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I, KENPEI, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

鉄を使う技術や文化は人の交流によって世界中に広まっていきました。
アメリカ大陸への鉄の導入はコロンブスなどヨーロッパ人ではなく日本の難破船からであると海外の掲示板で紹介されていました。

引用元:reddit.com

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●投稿主
先コロンブス期(※コロンブスが来る前のアメリカ大陸の歴史:wikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/先コロンブス期)の鉄器時代は黒潮に乗って流れ着いた日本の難破船によって引き起こされた。
当時、ヨーロッパ人が来る前から先住民族の部族は鉄の道具や武器を使っていた。

北西海岸の土着の製鉄所は鉄製の鑿やナイフが見つかったオゼットインディアンビレッジの遺跡から発見されている。
これらの遺物はその土地の木材の年輪年代学(※wikipedia)での分析によると1613年付近のもので、黒潮にのって北米の海岸に流れ着いた東洋(特に日本)の難破船から作られたものである。
東洋から流れ着いた鉄を使う伝統はヨーロッパ人が来る前から北西海岸で発達しており、チヌーク族、トリンギットなどこの地域の先住民族の間に存在していた。
トリンギットにはこの金属素材をを示す単語があったようで、フレデリカ・デ・ラグーナ(※アメリカの民俗学者)はそれをgayESと表していた。
日本の難破船が北太平洋海岸に流れ着くのはよくあることで、彼らの持っていた鉄製の武器や道具は北太平洋沿岸の部族の製鉄所を発展させるだけの材料を提供していた。
他にも鉄の供給源はあり、例えば鉄隕石は石製の金床で加工されていた。

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グリーンランドのヨーク岬に落ちた隕石も含まれてるんだろうか?
グリーンランドの先住民族がいつから鉄を使い始めたのかは知らないけどヨーロッパ人が来る前から鉄を使ってたんだよな。

●投稿主
↑正しい。
日本の難破船の後に隕石についての記述がある。
隕石による鉄の供給は一貫性がないから「鉄器時代」の称号は永続的な製鉄の伝統をもたらした方に冠した方が良いと思ったんだ。

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学生時代、日本人はアメリカ先住民族と何か関係があるんじゃないかと思ってた。
ケチュア語(※南アメリカの言語グループ:wikipedia)には日本語の単語と同じような響きと意味を持ったものがたくさんあるからね。
ペルーに住むボリビアのロアイサ出身の人がその研究をしてるんだけどネットには上がってないんだ。

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つまり、アメリカ先住民族は日本刀のような刀を打っていたと言いたいのか?

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↑いやそれは違う。

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めちゃかっこよさそうだな。
バイソンの群れの前に立って忍者スタイルで切り倒していくんだ。

●投稿主
>つまり、アメリカ先住民族は日本刀のような刀を打っていたと言いたいのか?
そういうアニメがあったら見たいぞ。

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日本の船員はどうなったんだろうか?
難破した後で先住民族のコミュニティに溶け込んでいったのだろうか?

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↑生き残った人はいたと思う。
同じように海流に乗って旅をした人は何人もいるわけだし、難破船の中には生き延びた人がいたって不思議じゃない。
飲み水に関しては雨水頼りになるけど食料をたくさん積みこんだ船は海の上で1年以上耐えられる。

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生きるか死ぬかだな。

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↑ほとんどの場合は死んでしまっただろうけど数世紀の間に難破船で同じような旅をして生き残った人の記録は200人を超えているぞ。

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船の形を保って流れ着いたことは珍しかったんじゃないかな。
多分船の破片から鉄の部品を拾ったんだと思う。

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これが初の異世界アニメか。

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生き残った人もいるだろうね。
同じように海流に流されてアメリカに流れ着いた日本人の記録は10人以上ある。
難破船が上手く流れれば生き残った船員もいただろう。
間違いなく乗り越えたと思うよ。
ヨーロッパ人が来るまでそれができなかったなんて理由はないからね。

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↑日本からアメリカに行くまでの十分な物資があったのだろうか?
航行ではなくゆっくりと漂流してたはずだぞ。

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↑1800年代に実際そういうことがあった。
珍しいことではあるけど前例がある以上不可能ではないと思う。
※江戸時代に日本からアメリカに流れ着いた水主、音吉のこと:wikipedia

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鉄の難しい部分は鉄鉱石から鉄を分離することなんだよな。
だから鉄器時代よりも前から鉄隕石による武器が存在してたんだ。

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部外者を敵とみなして殺しているために文明と未接触と言われているアンダマン諸島の部族も現代の難破船から採取した金属によって技術が飛躍したという証拠がある。
難破した船の金属から鏃を作ってるんだ。
※wikipedia:北センチネル島

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かつて日本には初歩的な銃はあった。
しかし1543年、難破したポルトガルの船が日本に流れ着き、そこから渡った火縄銃が日本の戦を完全に変えることになる。
どうやら漂流船は歴史の中でダイスの役割を持っているらしい。

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↑その60年後に日本は火器を禁止するんだが。

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↑というか戦そのものがなくなった。
戦国時代の日本は当時の水準の戦争と比べてかなり過激だったから他の国にとってはある意味ラッキーだった。
関ヶ原の戦いの規模は三十年戦争(※wikipedia)で最大の戦争の3倍以上あったし、当時の日本は世界で最も革新的な火縄銃の運用を幾つか生み出してた。
もし当時の日本が大砲作りと海軍の育成を組み合わせることに成功してたら明衰退後の空白時代に大きな影響を与えていたかもしれない。

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当時の日本はどんな火器を持ってたんだろう。
ポルトガル人がもたらすまで日本に火器はなかったと思ってた。

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↑ポルトガル人がもたらしたのは火縄銃。
手持ちの大砲はあったんじゃないかな。
例えば手持ちの鉄でできた筒状のね。

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漂流船:アイディア、技術、人間、死体を太平洋を越えて普及させるもの

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↑あと芋もな。
(1588年にスペインの漂流船からアイルランドにじゃが芋が伝わった)

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全然知らなかった。
近代テクノロジーは地球に墜落したUFOが原因のものもあるはずだ。

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↑コンピューターがそうだな。
だから『インディペンデンスデイ』でジェフ・ゴールドブラムはMacを使って敵の宇宙船にウイルスを送り込むことができたんだ。

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↑そのドキュメンタリー見たことあるわ。

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超クールな話なんで色々調べてみたらこういう記述に行き当たった。

歴史家、W.E.ブレーデンは少なくとも5名の生存者が乗船した1隻ないし2隻の船が1258年に漂着したことを示す記録がハワイにあり、日本からの漂着者の出現はハワイの複雑で特徴的な文化の幾つかを説明できるかもしれないと指摘している。
人類学者のジョージ・クインビーはそれをさらに発展させ、”キリスト教普及時代である17世紀初期までに数千隻の難破船がアメリカ海岸に漂着して”それが鉄資源のなかったアメリカ北西海岸で発掘された鉄器の材料になったのではないかと主張している。

他にも柔術とカプ・クイアルア(※ハワイの格闘術:wikipedia)、相撲とハワイアン・ハココ(※ハワイの伝統的なレスリング)の他に幾つかの類似性を指摘するコメントもある(専門家ではないようだけど)。

初期の研究ではクック船長が発見した島原産ではない鉄の刃に注目が集った。
梅毒の痕跡がある16世紀初頭のハワイの骨格標本と日本とハワイという2つの地域の文化の類似性。
刃物と病気、これはポリネシア諸島間で多種多様な異文化交流あったこと、西洋や日本の漂流船が遭遇した結果なのかもしれない。

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↑オレゴン州ポートランドにある日本庭園には太平洋北西海岸の先住民族と日本人の図解と着物の展示があるんだけど印象的な類似性があったな。





アメリカ先住民族はコロンブスのアメリカ大陸発見以降に鉄がもたらされたのではなく、それ以前から鉄を使っていて、それは日本の難破船から得たのだと言われています。
アメリカに漂着した日本人がアメリカ先住民族と共に暮らす、という小説も作れそうです。





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銃・病原菌・鉄 上巻