01759
credit:workshopheaven.com

日本の鋸は西洋の鋸と違い、引いた時に材料を切る引き刃となっています。
西洋の鋸とは違う長所があるため、西洋にも日本の鋸のファンは大勢います。
海外のサイトで日本の鋸について語っていました。

引用元:woodenboat.com

スポンサードリンク



●ウォーソーキー、ウィスコンシン州、アメリカ
日本式の鋸で気に入ってるブランドやスタイル、どこで買えるかなどをシェアしてもらえないだろうか?
Lee Valley Toolsのサイトで探してるんだけど質の良い供給元が他にもあると聞いたもんで。

●不明
自分が気に入ってるのはWoodcraft.comで買ったバクマの鋸。
刃の間隔が広いから木組みなんかには向かないけどボート作りには最高だ。
ボーデーガ・ベイで行われる、ハンドツール(と電動ドライバー)で3時間で木製ボートを作るというフィッシュフェスト・ウッデンボートチャレンジにこの鋸で2年参加してる。
夏の気温の中で作るわけだけど、0.5インチ(約1.27cm)以下の合板を切る時は電動工具に手を出すよりはこの鋸を使う方が多いかな。
この鋸と変え刃を何枚か試して何が必要かを判断すると良いと思う。

●ポート・タウンセンド、ワシントン州、アメリカ
もう40年以上日本の鋸を使ってボート作りと家具作りをしてるよ。
初めて買った鋸は手製で、当時売られていた鋸はみんなそうだった。
今の手打ち鋸よりも高くなかったしね。
今は刃に対して注意を払いたくないユーザーのために工場で作った替え刃式の鋸がブームになってる。
金具に鋸の刃が当たると鋸はすぐに駄目になるしね。
替え刃式の鋸のお蔭で地元の日本の鋸刃を研ぐ仕事はあっという間に消えてしまった。
一番人気なのは両方に刃が付いた両刃鋸だね。
片方には縦引き用でもう片方が横引き用。
色んな長さがあるから使いやすいのを選ぶといい。
日本式の蟻継ぎ用鋸である胴付き鋸というのもある。
でも日本の胴付き鋸の方が遥かに切れ味が良くて効率的だ。
それから日本の畔引鋸というノコギリは凄く使いやすい。
この鋸は金槌みたいな、ほんの数インチしかない刃が付いた鋸だ。
この鋸があれば板の真ん中から切り始めることができる。
畔引鋸は小さなものから6インチ(約15cm)くらいの刃が付いた大きなものまで色々な種類があるよ。

●ボーデンタウン、ニュージャージー州、アメリカ
初めて使った日本の鋸は高儀のシャークソーだったな。
凄く切れたし、値段も良かった。

●ウォーソーキー、ウィスコンシン州、アメリカ
>もう40年以上日本の鋸を使ってボート作りと家具作りをしてるよ。
どんな鋸が好きか、どこで買えばいいか教えてくれないだろうか?

●ポートランド、オレゴン州、アメリカ
凄く良い日本の鋸を持ってたんだけど盗まれた。
今使ってるのは店の福引で当てたこれ。

01746
credit:woodenboat.com

何度か刃を替えて10年位使ってるかな。
これを使うと驚くほどハッピーだ。

●ワイオミング州、アメリカ
woodenboatstore.comで買った日本の両刃の鋸を使ってる。
凄く良いよ。
早く、正確に切れる。
ボート作り以外にも日用品作りや家を建てる時にも使った。
もう5年使ってて、刃は3代目だね。
鋸は42ドルで買え刃は27ドルだ。
01747

●ベンフリート、イギリス
Vaughan(アメリカの工具メーカー)のベアソー(日本式の鋸)を使ってるけど凄く良いね。
昔使ってたDisston(アメリカの鋸メーカー)は工具箱の奥で眠ってるよ。

●アボッツフォード、ブリティッシュコロンビア州、カナダ
もし日本の鋸に慣れてないならまずは慣れるまで安いのを使う事をお勧めする。
西洋鋸の場合押す時に力を入れて引く時は力を入れない。
日本の鋸はその反対になる。
だから日本の鋸を使ってるといきなり曲がる事があると思う。
昔からの習慣はなかなか治らないから、押す時に力を入れ過ぎてしまうだろうから。
自分の場合、使い始めの頃は引く時に”Cut”と、押す時に”Slack(緩く)”と声に出しながらやってた。
今でもそうやる事があるね。
1日右ハンドル車で運転した後で左ハンドル車に乗るのと同じような感じかな。
鋸によっては替え刃付きのしか買えないものもある。
替え刃の値段を差し引けば竹製の柄にどれくらいの値段を払ってるのか分かるだろう。
柄を作るのは簡単だし竹である必要もないから溝を入れた木を柄にする事も出来る。

●ポート・タウンセンド、ワシントン州、アメリカ
>どんな鋸が好きか、どこで買えばいいか教えてくれないだろうか?
カリフォルニア州バークレーにあるhida tools。
カリフォルニア州アラメダにあるjapanwoodworker.comが揃えてる鋸も質が良いね。

●タッカホー、ニューヨーク州、アメリカ
↑自分もそういう体験をしてみたいけど、玉鳥産業のレーザーソーの両刃なら使った事があるな。
1つはソフトウッド用、より切れ味の良い方をハードウッド用にしてる。
高周波焼き入れしてるけど、上で言ってるようにきちんと注意して使えばかなり長持ちするよ。
籐で出来た柄が気に入ってる。
ロゴも良いね。

01748
credit:woodenboat.com

●ポートランド、メイン州、アメリカ
タジマの鋸が凄く良いぞ。
キャンバス地のケースに入った265Rという鋸と替え刃4本セットを持ってる。
ロウズやホーム・デポ(北米のホームセンター)で売ってる安いのでもOKだけどタジマや玉鳥産業はそんなにお金もかからないしクオリティでかなり大きな前進ができる。

●ポート・タウンセンド、ワシントン州、アメリカ
玉鳥産業の鋸は凄く良いな。
この鋸を学ぶのには時間がかかるということだけ覚えておいた方が良い。
だから使い始めの時にいまいち快適さを感じなくても怒ってはいけない。
刃のかかと部分をカットラインに軽く乗せて、刃を引き戻して切り始める。
良い日本の鋸だったら切る時に押し付ける力はほんの少しでいい。
日本の鋸は凄く繊細だ。
手打ちの鋸は鉄のインゴットから作り始めて、三重積層刃に打たれる。
基本の形が打ち出されたら刃はかかと部分が先端よりも太くなるように研がれる。
この繊細さは気付かれない事も多い。
かかと部分の刃の方が刃が細かくなってる事も多い。
横引き刃は材料が砂時計型に削られるから切ってる最中は刃が浮く事になる。
横引き刃はダブルベベル(二段角)になっていて、1つ目の角は刃の長い部分に、もう1つは先端についてる。
縦引きはシングルベベル(一段角)で鮫歯と呼ばれてる。
ハードウッド用の鋸は鼠歯と呼ばれる事もあるね。
※建具師の使うネズミカガリという鋸はネズミの歯になぞらえてこの名がついている
鋸の中には刃の中心に沿って小さな刻み目が付いてる事があるけど、内部張力を作る事で鋸の捻じれを防いで刃を真っ直ぐにさせるために鋸職人が付けたピンマークなんだ。
替え刃式でも手打ちの鋸でも錆を防ぐ必要があるから油差しと椿油を買っておこう。
まずは油差しで刃に油を塗って、それから古いTシャツなんかで拭き取るんだ。
もし本気でのめり込むなら火山灰で作った打ち粉というものをかけておくといい。
日本刀はこれと先ほどの油で錆を防いでいる。
自分も持ってる日本刀と日本の刃物にはこれを使ってるよ。
ちょっとやりすぎな気もするけど自分が持ってる鋸はどれも古いもので、ほぼ100年前の物ばかりだから。
今でも錆は全くないしまるで剃刀みたいな切れ味だ。

●ブリストル、ペンシルバニア州、アメリカ
自分の鋸も日本製!
何年も前にwoodcraft.comで買ったもので、安くなかった。
何年も使ってたんだけど釘かカヌー用のタック(芯)に当たって欠けてしまった。

●ウォーソーキー、ウィスコンシン州、アメリカ
みんなアドバイスをありがとう。
自分はもう何年も工具セットの道具を使ってて、色々好きではあるんだけどこの世にはもっと良いものがあるのに気付いてね。
問題は色んなクオリティ、色んなサイズの工具を売ってる場所を見つけることで、残念ながら近くにはこの手の工具に馴染みのある人があまりいないんだ。
誰かの勧めてくれたtraditionalwoodworker.comはかなり値段が高いね。
もう少しいろいろ探してみる。
みんなありがとう!

●不明
Hida Toolsは良い人達だぞ。
toolsfromjapan.comというサイトもある。
玉鳥産業はかなりしっかりした鋸のブランドだ。
(日本でも人気があると思う)

●ムキルテオ、ワシントン州、アメリカ
自分が持ってる引き刃鋸はハーバーフライトツールズで買った奴だ。
急ぎ働きの仕事を幾つかそれで片づけてからもっと良いのを買うつもりだった。
5年経った今も自分にとっての定番鋸で、毎日工房で使ってる。
これが良いものなのか、もっと良いものがあるのかは知らないけど、不満は全くないな。
この鋸で何隻かのボートを始めから仕上げまで作ってきた。
全行程の3%分位の、滑らかな仕上げをしたい部分や木組み部分の切り溝を細くしたい部分だけLee Valley Toolsのヴェリタスという高品質なアリ溝加工用の鋸とリップソー(縦引き用鋸)使ってる。
でも残りの97%はこの古き良きハーバーフライトの鋸だ。

●ウォーソーキー、ウィスコンシン州、アメリカ
他のサイトを教えてくれてありがとう。
まさに自分が探しているものを見つけられたよ!
japanwoodworker.comで注文したけどHida Toolsやtraditionalwoodworker.comでも買うつもりだ。
みんなありがとう!

●ポート・タウンセンド、ワシントン州、アメリカ
キャンバス地のケースに入れた自分の鋸がこれ。
左の鋸はソフトウッド用の片刃鋸。
次のはハードウッド用で摩擦を少なくするために側面が曲がってる。
一番右のは片刃の縦引き鋸。
後ろの方には日本の鑿もある。

01750
credit:woodenboat.com

●マディソン、ウィスコンシン州、アメリカ
ちょうど日本のやすりが届いた。
バードマウス方式のマストの仕上げに使ったよ。
これはお気に入りのヤスリになるかもしれない。
エポキシした材料を削るのに素晴らしいぞ。
※バードマウス方式のマストの断面図
01749
credit:argobuilder.com

●オリエンタル、ノースカロライナ州、アメリカ
自分は西洋式の鋸よりも日本式の鋸を選ぶ事がほとんどだな。
自分のボート作りで欠かせない工具の1つが刃の部分が湾曲した畔引鋸。
この鋸ならサイドパネルの腐った部分を切り取ったりできる。
しかもファイバーグラスを貼った合板だって切れるんだ。
日本の鋸はソフトウッド用で、切り溝の細いタイプはよっぽど気を付けて切らないとハードウッドには歯が立たないからそういう用途にはお勧めできないけどね。





西洋で人気のボート作りですが日本の鋸も活躍しているようです。
用途に合わせて様々な鋸を使っている模様。
今では日本式の鋸を作っている西洋のメーカーもあるようです。