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先日、北海道で発見された約1万5000年~1万1800年前(縄文時代草創期)の土器から魚などを加熱調理したとみられる世界最古の痕跡が発見されました。
これまでに確認されたもっとも古い調理の痕跡は地中海東沿岸部で発見された約9000年前の土器に見つかった動物の乳を加工した後だったので大幅に記録が塗り替えられたことになります。
今回の土器からは魚など水生生物を加熱調理した跡が見つかりましたが陸上哺乳動物を調理した可能性のある残留物も含まれていたとのこと。
また、食材の多くは海の幸だったようですが、淡水産の生物に似た特徴を含む残留物もあったことから鮭など海と川を行き来する魚を調理した可能性もあるとのことです。
このニュースを見た海外の反応です。

参考リンク:yomiuri.co.jp

引用元:dailymail.co.uknpr.org(1)npr.org(2)

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●ステュースキー:ヘックソープ、UK
土製のオーブンや焚火等で料理するのは簡単なことだし、こういう土器はむしろ酒をつくって飲んだりするのによく使われてたんじゃないだろうか。

●エルシー:イングランド:UK
私たちの先祖はもっと知識的に遅れていて、苦しい生活をしてるんだと思ってた。

●ジャストミー:スイス
ギョベクリ・テペの土器の方がもっと古いのかと思ってた。
それと、我々の歴史は今まで掘り起こしたよりも更に深いみたいだな。

(訳注:ギョベクリ・テペはアナトリア半島にある紀元前1000年~9000年前の世界最古といわれる石造の神殿のある遺跡:wikipedia

●ジョン:トーントン、マサチューセッツ州、アメリカ
ダートムーアの鉄器時代の集落は素晴らしい調理を行っていたことが示唆されている。
彼らは味付けと保存のために煙を使ってもいた。
野菜や果物を育てていたとも言われている。
猟師が料理に肉を追加したこともあるだろうし、草や小枝で葺いた小屋を建ててもいたんだ。

●ハモ:オスロ、ノルウェー
↑記事も君のコメントも興味深かった。

●ボス:バーンリー、ランカシャー、UK
今、この土器がIKEAにて販売中!

●ブローケン:マン、ピトケアン諸島、UK領
汚れた食器を放置するのは先祖から受け継がれた遺伝だったのか!
誰か私の妻に説明してやってくれ!


●デプワビット:パナマ・シティ・ビーチ、フロリダ州、アメリカ
テクノロジーは知られているどんな国よりも古いんだな。
石炭に包まれて発見された工芸品だってあるんだ…現在の科学考証にはそぐわないからこの発見は静かに隠蔽されているけど
参考リンク:石炭の中から出土した謎の金属容器!!

●EB:ミルトンキーンズ、UK
↑残念なことにこれは真実じゃないんだ。
マストドンと人類が共存していた証拠と言われていた”カラベラスの骸骨”同様にこのレポートは性質の悪い冗談であることが分かっているんだ。

●タム:ドーセット、UK
>ダートムーアの鉄器時代の集落は素晴らしい調理を行っていたことが示唆されている。
興味深い知識ではあるけど、この縄文技術は鉄器時代よりもかなり前なんだよね。

●ディンキードッグ:ダラム、UK
馬はどうなんだ?
あの時代には美味しい食材じゃなかったのかな?
それともブロトンザウルスなんかを食べてたのか?

●イスカンダル:ロンドン、UK
日本人の先祖が魚を調理して食べて、今の日本人が魚を生で食べてるってのが面白いな。
退化してね?

●ジェネラル・スペシフィック
人類が魚から始まったということは、我々は水生類人猿ということだ。

●チャールズ・ハートマン
日本人の祖先が作る魚スープなら美味しそうだな。

●ジョーン・サベージ
料理の酸味は他の食材から取っただろうし、スープはカルシウムを摂取するのにも良かっただろうな。
我々のしてるようなローストはしなかったんじゃないかな。

●ワトソン・チャイルド
最古の調理道具?それは疑わしいな。
ポットは天然素材を材料に、薪や木皮を燃やした直火や熱した石で焼いて作る。
1万5000年以上前からあるのは間違いないはず。

●フォンセカ・ハバナ
もっとタイトル以外の内容も読まなきゃ。
この研究はセラミック陶器に限定されてるんだよ。
もっとも、我々のご先祖様が2万5000年前に魚のスープを食べていたとしても驚きはないけどね。
いつかその証拠も見つかるんじゃないかな。

●ドロシー・マクドナルド
鮭は川を泳ぐ生き物だから、スープの中からこの魚が出てきたのは驚くことでもないね。
化石からもわかるけど、2万年前の鮭はサイズも今よりずっと大きかったと思う。
何百万匹もいただろうし。
鮭の背中を踏みつけて足を濡らさずに川を歩くことだってできたかもしれないよ。

●CR
これは腑に落ちるな。
彼らが狩猟採集社会であったにもかかわらず海産物を食べていたということは、彼らが遠くに行けない限定された地域に住んでいたからで、遠出ができないから調理器具を作ることになったんだろう。
スープの調理は沸騰プロセスによって水と魚を消毒する素晴らしい方法でもある。
まとめて調理することで骨からカルシウムを採ることも出来ただろうね。
どんなハーブやシーズニングを調味料に使ったんだろう。

●リスナー・レイディオ
面白い…
日本人の先祖は魚を料理して食べていたのか。
鍋や食事はどのくらいの大きさだったんだろうか?

●ドロシー・マクドナルド
↑初期のアメリカ入植屋が焚火の上につるしていた鋳物のシチュー鍋よりもちょっと大きいくらいなんじゃないかな。
あのころの鍋は空になることがなくて随時中身が足されていったんだよね。
材料はリスやオポッサム、たぶん芋やニンジンも入れてた。
家族が養うことができるなら何でも入れてた。

●ブリム・ストーン
↑それも猟師が家に戻ってきて最悪なタイミングで妻の料理の味に文句を言うまでだな。
で、この土器は彼が立っていたすぐ側の洞窟の壁で粉々になるわけだ。

●トールコート
↑ドロシーが話していたのはアメリカ入植者の事だと思うよ。
あの料理はペンシルバニア州バレーフォージでは”胡椒入りスープ”と呼ばれていたんだ。
一度作ったことがあるんだけど、とある女の子は”こんなのスープじゃない”と言っていた。
お互いが気に掛け合っていた古き良き時代だね。

●ロバート・マクスウェル
日本人も彼らの味噌汁も認めるけど、フレンチのブイヤベース程の高みに来ていると思ったことはないんだよな。
和食も素晴らしいんだけど、フレンチと比べるとちょっとワイルドだ。

それはそれとして、この時代が正しいとするなら2万年程前ということか。
まだクロマニヨン人がいた頃だな。
犬は既に家畜化されていて(猫はまだ)、農作が始まったころでもある。

●オリ・ベイカー
まだ食器用洗剤が発明される前の時代だもんな。
あるいはこれはツナ缶みたいに食料を保存するための容器で、隕石や火山がこれらを吹き飛ばすまでは食材が口いっぱいに詰められていたのかもね。
もしこの土器に牛肉やレバー風味の料理(私の好物)が入っていたら、彼らが当時既に家畜を持っていた事が分かったんだけどな。
なんかお腹が減ってきた。

●オスカー・メイヤー
ペルー海岸沿いに生じた種族もある意味興味深いよ。
一部の研究者は彼らが農業ではなく漁業を中心にしていたと考えているんだ。
彼らは奥地のハンターが採ってきた野生の果物や作物を魚と交換していたのさ。

●ラッセル・グルンロフ
機能的なだけじゃない、良いポットだな。
卵のようにシャープな曲面で、ディテールにこだわっているし、シンメトリーだ。
これは回しながら作ったんじゃないかな。
底面が丸くなっていることに注目してくれ、これはポットとして使うには非現実的ではあるけど、作るのはより楽しかったはず。
これはみんなが想像しているような狩猟民族ではなく、芸術家や専門家の類が作ったものだろうな。
魚を取ることは他のハントとはちょっと違う。
彼らは水の中に入ることになり、水の中では匂いがしないから何度も同じ場所に行けるし、遠くに野営する必要もない。
そこに留まって罠や網を仕掛けて捕まえることができるってわけ。
オフシーズンには陸上動物を狩る必要もあるだろうけど、これはむしろ罠を使う事になるだろうし、動物から身を守る部分に投資することになるだろうな。
自分は人類学者ではないけど、鮭の遡上する、熊がやってくる川の傍に村を作ろうと思うならまだ農業は必要ないように感じるな。

●マーク・I
グッドポイント。
この部族は何回でも魚を捕まえてこのポットで料理することができたから移動する必要もなかっただろうし、幸運な場所に住んでいたんだろうな。
チェサピーク湾の海岸はコロンブスが来るまで、住人が必要とする以上に食料が取れる快適な場所だったんだ。

●リンピーハート・マム
私たちは1万5000年前から魚を調理してるのに、職場の馬鹿は未だに魚を電子レンジに入れようとするよ。
人類は終わった。

●バーバラ・キング
工業化して久しく、その以前には更に長いこと農業の歴史がある今の私たちにとってこれはどのくらい難しいんだろう。
この土器を一杯にするくらい獲物を捕ってこれるかな…
凄く昔の話であれ、痕跡を辿って獲物を追い、熟した植物を見つけることは一定レベルの複雑さがあることは私たちにだって理解できる。
それなのに狩猟採集社会が農耕社会よりも複雑じゃなく、技術も劣っていると考えられているのは何でなんだろう?

●ウィリアム・サンパイオ
↑我々は狩猟採集社会と農耕社会の間に線を引きすぎてるんじゃないかな。
永久凍土に住んでいて魚しか食べるものがなかったとかじゃない限り、彼らは小規模に農業をしていただろうし、狩猟だってしていたと思うよ。
だから肉や植物を調理するための土器が必要だったわけで。
動物は必ず戻ってくるわけじゃないし、作物は洪水や干ばつで破壊される。
各技術は集団が生き延びるためにほぼ同時に発展してるんじゃないかな?

●マイケル・ローガン
↑その意見は気に入った。
みんな、科学者でさえちょっと厳しく表現しすぎなんだよ。
それぞれがきちんをカテゴライズできるような、1つのフレームに落とし込める効率的なプロセスはないもんだろうか。

●メリッサ
中国の戛胡で見つかった凄く古い(7000年位前)土器は、分析によってアルコールの痕跡が見つかってるんだよね。
旧石器時代の陶器に同じような残留物があっても驚かないだろうな。
土器を作るモチベーションにもなるだろうし。
土器を作って酒を溜めようってね。

●アニーローリー・バーク
↑年代物のシャルドネ(ワイン)と魚のチャウダーか。美味しそう。



かつてヨーロッパでは土器は農耕社会で発明され伝播していったという考えが主流だったのですが、今では狩猟採集社会で発明されたという説に変わってきています。
参考リンク:縄文ファン
今回の発見もそれを裏付けるものになるのでしょうか。
世界的に見ても縄文土器がもっとも古い土器なのも興味深いところです。
縄文時代ほど時代によって解釈が変わっていく時代もない気が。
(そもそも古い時代だし、期間も長いのでしょうがないのかも)
これだけ昔から魚を食べてきているなら、日本人が魚好きなのも納得です、
縄文時代は山葡萄やニワトコで酒を造っていたという説もあるので、それこそスルメや鮭とばで一杯、という事もあり得たのかもしれません。




縄文美術館
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ビジュアル版 縄文時代ガイドブック (シリーズ「遺跡を学ぶ」別冊03)
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縄文少年ヨギ (ちくま文庫)
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