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先日、トヨタなど自動車労働組合の大手が労使交渉を始めました。
その中で大手労組は月6000円のベアを求めています。
政府の目指す年2%のインフレ目標にも大きく関わってくる交渉に対する海外の反応です。



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●TooManyCarsMike
月50ドル(6000円)の賃上げは多すぎじゃないと思うな。
自動車会社は業績が回復してるのなら従業員に還元しないと。
問題は企業が強欲で収益を下げたがらない事なんだ。
もし賃金を上げたら製造コストも上がって、自動車の値段も跳ね上がるから。

●Serious Gord
↑業績が低下したら従業員は給与を返すだろうか?
日本は今デフレの危機にあり、ひょっとしたらすでに発生しているかもしれない。
デフレ時代では、コスト面の観点から賃金をカットする必要があるんだ。
日本の他の業種の賃金はアップしてるんだろうか?
それは疑問だと思う。
労働者の賃金はもっと広い決定であって企業や部門の収益で決まる訳じゃないんだ。

●SouthboundPachyderm
↑会社の収益が下がったら従業員の賃金はカットされるよ。
更に言うなら、もし日本がデフレの危機にあるなら、それを阻止する第1歩は賃金を上げる事なんだ。
実際、日本銀行が円を切り下げているのは円安が輸出企業の助けになって、ひいては従業員の給与に反映されるのを期待してるという側面もあるから。

●DavidHH
>日本は今デフレの危機にあり
日本の通貨は操作されまくりだから他の国のようなデフレやインフレとは全然違う。
日本は資源に乏しくて輸入してるものの90ウン%が輸出されるという事を考えてみてくれ。
国内市場で回すだけでは限界があって、円が高くなると対外向けの価格が高くなるから貿易黒字は鈍化していく。
海外での売り上げが減るからだ。
日本でバイクを作ってた頃の事を覚えてるか?
当時は値段が倍してたけど、日本のメーカーはフレームとホイールを海外の工場で作るようになったんだ。
自動車メーカーも同じでボディは海外で作ってるけど、エンジンとトランスミッションは日本国内で作ってる。
日本人は車など高くても海外から輸入したものを買っている。
日本国内向けに作られたものは酷い出来だからだ。
日本の労働者はワーキングプアで苦しい生活をしており、家を買う事も出来なければ車を買う事も出来ない。

●Serious Gord
↑日本はゼロ成長であり、他の国はインフレしているという事を考えると日本は確かにデフレサイクルに入っていると思う。
日本の財政政策が上手くいってないのは政治だけじゃなく色んな理由があるだろうな。

●TooManyCarsMike
>業績が低下したら従業員は給与を返すか?
返しはしないけど、企業は利益が下がったらダウンサイジングのために首切りはするだろ。
企業が社員に給与カットを飲むか辞めるかを要求してるのを聞いた事があるし。
自分は大した人間ではないけど、もし自分がCEOや社長だったら感謝を存続させるために自分の100万ドルの給与をカットするだろうな。
もし自分の製品を信じていて情熱があるのなら会社を続けるために出来る事をやるべきだ。

●Serious Gord
ポイントは、地域や国が一般的な賃金レベルに与える影響に比べたら会社なり部門なりの利益が賃金レベルに及ぼす影響はごく僅かという事だ。
一般的な従業員の賃金が企業の払える額よりも低く、企業が賃金を上げる事が完璧に可能な時に収益性を引き合いに出すのは馬鹿げてる。
これは70年代80年代にビッグ3(GM、フォード、クライスラー)が泥沼にはまり込んでいった時によく似た状況だ。

●DavidHH
日本の通貨は操作されてるからインフレやデフレでは日本の経済は語れない。

●Serious Gord
↑通貨操作はどの国でも同じ程度にやってる事だ。
政府の方針がインフレであろうとデフレであろうとそれは変わらないし、日本も例外じゃない。
日本銀行やその仲間達は日本のインフレ率が2%以下である事に同意してるし。

●DavidHH
日本の様に国家が輸入出来る物と出来ない物、その価格などをコントロールする時、その経済は操作されていると言える。
それを説明するとすれば企業へのコントロールを除いた”集権的計画経済”だ。

●Serious Gord
↑日本政府が経済に強く介入してるというのは同意できないな。
その集権的計画経済が資源(鉱石や石油)、製品(飛行機)、サービス(銀行やソフトウェア)の全てを輸入し、他国の経済と関連したインフレやデフレを体験したとしてもだ。
しかも推定インフレ率は年間2%以下だし。

●TooManyCarsMike
もし自動車産業の従業員が一般的な賃金に見合ってる以上に生産しているのなら賃金アップもあり得るだろうな。
自分は自動車産業の利益は天文学的で、賃金上昇率は凄く低いと思ってる。
完璧な世界というのを考えるなら、会社は業績が上手くいったら従業員に報酬を与え、会社が傷ついている時は社員がその身を犠牲にするものだと思うけど、今回はそうじゃないって事なんじゃ。

●2 Wheels awesome!
たぶん賃上げするんじゃないかな。
1000人の人員削減をして最新機器を入れた後とかに。

●HideyoshiJP
↑どうだろう。
トヨタは幾つかの地域でオートメーションから人力に比重を移すようになってきてるし、賃上げはごく僅かなんじゃないかな。

●skeffles
全ての雇用者は従業員の給料を上げるべき。
そうすれば税金を払っても何かを買う余裕がでるはずだ。
お金はみんなが持っていて初めて周るんだから。

●DavidHH
↑日本の労働者は車や家を買えるほどの賃金は貰えてないんだ。

●smalleyxb122
日本の自動車会社(とそれに関わる全ての企業)は従業員の仕事に対して賃上げすべきだと思う。
政府の命令でするんじゃなくて。

●hurdy -gurdy
↑それは間違いだ。
きっと反労組に盲目にされてるか、単純に基本的な経済を理解してないんだろうな。
例えば君が生産ラインの従業員で、特定の目標を持っていて常にその目標を達成していたとしたら、君は良い従業員という事になる。
もしインフレが機能していて(最近の日本のインフレ率は2.5%だ)、君が素晴らしい従業員じゃないという事で給料が一定のままだとしたら君の購買力は年々下がっていく事になる。
生産ラインで従事してるほとんどの労働者は素晴らしい従業員とは言えず、スーパーバイザー的なポジションに飛ぶことはない。
そういう風に仕組みが出来てるというだけで、彼らが悪い人達という意味でも悪い従業員という意味でもないんだ。
ほとんどの人間が組み立てラインのままで、自分のキャリアをそこで過ごす事になる。
もし彼らが年間5万ドルで雇われていて、彼らの購買力が年々下がっていった時に彼らの価値が年々下がっていると思うか?
だから多くの企業はインフレに合わせて従業員の給料を上げていくんだ。
”生活費の上昇”による賃金上昇とメリットベースによる昇給には違いがあるって事。

今回の賃金上昇は日本の自動車労組から出たもので、政府の勅令じゃない。
組合は”賃金を上げろ、さもないとストライキをして共産党を立ち上げるぞ。資本主義なんか大嫌いだ”と言ってる訳じゃない。
”ヘイ、利益の出るプロジェクトを達成したんだし、インフレよりもちょっと少ない位の昇給をしてくれないか?”と言ってるだけだ。

●smalleyxb122
↑ホーリィシット。
ちょっと言いたいこと以上のものを汲み取ってるみたいだな。
別に従業員が昇給に見合ってないと言ってる訳じゃないぞ。
というか月6000円以上の昇給だってありだと思ってるくらいだ。
単に企業は従業員に見合った給料を与えてやれと言ってるだけなんだって。
利益の記録は従業員が給与以上の仕事をしてる事を示唆してるのに、これじゃ月6000円以上の昇給は見込めないんじゃ、という事なんだ。
確かに自分は反組合だけど、それはみんながみんな昇給に見合う訳じゃないと思ってるからだ。
とは言え、労働組合の圧力無しでも企業が正しく振る舞うと信じてる訳じゃないけどね。

●Groagun
↑ちょっと質問。
確かに全員が全員月6000円の昇給に見合う訳じゃなく、もっと昇給すべき人もいれば少ない方が良い人がいるというのは理解できる。
それこそが反組合のマントラでもあると思ってる。
そこで質問なんだ。
76万6000人もの従業員がいるなかで、どうやって誰を昇給させて誰をさせないか決めることが出来る?
誰にもっと給与を与えて、誰の給与を減らす?
それを判断するためにどれだけのリソースと時間を割く?
労使関係のネゴをする場で何を言っているのかさっぱりわからない人達にとってこれは只のごまかしでしかないと思う。
いつか試してみるといい。
恐ろしく難しいし、結局は全員同じに扱う事になり、部門の上司と同僚の間にこいつは良い奴でこいつはいけ好かない奴だと気付くだけだから。
そして誰を信用して誰を信用しないか決心する事になる。
この”反組合”の概念は一定数の従業員は雇うに値しないと考えているCEO達を安心させるためだけのものだね。
自分の経験上、そういった従業員は1~5%、ほんのわずかな数字だ。
こういう一部の従業員を取り除くためだけに多大な労力を割くのは盗っ人に追い銭みたいなもので、時間とお金を無駄にするだけだ。

●ezeolla
そもそも日本の従業員はどの位貰ってるんだろうか?
月6000円というのは給与の10%なのか?1%なのか?

●GV_Goat
中立的に言わせてもらおう。
今は賃金を上げるのにベストなタイミングだとは思わない。
対ドルでの円安は利益を生むけど永遠という訳じゃないからだ。
トヨタは不況に懲りてるし、ほとんどの企業が内部に金を溜め込んでいるのは、脱不況が不透明で、少なくとも安定した経済が見込めないからなわけで。

●Brosenkranz
人々に更なる賃金を払うのは景気回復を促進する方法じゃないと思う。
マツダは既に生産拠点を日本からメキシコに移してきている。
日本製品が高くなるのは、企業の脱日本を更に促進するだけだと思う。
これはアメリカが10年前から直面してる問題でもある。





インフレを達成するためには賃上げが必要となり、自動車関係の労使交渉は他の産業への影響も大きいために今後どのような動きになるのか要注目です。
追記:ベアアップ→ベアに修正。ご指摘感謝です。


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