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スマホの台頭で腕時計をしない人も増えてきましたが、軍隊のような環境では今でも腕時計が活躍しています。
海外の軍関係者が従軍時に身に付けている腕時計について語っていました。

引用元:watchuseek.com

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●ミシガン州、アメリカ
アフガンから帰ってきたばかりの兵士に出会った。
第1次派兵でその勇敢なる兵士はG-SHOCKレスキューを身に着けてた。
で、気になったんだ。
現役や元軍関係者の人で従軍時に身に付けてる腕時計をシェアしてくれないだろうか?
あるいは平時に身に付けてる時計とか?

●アトランタ、ジョージア州、アメリカ
基本的な訓練とかちょっとした時はタイメックス・アイアンマンを着けてたんだけど3フィート(約90cm)の高さからカーペットに落としたら壊れてしまったんで買い替える事にした。
入隊時はスイスアーミー・レネゲイドを着けてたけどかなり長持ちしたな。
今はオフィサーになったし普段は金属ブレスレットの原子時計G-SHOCKかセイコー・ダイバーズ。
一番気に入ってるのは何かあるとみんなが自分のG-SHOCKで時刻修正する事。
時刻修正する必要がある時はリーダーやオフィサー、下士官が自分の時計が一番正確だと主張するのはごく当たり前にある。
で、大勢の兵士が時刻セットする時にこれでいつも混乱が起きる。
原子時計G-SHOCKを着けてる時は政府の公式タイムキーパーのデータを元に自分の腕時計が一番正確だと言う事が出来るんだ。
将軍にとっては面白くないだろうけどこれに異議を唱える事はほぼ無いね。

●コー・ダリーン、アイダホ州、アメリカ
2003年のアフガン第一次派兵の時はG-SHOCK MTG910、2006~2007年のイラクにはブライトリング(スイス)B-1とYes(アメリカ)のZULU。

●サクラメント、カリフォルニア州、アメリカ
1988年に入隊した時はG-SHOCKを着けてて、これは海軍のダイビングスクールに行く時に新しいG-SHOCKに替えた90年代中盤まで使ってた。
その後すぐに妻がダイビング用にシチズン・アクアランドを買ってくれたんで(今でもよく着けてる)G-SHOCKと一緒に使ってた。
2000年にフライトトレーニングが終了した時にはシチズン・エコドライブ・アビエーションを買って、1年位よく着けてたんだけどひっかき傷が多くなってからは物入の中に引っ込めた。
2006年に軍のパイロットプログラム時にオメガX-33を買って、今はそのX-33かシチズンのアクアランドを着ける事が多いかな。

●ワシントン州、アメリカ
アメリカ空軍に入隊した航空整備員参上。
yobokies(腕時計のカスタムパーツショップ)カスタムのセイコー。
安いし軽いし読みやすいし頑丈だ。

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●カリフォルニア州、アメリカ
今は自分のエアーウルフ(ヘリ)があって、それに乗る時はG-SHOCK DW6900BB-1を着けてる。
自分のウルフはナイトフライトに使うし(それにデイフライトにも)このG-SHOCKのブラックライトはナイトビジョンゴーグルコンパーチブルなんでコクピット内で見失う事もないし、訓練やデイフライトでも着けてる。
(ロッカーに入れっぱなしだと嫉妬しちゃうからね)

●プレイノ、テキサス州、アメリカ
2002年のアフガン:セイコー・オートドライバー(私物)、1度きりの支給品のスント(フィンランド)・ベクター
2007年のイラク:スント・ベクターにスポーツストラップをつけたの
アメリカ本土の基地:スント、セイコーに加えてストーヴァ(ドイツ)パイロットも増えた。

●不明
任務では幾つかの時計を使ってたな。
唯一共通だったのはどれも半年以内でぶっ壊れた事。
長持ちしたのはカシオ・マッドマンだけだ。

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カシオ・プロトレック
長所:色んな機能が付いてるしディスプレイが大きいんで可読性が良い。
短所:大きすぎるしライトが早く消えすぎるんで夜間作戦時に問題になり得る事
この問題に関してはボタンを押してから10秒間点灯し続けるスントが素晴らしい解決だった。

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カシオ・マッドマン
任務中で使った時計の中で最高で最も丈夫だった。
時刻の自動更新が付いてるから、メンバー全員がこの時計を使ってる場合は巡回前の時刻合わせが楽だ。

●ウェストコースト、アメリカ
29歳で国に奉仕する名誉に就いた。
見てわかる通りこの時計は既に死んでるけど時々取り出しては一緒に旅した時の事を思い出してる。
酒保で買ったもの。

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●イーストコースト、アメリカ
IDF(イスラエル国防軍)だとG-SHOCKが超人気だ。
2008年、イスラエルのSusyaにて。

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この写真を見てちょっと面白いと思うかもしれない。
自分達はギアに”shiftsurim”という事をしてるんだ。
基本的にはダミーコードで修理する事。
ともかく、この腕時計は細い紐をダミーコードとして結んでおく事でストラップが壊れた場合でも無くさずに済むようになってる。
加えて上の写真を見てわかるように作戦中に盤面を隠せるようにゴムでできたバンドを巻いてもいる。
盤面の反射を防いだり遠くからナイトビジョンゴーグルで見つからないためだ。

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この”If found please return to:(もしこれを見つけたら〇〇へ返却してください)”はジョーク。
ユダヤの伝統では埋葬する時に体全てのパーツを埋める事になってるから。
なので作戦前には万が一の時のために腕や足にこう書いておくという訳だ。
ちょっと古いと思ったから自己流で書いてみた。

●バージニア州、アメリカ
↑写真を見てたら素晴らしい思い出が蘇ってきた。
ここ何年も腕時計を結びつけてはいないけど、1986年のアメリカ軍学校時代はそうしてたよ。
腕時計を含めて何でも結び付けてた頃から年を取ったもんだ。
そのG-SHOCKはタフな時計だよな。
自分達はそういう風に体に書く事はしないけどブーツにドッグタグを付けるのは同じ理由だな。
金属製のドッグタグなら爆破にも耐えられるだろうからバラバラになった個人を識別できると思われてるから。

●不明
ニクソン・ザ・タイムテラー(アメリカ)。
ミニマルな時計が戦闘服によく似合う。

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●フォートべニング・ジョージア州、アメリカ
前回の派兵で着けていったのはベルトゥッチ(アメリカ)・A-4T。
着け心地が凄く良くて最後まで持った唯一のものだ。
(最初の派兵では時計を2個持っていって、訓練中も含めたらもっと時計を持ってた)
もう3年になるけど今でも元気に動いてるし時間も正確ですぐに確認できる。
それにそんなに高くないから駄目になっても世界が終わる訳じゃない。
これが派兵時の写真。
手袋は派兵した時からこれで4個目だけど時計は未だに綺麗だ!

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●北西イングランド、イギリス
王国海軍潜水艦乗り参上。
配備される時はセイコーのオートマチックを着けるのが好きだな。
重要な時は腕時計じゃなくて艦内の時計を使うから秒単位の正確さは必要にならないんだ。
陸の基地にいる時は機械整備をする時以外はSinn(ドイツ)のU1を着けてる。

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●フランス
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●ルイスビル、ケンタッキー州、アメリカ
28年間C-130輸送機のナビゲーターをしてきて最近退役して、最後の20年間は空軍州兵にいたよ。
空軍の支給品はぼろいけど頑丈なアーミトロン(アメリカ)の時計だった。
デジタル時計は天体航法(90年代中頃まで)や低高度の空中投下の時は便利だったな。
でも自分にとってデジタル時計は時間のインジケーターとしては退屈だ。
デジタル時計は目的を果たしてる?
確かにその通り。
簡単だし正確だけど美しさや優雅にかける。
後でブライトリング・エアロスペースを買ったよ。
この時計はコクピットの中と外で目的を果たしてくれた。
統合GPSシステムが飛行機のナビシステムに組み込まれた後はブリーフィング時のタイムハック(時刻合わせ)は過去のものだ。
腕時計なしで飛行機に乗り込んでも大丈夫。
腕時計なしで飛行機に乗り込むのは明らかに間違ってるけど。
それからはブライトリング・ナビタイマー、ロンジチュード、IWC(スイス)・パイロットと変えてきた。
この時計達はC-130のコクピットやカーゴで目立ってたね。

●アメリカ
↑時刻合わせ用意……3……2……1……ハック、時刻は土曜日、ブリーフィング開始。

●カリフォルニア州、アメリカ
↑そして全てが標準通り。
何か質問は?
じゃあスタバに行こう。

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MKII(アメリカ)LRRP Capstone

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ブライトリング・エアウルフ

フライト中はこの2つを着けてる事が多いな。
GPSもFMS(飛行管理装置)もINS(慣性航法装置)も無し。
ただ腕に着けている。
青空あるのみだ!

●ノースカロライナ州、アメリカ
今日はこれ、G-SHOCK GWA-1100。

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●サンディエゴ、カリフォルニア州、アメリカ
退役した海軍整備兵も来ていいかな?

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●ホノルル、ハワイ州、アメリカ
G-SHOCKマッドマン。
この時計は歩兵基本コース、レンジャースクール、イラクを共にした。
4回の派兵を経て今なお元気だ!
ケースを留めてるネジが1か所外れてるんで修理できる場所を探してる。

●不明
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●ウェリントン、ニュージーランド
陸軍:G-SHOCK、海軍:同じG-SHOCKとクォーツのダイバーズウオッチ(メーカーは忘れたけど安い奴)。
警官になってからはG-SHOCKガルフマンとシチズン・NY0040。
軍を去るまで時計には嵌らなかったんだ。

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●沖縄、日本
飛ぶ時はG-SHOCK GW3000BB-1AかDW6900SD-8。
前はハミルトン(アメリカ)・パイロットオートを着けて飛んだ事もあるんだけどジェット機の中で着けていたい時計ではなかったな。
ルミノックス・アタカマを着けて夜に何度か飛んだ事があるけどなかなか良かった。
速度の緩急、BFM(ベーシックフライトマニューバ)、戦闘前にはG-SHOCKを着けるのが良いかな。

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●エバレット、ワシントン州、アメリカ
G-SHOCKを着けてたけど樹脂の時計を着けてるのにも飽きてきたんでセイコー(007)に移った。
それからマラソン(GSAR)にして今はセイコーのツナ缶(エンペラーとダース)とシン(UXとU2)の間を行ったり来たり。
艦上の暮らしは大変だけど時計を楽しむには人生は短すぎる。

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●ミネソタ州、アメリカ
1983~2003年までアメリカ空軍にいた。
1986年に酒保でこれを110ドルで買って、それからキャリアの間はずっとこれだった。

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陸軍等現場の兵士はやはりG-SHOCKの様に頑丈な時計を好んでいて制服組や飛行士はアナログや比較的高級な時計を着けてる印象でしょうか。
セイコーも人気があるようです。
苦楽を共にした道具なだけに愛着もひとしおのようです。




世界の腕時計№135 (ワールドムック№1170)
世界の腕時計№135 (ワールドムック№1170)