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©松本大洋/小学館 ©松本大洋・小学館/アニメ「ピンポン」製作委員会

アニメは様々なテーマ/アイディアの作品を扱っているだけに一見すると凡庸に見えるテーマであってもできた作品は凄く良い、というものもたくさんあります。
コンセプトだけ見ると普通なのに作品は凄く良かったアニメはどれだろうかと海外の掲示板で語り合っていました。

引用元:reddit.com

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●投稿主
アイディアは普通なのに素晴らしい出来になったと思う作品は何?
テレビドラマや映画でこういうことを語り合ってるのを聞いたことがあったから。
例えば『ピンポン』
どれだけあらすじを読んでも見たいと思えなかった。
でも1話目を見たら”マジかよ”となった。

●comment
かなりマイナーなスポーツが題材だから『ちはやふる』のアイディアが普通かどうかはわからないけど、退屈に見えることは間違いないと思う。
現実では全然興味を持てないスポーツに対してどうしてこれだけ緊張感を持たせることができたのか未だによく分かってない。

●comment
↑これを言いに来た。
かるたってかなり退屈に感じるのにアニメを見るとやってみたくなる。

●comment
『ちはやふる』は素晴らしい作品だったね。
4期目を作ってほしいな。

●comment
『ハイキュー!!』
バレーボールがこんなに凄いスポーツだったなんて知らなかった。
アニメを見た後で現実のバレーボールも見るようになった。

●comment
↑『ハイキュー!!』は信用に値する。
そのスポーツをやっている人間が実際に楽しめるアニメというのはそんなに多くないんだけど『ハイキュー!!』はバレーボールを万人に理解できるように単純化しつつその根源的な魅力を完全に捉えていた。

●comment
『三月のライオン』だね。
表面的なストーリーは他の日常系アニメに似通った部分も多いんだけどアニメーションが凄く良くて物語の展開の仕方が素晴らしかった。

●comment
↑間違いなくこれだね。
”少年が悲しさを紛らわすために将棋を習う”というのはぱっと見めちゃくちゃ退屈に感じるんだけど、映像的なメタファーの使い方が凄く良いしストーリーやキャラクターの感情が滅茶苦茶リアルで大好きなアニメになった。
こんなに面白くなるなんて予想もしてなかった。

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『響け!ユーフォニアム』
吹奏楽部に入部する女の子のアニメが今では2番目に好きなアニメになった。
さらに一歩進んで”アイディアとしてはあれなのに凄く良い作品になった”のが『宇宙よりも遠い場所』。
南極に行く女子高校生のアニメだけど本当に大好きな作品だよ。

●comment
↑自分も『響け!ユーフォニアム』かな。
女の子たちが楽団で演奏するアニメ。
でも楽器、アニメーション、演奏技術による音の違い、アンサンブル練習の環境なんかのディテールに対するこだわりが常軌を逸していた。
それに登場時間的には全体の10%にも満たないのに凄く共感出来て地に足がついた個性となっていたキャラがいた。
(中川夏紀。他の主要なキャラよりも遥かに深みがあって共感できた)
当然アニメーションもゴージャスだったし。

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『ゆるキャン△』
予想:女の子がそこらに座るだけで面白いことは何もしなさそう
現実:最高にハートウォーミングでリラックスできて爽やかでまったりしたアニメだった
みんなも秘密結社ブランケットに加入しよう。

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『月がきれい』
あらすじに”少年が少女と出会って恋に落ちる”と書けるくらいスーパーシンプルな内容だ。
しかしこれが傑作。

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↑これを言いに来た。
正直あらすじは特別なところなんかまったくないんだけど出来が凄かった。
アートスタイルは素晴らしいし、ボディランゲージや表情なんかのアニメーションが素晴らしくて主役二人のやり取りの表現を高めてた。

●comment
『氷菓』になるかな。
あらすじ自体は凄く平凡なんだけど全体的な出来と映像表現がずば抜けていた。

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『かぐや様は告らせたい』。

●投稿主
↑自分もこれは入ると思う。
何回あらすじを読んでも興味を惹かれなかったけど『ピンポン』を見た時と同じことが起こった。

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↑ラブコメアニメをいくつも読んでいたらアイディア自体も天才的だと気付いていたと思うよ。

●comment
『かぐや様は告らせたい』のアイディアは恋愛アニメの標準から見たら普通ではないと思う。

●comment
『ワンパンマン』もこの範疇に入ると思うな。
あらすじ自体は無敵の力を持ったスーパーヒーローってことだし。
教室でする妄想レベルの内容なんだけどコメディ、脇役キャラ、村田雄介の絵が単純な作品以上のものに高めていった

●comment
↑見る前は”これでどうやって面白くなるんだ?ちょっとは謎があるのか?”と思ってた。

●comment
『波よ聞いてくれ』
テレビ、オンライン動画、ポッドキャストの時代のラジオ業界に飛び込むというあらすじは割と普通なあらすじで時代遅れだと思ってた。
でも実際に見てみるとどのキャラもよく書けているだけじゃなくてかなりリアルだとわかる。
作中で実際に起きたことがよく理解できた。
個人的にこれは日本版『プライベート・パーツ』だと思ってる。
※『プライベート・パーツ』は実在する過激なDJハワード・スターンを題材にした映画:wikipedia

●comment
↑むしろアイディアとしては普通とは対照的だと思うんだが。

●comment
『波よ聞いてくれ』は良いアニメだったな。

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『さくら荘のペットな彼女』
プロットとしてはエキセントリックな美術学生が寮で暮らすというものなんだけどキャラクター間の関係性の盛り上げ方が上手かった。

●comment
↑卒業式が滅茶苦茶感動した。

●comment
↑アニメで泣いたのは後にも先にもこれだけ。

●comment
『あそびあそばせ』が頭に浮かんだ。
中学生3人が遊ぶだけなんだけど、彼女たちがサイコなせいでかなりぶっ飛んでいた。

●comment
『ガールズアンドパンツァー』
日常系萌えアニメかと思いきやサウンドと戦車戦が凄いアニメだった。
なんでこの作品はこんなにいい出来なのか今でもよくわかってない。

●comment
↑『ガールズアンドパンツァー』はあらゆる面で優れた作品だと思う。
脚本、ディレクション、ディテール、ボーカルも含めて全てがとにかく良かった。

●comment
『俺ガイル』
このアニメが面白くてユニークなものになるとはどうしても思えなかった。
見る前はもの凄く凡庸な作品だと思ってたんだけど今では嵌りまくってる。

●comment
まとめると並外れたアイディアを普通だと勘違いしてしまったアニメということだな。
日常系/萌えアニメの良作は全てが当てはまると思う。

●comment
ランニングは全然楽しそうに感じないんだけど『風が強く吹いている』は大好きな作品になった。

●comment
『宇宙よりも遠い場所』
あらすじをパッと見ただけだと主人公たちが南極に行ってペンギンと戯れるよくある日常系美少女アニメに見えた。
最終的には最も自分にインパクトを与えた作品の1つになった。

●comment
”凡庸(Ordinary)なアイディアを素晴らしい方法で作り上げる”ということなら『日常』の基本的な設定がそうだな。
そもそもタイトルが『日常』(”regular”とか”ordinary”という意味)だし。

●comment
『けいおん!』はこれに入ると思う。
少女たちがバンドを始めるという内容で原作漫画も普通なんだけどアニメがとにかく完全無欠で素晴らしかった。

●comment
『あずまんが大王』
女の子達の学校生活を描いた作品なんだけど全体の雰囲気やキャラクターが素晴らしかった。

●comment
『僕のヒーローアカデミア』
アイディア自体は普通で予測できそうなものなんだけど凄く楽しくて素晴らしい出来になってる。

●comment
『賭ケグルイ』だね。
金持ちの子供たちが賭け事に興じるという内容。
設定としては普通な感じだし嫌いな部分すらある(金持ちの子供は嫌いだ)けど過激に高まっていく賭け事が最高だった。
後は『監獄学園』。
覗きで捕まる男子生徒の話なんだけど凄すぎる。
なんの期待もせずに見たんだけど凄く良かった。
こっちもぼんやりした内容のように感じるんだけど力を入れまくった作品だね。

●投稿主
↑『監獄学園』は『ピンポン』と同じようにあらゆるシーンが傑作なアニメの1つだね。
その点においては『ピンポン』の方が上だけど『監獄学園』はアイディアが凄い。

●comment
超常的な要素を持たない大抵の日常系/学園もの/恋愛作品はどれもアイディアは普通だと思う。
ものによっては超常的な要素を持っていても普通な場合もあるし。
ここで挙がっている評価の高い作品はほとんどがその範疇に入ると思うな。
自分としては『旦那が何を言っているかわからない件』に投票するかな。

●comment
これは『物語シリーズ』だね。
他のアニメスタジオ/監督が手掛けていたらごく普通の美少女ものオカルトアニメになってたと思う。
でもSHAFTが西尾維新のユニークな文体を見事に映像化してみせて、本当に素晴らしい映像美になっていた。
だからこのシリーズは他の人に説明するのが難しいんだ。
コンセプト自体は割と普通で退屈に聞こえる。
アニメ化する際のコンセプトがこのアニメを素晴らしいものにしてる。

●comment
↑尾石達也が手掛けた『物語シリーズ』(『化物語』と『傷物語』)は自分が今まで見た中で最も優れた演出の例だと思ってる。
贔屓目に見えるかもしれないけど彼は自分のスタイルを完全にコントロールしてると思う。
確かにスタイルは表面だけを見れば奇をてらっているように見えるけど(自分も最初に見た時はそうだと思ってた)、それを繰り返し使うことによる感情表現、ギャグ演出、予想の裏切りっぷりは他に並ぶものがない。





単純なアイディアでもストーリー、演出で面白くなった作品はたくさんあります。
アニメの場合はその傾向が他の媒体に比べて更に高いかもしれません。






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