北に向かう事にした。
ほどなくしてツグミが浜辺で餌を啄んでいるのを発見!ナイス!
まさか浜辺にいるなんて思わなかった。
小さな藪にはアオジ、落葉樹にはノドグロツグミ、松にはツグミがいた。
シジュウカラ、キジバト、トンビも見たね。

フェリーのキャビン内部。
フィールドガイドを使ってるのは翌日の野鳥観察に思いを馳せてるのではなくカメラから護るため。

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3月7日:大洗~苫小牧
フェリーは北太平洋の冷たい水の中750kmの航海に出、アホウドリ、ウミスズメ等遠洋性の野鳥を観察する素晴らしい機会を提供してくれた。
目を覚ましたのが午前7時前、フェリーは牡鹿半島の小島や岩礁を通り過ぎる所で、キャビンの窓から日光が差し込んでいた。
デッキに出た途端、ハシジロアビが後部デッキに舞い降りてきた!
ワオ!なんて始まりだ!
その後1時間は凄く静かだった。
島々を横切る時にオオセグロカモメ、ウミネコを見て、8時前にウミスズメ、ウミガラスを見かけて、海原ではカマイルカを見た。
数時間過ぎた頃にカムチャッカカモメ、数百羽の太平洋ミツユビカモメ、セグロカモメ、更にはウミウ、遠くにウミオウムも見えた。
再度のカマイルカ、更にイシイルカ、コビレゴンドウも見たよ。
その後、まるで魔法のように鳥達は消え去った。
午後1時頃にエトロフウミスズメが現われ、コアホウドリ、ウミガラス、ハシブトウミガラスも見かけた。

●香港
フェリーからウミスズメが見えたなんて凄いな。
ハシジロアビが羨ましすぎる。

●イングランド、イギリス
こっちは数週間前に北海道から戻ってきた所だ。
今まで行った中で最高の場所だったね。
レポートを楽しみにしてる。

●イギリス
3月8日:鶴の踊る世界へ
苫小牧から釧路までレンタカーを借りるか汽車で行くか、雪で道路が閉鎖されている可能性を考慮して汽車で行く事にした。
苫小牧の通り見たのはツグミ、ヒヨドリ、スズメ。
郊外の線路沿いの雪のない場所にはヒシクイがいた。
汽車の途中で2頭の鹿を見かけ、釧路に到着するなり街灯にオジロワシが留まっていた。
更には壮大な雪を背景に丹頂鶴のペアも。
駅に着くなりレンタカーのオフィスに向かい、40分後には丹頂鶴の国の中にいた。
冬になるといくつかの地域の農家と保護活動組織が餌付け施設を運営していて、阿寒国際ツルセンターは今回自分が訪れる最も重要な場所でもある。
雪に覆われた牧草地の向こう、雪の上に並ぶ壮麗な丹頂鶴と雪原を漂う鳴き声。
更に他の鳥達も頭上を舞っている。
本当に息を呑む光景だった。
80羽以上の丹頂鶴に140羽程の白鳥。
1時間以上そこにいて見ていたよ。

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3月9日:根室半島
夜中の霧が散って行く。
寝袋から見たこの壮大な夜明けを説明するにはこの言葉しか見つからない。
隣には灯台があり、登っていく太陽が岬の岩にぶつかる氷にゆっくりと染みていく。
氷の隙間には鴨が浮かんでいて、本当に息を呑む光景だった。
4羽のオオワシと1羽のオジロワシが鴨の血が点々とつく氷の上に立ち、ハシブトガラスが興味深そうに眺めている。
こんな雰囲気の始まりは他にはないだろう。
何とか目を覚まし、辺りをよく見てみるとこの場所の驚くべき現実は更に結晶化していった。
波の向こうには何千羽ものシノリガモとクロガモ、更にコオリガモ、ウミアイサ、カワアイサ、ホオジロガモが何羽か。
泣きたくなる位だ!
岩の向こうにもシノリガモがいて、オオワシも風に流されている。
今までの野鳥観察人生で最高の朝だったと言いたい。
1頭のワモンアザラシが波に頭を出し、ラッコが氷の上に寝ころんでいた。

ようやく納沙布岬から自分を引きはがし、この半島の小さな港をクルージングして(大抵凍り付いていたけどカモメと鴨がたくさんいた)、ようやく風蓮湖の汽水域へとたどり着いた。
真冬には完全に凍り付いているけど浅瀬で溶けた水が春の訪れを示している。
白鳥とヒドリガモとカワアイサの群れがいる。
ワシカモメの大群もいて、2羽の丹頂鶴が浅瀬で戯れていた。
しかし湖北部の砂場(野付風連道立自然公園)を探索したかったからここには長居をしなかった。
野付風連道立自然公園は素晴らしい所だった。
そこには何百頭もの鹿がいて、小さなグループは氷の上を駆けまわり、大きな群れは草を追って雪を掻きまわしている。
鳥はそんなにいなくて、河口にミコアイサが12羽、海にはヨシガモの雄とシノリガモ、オオワシが矢羽根付きポールや氷の上に点在していた。
その後、走古丹の村へと向かった。
氷に閉ざされた港には基本3本か4本の道路が走っていて走古丹はほとんど目立たない村だったが、驚くべき事にそこはこの地域の猛禽類の首都だった!
港には2~3人が乗った船が浮かんでいて、他の人間は氷の上に穴をあけて魚を釣っている。
しかし、人間よりも猛禽類の数の方が多かった。
雪の上のブルドーザーに爆撃をしてるかのような90羽以上のトンビ、氷の上には何十羽ものオジロワシとオオワシがいて、氷の上の釣り人の周りに集まっていた。
かなりの見ものだったけど、最高だったのは猛禽類ではない。
駐車場では雀が餌を食べていたし、4羽のハギマシコも見た!
どこに行く時にもアトリの仲間は見逃してたからこれは非常に嬉しかったね。
それからノウサギも見た。
日が沈むころにコゲラ、エナガ、ゴジュウカラも見かけて、シマフクロウも見に行ったけど天気が崩れてきてフクロウの鳴き声が聞こえただけだった。

納沙布岬
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鹿。本当に何百頭もいた。
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●ヨーロッパ
旅行を楽しんでいるようで何より。
ワシに興奮してるみたいだけど(確かに素晴らしい鳥ではある)、記憶の中にいつまでも燃え続けるものといえば雪景色の中の丹頂鶴だね。

●イギリス
来年の2月に日本に行く予定で、ベストスポットに関してかなり注目してるよ。
フェリーで八丈島に行ってから釧路に飛ぼうと思ってるけど再考が必要かも。

●イギリス
3月10日:根室半島
下るにつれて夜中降ってた雨は止んでいったけど空は鉛色で太平洋の風が吹きすさんでいた。
今日の目標は落石町から数km先にある落石灯台。
気温はほぼ零度で風が凄く強かったからあまり楽しい道中では無かったな。
でもたくさんの鹿がいたし、灯台の根元にあった屋根付きのシェルターは海を見るのにぴったりだった。
シノリガモ、クロガモが波に揺れ、コオリガモが風に向かって羽ばたいている。
アカエリカイツブリが1羽、海面を上下に揺れていた。
数時間の間にウミスズメ等60羽程の鳥達が東に飛んでいった。
でも目当てにしていたチシマウガラスは見えなかった!
納沙布岬で海を見た方が良いんじゃないかと思い立ったのが午前10時頃で、車に戻る時は追い風だったから早く戻れた。
納沙布岬で車を停め、車内から海を眺めた。
車が揺れる位風が強くてあまり十分には見れなかったけどウミスズメ、ケイマフリ、エトロフウミスズメ、ミコアイサを見る事が出来たよ。
午後になってから160kmのドライブをしてシマフクロウで有名な鷲の宿まで着いたものの、天候不良により朝に道路が閉鎖されるために泊まる事は出来なかった。
暗くなってきたけど根室半島まで戻るよりほかはなかった。
そしてこれがとんでもないドライブになった。
雪は雨に変わり、海岸線沿いの道路を走っているとでかい波がなんども車に被ってきて、その度に視界がゼロになるし車が路肩まで押されていった。
フゥ!
無事に根室半島まで着けますようにと祈った位だよ!
車を停められる場所を見つけてからシートを倒し、その日は終了した。
キタキツネが横を通り過ぎていった。

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●イギリス
3月12日:雪裡川、鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ、阿寒
雲1つ無い晴れだったけど風は強かった。
朝5時に雪裡川に行ったら空がオレンジ色に染まる中冷たい水が目の前を流れて陸にはまだ雪が残っている素晴らしい景色だった。
丹頂鶴の小さなグループが目を覚ましていた。
日光の中シルエットを作り羽根繕いをする鶴の列は北日本代表する光景の1つだ。
対面では数名の写真家が楽しそうにシャッターを鳴らしている。
橋の上を1羽のヤマセミが飛んでいった。
数日間の嵐の後でこれは本当に素晴らしい北海道体験になったね。
それから数km先にある鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリへと向かった。
サンクチュアリは丹頂鶴に餌をやる準備中だったのでその間に村を周る事にした。
餌やり係の周りにはヒヨドリが群がり、無数のハシブトガラと数羽のアカゲラもいた。
朝の餌やりのための第2餌場に腰を落ち着けると空の様々な方角から青い空を切って丹頂鶴がやってきた。
丹頂鶴は牧草地へを降り立ち、盛大な踊りを見せていた。
エゾキツネがやってきた時にはちょっとだけ騒ぎになっていたね。
朝の9時に男性が橇を押して現われ、ジグザグに歩きながら穀物を撒いていった。
鶴達の朝食の時間だ!

今日は午後1時半の飛行機に乗らなくちゃいけないからあまり時間はない。
が、阿寒丹頂センターの他の場所に行けないのは本当に残念だった。
自分の北海道最後の数時間は輝く雪の中の丹頂鶴を目に焼き付ける事に費やした。
そして釧路から2時間かけて東京に行き、そこからさらに2時間かけて九州南端の街、鹿児島まで飛んだ。

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●ペンシルバニア州、アメリカ
未だにアジアの鶴だけは見逃してるんだ。
素晴らしい写真だな。
来年日本に行かないと。

●イングランド、イギリス
シマフクロウを見逃してしまうなんて!
踊る鶴の写真は素晴らしいな。

●イギリス
↑釧路空港が(見れなかった事を)からかってきたよ。

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●イギリス
3月13日:荒崎
(鹿児島の)荒崎に着いたのが12日の夕方で、静けさにちょっと不安になった。
幾つかのレポートが夜は鶴の鳴き声が雰囲気あったと伝えていたのだが。
しかし何千羽ものナベヅルと数百羽のマナヅルの飛来地として知られているこの地で何の物音も聞こえない。
ちょっと時期が遅すぎたのだろうか?
起きたのは朝の5時で、何故まだ暗いのかと少し混乱した後に九州は北海道よりも遥か南にあるだけでなく遥か西でもある事に気付いた。
日の出と日の入りは実に1時間遅れなのだ!
暗闇の中に腰を下ろして静けさの中で物思いにふけっていた。
空にオレンジの光が差す時には満足していたのだが、日の出と同時に鶴の鳴き声が木魂し始めた。
あっという間に空は騒音と翼に溢れ、何百羽、何千羽という鶴が空から荒崎鶴センターの横にある水田に舞い降りてきた。
夜の間どこにいたのかは知らないけど、今はこの光景がただただ素晴らしかった!
太陽が地平線から現われ、鶴の群れを照らし出し、影が鳥達の形となっていく。
ナベヅルだ。
水田はフットボール場数個分で、その中に灰色の羽毛のカーペットが広がり無数の首と頭が付きだしている。
これだけ狭いエリアにこれだけたくさんの鶴がいる光景は初めて見た。
太陽が更に上り、群れが更に大きくなってきたので場所を変えて別のアングルから見る事にしてみた。
どうやらその群れには数千羽のマナヅル、クロヅルも数羽、それにカナダヅルもいるみたいだ。

午前8時。
これほどの大群が集まる理由が判明した。
大量の餌を積んだトラックがあぜ道から堤防へと登ってきたのだ。
その後の餌付けはまさに狂気だった。
ナベヅルが肩をぶつけ合い、隙間には大量のミヤマガラスがひしめいている。
そして空にはまだ大量の鳥達が飛んでいる…
9時に餌やりが終了し、鶴達は別の水田や川へと飛び立っていった。
鳥達が餌場から出たことで自分も他の場所への移動をはじめ、荒崎では他にも様々な鳥を見る事が出来た。
たくさんのツグミ、ヒバリ、カワラヒワ、ジョウビタキ。
どれも良い鳥達だったけど更に良かったのはホオアカが見られたこと。
更に牧草地ではホオジロとアオジも。
鶴センターの北西にある川ではシベリアジュリン、キジ、数羽のモズも見られたし、この旅行で初めてイソヒヨドリも見つけた。
本当に素晴らしい数時間だった。

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ナベヅル
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午後中盤まで荒崎で過ごた後で北上して八代に向かった。
着いたのは午後4時でちょうど満ち潮が終わる時間だった。
堤防から覗き込むと泥の海底が顔を出し、既に鳥達が集まっていた。
無数のダイゼン、バケツ一杯もあろうかというシロチドリ、コアオアシシギが数羽にソリハシシギが何羽か。
ハマシギ、トウネン、アオアシシギ、ホウロクシギ。
でも一番見たいと思っていた鳥は自分の頭上を飛んでいた。
ズグロカモメだ!
凄く珍しい鳥で地球上に15000羽しかいないと言われている。
完全に夏毛に変わっているものもいて、40羽程が空を舞う様子を見るのは本当に喜びだった。

日が沈むころになって浅瀬にクロツラヘラサギとアオサギ、ダイサギが現われた。


●イギリス
3月14日:八代、氷川橋、門川港
日の出の時に八代川を上っていった。
堤防にはジョウビタキ、イソヒヨドリ、草原にはアメリカタヒバリ、キジバトがいたけど干潟は前日とよく似ていた。
ともあれ興味深い事にクロツラヘラサギが出現していた。
計画では八代から九州を横切って東海岸にある門川港に行く事になっていたから443号線を選んで途中で平行に走る氷川の森林斜面も探索してみた。
小さな村々では既に桜が咲き誇っていて、野鳥探索も悪い感じではなかったよ。
川辺に停まってすぐにオシドリとカワガラスと見つけ、続く森にはメジロ、リュウキュウサンショウクイ、ヤマガラがいた!
更にシジュウカラ、キクイタダキ、エナガも。
かなり良い感じではあったけど最も素晴らしい発見は警告頂上近くの荒野で見かけた大群だろう。
カワラヒワ、スズメ、35羽程のホオジロ、15羽程のミヤマホオジロ。
ミヤマホオジロの群れには鮮やかな黄色い頭の雄も混ざっていた。
それから1羽のコゲラと近くの松にはカシラダカもいた。
幾つかの横道を通り、午後過ぎに門川港に到着。
メインターゲットに関してはあまり期待してなかったけどその予感は当たった。
幾つかのふ頭と港全体をチェックしたけどこの島の沖にある島で繁殖している地域限定種のカンムリウミスズメは見当たらなかった。
でもこの港はかなり良い所だったね。
横の川には鴨がたくさんいたし空にはトンビが飛び回り、外港の魚の集まる場所には何羽も鷺がいた。
ざっくり数えてみたらアオサギが85羽、ダイサギが20羽、コサギが80羽、クロサギが1羽、ウミウが80羽、ミサゴが1羽いた。
もちろんセグロカモメとトンビもたくさん。
北海道の梟のはく製と同じように日本人は鳥を見逃した人をからかうユーモアのセンスが絶妙に発達していて、港には地元の小学生によるカンムリウミスズメの絵がたくさん描かれていた。
更なるチャンスを求めて門川で1泊する事も考えたけど可能性は高くなさそうだったから日没になってから南へと下って行った。
そこには日本を発つ前に見ておきたい鳥がいる。
シメにステロイドを与えたような見た目のイカルが見たいんだ。

港の壁。自分の借りた”豪華な”レンタカーも写っている。
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●サフォーク、イギリス
壁の絵で自分達もカンムリウミスズメを近くで見られたよ!(笑)

●ノーサンプトンシャー、イギリス
素晴らしい旅行のレポートだ!
自分達は根室半島から他には行けないから羨ましい。

●イギリス
3月15日:御池、鹿児島湾
夜明けは雨だった。
美しい御池には低い雲が立ち込め、霧雨と豪雨が交互に降っていた。
湖畔のキャンプ場の芝生にいたのはビンズイ、シロハラ、ハシボソガラス。
キャンプ場の屋根のある場所を探してそこに1時間位いて木々の中を頻繁に行き来する小鳥達を見ていた。
シジュウカラ、ヤマガラがメインでコゲラも見かけたしメジロもいた。
芝生にはアトリが現われ、水辺にはカルガモが泳いでいる。
天気は回復しそうになかったけどイカルがいる可能性も考えて歩く事にした。
道は地滑りで寸断されていて濡れた植物の上に木の根が飛び出し、幹は泥が被っていた。
とはいえ、地滑りで森林縁効果を生んでいて見晴らしがよくなってもいたけど。
見えた鳥はコゲラ、ゴジュウカラ、それにアオゲラも1羽にリュウキュウサンショウクイを2羽、ソウシチョウも見かけた。
御池から5kmほど離れると天候が回復してきた。
そこから更に10kmほど進んで路肩で鳥をチェックしてみたら道路脇の小さな広場に80羽程のニュウナイスズメ、25羽程のカワラヒワがいた。
その時、もっと大きな鳥が広場の端に舞い降り、自分は雷に打たれたようになった。
イカルだ!
今やイカルは45羽程の凄い群れとなっている!
こんな農地でかなり地域限定的な種の大きな群れを見る事になるなんて思いもしなかった。

45羽のうちの1羽
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これは本当に良かった!
時間は午後を廻り、予定は特にない。
そこで鹿児島の湾を見て廻る事にした。
湾に差し掛かったところでかなり良い判断をした事に気付いた。
クイナとタシギを見つけたからだ。
両方共この旅行で初めての遭遇になる。
川にはカモメと鴨がいたけど堤防に行ってみる事にしたらこれが大当たり!
岩の上に十数羽のウミウがいて、干潟には40羽程のアオサギ、ホウロクシギもいたし素晴らしいクロツラヘラサギが7羽水辺で羽根繕いをしていた。
これは予想外だったし、これが日本で最後の素晴らしい体験だと思ってシャッターを切った。
しばらく鳥を見ていたら遥か遠くで鳥が海を横切っていた。
”ふーむ、あれはカツオドリに違いない”
この種は自分のレーダーには引っかかってななかったけどとりあえず詳しく観察していたら2羽のカツオドリが頭上を飛んでいった。
ワオ!
クロツラヘラサギの上を飛ぶカツオドリなんて、これ以上のものはないぞ!
時間が迫ってきていたがしばらく海岸沿いを見続けてみた。
アメリカタヒバリ、ツグミ、イソヒヨドリ、更に5羽のクロツラヘラサギまで現われた。
これで今回の旅行で見たクロツラヘラサギは24羽、これはかなり凄い!
葦の陰にはクイナがいて、今回の旅行の最後の予想外は牧草地の向こうにいた雌のハイイロチュウヒとなった。
堤防をズームしたら燕もいた。

それから鹿児島空港まで戻ってレンタカーを返して国内線で東京まで戻った。

日本で撮った最後の写真
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3月16日
惜しむるかな午前10時にはヨーロッパ行きの飛行機が出る。
地元の公園やちょっとした森で日本で最後の野鳥観察ができるかもしれない。
成田空港近くの公園にいるのはおそらくアカハラだろう。
それでもクロツラヘラサギの上を飛ぶカツオドリを日本最後の思い出とするためにあえてのんびりする事にした。
空港の窓からは雀と空を飛ぶハシブトガラス
日中に東京を出たけど時差の魔法で同じ日の午後には職場にいた。

●チェシャー、イギリス
素晴らしかった。
サンクス。

●ウェイマス、イングランド、イギリス
良かったよ。

●サービトン、イギリス
本当に本当に楽しいレポートだった。

●不明
ウミスズメを見るには2月じゃ早すぎるかな?

●イギリス
↑いや、たくさん見れると思うよ。






まさに鳥三昧という旅行だったようです。
日本は南北(と東西)に伸びた島国なので南北から渡り鳥がやってくるため海外のバードウォッチャーからは何気に名が知られています。
九州のナベヅル飛来地は興味あるかも…
追記:ウミスズやメエトロフウミスズメ→ウミスズメやエトロフウミスズメに修正。ご指摘感謝です。



ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑
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