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ⓒフランダースの犬/日本アニメーション

西洋文学の中には日本で人気だけど書かれた国ではさほど知られていないものがあります。
そんな小説について海外の掲示板で語り合っていました。

引用元:reddit.com

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●投稿主
日本では広く読まれているのに西洋では全然知られていない西洋文学と言えば?
自分が知っているのは『フランダースの犬』。
日本では昔から児童文学として人気があるしアニメにもなってた。
でもこれはヨーロッパでは全然知れてない。
他にもそういう作品はあるかな?

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”少年よ大志を抱け”と言ったクラーク博士に関する文献。

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↑これだな。
”少年よ大志を抱け”という言葉を自分が知らないことにホストファミリーがショックを受けてた。

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『シートン動物記』
日本で何回か見かけた。
アメリカだと全く見かけない。
こっちだと彼はロバート・ベーデン=パウエルと共にボーイスカウト(※wikipedia)を設立した人物として覚えられている。
フランスの昆虫学者であるファーブルも日本では凄く有名だね。
彼の本は知らないけど。

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『青い鳥』は日本で凄く有名みたいだけどフランス語圏に住んでる自分はその本のことを全く知らなかった。
※『青い鳥』の作者モーリス・メーテルリンクはベルギーのフランス語を話す地域の出身:wikipedia

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↑アニメもあるぞ。
その影響でずっと日本の作品だと思ってた。



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↑これは凄いな。
教えてくれてありがとう!

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『赤毛のアン』とか?
カナダに来た日本人がよく語ってる。
有名作だけど読んでるカナダ人はそんなにいない。
(少なくともカナダの西側では)

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↑北海道には『赤毛のアン』をテーマにしたカナディアンワールドというテーマパークがあった。
バブル後にそこは閉鎖されてしまったけど今は普通の公園として存続していて、歩き回るだけでも楽しいところだよ。

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↑出産する時に選んだクリニックが赤毛のアンをテーマにしてた。
部屋が可愛かった!
今は遠くに引っ越しちゃったけど凄く良かったから第2子を出産する時もそこで産もうと思ってる。

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『赤毛のアン』は西洋でも知られてるぞ。
当然カナダでもね。
2017年にNetflixがCBCと共同制作で『赤毛のアン』を3シーズン作ったし。
80年代にはカナダで数本の映画も作られた。

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『赤毛のアン』はアニメにもなってるぞ。

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アニメというならジブリの『借りぐらしのアリエッティ』はイギリスのビクトリア時代の小説『床下の小人たち』をベースにしてるんだよな。

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↑『床下の小人たち』はイギリスでもかなり知られてる。
この小説の名前を聞いたことがあるか、あらすじを知ってる人は大勢いると思う。

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『赤毛のアン』はミネソタの小学校の必読書だったぞ。
アメリカでは広く読まれてると思う。

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『赤毛のアン』はカナダで大人気だよ。
テレビドラマ版はみんな知ってる。
自分たちは子供の頃小学校で無理やり読まされた。

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『赤毛のアン』は確かにそうだね。
一定の年代の日本人女性には滅茶苦茶人気があるけど自分は聞いたこともなかった。

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『アルプスの少女ハイジ』もそうかな?
日本では古典児童文学やアニメで誰もが知ってる。
でもオーストラリア人、アメリカ人、カナダ人に聞いても誰も知らなかった。
ヨーロッパでどうかは知らないけど。
確かスイス、ドイツ、オーストリアの本だよね。

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↑英語圏ではドイツの作品は知られてないからね。
ハイジはドイツ周辺だとよく知られてるよ。

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『アルプスの少女ハイジ』はヨーロッパでは(ドイツ語圏以外でも)よく知られてる。
面白いことにアニメも自分が子供の頃に凄く人気があった。
ポケモン以外で地元のテレビ局が放送していた最初期のアニメだ。

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↑『アルプスの少女ハイジ』はクロアチアの小学校の必読書になってる。
小学1年~8年生(つまり中学校も含む)の間に読む外国文学としては他に『ピノキオ』、『王子と乞食』、『マッチ売りの少女』、『クマのプーさん』、『長靴下のピッピ』、『トム・ソーヤの冒険』、『パール街の少年たち』、『ガリバー旅行記』、『ライオンと魔女』、エフライム・キションの『Fiction:My Family Right/Wrong』、『ロミオとジュリエット』、『星の王子さま』、『かもめのジョナサン』、『サダコは生きる』。
日本を舞台にした作品は『サダコは生きる』のみだね。
クロアチアの小学校で必読書になってるクロアチア文学で日本語訳されたものはそんなにないと思うけど『見習い職人フラピッチの旅』(これは1997年にアニメ映画化もされた)とクロアチアの民話『昔むかしの物語』は日本語訳されてるね。
どちらもイヴァナ・ブルリッチ=マジュラニッチの作品だ。
※エフライム・キションはハンガリー生まれのイスラエル人作家:wikipedia
※『サダコは生きる』は原爆をテーマにしたオーストリア人作家カルル・ブルックナーのノンフィクション文芸作品:wikipedia

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『アルプスの少女ハイジ』を知らないのは若い世代だけだろうな。
80年代のアメリカの子供たちはみんなハイジを見て育ってる。

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ハイジと彼女の不気味な叔父はイギリスでテレビ番組になってたぞ。
70年代だったか80年代だったか忘れたけど。
凄まじい番組で、特に山羊がゲスト出演した時が凄かった。

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ハイジはアメリカだとハイジボウルで伝説となった。
※1968年のアメリカンフットボールのオークランドレイダース対ニューヨークジェッツの試合はレイダースが最後に大逆転をして勝利したものの、NBCがドラマの『ハイジ』を放送するために試合中継を中断してしまったため、ハイジボウルやハイジゲームと呼ばれるようになった

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小説ではないけど日本人はみんな史上初のマラソンを走ったメロスの物語を知ってるよね。

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↑日本の作家がその逸話を元に描いた『走れメロス』という作品があるぞ。

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メロスだったらキャッチーなJ-Popもあるぞ。


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ブックオフの児童文学コーナーに行けばドイツで書かれた『モモ』という分厚い本を見かけると思う。
日本に来るまで全然知らなかったけどここではかなり人気みたいだ。

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↑『果てしない物語』の作者、ミヒャエル・エンデの作品だぞ。

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『モモ』はアメリカではあまり知られてないかもしれないけど書かれたドイツでは文学小説の古典だから、ここでの例としては当てはまらないかな。
ともあれ日本で人気の理由の1つにはミヒャエル・エンデの奥さんが日本人で彼の作品を数作翻訳したからというのもあると思う。
(彼は映画化されて世界中で話題になった『果てしない物語』の作者でもある)

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『ムーミン』ってスウェーデン以外で人気あるの?
このキャラたちはかなりクールだよな。

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↑スウェーデン……?戦争でも始めたいのか?
『ムーミン』はフィンランドだ!

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『ムーミン』は1970年代のアメリカで子供たちに凄く人気だった。
小説をよく読んでたよ。

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日本に来て初めて『エルマーの冒険』を知ったけど、こっちではかなり人気みたいだ。

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『フランダースの犬』はある生徒の読書会のために手に入れたことがある。
初めて聞いたタイトルだったけどその子の両親はえらく興奮してたね。

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『小公子』はイギリスよりも日本のほうが人気あると思う。
こっちだとフランシス・ホジソン・バーネット(※wikipedia)の作品なら『小公女』と『秘密の花園』の方が人気あるね。

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ドラッカーはアメリカより日本の方が人気あるんじゃないかな。

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アーネスト・トンプソン・シートンは日本でかなり知られてるはず。
あとサン=テグジュペリの『星の王子さま』は箱根にミュージアムがあるね。






日本だと世界名作劇場で海外の児童文学をアニメ化していたのでそれがきっかけで人気になった作品も多数あります。
『アルプスの少女ハイジ』など海外で人気になった作品も。





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