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credit:猫目小僧/楳図かずお

日本は多くのホラー小説/漫画が作られています。
海外のサイトで日本の、日本を舞台にしたホラー小説/漫画を読み始める際のとっかかりとしてお勧めの6作品を紹介していました。


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紹介されていた作品は以下の通り

The Girl from the Well:by RIN CHUPECO
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credit:RIN CHUPECO/sourcebooks
お菊は人の命を奪う事に専念していた。
子供を殺した人々の命を、だ。
筆舌に尽くしがたい邪悪な魂にとり憑かれた十代の少年に出会うまでは。
これはアメリカ人作家の手による作品なのでちょっと違うかもしれないが、この本は日本のホラー要素が散りばめられているから日本のホラーに馴染みのない読者が忌まわしい魂、悪魔、予測不可能な超常現象に入り込む方法として最適だろう。


猫目小僧:by 楳図かずお
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credit:楳図かずお/Viz
このホラー漫画の主人公は人にも悪魔にも嫌われている。
彼の行くところどこでも恐ろしい事が起きるからそれは正当な理由だろう。
ホラーマスター、楳図かずおによるこのホラー漫画の古典は1968年から1976年にかけてシリーズ化されていた。
日本ホラーの遺産を探している人にとって素晴らしいシリーズになるだろう。


パラサイト・イヴ:by 瀬名 秀明
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credit:瀬名 秀明/penguinrandomhouse
自動車事故で妻を失い、彼女を再生させることに執着している医者はこのリストの本から期待される事を起こす。
彼女の肝臓の一部を研究所に保存したのだ。
サンプルされた細胞は急速に突然変異を繰り返し、地球を支配しようと新たな存在になるまで急速に突然変異していく。
受賞歴もあるこの作品は微生物学者である作者によって書かれているのが更に恐ろしさを増している。


Another:by 綾辻 行人
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credit:綾辻 行人/yenpress
恒一という少年は転校した学校のクラスから無視されるように選ばれた少女がいる事を知る。
彼女がいじめられていると確信した恒一は警告を無視して彼女と接触を試みるが、それは呪われたクラス内で起こる恐るべき死の連鎖を始めてしまうだけだった。
Anotherは古典的な日本ホラーの要素である説明の出来ない、恒一とクラスメートがなんとか破ろうとしている呪いといったような謎の超常現象を描いている。
漫画版の英訳版も出版されている。


クリムゾンの迷宮:by 貴志 祐介
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credit:貴志 祐介/penguinrandomhouse
無職の藤木芳彦は会社から支給された携帯端末のみを手にして異様な光景の中で目を覚ました。
ほどなくして彼は何者かによって火星に連れてこられ、他の8人のプレイヤーと競い合う死のゲームに参加させられたことを知る。
”やりすぎなリアリティ番組に対する邪悪な風刺”とも言われている本作は多メディアでも見られるデスマッチスタイルの物語を奏でている。


うずまき:by 伊藤潤二
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credit:伊藤潤二/Viz
幽霊や悪魔によってではなく、うずまきに脅かされている海岸沿いの町。
螺旋模様は海や人体に現れる。
斎藤秀一は恋人である五島桐絵にこの広がっていく狂気を警告しようとするが、彼らの町は世界の秘密を構成するこの螺旋から逃げることはほぼ不可能だ。
伊藤潤二はホラー漫画の大家であり、この『うずまき』は彼の作品の中で最も恐ろしいかもしれない。
英語読者にとっては幸運なことにこの身の毛のよだつ作品は1冊のオムニバスが出版されている。


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楳図かずおは本当に上手いホラー漫画家だよ。

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これは良いリストだ!

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自分としては村上龍を入れたい。
村上春樹じゃなくてね。
彼は超常現象は少な目でむしろ社会の爪弾き者の体験を描いたホラー小説を書いてるからダーク村上とも呼べる。
始めるなら『イン ザ・ミソスープ』はサクッと読めて恐ろしいからお勧めだ。
凄く不思議な人物と行動を共にする東京のガイドの話だ。

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鈴木 光司の『リング』も良いよね。

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『フランケンフラン』!
(記事には載ってないけど、自分のお勧め)
※Seven Seas Entertainmentから英訳版が出版されている

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ホラーって小説のジャンルにもあるのか。

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古典を読みたければ『四谷怪談』から始めるのが良いぞ。
江戸時代の復讐譚で、現代文学でも言及されてたりパロディになったりしてる。
四谷怪談を元にしたメディア化を行う際、スタッフは必ずこの小説の主役のお墓にお参りをしないといけなくて(これは実話を元にしている)、そうしなければ製作中に何かよからぬことが起きると言われているんだ。
祖母が4年生の時に素晴らしい本だからとくれたんだけど悪夢にうなされたよ。

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↑原著はパブリックドメイン(著作権フリー)になってるから無料で読めるぞ。

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乙一は?

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伊藤潤二から始めるのは良くない。
これ以降に読むホラージャンルを台無しにしてしまう。
最高中の最高から始めるのは駄目だ。

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『Another』は面白かった。

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乙一の『Goth』。

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日本のミステリーでお勧めはある?

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↑綾辻行人の『十角館の殺人』と東野圭吾の『白夜行』をチェックしてみるんだ。
特に『白夜行』は今まで読んだミステリーの中でも記憶に残る1冊だった。
断然お勧めだ!

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↑面白そうだな。
ありがとう。

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日本のホラーはこういう小説を映画化してるのかな?

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『Another』の小説はアニメと比べてどう?

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↑自分の知ってる限りだと小説はホラーよりもミステリー寄りだとか。
それからアニメは色んな部分を誇張してて、誰が死者なのかというサスペンスを盛り上げようとしてるシーンをカットしてるらしい。
赤毛の赤沢泉美は本だとマイナーキャラで、主人公が彼女に話しかけるのは物語の最後になってからだとか。

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↑ありがとう。
アニメ版が好きだったから小説がどの位近いのか読んでみたいと思ってるんだ。

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ここで紹介してるのは小説なのか?
それとも漫画スタイルのピクチャーブック?

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↑全部が全部漫画ではないな。
『パラサイト・イヴ』は小説だ。

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ほぼ半々かな。
小説じゃないのは『猫目小僧』と『うずまき』だけだ。

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『パラサイト・イヴ』が載ってたからゲーム版を遊びたくなってきた。
(小説とは関係ないんだけど)

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おっと、俺は降ろさせてもらうよ。
気持ちよく眠りたいんでね。

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遅すぎるだろうけど自分も他の人が言っているように乙一の2作品、『GOTH』(小説、漫画、映画)と『夏と花火と私の死体』を強く勧める。
これに加えて同じ作者の『ZOO』と『きみにしか聞こえない―CALLING YOU』(漫画と小説)もお勧めだ。
他の作者なら阿部潤の『ポルタス』。
それから桐野夏生も加えたいね。
彼女の作品は素晴らしいんだけどホラーよりもダークって感じだ。
だけど彼女の作品が大好きだからお勧めする。
本当にどの作品も素晴らしくて、自分は『グロテスク』から読み始めた。
凄く面白かったよ。

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自分としては日本の妖怪や悪魔に馴染みが無いならそこから始めた方が良いと思う。
百鬼夜行はハードカバーにもなってるし読んでて楽しいぞ。

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『Another』が楽しめた人には綾辻行人の館シリーズが毎回パンチが効いててお勧めだぞ。
問題は最初の作品以外の英訳が出てるかどうかを知らない事。
自分は日本語版を読んだんだけどミステリー好きにお勧めだ。

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ミステリーだけど江戸川乱歩がお勧め。
『人間椅子』という作品はなんか不安になる。

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ラヴクラフト神話が好きなら伊藤潤二はそういう人が楽しめる良い作品を色々書いてるぞ。

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伊藤潤二が好きなら(楳図かずおの)『神の左手悪魔の右手』もお勧めだ。
残念ながら新作は出ていなくて、公式に最終話があったのかどうかはよく知らない。
メチャクチャ奇妙な、奇妙過ぎる漫画だ。

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↑これは素晴らしいお勧めだ。
本当に凄かった。
もう前と同じようにハサミを見ることはできないな…

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日本の漫画はそんなに好きって訳じゃないんだけど、日本のホラー漫画の読み切りは今まで読んだ中で最高のホラーだった。

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ラフカディオ・ハーン。

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『うずまき』は今まで読んだ作品の中で最高の作品の1つ。
100%お勧め。

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村上龍の『オーディション』は読む前に読むのを止めた方が良いぞ。

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↑小説は面白い?
映画版しか見たことないんだけど面白かった。
三池崇史のスタイルは面白いな。

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読みのが楽な作品なら『怪談』。
日本版のグリム童話とでもいうのかな。
日本の古典的な幽霊話を1冊にまとめた本だ。

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始めるのに良いのは『バトルロワイアル』だろ。

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↑『バトルロワイアル』は凄く面白かったけどホラーと呼ばれてるとは知らなかった。
むしろスリラーやサスペンスの方がしっくりくるんじゃ?

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自分は京極夏彦による京極シリーズの1作目、『姑獲鳥の夏』が大好き!
伝承や談論家である京極堂による形而上学的暴言満載の素晴らしいホラー/ミステリー/クライムノベルだよ。
凄く面白かった。
できれば8冊とも翻訳してほしいけど、今の所漫画版が続いてるね。

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↑この手の本が翻訳されるのってあんまりないけど自分も姑獲鳥は凄く楽しんだ。
京極の妖怪に対する情熱は21世紀のこのジャンルのアニメや漫画の源泉の1つだというのも興味深い。
作者は独学で専門家レベルまで到達していて、独創的で現代的で巧みな物語を編み出せるほどに精通していて(専門家レベルというのは本当で、2004年には直木賞を受賞している)今もこのジャンルを開拓し続けている。
『姑獲鳥の夏』は嵌ったね。
日本文学の勉強をするうえで凄く励みになってくれた。

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小池真理子の『墓地を見下ろす家』。

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小川洋子の『寡黙な死骸みだらな弔い』も良い短編集だった。
まだ全部は読み終わってないけど。

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↑安達寛高(乙一)の『Zoo』と同じフォーマットだっけ?

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↑12編の短編がそれぞれリンクしてて、各話の最後の行が次の話の最初の行に繋がってる。

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乙一は凄く良いね。
日本ホラーのリストなのに乙一や村上龍が載ってないのがショックだ。

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↑乙一は日本ホラー作家の最高峰の1人で、凄く人気がある。
(日本だけじゃなく少なくとも台湾でも人気だ)
彼は人間がどう考えるかを深く理解してると思うし、彼のストーリーは人間の感情や社会の問題(よりホラーファンタジーに関わってはいるけど)を荒っぽく摩り下ろしてて、それが凄い効果を生んでる。
日本のホラーを馬鹿にしてる人には是非乙一の作品を読んでほしいね。






小説や漫画など様々な作品が挙がっています。
伊藤潤二作品は海外でも評価が高く、多くの作品が様々な言語で出版されています。