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海外でアニメを公式配信している企業としては最大手となるCrunchyRollと日本の総合商社大手となる住友商事が共同してアニメへの投資会社を設立すると発表しました。
アニメの海外市場が活況する事で高騰してきたライセンス料の問題をクリアするために製作委員会に出資して確実に配信権を獲得すると共に、アジア圏で強い住友商事のネットワークを活かす事でより幅広く世界をカバーしていく事になると考えられています
このニュースに対する海外の反応です。


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●パース、オーストラリア
これは良い事だと思うな。
アクセシビリティは重要だし市場や視聴者を加速させる事になってくれるかもしれない。

●オンタリオ州、カナダ:女性
西洋の会社が作品の製作に関わって(影響を与えて)アニメを作るようになるという事?
上手くいくわけがないかな。
アニプレックスが天使に見える。

●デトロイト、ミシガン州、アメリカ:男性
自分には良い事のように思える。
業界にとってもファンにとっても良い事になってほしいね。

●男性
良い計画の様に見えるな。
より多くのファンを獲得する事になって欲しい。

●男性
アニメとカートゥーン、どっちになるんだ?

●不明
この件について自分がどう思ってるか、よく分からない。
市場を拡大させようとしているのは良い事だし、アニメを見たり買ったりするのがより容易になるかもしれない。
でも、西洋がアニメに影響を及ぼすのは良い事かどうかわからないな。
バラエティが増えて、ラノベ原作のファンタジーが減る事になるならそれは良い事だと思う。
でも、日常系/美少女アニメが西洋ファンが大好きな銃/アクション/ダークアニメに取って代わられるようになるとしたら、それはハッピーじゃない。

●不明
クランチロールは国内でアニメ化する事に対して見込みの薄い作品のライセンスをゲットするために、4月にVIZメディアのデベロップ部門の元トップであるBranon Coluccioをオリジナルコンテンツ部門のトップとして雇ってるんだよね。
だから、この事で(アニメが)よりぬるい事になると感じてるなら、それはまだ時期尚早かもしれない。

●ラホール、パキスタン:男性
日本がアニメの拡大で新たなレベルに到達したのはハッピーだな。
でも、これが今までのやり方を台無しする事にはなって欲しくないし、西洋の法の影響はない方が良いな。
(例えば子供っぽくなってしまうとか)

●男性
上手くいってほしい。
良いアイディアのように感じるけど、上手くいくのかいかないのかを知る術はないからね。

●不明
これが理由で2016年以降の近代アニメは悪化していったりして。

●不明
オリジナルプロジェクトを立ち上げるんだろうか?
それとも既存のプロジェクトに出資するだけなんだろうか?
(FUNimationが『ディメンションW』の製作委員会に参加するみたいに)

●パース、オーストラリア:男性
より西洋の影響が許されるようになるというのはアニメ業界に新風を吹き込む事になると思うし、悪い事じゃないと思うな。

●不明
つまり、これからはより『スペース☆ダンディ』や『BIG-O』のような作品が増えるという事か。

●不明
この手のイニシアチブは新しい事じゃないよ。
例えば、DVDバブル華やかりし頃には(アメリカの)ADヴィジョンとパイオニアUSAが製作委員会に参加してたし。
ライセンス料(オンライン配信での入札)が高くなってきたから企業が直接製作に出資するようになったという事。

●ドイツ:男性
上手くいくかいかないか。
自分としては現在のシーズン毎のジャンル構成が残るように西洋の影響は少ない方が良いな。
怒る人もいるけど、自分としてはシーズン毎の日常系、ラブコメアニメが好きなんだ。

●イギリス
この件に関しては関心なかったけどここでのレスポンスを見ててちょっと気分が沈んできた。
西洋の視聴者をターゲットにしたアニメでこれは見たいと思うアニメには出会った事が無いし、試しに見てみようと思っても基本的に面白くなくなっていったたから。

●バージニア州、アメリカ
本当に聞きたいのは…これでBLアニメがもっと増えるのかという事。
ともあれ、過去には失敗してきたけどこれは悪いアイディアではないと思うな。
とにかく、クランチロールには日本で明らかに失敗した作品をアニメ化するような愚かな選択はしないでほしい。
日本国内のBD/DVD/漫画の売り上げに匹敵するようなストリーミングは作れないと思うから。
(自分は専門家じゃないけど)
賢明な判断をしてほしいね。

●南ダラス、テキサス州、アメリカ:男性
自分としてはバンダイと新たなライセンスを結んでバンダイのアニメをクランチロールで流してほしい。

●オンタリオ州、カナダ:女性
↑バンダイがDaisuki.net(海外へのアニメ配信会社。日本のアニメ会社・出版社の共同出資で立ち上げた)の一員である以上それは無いと思う。

●ナイアガラフォールズ、カナダ:男性
心配になる部分もある。
でも正直言ってこれは全世界のファンが興味を持つようなエッジの効いたタイトルが増える事にもなるんじゃないかな。

●モスクワ、ロシア:男性
分からないのはだ、なんでクランチロールは(突然)アニメ制作をしようと思い出したんだ?
クールだとは思うけど、何故だ?

●不明
↑クランチロールは成長している業界の成長している企業だからね。
ストリーミング娯楽業界に参入している企業はどこも自社製作の作品に金をつぎ込んでいて、そういうベンチャーはどこも急速に商業的な成功をゲットしてるんだ。
未来にようこそ。

●男性
判断を下す前に、まずは出来る作品を待つ事にしようと思う。

●不明
DAISUKIはどんなタイトルの権利を持ってるんだろうか?

●バージニア州、アメリカ
↑『ワンパンマン』、それから『アイマス:シンデレラガールズ』もそうだったはず。
(シンデレラガールズの方はMyAnimeListにも上がってるけど)

●ノックスヴィル、テネシー州、アメリカ:男性
これは凄く良い事だと思う。
上手くいけばアメリカの資金が日本に流れる事で今のトレンドを逆行させる事が出来るかも。

●男性
良い字幕を付けてくれることを望む。

●ネパール:男性
クランチロールや他の公式ストリーミングサイトがアニメ制作にかかわる事はアニメ産業にとって必要な事だから気にしないけど、他の西洋の企業や投資家がアニメ制作に関わるようになってしまうとアニメ本来の魅力が失われてしまうのでは…

●不明
(この動きには)敬意を払うし上手くいってほしい以外は無いね。
AmazonやHulu、(そして特に)Netflixで流れている大ヒット作を見てみるんだ。
普通のオタクだけじゃなく、一般人にとっても素晴らしいコンテンツが始まる事になるかもしれない。

●不明
自分の知ってる限りだとアニメと関係のない企業がアニメ制作に参加するのって滅多にない事だったはず。
上手くいってほしいね。

●ミネソタ州、アメリカ
もしこれで1期のみだったり、なかなか続編が出ないアニメに出資される事になるんだったら自分は応援する。

●不明
AmazonやNetflixといったストリーミングサービスが自前でコンテンツを作っているのも同じ理由だな。
市場で売買両方の仲介業をやるのは危険になりがちだし。
簡単にストリーミングプラットフォーム戦争に巻き込まれる事になるからね。

●不明
北米の企業はアニメがブームになった云十年前にもこういう事をやっていた。
同じ様にライセンス獲得競争に巻き込まれてね。

●不明
↑『sin THE MOVIE』(wikipedia)、『M.D. ガイスト2 デスフォース』(wikipedia)の事だな。
真面目な話をするなら、クランチロールがアニメーター達にきちんと金を払うという事が知れた訳だし、クランチロールの会員にとっては素晴らしいニュースだったんじゃないかな。

●不明
上手くいけば知られる事の無かった作品が注目されるビッグチャンスが出てくるかもしれない。
このパートナーシップには上手くいってほしいな。

●不明
製作委員会レースに新たな出走馬が加わるのは素晴らしいと思うね。
多様性はいつだって良い事だから。
これで原作付きアニメ化が減ってオリジナル作が増えるといいな。

●不明
住友商事は日本でのアニメ制作や出版なんかの経験があるんだろうか?
彼等のサイトからだとそういう資料は見つからなかったな。
少なくともソニーの場合は自分達のネットワークで流す作品を作るためのスタジオを持っていたけど。

●不明
これでより西洋の好みに合わせたシリーズが作られるようになったら良いな。
在りし日のゴンゾ作品の様に。

●不明
ワオ、これはちゃんとバランスを残して自分達のコンテンツだけじゃなく他のアニメのライセンスを続けるなら素晴らしいニュースだと思うな。
このパートナーシップから何が出てくるのか楽しみだ!

●不明
作られるものを待つつもりだ。
唯一の問題はNetflixがアニメ制作を開始する時間だけだな。

●バージニア州、アメリカ
この結果がよりアニメが作られるというものだったら良い事だね。
でも自分達は西洋の視聴者に特化したようなアニメは必要ない。
西洋の企業は西洋の視聴者に向けたドラマ、実写版映画をもうたっぷり作ってきてるし、それは上手く出来てる。
自分がアニメに嵌ってるのはそういうのとは全く別の内容だからなんだ。
問題なのは資金を提供する会社は作るものに口も挟みたがるって事。
クランチロールにはアニメの技術的なオプションだけにしてほしいね。

●不明
製作委員会の一員になってる会社なら口も挟めるだろうけど、それは数多ある声の中の1つに過ぎない。
日本以外の企業がそれを出来るというのは良い事だと思うね。
それに共同制作だってあったし、これからだってある。
『ディメンションW』がどういう事になるのか見届けようじゃないか。
この作品は『Mass Effect: Paragon Lost』の仕事量とは全然違う。
(訳注:『Mass Effect: Paragon Lost』は人気ゲーム『Mass Effect2』のアニメ版で、ゲーム会社のBioWare、日本のTOエンターテインメント、FUNimationがプロデュースし、プロダクションI.G.がアニメ制作をした)
『ディメンションW』は真に東西のコラボレーション作品で、日本発の作品のアニメ化のかなり初期の段階から外部の会社が投資した作品でもある。

●不明
PRを見る限り共同制作ではなくて単純な出資に見えるな。
ともあれどういう事になるのか見てみよう。
それから、クランチロールは『うーさーのその日暮らし』の共同制作をしてるからどんな感じになるかはそれを見れば掴めると思う。





世界規模で急成長を続けているストリーミング市場によりコンテンツプロバイダーが独自作品を作る流れがトレンドとなってきており、海外のアニメ配信会社であるクランチロールもその流れに乗ろうとしているのでしょうか。
クランチロールはハリウッドで実写化した日本のSF小説『オール・ユー・ニード・イズ・キル』やワーナーで実写化される『デスノート』のプロデュースもしているVIZメディアのデベロップ部門の元トップを雇うなど独自作品を作る意欲があるようです。
住友商事のアニメ業界参加は総合商社もアニメのストリーミング市場に注目してきているという事なのでしょうか。



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