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image credit:inhamamatsu.com

無花果は6千年以上前から栽培されている果物で、世界中で栽培されています。
日本では根元の部分で2本の枝が地面に対して水平になるように仕立て、その枝から縦方向に伸びる枝に実を成らせる栽培方法(一文字仕立て)が主に行われています。
海外で日本の仕立て方で無花果を育てている人がやり方を紹介していました。



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●投稿主
日本の無花果の仕立て方に感銘を受けた。
数年前にその事に関する記事をトピックに紹介したら幾つか良い投稿を貰って中にはごく最近のものもあったね。
そこで自分の最近のプロジェクトの様子を投稿してみようと思ったんだ。
数年前に2本の無花果をこの方法で育てたんだけど鼠のせいで両方共枯らしてしまった。
(自分の無花果はコンテナで育ててた)
2年前に地域の果樹園に1本の無花果を植えた。
冬のせいで地面は凍ってしまったけど今年元気に復活したよ。
それぞれ反対方向に伸びるように仕立てた2本の枝が生えていて(写真を参照)、この写真は1月半前のものだ。
かなり良い感じに育ってる。
休眠状態になったら垂直に伸びてる枝を何本かと先端を剪定して冬支度として覆うつもりだ。
上手くいけばきちんと覆って冬も極寒にならずに済むかもしれない。
冬支度が上手くいけば来年のシーズン終わり頃に幾つか熟した無花果が収穫できるかな。

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image credit:figs4funforum.arghchive.com

●comment
これは良さそうだな!

●comment
どんな品種なんだろうか?

●comment
スレッドを立ててくれてありがとう。
前から無花果をエスパリエスタイル(庭木を塀などに沿わせて誘引する方法)に選定してみたかったんだ。
それに木を低く刈り込むという考えも良いよね。
枝を水平にさせて古い枝に無花果がならないように垂直に伸びた枝は全部剪定して、若い枝にだけ実が付くようにするんだ。

●comment
これは良いな、素晴らしい状態の木だと思う。

●comment
ダメージがあったという割には良い状態だと思う。
この新しい方法を見つけられてなんか勇気が出てきたよ。
情報ありがとう。

●comment
前に日本式の選定方法のリンクを教えてくれてありがとう。
それに写真や仕立て方をシェアしてくれたことにも感謝。
自分もどんな品種なのか聞きたいな。
上手くいけば去年は上手くいかなかった無花果用の冬支度が今年は上手くいくかもしれない。
教えてもらった日本式の選定方法で無花果をここ2シーズン育ててるよ。
これは本当に良かった。
収量が増えるしシーズン終わりには実のつかない部分がほとんど刈り取られるから冬越しをする部分が少なくて済むからね。

●投稿主
返事が遅れて済まない。
みんなコメントありがとう。
>教えてもらった日本式の選定方法で無花果をここ2シーズン育ててるよ。
レポートしてくれてありがとう。
どの品種だったか記録をひっくり返してみた。
品種はコナドリア(白無花果の品種)で2013年6月に植えたものだね。
まだ木が小さかった時はコンテナに植えてた。
地元の友人が上手い事育てられてたんで自分ももう1本植えてみたんだ。
それがこの写真のだね。
元々はAtreanoという品種を植えるつもりだったけど上手く根が付かなくて駄目だった。
とにかく、来年の結果が楽しみだし、鼠達がこの果樹園を見つけない事を願ってるよ。

●comment
これは素晴らしいな。
これは結束してるんだろうか?
大きくなっても十分保持できると思う?

●投稿主
↑ああ、今のところはたまたまあった竹とナイロンコードで縛ってるだけだね。
いずれ鉄筋とかずっと持つものにすると思う。
庭のホースガイドとして鉄筋を使ってる事だし。
安全のために先端にテニスボールを付けてるよ。
無花果用に使うなら先端を曲げて輪にしておくかな。
日本式の方法を見てからしばらく経つけど日本では一定の高さの鉄パイプのような物(電線管のような)を使って垂直に伸びる枝を固定してるみたいだ。
今のプロジェクトは小さなものだし垂直に伸びる枝は何かで保持しなくても大丈夫だと思う。
幹は十分強く育つと思うけどこの辺は嵐も来るし裂けてしまわないように保護しておこうと思う。

●comment
>品種はコナドリア(白無花果の品種)で2013年6月に植えたものだね。
返答ありがとう。
来シーズンになったらコナドリアをステップオーバーエスパリエ(水平に仕立てる方法)にしてみるつもりだよ。
去年は直径3/4インチ(約1.9cm)のEMT(電線管)を5フィート(約1.5m)のフェンスポスト2本にくくって使ったよ。
フェンスポストは必要な場合に垂直方向の支持に使えるしね。

水平に10フィート(約15m)の長さになったな。
新しい計画だと冬支度を簡単にするために地上から2インチの所にEMTを配置する予定だ。
EMTは煉瓦の上においてスペースを確保してる。

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image credit:figs4funforum.arghchive.com

●comment
自分も6フィート(約1.8m)のEMTを水平に這わせて使ってるな。
垂直方向の支柱は何本くらい必要なのか気になってる。
重量の大部分が重心にある幹で支えられる事を考えると両終端に1本ずつで十分かな?
もしくは中間にも何本か立てておいた方が良いんだろうか?
それから無花果を植えてる場所から2フィートほど西に風防用として6フィートのフェンスが立ってるから、コンクリで固定する必要があるかどうか。2フィートくらい地面に打ち込むだけで十分な気がするな。

●comment
投稿してくれてありがとう。
まずまずのスタートだと思うね。
冬対策はどういう事をするつもりだ?
藁で包むとか地面に埋めるなんかが思いつくけど。
齧歯類の対策はどうだろう?
幹を金網で囲めば齧歯類は防げると思うな。
あと、春になったらトンネルを作ってビニールで覆うと成長が早くなるよ。

●comment
↑投稿主が以前投稿したのはこんな感じ。

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image credit:hawaiifruit.net

トンネルの下に収まるように選定されるからビニールで覆えるようになる。

実証済みの齧歯類対策は木の側に毒餌やネズミ捕り、モスボール(ナフタリンやパラジクロロベンゼンが入った防虫剤)を置く事かな。

暖かい地方だったら大きく仕立てる方が良いのかもしれない。

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image credit:hawaiifruit.net

●comment
背の高いトンネルは垂直方向の支持にも使える。
小さな庭だったら2フィート位の高さの取り外し可能なアーチを2個あれば冬対策になると思う。
自分の無花果は横方向は少ししか伸ばさないで、縦方向に伸ばす枝は1フィート当たり数本という感じにしてる。
ホームセンターから6フィート(約1.8m)の緑の支柱を買ってきて縦方向の支えにして冬の寒さを乗り切ろうと思ってる。
もっと日光の当たる広い場所に移して生産性を高めようという計画もないし。
ともあれ自分の状況は色んな品種が植えられるし冬支度もしっかりできるけど。

●comment
↑こんな感じかな。

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image credit:figs4funforum.arghchive.com

●投稿主
みんな感想や情報をありがとう。
プロジェクトについて色々参考になったよ。
地域の果樹園に植えた事でより地形的に良い条件になった(日当たりや風の通りが良くなった)から、ここの方法で無花果を仕立てたら何が最適なのか確認する機会が増えると思う。
細かな気候変動は見逃してるだろうけど。
ここ北方の気候だったら南側に面して植えればより収穫ができるだろうな。
今は温室がないからこれが最善だと思う。
上で挙がってる質問に答える事にしよう。
冬対策は基本的なものを考えてる。
縦方向の枝を剪定した後でトンネルを作るつもりだ。
少なくとも枝の6インチ上まで来るくらいのトンネルを作ってマルチを被せて、その上に防水シートを被せるつもりだ。
地面部分は煉瓦で抑えておこうと思う。
土で埋めるという選択肢もあるし、藁も良いね。
鼠が誘われてこないように慎重になるつもりだ。
去年は断熱のために無花果の上に被せる箱をファイバーグラスにして、鼠は入ってこなかったんだけどその代わり雑草が繁殖しまくってしまった。
で、マルチが良いと読んだ事があるから。
藁も良いかもしれないけど古い木の防寒に使えるかどうかはわからないな。
齧歯類に関しては中に罠を仕掛けた空洞を作っておこうと思ってる。
毒餌は使うつもりないけど選択肢の1つにはなるかな。
こちらも計画進行中だ。
日本の方法は以下の事を行うために設計されてるように思う
1)収穫のしやすさ。無花果を収穫しやすい高さで実らせるようにしている
2)生産のための剪定。ここで我々が議論している別の技術(ピンチングなど)との組み合わせで日本の設計は生産性が凄く進化している
3)空間の効率的な使い方。使える空間内で最大限の生産ができるようになっている。
4)丈が低いと台風に対する抵抗性が高いと読んだ事がある。木の丈が高いとダメージを受けたり裂けたりする
5)北方の栽培者にとって丈が低いと垂直の枝を剪定してしまえば冬支度が楽になる
6)他に何か見落としてる事はあるかな?

生産に関してだと読んだ限りではこの効率的なシステムは温室で多用されていて、暖かい地域だと露地でも使われているとか。
(慎重な剪定以外にマルチを使用し、農薬で害虫を退治し、温度や栄養状態も慎重に管理している)
日本で人気の品種、桝井ドーフィンは大きくて100gはある。
生産量は1平方メートル2.5kgとかなりの量だ!
無花果の仕立て方は他の方法もあるね。
上で挙がってる暖かい地方での仕立て方の画像はそのいい例だろうな。
選択肢を検討して自分の地域に合ったやり方を選ぶのが大事だと思う。

●comment
テキサスでこの水平方向の仕立て方で育ててたよ。
自分は新しい品種の枝を縦方向に接ぎ木するためにこの方法を使ってた。
水平方向に15フィート(約4.5m)の空間に8~15品種位育ててるよ。
で、具合が良さそうだと思ったら上に向けて育てるようにしてる。
育てる空間が少なかったり、試したい品種がたくさんある場合にこの方法は素晴らしいと思わないか?

●comment
自分も冬支度が楽になるからこの方法をやろうと思ってる。
ここコロラドみたいに凄く寒くなるけどその寒さが数時間しか続かない所だとこの方法は魅力的だ。
基本的に冬の寒さは柔らかで、時々寒くはなるけど地面はそこまで冷えないからね。
地熱を保つようにしておくのは木によっても良さそうだし。
一つ考えてるのは霜が降りてこないように溝を作ってその下に木を植えたらどうかという事。
そこまで深くではないけど。
地面から6~12インチ下位かな。
この方法で後はシンプルにウッドチップを敷くか溝に合板を被せてからマルチを張ろうかと。
これなら冬の間は木の部分が地下になって、春になれば温室効果も見込める。
もちろん齧歯類の心配はあるけどそれ以外はどうだろう?
この方法は地面の部分の木を保護するより楽かな?
それとも作業が増える?

●comment
↑結構良いと思うな。
自分の冬対策も紹介しよう。
画像は自分が今年やろうとしてる冬支度とステップオーバーエスパリエのやり方が含まれてる。
水平方向の枝(cordons)は大体地面から2インチの高さで、松のチップで覆うつもりだ。
前の年も松のチップで覆って生き延びたからね。
木は地表から3フィート(約90cm)の深さに植える。
この図だと水平方向の枝は地面より下の溝の部分に伸ばす事で冬の間の地熱がプラスされる。
上手く機能させるためには地上の水を早く排水させる必要がある。

●comment
どの位の高さまで松のチップを被せてる?
自分は6インチくらいを考えてるんだけど?

●comment
↑4~6インチで良いけど12インチくらいあった方が良いかも。
そんなに高い物じゃないし再利用できるからね。





日本だと主に流通しているのが大粒の無花果なので効率よく収穫するために今の方法が取られているのでしょうか。
仕立て方を小振りにする事でハウス栽培も可能となっています。




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