morse


電報(電信)はまだ電話があまり普及していなかった時に緊急の連絡をする時に使われてきましたが、電話の普及に伴って次第に需要が落ちていき、中には電報サービスを廃止した国もあります。
しかし日本では今も結婚式や各種式典でのメッセージとして電報が使われています。

日本で使われ続けている電報に対する海外の反応です。



スポンサードリンク



●samzenpus

itwbennettが記述
日本は今でも広く電報が使われている最後の国の1つである。
伝統的な礼儀、市場開放が組み合わさってこの昔ながらのメッセージ送信の形式が生き延びてきたのだ。
NTT-docomo、KDDI、softbankの3つのモバイルキャリアが提携して、過去の専用電線の替わりに近代的なサーバーネットワークを使って送信し(モールス電報は1962年から使われていない)、紙の上に接着されたテープの替わりに近代的なプリンターで出力した電報を提供している。
しかし、顧客は今でも3時間以内に届けられるメッセージの文字数に従った料金を払っているのだ。
基本的にNTTの電報の場合、オンラインで予約すると25文字分のメッセージに440円かかる。

●Sockatume
時として実用的な場合もあるよ。
伝統は置いておくとしても、実際のアドレスに届けてくれるのって結構素晴らしいからね。
電話やE-Mailが届かない場所だったり、詳細な場所が分からなかったり、相手が電話やE-Mailを持ったない場合とか。
夜間でも3時間以内にメッセージを届けてくれるのなら、ポストイットに書いたメッセージを届けてくれると考えた場合4.3ドルという価格はかなり使い出があると思うな。

●TeknoHog
↑我々は数十年間電報を上手く使いこなしていないだけに、興味深い区別だね。
私が子供の頃の電話は個人よりも場所に紐づけられていたものだ。
1990年代に携帯電話が出た時、年配の人達はそれを派手な玩具だとみなしてたよ。
自分にとっては凄く理に叶ってた。
場所ではなく、対象者に電話をかけることが出来たからね。
一方でビジネスでは人ではなくて場所に電話を掛けるようになっていたから、どちらも選択できるというのは素晴らしいと思う。

●fuzznutz
25文字に4.3ドル?
テキストメッセージ(ショートメール)が安く感じるな。

●Anonymous Coward(臆病な名無しさん)
↑これは特別なお祝いメッセージとしての価格だからね。
日本における電報は文化的意義を持ってるんだと思う。

●Anonymous Coward(臆病な名無しさん)
日本語で25文字だからね。
多いとは言えないけど、漢字を含めたら十分な長さなんじゃないかな。

●alexander_686
自分はこれを準法律的なものだと考えるね。
みんなメッセージがちゃんと届いたという何らかの保証が欲しいと思うんだ。
私はバンク・オブ・アメリカで働いていたけど、そこでは2002年まで電報を使っていたよ。
その電報サービスは配達証明付郵便とある意味同じだったな。
メッセージを相手側が受け取ったという確認が出来たから。
昔からの顧客の緊急のビジネスに使ってたよ。(一般的なビジネスは1~3営業日が必要だった)
(E-Mailは保証が出来ないし)

●Rich0
3時間以内という事は、宅配便を使うという事なんだろうな。
宅配便を手配するのは安くないし、確かに普通の手紙郵便よりも高くなるだろうね。

●JigJag
何で電報にはSTOP(訳注:日本の電報では”オワリ”)を使うんだろう?
誰かSTOPを使う理由を知らないかな。
句読点としてピリオドが使えなかったからとか?

●Translation Error
確か、電報が広く使われていた頃にその4文字は無料だったけどピリオドは有料だったからのはず。

●rossdee
”STOP”は無料だったけど、(ピリオドなどの)スモールワードは有料だったから文末にSTOPを使う事が多かったんだ。
万国正義院(イランで生まれた一神教、バハーイー教の最高機関:wikipedia)は20世紀末にE-Mailの文を電報の様に書いていたよ。

●gman003
モールス信号は元々句読点が無かったから、ピリオドは”STOP”や”Full Stop”が使われてたんだよね。
だから、そのままS-T-O-Pがピリオドとして使われたという訳。

●funwithBSD
電報はモールス信号で送られていて、言葉に出したりプリントする時にピリオドは”STOP”と呼ばれていたんだ。
モールス信号はもう使われていなくて、最後に使われたのはカリフォルニア州、ポイントレイズでだね。 
無線電信を開発したグリエルモ・マルコーニ(wikipedia)自らが場所を選んだ所で、一見の価値ありだよ。

●Anonymous Coward(臆病な名無しさん)
インドが電報を使っている最後の場所で、インドでも既に使われなくなっていたと思ってたんだけど。

●putaro
以前に電報を受け取ったのは日本での事なんだけど、それはクマのプーさんの電報でメッセージは蜂蜜の瓶の中に書かれていたよ。

●HotNeedleOfInquiry
テレグラム?それともテレックス?
確かそれが生きていたのは80年代だったと覚えている。
そのサービスは昔のTWX(Teletypewriter eXchange)やテレックスサービスに近くて、色んなビジネスで小さなキーボートとプリンターが付いた送受信機を持っていたね。
でも個人間での送受信は凄く稀だったはず。

●DavidMZ
25文字だと俳句には多すぎる!
17文字に制限するべきだよ。
日本だとアルファベット2文字が1文字に対応してるから(2バイト文字の事か)、俳句に完璧じゃないか!

●kruach aum
なんか分かる。
日本は不可解で計り知れない理由から今でもFAXを使っているからね。

●AmiMoJo
↑そんなに分かりにくい事でもないよ。
日本ではドキュメントにサインをするんじゃなくて、手作りで2つと同じものがないハンコを使っているからだね。
みんな自分の名前のハンコを持ってるんだ。
書類にハンコを押すのは”私はこれをチェックしましたよ”や”承認しました”という意味があって、E-Mailやショートメールにはハンコが押せないから、プリントアウトしてハンコを押してFAXしてるんだ。
西洋でのサインはみんなが一般的なコミュニケーションの方法がE-Mailに移行した事で重要性が少なくなっているね。
日本にはユーザーのスタンプが押されたセキュアな(実はそうでもないけど)PDFという電子ハンコがあるよ。
電報に関してはこれはむしろノスタルジックな価値だと思う。
イギリスだと100歳まで生きると女王から電報が届くんだ。
トラディショナルという理由でね。
イベントによっては電報で知らされるものもあるし、シャンパンやケーキ、電報が届くようなイベントもあるんだ。

●redback
↑女王は電報を送らないよ。
替わりに手紙が届く。

●JanneM
私は日本で働いてるけど、FAXを受け取ったり送ったりすることはほとんど無くて(ここ数年)、PDFスキャンをE-Mailで送受信するのが一般的だよ。
時々PDFをプリントアウトしてハンコを押して、それをスキャンしてE-Mailで返信する、なんて事もあるね。
自分で見るためにプリントする事もあるけど、PDFファイルに自分のハンコ画像をそのまま貼り付けてる人もいるんじゃないかな。

●AmiMoJo
↑確かに。
FAXは日本でゆっくりと死につつあるね。
ヨドバシカメラやヤマダ電機、ビックカメラなんかに行けば今でも色んな機種が置いてありはするけど。
1つの出来事が全体の流れを語っている、という事もないけどね。

●JanneM
↑もちろん私の経験が一般的な物だと言うつもりもないけど、他の場所でもそうなっていると聞いた事だってあるよ。
私の妻はフリーランスのライターで我が家にはFAXがあるけど、それでもFAXはほとんど使った事がないんだ。
彼女のクライアントはE-Mailを使いたがるところばかりだよ。
自分なりの考えにすぎないけど、FAXを買う層は日常的なオフィス業務用じゃなくて、今でも古いやり方をしているビジネス相手とやり取りをするためのレアケース用なんじゃないかと思ってる。

●Demonantis
カナダだとPDFをメールに添付できないような国際ビジネス用に色んな産業で今でも普通にFAXを使ってるよ。
国によってはネット環境に信頼性がない所もあるからね。
電報はE-Mailと違って法と結びついているから今でも世界的に存在してるよね。
法システムの面白い側面だと思う。
今でも電信でメッセージを送っていたら、コムキャストを脱退する人は少なかったかも。
 
●wirefarm
FAX同様手書きによるコミュニケーションが昔からの企業で珍しい事じゃないのは20年前は漢字を入力するのが今ほど簡単なプロセスでは無かったからだろうね。
私は日本で電報を送った事があるけど、それは結婚式を挙げる人宛てにで、自分が結婚式に出れない時だけだったよ。
他の場合では送った事がないけど、(日本の)結婚式では何通かの電報を読み上げていたね。

●DarthVain
ドラマ『マッドメン』(60年代のニューヨークの広告業界を描いたアメリカドラマ)で、近代的な電話が電報システムを殺してしまうというキャンペーンをぶち上げるエピソードがあったのを思い出した。
確か結婚しましたと言うのに電報と電話では電報は物理的に残るから思い出の価値がでる、とかそういう流れだったはず。
今でもニッチなマーケットとして残っているんじゃないかな。
手紙よりは早く届けたいけど、イベントの後で何か形に残るものが欲しいという、出産、結婚、昇進の時なんかにね。
日本はそういう記念とか思い出、あるいはその両方が他の国よりもたくさんあると思う。
それが電報の長寿に貢献してるのでは。

●Anonymous Coward(臆病な名無しさん)
日本の電報は素晴らしいよ。
私が結婚した時に友達や同僚から数通の電報を貰ったんだ。
どれもメッセージが額縁の中に入っていて飾れるようになっているんだ。
凄く感動したよ。
これこそ電報が特別だったりオフィシャルな物であるという事だね。
絶対に忘れないだろうな。





ゲン オクルニオヨバ ズ ヨソヘタノンダ 」ナカヨシ

『まんが道』を読んでると頻繁に電報のシーンが出てくるのですが、舞台が戦中から戦後にかけてだと考えると今でも電報が生きているのは感慨深いものです。
日本では結婚式や式典などで使うというニッチなマーケットに活路を見出したことで生き延びているのではないでしょうか。
確かに、別にメールで送ってもいいのですが物理的に残っていた方が記念になる訳で、日本らしい活用の仕方なのかも。
電報はほとんどの国で使われなくなったと書かれてありますが、wikipedia:Telegraphyによると今でも結構な国で電報は使われており、イスラエルなども日本と同じように行事の際にイラスト付きの電報が送られるようです。


まんが道(1) (藤子不二雄(A)デジタルセレクション)
まんが道(1) (藤子不二雄(A)デジタルセレクション)