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”まず笑わせ、次に考えさせる”科学研究に対する賞として世界的に有名なイグ・ノーベル賞の発表がありました。
日本は過去6年連続で受賞していますが、今年も帝京大医学部外科准教授・新見正則氏による「心臓移植をしたマウスにオペラを聞かせると生存期間が延びた」研究で医学賞を、ハウス食品研究主幹の今井真介氏による「玉ねぎの催涙成分となる新たな酵素の発見」で化学賞を受賞しました。

心臓移植をしたマウスは免疫を抑制しないと平均7日しか生存できないのですが、オペラ『椿姫』を聞かせると平均で26日間生きたとの事。
モーツアルトなら20日間、エンヤなら11日間生きたとも。
ハウス食品の今井研究主幹はすでに知られている催涙効果のある酵素の他にもう一種類催涙効果のある酵素が存在することをつきとめ、その酵素の働きを止めることで切っても涙の出ない玉ねぎを作ることに成功したとの事。

他の賞については以下の通り
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■平和賞
公共の場での拍手を違法としたベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領と、片手しかない男をその罪で逮捕した同国の警官に。

■安全工学賞
アメリカの研究家・故ジュスティーノ・ピッツォ氏にハイジャック犯を落とし穴に落とし、パラシュート付の箱に詰めて機外に放出し、警官に逮捕させるシステムを発明した事で。

■確率賞
イギリス・オランダ・カナダの合同研究チームに。
長時間寝そべった牛ほど次の瞬間立ち上がる確率が高い事、次に牛が寝そべるのは予想が難しいという研究成果に対して。

■物理学賞
イタリアの研究チームに。
人は水面を走ることができる。ただし人も水も月面にある場合に限り、という研究成果に対して。

■生物学賞および天文学賞
スウェーデン、オーストラリア、ドイツ、イギリスの合同研究チームに。
道に迷ったフンコロガシが天の川を道しるべにもと来た道に戻るのを発見したことに。

■心理学賞
オハイオ大学のボブ・ブッシュマンに。
酔った人は自分のことを魅力的な人間だと思うことを証明したのに対して。

■考古学賞
アメリカとカナダの研究チーム
飲み込んだトガリネズミの死骸が人間の消化器官でどう消化されたかを観察したことに。


引用元:theguardian.combbc.co.uk



糞を転がし歩く
宵の口
月光の影に
掻き立てられて

Rolling balls of dung
In the evening
Carried away
By a moonlight shadow

(訳注:マイク・オールドフィールドの『ムーンライト・シャドウ』のもじり)


”長時間寝そべった牛ほど次の瞬間立ち上がる確率が高い”
どんなうすのろにとっても血を見るほどに明らかだと思うんだが。


↑この賞のポイントをよく分かってないようだな。


>どんなうすのろにとっても血を見るほどに明らかだと思うんだが。
研究を積んだ科学者にとっては明らかじゃないんだよ。
ポアソン回帰に倣っている今回のように、多くの現象における事象の確率は任意の時間間隔において一定なんだ。


でも、観測の結果その牛が死んだ場合は二度と立ち上がることはないよね…
猫だけだっけ?


↑シュレディンガーの牛はもう解明されてたっけ?


いや、これは牛(cow)だけだ。
おっと失礼、スコットランドの場合はcoosと言うんだっけ。
つまり、この研究をした科学者達はほぼ間違いなく腹を立ててたか、二日酔いだったということだな。
だから牛が立とうとしない事と関連付けるためにセンサーを足につける代わりに見続けるような事をしたんだ。


でもさ、フンコロガシが天の川を頼りに道を行くのって詩的だと思わないか。
それに、重力の軽い場所でなら水の上を歩けるという発見も誰かを幸せにすると思うな。
こういう事を知れて自分はハッピーだよ。
あと、自分が知っているのは牛が座ったらまもなく雨が降る、という事だね。
そうなったのは見たことないけど。


↑民間伝承だね。
牛が座ったら(lyingは死んだ牛についてのみ使われると思う)、それは雨のサイン。
草が濡れないように座って雨を防ぐんだとか。
もし立ち上がったら、次に天気が変わるまでは座らないってことなのかな。


フンコロガシの発見は素敵だね。
我々はみなゴミための中にいる。しかし、そのうち何人かは星を見上げている。
We are all in the gutter, but some of us are looking at the stars.

(訳注:オスカー・ワイルドの戯曲『ウィンダミア卿夫人の扇』に出てくる一節)


プッチーニでも同じ効果が得られるのかな?
それとも違う結果になる?
ラップを聞かせたグループがいないのが残念だ。


”長時間寝そべった牛ほど次の瞬間立ち上がる確率が高い”
言葉も出ないわ。


ネズミの害に困っているんだが、エンヤなら私を癒してくれるだろう…


↑まずネズミに心臓移植だな。
それから超音波ノイズも有効と言われている。
ネズミは超音波を聞いたり歌うことができて、超音波ノイズ(ネズミの巣穴の空調穴から届く)はネズミの繁殖を阻害すると言われてるからね。

それと、最近ネズミの雄はカナリアのように他の雄に向かって鳴くことがあると再発見されてたな。


もし心臓移植したネズミを飼っている人がいるなら、(紙面によると)これが聞かせたオペラの詳細だ。
コヴェント・ガーデン・ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団&合唱団
指揮者・ゲオルク・ショルティ
448 119-2, デッカ, ロンドン, UK, 1995
うちのモルモットはショスタコーヴィチの音楽の大ファンでね。
(彼女の手術のために歌劇「鼻」の円盤を買ってやるべきかな?)


↑しかしながら、人間の生存率に対する効果はまだ未知数だから、モルモットのようにオペラを聞くためには劇場内で常にノイズシールドヘッドフォンを着用してないと駄目かもな。


光害のせいで天の川が見えないんじゃないかと心配だな。
我々はフンコロガシを手助けしないと。
フンコロガシは道に迷ってあてどもなく糞を転がし回ってるはずだよ。
みんな、我々の反光害キャンペーンに加わってくれ。


ベラルーシがどれだけ馬鹿げた政策を考えつくか見ようじゃないか。
大統領は自分の価値を証明するためにますます狂気に走ると思うぞ。


ベラルーシの警察が片腕の男を拍手をした罪で逮捕しただって?
その場にいたかったな。
古代の禅問答の答えを知ることができたはずなのに。
wikipedia:隻手の声


こういう科学者好きだわ。
牛の研究は特筆ものだな。
好きなのはフンコロガシの研究だ。
研究助成金目当てのものもあるだろうけど、その恩恵を受けられるかどうかは甚だ疑問だな…


アルコール消費量と自分の魅力を認識する事の相関関係についての研究は間違いなく画期的だ。
我々がリンジー・ローハンと呼ぶ現象について知っておく必要のある全てを説明しているよ。


↑むしろその先の研究を知りたいね。
どの時点で被験者は次のフェイズである、他人が魅力的に見えたり、好ましく思ったり、最も危険である”その人しか見えなくなってしまう”状態になってしまうのかをね。


水面を歩くことに関して自分はなにか誤解をしてるのかな?
月面でも人が水面を歩くのは無理なように感じるんだが。
水の密度が同じであるなら、地球上と同じように沈んでいくと思うんだけど。
足裏サイズの表面張力じゃ体重を支えきれないだろうから、ジーザスリザード(バジリスク)のように歩くという事かな。


↑水の表面張力は重力に影響されると思う。
重力が低くなれば表面張力は増すと思うよ。
国際宇宙ステーションで同じような実験をしてたのを見れたはず。
(youtubeにある)


11日間エンヤを聞き続けるなら、むしろ死を選ぶわ。


今年の平和賞はいいな。
隻手の声か!


今夜はハンサムになるために飲むとするかな!!!


物事が難しくなってきたら道半ばでやめてしまう事ってあるし、化学賞はその価値ありだな。


少なくとも、ベラルーシの警察は禅問答の隻手の声の答えに行き当たったという事か。


安全工学賞に笑った。


素晴らしい!
人間の創造性に称賛あれ!


イグ・ノーベル賞は科学的研究における調査の精度でノーベル平和賞を受賞するべき。






玉ねぎの研究は普通に凄い気が。
最近涙流しまくりながら玉ねぎを刻んだ経験があるだけに。
フンコロガシにそんな壮大な生理学的反応があったなんて。

追記:最初のコメントの対訳を修正。ご指摘感謝です。




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