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ある国の小説を別の国の言語に訳する時、ローカライズは避けて通れない問題です。
日本のラノベを公式英訳して配信しているサイトでラノベのローカライズについて語っていました。
引用元:j-novel.club
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何故どの翻訳もローカライズしすぎになってしまうんだろうか?
何か理由があるのか?
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↑それは自分のような人間が”なぜ翻訳はローカライズしたりないのか”というスレッドを立てるのと似通っている。
要するにローカライズの程度は人によって好みが違っていて、大抵の翻訳はその中間位に収まってるって事だ。
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ローカライズの適量に関しては非常に主観的だし、初心者への障壁を減らしてなるべく翻訳物を売ろうとしてる人達の思い描く適量とも大きく違ってる。
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>何故どの翻訳も
ここが問題。
同じ出版社でもローカライズに関しては翻訳ごとに変わってくる。
自分の不満は、解決するためにやれることはそんなに多くないのはわかってるけど、特にニッチな用語に関して翻訳の標準化の部分で矛盾したところが多いという事。
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ローカライズの定義は人によって変わるからなあ。
この議論を生産的にしたいなら例をあげる必要があるぞ。
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”Senpai”と”Sensei”は変えてくれ。
Arigato Gozaimasu!
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↑それを変えるなんてとんでもない!
Douzo!
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image credit:j-novel.club
訳注:KeikakuとはPlanの事ね
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ローカライズに関しては一貫性のある翻訳が好きだ。
例えば漫画は常にMangaと翻訳されるべき。
それから自分は読んでる内容をちゃんと理解したいから一般的に言うなら名前でない場合は全部英語に訳べきだと思う。
”デレ”のバリエーションは名前に入るかな。
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↑”デレ”をそのままにするというのは理解できるな。
”ツンデレ”を”violent bipolar bitch”、”ヤンデレ”を”horny possessive psycho”と訳したら炎上することは想像に難くない。
正確すぎる訳だってことは自明だ。
追記:自分は『Fate stay/night』の凛みたいなツンデレが好き。
恥ずかしくて正直になれないから自分を偽って好きな相手を嫌いな振りしてるのが可愛いから好きなんだ。
でも過剰に暴力的な場合は好感を持てる部分が見つけられないから嫌い。
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敬称は基本的に議論の的だな。
残すのが好きな人もいるし、残さないのが好きな人もいる。
敬称の有無によって物語が破綻するとは言い難いし。
基本的にこのサイト(J-Novel Club)の場合は舞台が日本じゃない場合は敬称を取り去ってる感じかな。
『異世界はスマートフォンとともに』の場合は、日本をモデルにしてるイーシェン以外の人間は敬称をなくしてるね。
イーシェンは敬称があった方が味が出る。
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敬称が議論になってるのは同意。
自分も投稿する時はよく敬称を付けてる。
(もっとも一般的な例としては『アウトブレイクカンパニー』の美埜里”さん”)
『異世界はスマートフォンとともに』の訳し方は好きだな。
目立たない程度ならいいと思う。
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元の文を残すのはそれが情報を伝えるために必要なときのみにすべきだと思う。
つまり、”~さん”のような敬称はなくしてもいいと思う。
これは礼儀正しいかどうかのマーカーであるわけだから、翻訳時に話し言葉を礼儀正しくすればいいだけだし。
”Little Washu”(※『天地無用!魍魎鬼』の鷲羽の事)とかじゃない限りはそれでハッピーだ。
どの程度ローカライズしないかについては人によってかなり幅があると思うけどね。
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敬称の代わりに”Mr/Miss”なんかを使わないでいるなら大抵のことは腹に収められるな。
敬称はなくても大丈夫だけど別の呼び方に置き換えられると没入感を殺してくれる。
ツンデレ、ヤンデレ、クーデレ(これが最高)みたいなオタク用語は残すべき。
オタク的な翻訳はごめんだ。
簡単に訳せるものは訳してほしい。
”year/yes/sure”に訳せる部分を”hai”にしてたら全力で中指を立ててやる。
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↑超同意。
簡単に訳せる単語なら訳してほしい。
訳した結果が話し言葉として一般的でない場合は日本語のままにするか別の表現に変えてほしい。
(敬称とか先輩)
だからお互いが名前で呼び合う場面のある恋愛シリーズは翻訳されないんだ。
2人が名前で呼び合おうとしてる場面が台無しになってしまうから。
個人的にはローカライズは過剰よりも少なめの方が好きかな。
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↑敬称を取っ払ってしまうと会話で意味が通じなくなるという問題がある。
例えばこんな感じ
「ジョージと呼んでくれ(Call me george)」
「わかりました、ジョージ(Sure thing george)」
「いや、ジョージでいいよ(no, call me george)」
「はい……(yes...)」
こういうのは敬称が必要になる。
「ジョージと呼んでくれ(Call me george)」
「わかりました、ジョージさん(Sure thing george-san)」
「いや、ジョージでいいよ(no, call me george)」
「はい……(yes...)」
こうなると今まで出版した分を全部書き換えるか、そういう可能性がある会話を削除しなくちゃいけなくなると思う。
敬称は読者に”2人がどういう距離の関係性”なのか一目でわからせてくれるし。
それ以外は同意かな。
ある程度のローカライズは必要だし、大半は納得もできる。
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↑距離感に関しては別の英語で言い換えることができるから敬称をなくしても会話を微調整することで同じ効果を得らえると思う。
表現が重要なストーリーで敬称の有無で対人関係の微妙なバランスを崩壊させてしまう危険があるって事はかなり珍しいし。
そういうのを変える事で読者の嫌う他の原則を破るかもしれないけど、”とにかく敬称は必要なんだ!”という見方は見直す必要があると思う。
言ってみれば松葉杖みたいなものだな。
日本語に堪能でない限り、他の文脈なしに”ジョージ”、”ジョージさん”、”ジョージちゃん”だけで2人の距離感を正確に測れると信じるのは妄想だ。
アメリカ人で気にしてないのかもしれない。
アメリカ人で意味をよく分かってないのかもしれない。
恋愛関係のない友人同士なのかもしれない。
文中にそれらを示す要素が含まれているはずだし、”~さん”抜きでも2人の距離感がわかるようになっているはずなんだ。
そして2人が初めて出会ったのなら、呼び方だけで2人がどれほどの過去を共有してるかは推し量らなくてもいいのでは?
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↑いい点突いてる。
自分は日本語初心者だけど文脈には”ちゃん”や”さん”以上の事がたくさん含まれてる事や、良い訳者なら英語だけで多くのことを伝えられることは知ってる。
オタク界隈以外の他のフィクション小説はローカライズについてやかましく議論されることはないし、敬称なしで日本の文化を広い範囲で扱った素晴らしく見識に富んだ日本のフィクション小説も読んだことがあるしね。
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>敬称を取っ払ってしまうと会話で意味が通じなくなるという問題がある。
>例えばこんな感じ
それは訳し方を変えればいい。
「ジョージと呼んでくれ(Call me George)」
「分かりました、Mr.ジョージ(Sure thing, Mister George)」
「いや、ただのジョージでいいよ(No, just George.)」
単純に言葉をそのまま訳して敬称だけ取っ払ったというのはわかる。
でもそれは翻訳者の問題への対処方法ではないな。
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↑うん、自分ならこういうフレーズにするかな。
「ジョージと呼んでくれ(Call me George)」
「分かりました、ジョージと呼びます(Okay, sir, I'll call you George.)」
「いや、ただのジョージでいい。礼儀はいらないよ(No, just George, no need to be polite.)」
これなら荒っぽくミスターも付けず直訳もせずに丁寧さを強調できる。
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↑自分の国だったらジョージが何らかの権限を持ってたらこの会話も成り立つけど、それ以外だったらかなり不自然に感じるな。
恋人同士の会話だったら、敬称呼びをさせないんじゃなくて”Dear(親愛なる)”を付けるようにお願いさせたら良い感じのローカライズにならないかな?
より一般的なケースだったらキャラ2人がお互いを名字で呼んでいて、2人の名前を読者が知っている場合なら友達同士になる事で名字読みから名前読みになる事もあり得るか。
(それまで名前が全く出てこなかった漫画も読んだことがある)
まったく翻訳という仕事は楽じゃないよ。
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だから自分は翻訳はアートだと言ってる。
万人が同意することはないと思うけど、文字通りに翻訳しないことが大事なんだ。
何かを見過ごしてしまうか、奇妙なルールに則って無意味に変な印象を与えてしまう。
科学ではなくてアートなんだ。
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妹を”Sissy”に訳すのは見たくない。
”blah”も見たくない(※英語におけるペチャクチャという意味)
現代スラングも見たくない。
ラノベで”YOLO”を見た時はきつかった。
※YOLOはYou Only Live Once(人生は一度きり)という意味ではじける時に用いる事が多い
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↑どのラノベ?
実際にセリフとして出てきたか、日本語で同党の意味を持つセリフだったらかなりあり得るぞ。
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↑確か異世界物だったと思う。
文章でYOLOと出ていたのか、you only live onceだったかは思い出せない。
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↑そのキャラがオタクや2ちゃんねらーだったらその意味に近い日本語を言ってた可能性はあるな。
例えば『シュタインズ・ゲート0』では紅莉栖/アマデウスのセリフの一部を英語のミームに変えてた。
実際も日本語のネットスラングを使ってたからこれはわかる。
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ミスターを付け加えるのは変だな。
”sir”を付ける方が良い(これも特定の場合だけだけど)
別の例をあげよう。(これは実際にあった事。どの作品だったかは忘れたけど)
「名前で呼んでもいいですか?(Can I call you by your name?)」
「もちろん(Sure.)」
「ありがとう、グスパズ(Thanks Guspaz.)」
「うーん……さんはつけてくれないか?(Hmm... at last add -san.)」
「わかりました、グスパズさん。(OK, Guspaz-san)」
自分(いいね)
「名前で呼んでもいいですか?(Can I call you by your name?)」
「もちろん(Sure.)」
「ありがとう、グスパズ(Thanks Guspaz.)」
「うーん……Mr.はつけてくれないか?(Hmm... at last add Mr.)」
「わかりました、Mr.グスパズ。(OK, Mr. Guspaz.)」
自分(はあああ?)
場合によっては敬称を付けなくても上手く翻訳できるけど、わざわざ作業を増やす必要はないと思ってる。
『盾の勇者の成り上がり』だと後半にストーリーの中で敬称を使う場面(ジョークも込めて)があるんだけど、そこをローカライズしてしまうと没入感が台無しになってしまう。
Bookwalkerで出してるのはこんな感じ(One piece Booksが権利を取得して翻訳してる)
・”ラフタリアちゃん”は”Raphtalia”と訳されている
・”ラフちゃん”は”Raph-chan”と訳されている
これは訳としてよくないと思う。
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上であがってる”過剰なローカライズ”はほとんどが自分の場合は気にならないな。
でも(非アメリカ人として)気になるのはメートル法を翻訳で帝国単位(※ヤード・ポンド法)に変える事。
例えば、”この部屋の高さは16フィートで”とか。
日本はメートル法を使ってるんだから帝国単位は使うべきじゃないだろ。
(脚注や括弧は例外として)
嬉しい事にJ-Novel Clubは使ってないけど、エンプレスは使ってるんだよな。
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メートル法を帝国単位に変えられて気になったのは科学表記についての時だけだな。
広さを何畳表記のままにするか変換するかは良い点も悪い点もあると思う。
でも科学者の会話で毎秒メートルをフィートにされるのは自分にとって重大だ。
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自分はアメリカ人だけどメートル法を使ってくれる方が好きかな。
(気温以外は)
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自分はアメリカ人でメートル法の国に住んだこともあるしkmもわかるけどメートルに直すのは一瞬時間がかかる。
翻訳者にフィートに直してくれと頼んだことはないしなんでフィートに直さないかも理解してるけど、個人的には直してくれた方が読みやすいかな。
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ラノベのローカライズが下手だと思ってるみんなへ。
ドイツ語版の『ゲーム・オブ・スローンズ(※氷と炎の歌)』を読んだことがないな。
こっちだとジョン・スノー(※Jon Snow)がJon Schneeになってるんだ。(そう、そのまま直訳してる)
※Schneeはドイツ語で雪のこと
しかもそれが登場人物、地名全てに渡ってる。
こういう翻訳なら翻訳されない方がよかった。
それならまだJon Snowのままだった。
確かスウェーデンもそうだったと思う。
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↑スペイン語版もそうだ。
名字まで訳しやがった。
読者が読みやすいためにどこまでローカライズするのかは難しい問題です。
単純に単位1つとっても国によって桁が変わってしまう事も。
海外の翻訳小説も同じ作品でも訳者によって受ける印象が全然変わってきます。