02171
credit:クロノ・トリガー/スクウェア・エニックス

ゲームにおける音楽の役割は大きく、日本ではゲームのサントラがアルバムとして販売されるほどに人気となっています。
海外のゲームファンが何故日本のゲーム音楽が素晴らしいものが多いのか語り合っていました。

引用元:reddit.com

スポンサードリンク



●投稿主
最近『ストリートファイタEX3』のサントラを聞き始めて、プレイした事はないけどサントラは聞くゲームのリストに追加しようと思ってる。
他にも色んなゲームのサントラ(ソニック、ロックマン、マリオ、ポケモン)を勉強する時に聞いてる。
日本にはジャズの豊かな歴史があるからこんなに素晴らしいゲーム音楽を作れるんじゃないかと思ってる。
ゲームのサントラにはジャズに加えてディスコ/フュージョン/エレクトロニクスのミックスされてるね。
それからアメリカ産のゲームでお勧めのサントラがあったら教えて欲しい。
もっとクラシックだったりロックンロールっぽいだろうから日本とどの位違うのか聞き比べてみたいんだ。

●comment
これは本当に良い質問だ。
自分もちょっと前に同じことを思った。
自分も投稿主と同じように日本のゲーム音楽の作曲が好きで、事実だという確証はないけど理由として自分の頭の中に浮かんだものが幾つかある。

・日本はたくさんゲームを作っているという事
おそらく日本のゲーム音楽の面白い/つまらない比は(海外と)同じくらい(面白いのは10%位で90%はつまらない)なんだけど、ゲームを作ってる数が多いから必然的に面白い音楽の量も多くなるんじゃないかと

・日本国外に住んでいる人間が触れられるゲームの数は限られていて、したがってゲームサントラも限られてくるという事
より洗練されたゲームは日本国外でのリリースが続いていくけど、あまり成功しなかったゲームを日本国外で売ろうとすることは無いと思う。
ネットがその状況を変えつつはあるけど。
つまり、日本国外のユーザーは日本でフィルタリングされた、これなら売れるだろうと予想されるタイトルのみ触れているんじゃないかと。

・アメリカは今でも音楽における覇者であるという事。
想像するに、日本の作曲家の多くはアメリカに影響を受けていて故に日本のゲーム音楽は例えばトルコの民族音楽等よりも(アメリカで)受け入れられやすくなってるんじゃないかと。
つまり、より馴染みのある音楽ソースに影響を受けてるから受けやすいと。

これが自分の考えだ。
日本の作曲家が特に他国よりも優れているとは思ってない。
(どうやってそれを決められる?)
多分こういう疑問が出るという事は文化的、技術的、歴史的な側面を持ってるんだと思う。
それって素晴らしい事だよ!
自分らの世代が享受できるこの広大な音楽の海を楽しもう!

●comment
↑これは本当に良いコメントだ。

●comment
日本のゲーム会社はゲーム用の音楽を作ろうとしていることが多い。
西洋は映画音楽を作ろうとしてることが多い。
片方は記憶に残りやすく、もう片方は忘れやすい。
単純な話だ。

●comment
↑自分の場合この要素は技術が限られていて映像も音楽も8bitだったゲームから始まってるんだと思う。
オーケストラ全体どころか数種類の楽器しか使えなかった。
そこで音楽をキャッチーで頭に残るものにするために作曲家はリズムや雰囲気よりもメロディーに注意していく事になったんだろう。
技術が進んで行って作曲家は基礎となっているキャッチーなメロディー作りを維持しつつ、メロディーを補完するために楽器を追加していった。
そしてこの業界に飛び込んできた人は昔の作品からインスピレーションを得たり、その地域で人気だったものを利用していったと。
もう1つ注記しておきたい事は、アメリカの音楽産業はリズムや雰囲気に注力してるのに対して日本の音楽は今でも凄くメロディックであるという事
(ポップグループやパワーメタルバンドが作っているアニメのOPを聞いてみるといい)

●comment
>単純な話だ。
スーパードンキーコング、Halo、レッド・デッド・リデンプション等々記憶に残るメロディックなゲーム音楽を持った西洋のゲームをプレイした事がないんだな。

●comment
↑そういう事が多いって話よ。

●comment
記憶に残るゲームサントラと言えばこれ。


●comment
スーパードンキーコングの水中ステージの音楽は記憶に残ってる。
ゲームは遊んだ事がないんだけど。
それから『ポータル2』も特別だね。
このゲームはゲーム音楽のやれる可能性に関して独自の世界を持ってた。
『アサシン・クリード』シリーズもゲームの世界に没頭させてくれる音楽を作ってると思うな。
確か音楽単体ではまだ聞いた事がなかったと思うけど。

●comment
この疑問に関しては何度も自問自答したけど、これは東洋/西洋文化のスタイルに関する文章を多用しなくちゃいけないと思う。
東洋スタイルは曲の最前面にあるメロディーを重視する傾向があって、西洋の作曲家はより垂直的だったり曲の断片毎のハーモニーの変化を重視してるんじゃないかと思った。
(Haloは良い例だね)
他のコメントで西洋の曲は忘れやすいと書いてたけどこれはメロディック要素の欠如から来るものだと思う。
それから西洋のゲーム音楽は音楽の双方向性に巻き込まれていることが多くて(音楽がゲーマーの操作に反応する)、ゲーマーの操作で変えやすいように曲が細切れになっている傾向があると思う。
自分は日本の作曲家(植松伸夫、すぎやまこういち、浜渦正志等々)や日本のゲーム音楽がジャズの影響を多分に受けている事に対して贔屓目ではあるけどね。
これに9th/11th/13th(ジャズなどでよく使われるコード)と豊かなハーモニーが独特の作曲スタイルに合わさってる。(日本のポップカルチャーも)
でも結局はゲームに合ってるかどうかだと思う。
東洋西洋どちらの作曲家も別の方法でゲーム音楽にアプローチしているんであって、それがゲームに合ってるかどうかが大事だと思う。

それともう1つ、日本ではゲーム音楽作曲家は”スター”と同じ立場、という点もある。
これは日本のゲームにおいて音楽がどの位重点を置かれているかを示してると思う。
対して、西洋のゲーム開発において音楽が他の要素(アート、グラフィック、操作性)に従属する扱いを受けてる事が多いんじゃないかと思う事が時々ある。

●comment
気付いたんだけど、日本のゲーム音楽作曲家は一般的な音楽セオリーに加えて多様な音楽スタイルに関する素晴らしい教育も受けてるよな。

●comment
マーティン・オドネルとマイケル・サルバトリが作曲したHaloとDestinyの音楽は素晴らしいし、ドンキーコングのデビッド・ワイズの音楽はゲーム史上最高巨音楽の1つだ。

●投稿主
↑ドンキーコングのサントラをチェックしてみる。
特にデビッド・ワイズの作った音楽を。
彼は西洋のみならずゲーム音楽作曲家の中で最高の1人だと考えられてるみたいだから。

●comment
↑それぞれの作曲家の音楽で自分が好きなのがこれ。
マーティン・オドネル

マイケル・サルバトリ

デビッド・ワイズ

●投稿主
↑サンクス!
デビッド・ワイズが今週のお気に入りになりそうだ!

●comment
自分は専門家じゃないけどこれは歴史的なものなんだと思う。
テレビゲームが揺籃期にあった頃、ほとんどの”古典的”なゲームは日本発で(投稿主も上げている、ソニック、ロックマン、マリオ、ポケモン)、カートリッジ容量という厳しい制限があった。
それ以前のゲーム(アタリ2600や古いアーケードゲーム)には音楽がなく、幾つかの効果音やステージ開始”音”と呼ばれるものが付いてただけだ。(パックマンみたいに)
ともかく、限られた容量ということは同じ音色を何度も何度も繰り返すという事になる。
だから日本の開発者は自分達での出来る事、繰り返し聞いても飽きの来ない再聴性のある本当にキャッチーな曲を作ったという訳だ。
これは日本だけの独特な事という訳でもない。
西洋のゲーム開発者もPCで同じ事をしてた。
自分はストリート・ロッド(youtube)、スタンツ(youtube)、4Dスポーツボクシング(youtube)なんかのゲーム音楽は凄く懐かしい気持ちになるけど、マリオやソニックと違ってこういったシリーズを覚えている人は全然いない。
むしろPCだったらマニアックマンションやモンキーアイランド、コンソール機だったらスーパードンキーコングを挙げた方が良かったかも。
こっちの方がもっと人気だし。
時代は進んでCDやDVDが普通になっても日本の作曲家は同じ考えだったけど音楽の作り方をアップグレードさせていった。
クロノトリガーの16bit音楽がクロノクロスのシンフォニックミュージックになったのは何故か?
壊れてないものを変える必要はないからだ。
一方で西洋の作曲家は違う道を進んでいく。
より容量が増えたことでゲームはより映画的に、インタラクティブムービーのようになっていった。
もう寄り道をする必要はないし、文字や会話でいっぱいのアドベンチャーゲームを作ることができる。
だから音楽が注目の真ん中にある意味はなくなり、雰囲気を強化する助けになるべきという考えは理に適っている。
だからよりミニマルで、静かか緊張感のあるBGMが増えてきてるという訳だ。
最近は日本のゲームもそっちの方向を追ってきてるように思う。
例えば、ダークソウルは300時間以上遊んでるはずなんだけどこれという音楽を思い出すことができない。
ダークソウル2を遊んでる時なんかゼルダの音楽を後ろで流してた。
没入感をちょっと損なうけどなんせ素晴らしい音楽だから!

●comment
Haloとエルダー・スクロールズIII・モロウウィンドはどちらも音楽が素晴らしい。

●投稿主
↑クール、Haloは1も2も本当に本当に良かったのを覚えてる。
だからこそ日本の有名なゲームの音楽はジャズ/ディスコ/エレクトロニカ寄りでアメリカはクラシカル/ロック寄りだと思うんだ。

●comment
日本はゲームの音楽作りにおいて凄く良いという訳じゃない。
でも日本には素晴らしい作曲家が住んでる。
世界中には他にも素晴らしい作曲家がいるけど、最大級のゲーム会社(任天堂やスクエアエニックス等)もまた日本にあるから、最終的に素晴らしい作曲家は日本のゲームスタジオと仕事をする傾向にあるという訳だ。
それから音楽に関する文化的な違いもあって、特にアメリカ周辺はロックの影響が大きい。
(それに英語圏のユーザーはそういうのが好きだ)
アクアリアは素晴らしい音楽を持ったゲームだと言われてるけど、やっぱり4コードミュージックだ。
誤解しないでほしいんだけど、凄く良い音楽だよ。
でもやっぱり4コードはロック的だ。
他の文化圏だと4コードを繰り返すのはそんなに人気じゃない。
それからアメリカのインディゲームと任天堂のファーストパーティゲームを比べるのは公平じゃない。
例えばAxiom Vergeは音楽も含めて全てThomas Happが1人で作り上げた。
これをマリオオデッセイと比べる事は出来ない。
マリオオデッセイの作曲家は3人だし、しかもその中の1人は何十年もプロとしての経験がある近藤浩治だ!
それでもAxiom Vergeは最高だけどね。

●comment
これはゲームスタジオによると思うぞ。
全ての日本人作曲家が素晴らしい訳じゃないけど、日本のゲーム会社が多くの”伝説的な”ゲーム音楽作曲家を輩出したのは日本の文化的なものがあると思う。
西洋の作曲家で自分が好きなのはリチャード・ジャックス。

●comment
日本の作曲家はロシアの作曲家、例えばチャイコフスキー、ストラヴィンスキー、プロコフィエフなんかの影響が大きいな。




日本だとゲームの宣伝に作曲家の名前を大々的に出す事も多いしゲーム音楽というジャンルが確立されていて毎年多くのサントラが販売されているなどゲーム音楽に対する考え方が海外とは違っているのかもしれません。
確かに日本は音楽を聞いたらこのゲームだわかるキャッチーものが多いかも。




Splatoon2 ORIGINAL SOUNDTRACK -Splatune2-
Splatoon2 ORIGINAL SOUNDTRACK -Splatune2-