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第二次世界大戦時、日本軍はアメリカ本土を攻撃すべく気球に爆弾を搭載し、ジェット気流に乗せてその気球をアメリカまで飛ばして攻撃すること考えました。
それが風船爆弾(当時は気球爆弾と呼ばれていた)です。

※風船爆弾に対する詳細はwikipediaに載ってる内容と同じなので省略。
wikipedia:風船爆弾

引用元:america-was-bombed-1000-times-during-world-war-ii


9000発以上が空に放たれ、うち千発ほどがアメリカに到達し、残りは上空で爆発したか海に落ちた。

爆弾はカンザス州やテキサス州の極東に届き、幾つかは下にそれてメキシコ流されたり、上にそれてカナダにも行った。
風船爆弾は幾つかの火災を引き起こしたものの、当局はそれを口外しないように人々にふれて回った。
風船爆弾による死傷者は1945年になるまで発生しなかった。
5人の子供を含む6人がピクニックに出かけたときに萎んだ風船を見つけ、何なのか知らずに触れてしまい死亡したのだ。
悲しい事件ではあったが、感動的なエピソードが当時何を作っていたのか知らなかった日本の子供たちから届きもした。
1980年代に爆弾の製造に関わった人達は風船爆弾の被害者達の遺族に手紙と折鶴を送っている。

私達はアメリカ人は敵だという以外、これが人を殺す兵器だとよく理解しないままに作る事に参加していました。
私たちが作った兵器がピクニックに出かけたあなた達の命を奪ってしまったなんて!
私達は深い悲しみに打ちひしがれています。



この爆撃はアメリカと日本の間に起きた最初の衝突でもなければ、最後でも無い。
これはドーリットル空襲、東京大空襲に対する応答であり、日本自身が行った真珠湾攻撃に対する応答でもあった。
そしてその後アメリカが広島と長崎に原爆を落としているのは承知の通り。

戦争は恐ろしい事を起こしはするが、国も人も戦争が終わった後はお互いに和解する能力を持っている事を数十年後に送られた手紙は顕著に表している。




この記事に対する海外の反応です。
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●オーフュージ
これはクレイジーだ。
こういう事を学んでこなかったことに怒りを覚えるよ。
自分は大学で第二次世界大戦についての講座を3つ取ってたのに。
(具体的に第二次世界大戦を扱っていたのは1つだけ、残りはナチスドイツと、もう1つは日本帝国について…しかも丁度先週授業だった)
ナチスの奇妙な武器についても、こういうクレイジーな武器についても、どちらのサイドからでも取り扱う事はなかったよ。

●ルディ・フルード
↑歴史は勝者によって書かれる(あるいは書き換えられる)事の証明だな。

●3フィンガーブラウン
日本サイドの事や、隷属し殺されていった朝鮮や中国のことについて教えてくれ。
第二次世界大戦について、日本人には彼らなりの物語があるはずだ…
歴史ってのは常に作家の目的のために両サイドから書き直されているんだよな。

●rtbwolf
この爆弾については『ヒストリーチャンネル』の視聴者ならよく知ってるよ。
って事は、『ヒストリーチャンネル』は敗者によって書かれているということか?

●ソベレイン・スネーク
>こういう事を学んでこなかったことに怒りを覚えるよ。
どうやら同じ立場にいるようだ。
こういう記事が無視されるのには苛つくよな。
クラスでこういう質問をしたらその3~4分後に、教授に黙るように言われたよ。
(彼らはその半分も理解してなかったから)
それと、他のコメントにもあるように歴史は勝者によって書かれているし、他の事は絶対信じない大きなパーセンテージを占めている人たちによって書かれているんだ。

●モエトップ
日本軍はアラスカに攻め込んでた事を知ってるかい?
(アリューシャン方面の戦い:wikipedia

●キャップンロブ
1つの授業では対象の範囲に対して”物凄く”小さな事柄しかカバーできない事の証明だな。
それに教師は優先順位をつけるし。
自分は初めての授業の時はいつも言いたい事のリストを発表していたんだけど、大体90%は”それは重要な事じゃない”というクールな答えが返ってきたよ。
第二次世界大戦でのアメリカのコウモリ爆弾、ソビエトの犬爆弾、ドイツのシュベーレ・グスタフ(列車砲)なんかの本当の効果は資源を無駄にした事だけだし、正直言ってヒトラーがグスタフを作らなかったとしても、資源の格差は大きかった。
君が武器に特化したクラスや第二次世界大戦時の兵器の設計、第二次世界大戦での戦略爆撃とかそんなクラスを取っているでも無い限り、パットン将軍がル・アーブル(ノルマンディー上陸作戦)で行ったクロスチャンネルアタックの方が重要って事だ。
あるいは学期の最後に1943年の所で見かけるかだ。

●ルディ・フルード
正直言ってオーフュージ同様にこの事を知ったのは初めてなんだ。
それと関係あるかどうかは知らないが、自分はナショナルジオグラフィックやBBC、ディスカバリーチャンネルを見てたんだよな。

●カオティックデザイン
この事が数分以上のディスカッションになるとは思えないな。
ほとんどが失敗した風船爆弾のことよりももっと語るべき事があるだろ。

●オーフュージ
ほんのちょっとでも授業でやった覚えが無いんだ。
授業は1941-1943年の講座を取って、もう1つは1944-1945年のを取るのがエクセレントな考えだったかな。
どうやら自分は大学院に進むべきなようだ。

●イットワズ
>こういう事を学んでこなかったことに怒りを覚えるよ。
そんなに悪い事じゃないんじゃないか。
自分は小学生の頃第二次世界大戦の事に嵌ってたけど、学校じゃ表面を引っかいた程度に過ぎなかった。
あの戦争はほとんどの場所で一生に一度あるか無いかの巨大な戦争だったわけだし。

●イートミーコンプリートリー
いや、これは歴史の授業は全ての事を網羅するほどの時間が無いことの証明だ。

●スダ・コレスザー
>って事は、『ヒストリーチャンネル』は敗者によって書かれているということか?
”歴史”はいつだって負けてるんだよ…

●キャップンロブ
>授業は1941-1943年の講座を取って、もう1つは1944-1945年のを取るのがエクセレントな考えだったかな。
自分はこれを言うべきじゃないんだが(なんせ自分は美術の教授であって歴史の教授じゃない…が言わずにはいれない)、1931-1943年と1943-1949年のクラスを取った方が良いな。
(日本の満州侵攻からハスキー作戦(wikipedia)まで、ハスキー作戦からベルリン空爆に至るまで)
私が特に苛つくことは、私は今カナダに住んでいてカナダ人は第二次世界大戦開始時のことになると特に怒りっぽくなる事なんだ。
(アメリカの隣に住んでいると、色んなことにピリピリするようになる)
…でもまあ、他の国もそんな感じか。
パットン将軍のル・アーブル攻撃の事だが、彼はやってないよ。
あの時点での彼はグラタンみたいなもので(ジョークだ)、彼はPTSD(と今では言われている)の兵士を引っ叩いた事があり、彼がどこかの上陸地点の指揮官だろうとドイツ人も分かっていたから、本当の目的地がノルマンディーである事を悟られないために彼の名前が使われたんだ。

●イラエ・ニコル
”アメリカ本土への攻撃が成功したのは風船爆弾のみ”
数百ドルの損害を引き起こしたという意味で成功って事?
自分の知る限り、野球場や製油工場を少し破壊するだけに留まりはしたけど日本の潜水艦も数箇所の攻撃してるよ。(wikipedia
彼らがアメリカと戦った事には今でも驚きだし、この事を知って更に驚いたよ。
我らが教育システムは最高だね。

●ファウクスユーズド
↑成功?
ここで使ってる成功は本来の意味とは違うんじゃないか。

●ノット・トゥ・ザビ
ナチスの潜水艦によるジョージア港への攻撃も追加しといてくれ。(アメリカ本土攻撃)
(訳注:Uボートによるアメリカ本土攻撃作戦、ドラムビート作戦の事)

●スウェンソン
ここで言う”成功”ってのは”何かをやった”って事だろうな。
ほんとの所何もないけど!

●シュガーセイルス
サンクス!たった今この記事を読んだよ。
自分のいる地域じゃ全く聞いた事がなかった。
どうやらループから出たみたいだ。

●オメガ・ラザルス
何でこんな教育システムが出来たんだろうな。
クソッタレの教育システムは自分に歴史がどう始ったかをどんなに些細な事でも全く教えてくれちゃいないんだ!
真珠湾攻撃についてはそれがいかに壊滅的かつ効果的な攻撃だったか、我々が何故戦争へと進んでいったかを長い時間を割いて教え込んでるのに、本土への攻撃については無視しようとしてるんだ。
オフィスにあるハリソン大統領のモニュメントをどんなに磨き上げたって全然ピンとこないよ!

●ワンアイロス42
興味深いな…この作戦はバットガールの最新号でも触れられてるんだ。
この号はゴッサムシティに対抗しているCourt of Owls(フクロウのコート)が風船爆弾を放つ所で終わってるんだ。
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●グリフ
ロズウェルに墜落したのは風船爆弾なんじゃないのか。

●ナーナー
馬鹿げた質問だってのは判ってるが、俺はいたって真面目だ。
この風船の1つが1947年にロズウェルに落下した”気象観測用気球”なんじゃないのか?
(UFOじゃないとしたら)
爆弾が実際に爆発したんだとしたら、あの現場の説明もつく。
気球が2~3年も浮かんでいられるんだろうか…

●ボブコウレ
ドーリットル空襲への応答ってのは確かにそうだろうな。
(東京大空襲も)両方とも重大な物理的損傷を引き起こしたけど、ドーリットル空襲によって山本五十六は日本が太平洋をコントロールする必要があると考えを改めたわけだし。
もっと前から動いていただろ、という意見もあるだろうけど、決行は確かにその後だったわけで。



全く知らなかったというコメントも、『ヒストリーチャンネル』で見たというコメントも。
戦争中の記録、ドキュメンタリーに関してはアメリカの方が客観的に記録している印象があるのですが、学校の授業ともなるとまた別の問題のようです。
大学に第二次世界大戦を専門に教えるクラスがあるというのはちょっと驚き。
おそらく日本とアメリカでは教えてる内容も違っているのでしょうが、戦争を起こさないためにも過去の戦争がどのようにして起こり、どう展開していったかを学ぶのは重要な事に思います。




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