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image credit:もののけ姫/スタジオジブリ

ファンタジー小説は様々な国をベースとした世界を描いています。
海外の小説を書いている人達が集うスレッドで中世日本をモデルにしたファンタジー世界を舞台にした小説を書いてみたいと語り合っていました。

引用元:reddit.com

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●投稿主
執筆経験は多少あって自分は歴史が凄く好きで主に西洋の歴史が好きなんだけど最近は東洋の歴史に目を向けてみたら、中世西洋と中世日本の文化には嬉しい驚きな類似点があって、その文化や階層にすっかり魅了されてしまった。
中世日本をモデルにした架空世界を舞台にしたファンタジー小説という考えは凄く面白いんじゃないだろうかと思ってる。
今はまだその考えを弄んでるだけだけど、何かアイディアを投げてくれたら嬉しい。
追記:執筆の上で大きな問題になりそうなのがビジュアルだと思うから、何か参考になるものがあれば最高だね。

●comment
それは絶対に素晴らしい考えだよ。
大名を戦争状態にして(広い地域で)、アジアを単一文化で統一させて、それから他国の侵略者を物語に投げ込むと。
(とはいえ、『ゲーム・オブ・スローンズ』の後だとモンゴルはちょっと飽き飽きかな……いや、冗談。モンゴルは最高だ)
※『ゲーム・オブ・スローンズ』はジョージ・R・R・マーティンの書いたファンタジー小説、およびそれをベースにした実写ドラマ
でもどうやって火器を小説に組み込む?あるいは魔法とか?

●comment
ゲーム『ヨーロッパ・ユニバーサリスIV』を遊んで読むんだ。
十分すぎる位色んな事を知れるぞ。
※『ヨーロッパ・ユニバーサリスIV』は近世ヨーロッパを舞台にしたシミュレーションゲーム

●comment
ケーススタディとして『もののけ姫』を見るべきだな。
あるいは他のジブリ映画でもいい。

●comment
↑日本の文化がどういう風に機能しているのか雰囲気や空気は伝えてるけど実際の歴史とはかなり乖離してるぞ。
ジブリ作品が日本で作られているのは否定できないけど日本の歴史を描いてる訳ではないし。
『もののけ姫』意図的に色んな時代を組み込んでるから単一の時代に当てはめようとするのは結構難しいし。

●comment
↑日本の歴史を調べる目的で見たらそうかもしれないけど、多くのファンタジーが前近代のヨーロッパを舞台にしているのと同じように(ちなみにこっちも結構時代を跨いでる)前近代の日本を舞台にしたしっかり練り込まれたファンタジー世界の例として見ると凄く良いと思う。
上の方でコメントしてる人はそういう意図でケーススタディと言ってるんだと思うぞ。

●comment
日本語の名詞を使うんだ。
『オートリ』シリーズみたいに”kimono”とか”katana”を避けちゃだめだ。
※『オートリ』はイギリスのファンタジー作家ジリアン・ルビンスタインの書いた封建時代の日本をモデルにした、養父の復讐のために戦う主人公オートリ・タケオを描いたファンタジー小説。

●comment
日本を舞台にした小説を読んでる時に遭遇する問題は、基本的に作者が見た歴史アニメをあらゆるもののベースにしてる事。
日本語を使う者としてはあまりに表面的過ぎて乗れないんだ。
特に気になるのが名前だね。
日本語である以上、適当な音を組み合わせちゃ駄目なんだ。
日本語だと名前には意味がある。
なんかクールな響きだからとそれを使うのは言葉に対して失礼だ。

●comment
↑これ。
もし日本語の名称を使いたいなら日本語のネイティブスピーカーにチェックしてもらう必要があるな。
要素チェックも含めて。
完璧に行うのが無理だという事は分かってるけど、出来るだけ正確であろうとする作家だと示すのは”多少のミス”は目をつぶろうという気にさせてくれるものだしね。
前に滅茶苦茶日本オタクな商業小説を読んだ事がある。
その小説ではレストランでメインディッシュとしておにぎりが出てた。
そのレストランでは女店主が客に席を促す時に”ニ、デスネ”と言ってた。
作者が異国感を含めるために最小限の調査しかしてない事を示してる酷さだ。
それを筆頭に、メインキャラの1人は酷く珍しい名前で一番最後に”コ”が付いてるんだけど、そのキャラは男性。
男性で名前に”コ”が付く強力な証拠は見つからなかったし(例えば”アケミ”は男性名でもある、とか)読んでて気になってしょうがなかった。
これは今まで読んだ中で最悪だな、と言えるように読み続けたよ。

投稿主はビジュアルの記載についても言っていて、それが実際どういう意味なのかは分からないけど日本文学や文化は自然や四季に関して凄く強い美学を持ってるね。
それが投稿主の求める楽しさになると良いんだけど。

●comment
↑副菜としておにぎりがある事もあるぞ。
確かにちょっと変ではあるけど珍しいという訳ではない。

●comment
↑ハハ、それはそうかもね。
言ってみればレストランでグリルチーズサンドイッチが出てくるようなもので、倫理的に批判があるとかそういう訳ではないけど、料理人がシンプルな軽食でグルメ料理を作ろうとしてる様な部分はあるね。

●comment
>特に気になるのが名前だね。
>日本語である以上、適当な音を組み合わせちゃ駄目なんだ。
これは興味深い。
ファンタジーに出てくる名前を考えるうえでよく使われる手法の1つに西洋での一般的な名前の一部を変えるというのがあるよね。
例えばEdward(エドワード)をEddardにするとか。
これってファンタジー世界の日本の名前を考えるうえで有効なのかな?
仮に自分が日本のモデルにしたファンタジー世界(でも完全に日本と一致してる訳じゃない)の物語を考えるとして、なるべく日本的な印象を与えたいと考えた場合に例えばある人物の名前を”サトシ”から少し変更して”サロシ”にするのは許容範囲なのかな?
もしくは日本人作家が西洋的なキャラに名付ける時みたいに”ジャクジー・スプロット”とかそういった感じの名前にした方が良いのかな?
名前の付け方で何かお勧めはある?

●comment
↑日本だと名前は既に意味を持ってるから、日本で実際にある名前の一部だけを変えるというのは問題が出てくるな。
”サトシ”は8種類の漢字で書く事が出来て、それぞれ意味が違ってくる。
”サロシ”にはどういう意味がある?漢字だとどう書く?
個人的に日本には既に多くの人名があるから既にある人名を使いたいから名前を一部変えるというのはよく分からないな。

●comment
もし中世日本を舞台にするならちゃんと中世日本を舞台にして欲しいと言いたいかな。
『ゲーム・オブ・スローンズ』や『指輪物語』にハロウィンの侍コスチュームを投げ込むようなのは止めてくれ。
もっと調べていけば日本とヨーロッパの類似性は表面的な部分だと気付くと思う。
だからまずは調べて欲しい。
歴史書を読むんだ。
時代物も何冊か読むといい。
中世時代の仏教も調べた方が良いね。
料理を始める前に食材について学ばないとね。

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↑もし来期の『ゲーム・オブ・スローンズ』に何の説明もなく侍の甲冑と日本刀が出てきたら自分なら凄く惹かれると思う。

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封建時代の日本を素材にした日本のメディアはたくさんある(アニメ、漫画、ラノベを含めて)。
1000年に渡っているし、色んなことが起きてるから魅力的な時代だよな。
自分は戦国時代が特に面白いと思う。
日本の歴史は非常に独特で扱いづらいから正しい雰囲気を出すためには慎重な調査が必要だ。
設定を”日本的”としておきながら”非日本的”な事を書くとイングランドの物語でアメリカのフレーズを使ってしまうようなもので没入感が失われてしまう。
それに日本的なものだから興味を持った読者だったら作者がミスをすれば気が付くだろう。
でも同時に平均的な読者はあまり馴染みが無くて新鮮でエキサイティングだと感じるエキゾチックで異国感のあるものを書けるという可能性も秘めてる。
異なる色んな社会から要素を摘まみ上げてマージするという戦略も柔軟性が出て面白いと思う。
ともあれ、日本の文化を元にストーリーを描くなら建築、宗教、食べ物、衣服に加えて歴史の境目や出来事を調べておいた方が良いと思う。
時代劇の映画や小説を読むのも良いね。
見たり読んだりすることで何でその時代にその服のデザインが取り入れられたのか調べて分析するんだ。
なんでこのキャラは服はそういうデザインなのか?
この建物の重要性は何なのか?
この2人は社会や政治的にどういう関係なのか?
大変そうに感じるかもしれないけど、それはある意味新しい文化を根元から独学するようなものだからだ。
とは言え専門家になる必要はない訳で、説得力があって楽しい物語を作れるくらいに独学できればそれでいい。
オーディエンスに向いてる側だけペイントできればいい訳だからね。

●comment
ロバート・シェイ(イギリスの小説家:wikipedia)の『Shike』シリーズを読むと良いんじゃないかな。
※『Shike』シリーズは源平合戦と蒙古襲来の時代の架空世界を舞台にしたジェブという蒙古人と日本人の間に生まれた男(弁慶をモデルにしている)とシマ・タニコという下級貴族の娘を描いた物語

●comment
かなり参考になりそうな自伝があるよ。
勝小吉の『夢酔独言』だ。(wikipedia
彼は徳川時代の下級武士。
当時の”中流”がどういうものだったか分かると思う。

それからジェイ・クリストフと『ストームダンサー』(ロータス戦記)も東洋の文化をファンタジー世界に落とし込んだ作品としてかなりありだと思うな。
それでやってみたくなると思う。

●comment
結構見逃しがちな事:中世日本は時代が長いんで銃もかなり使われていた。
織田信長は忍者からライフルで狙撃された事もある。
※杉谷善住坊(wikipedia)の事
あと忍者は歌舞伎の黒子のような衣装は着なかった。
それから武器の違いを勉強する事だね。

●comment
自分は実際に日本にインスパイアされたファンタジー小説を書いてるよ!
インスピレーションを探してるなら自分のお勧めはこれ。
・ジェームズ・クラベルの『将軍 SHOGUN』
・リアム・ハーンの『ザ・テール・オブ・シカノコ』
・ガイ・ゲイブリエル・ケイの『アンダー・ヘブン』(モデルになってるのは中国だけど参考にはなると思う)
※『ザ・テール・オブ・シカノコ』はカキヅキ家とクマヤマ家の争いの中、叔父に裏切られて瀕死となって森に打ち捨てられた若者クマヤマノカズマルが隠者シソクに助けられ、異形の者・鹿の子となり運命に立ち向かう物語

●comment
去年それをやったよ。
自分のアドバンテージは自分は日系ハーフで日本語を知ってて日本に住んだ事があるって事かな。
自分が小説における美観に惹かれてそう思ってないか良く調べて判断した方が良いだろうな。
美観や雰囲気は凄くクールだけど、それ以外はそうでもないかもしれないとか。
加えて、きっと21世紀の白人主人公を入れたくなると思うけどそれは止めておいた方が良い。
別にそれが駄目だという訳じゃないし、それで良い話になるかもしれない。
でも結局のところ一番重要なのは美観ではなくどういう判断で書くか、その判断の元となったのが何かだと思う。
一度判断してしまえば途中で迷う事もない。
宙に十字を切る白人少年を主人公にする事もないはず。
でもそういうフレームワークを設定しておかないと後で壁に当たる事になるだろうな。

●comment
他の人の言ってる事に追加で、書き始められるように当時の人々がどういう暮らしをしていたのか調べるのに丁度いい本が何冊かある。
自分の大学の図書館にある本はどれも古いものばかりだけど何冊か紹介しよう。
1966年に出版されたジョン・ホイットニー・ホール(日本生まれの日本学者:wikipedia)の『Government and Local Power in Japan 500-1700』。
この本はかなり網羅してる。
完全に読んだわけじゃないけど、この時代の西洋人が書いた日本についての別の本を読む限り、バイアスがかかってる可能性があるのは注意した方が良いかも。
2002年に出版されたルイス・G・ペリッツ(アメリカ)の『Daily Life In Early Modern Japan』も軽くだけど色んな部分をカバーしてる良い本だね。
(ほとんどが徳川時代だけど、それより古い部分も少しだけ触れてる)
2002年にリー・バトラーが著した『Emperor and Aristocracy in Japan, 1467-1680』という本もある。
この本は作中で紹介した人がどういう行動をしたのか深く切り込んでる。
もしこの時代についての質問があるなら喜んで答えるよ。
自分も日本をモデルにした舞台のオルタナティブヒストリーファンタジーを執筆中なんで日本についてはかなり調べてる。






自分にとって馴染みのない世界というのはファンタジー小説において魅力的な部分(日本のファンタジーで西洋を舞台にしてるものが多いように)ではありますが、同時に説得力を持たせるのが難しいという問題も。
逆に日本のファンタジー小説が描く西洋をモデルにしたファンタジー世界が海外の読者にどう思われているのか気になる所でもあります。




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