image credit:tamarackoutdoors.co.uk
アウトドアの季節になりました。
新富士バーナーのアウトドアブランドであるSOTOのアウトドア用ストーブは海外でも高く評価されています。
SOTOのアミカスとアメリカのアウトドアブランドであるMSRのポケットロケット2を比較したレビューが海外の掲示板で紹介されていました。
引用元:reddit.com
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SOTO・アミカスimage credit:shinfuji.co.jp
MSR・Pocket Rocket 2image credit:msrgear.com
●投稿主
SOTO アミカス(アミカス) VS MSR Pocket Rocket2(ポケットロケット2) - レビュー/テスト/感想
SOTO アミカスとMSRのポケットロケット2はウルトラライトバックパッキングで最もお勧めされている軽量ガスストーブだ。
これはしっかしりた品質、信頼性、悪条件下での性能、安全性のために本当の超軽量よりも少し重めになっている。
一般的なウルトラライトとしての選択肢は悪名高いBRS-3000Tチタニウムで、これは重量25g。
あるいはFIRE mapleのFMS-116T(オリキャンプ・キネティック・ウルトラとしても知られている)で、こちらは48g。
これらのウルトラライトは安くて超軽量だけど品質や性能に関しては望みのものとは程遠い。
本当に軽量なガスストーブが欲しいならBRSが良いだろう。
でも強風の中でBRSを使ってアームを溶かしてしまったような自分やその他大勢のような経験を持っているならもっと良いものを欲しいと思うはずだ。
そのカテゴリ内でお勧めとなっているガスストーブがSOTOのアミカスとMSRのポケットロケット2だ。
アミカスは(点火装置抜きで)重量72g、ポケットロケット2は重量72gなので重さはほぼ同じだ。
小売価格もほぼ同じでそれぞれ40ドル(※約4400円)と45ドル(※約4900円)。
アミカスには4本足のスタンドがついていてポケットロケット2には一般的な3本足の構成になっている。
ポケットロケット2の方が鍋の支持エリアが若干広いけどアミカスの方が安定してると感じた。
これはアミカスの方のアームが完全に平らで4本足だからだと思う。
(ポケットロケット2の方はアームの上面が傾斜になってる)
炎:
アミカスは1万200BTU(英熱量:wikipedia)でポケットロケット2の方は8200BTU。
これはアミカスの勝ちだ。
しかしストーブを全開で使う事はほとんどないだろう。
1つ気付いた違いはアミカスのヘッドの方がちょっと広い事。
これによって鍋の底に広く炎が行き渡る事になる。
ウルトラライト用の浅い鍋を使う場合アミカスだったらスロットルを絞っても鍋の底全体に炎をあてられる。(効率的だ)
ポケットロケット2の場合は鍋の底全体に炎をあてたい場合はスロットルを開く必要があるけどBTUが低いことで効率性に幅が出てくるので、効率さという意味ではあまり違いはないのかもしれない。
どういう料理をするのかも考えるべきかも。
炎の幅が広い方が煮込みなどでは熱むらができにくくなる。
雪を溶かすのにストーブを使うなら当然BTUの高いアミカスの方が早く溶かせるだろう。
そういうタイプの旅の場合は突発的な状況に備えて燃料を多めに持って行くから効率性はさほど重要ではないし。
もし雪を溶かすのだけに使う訳じゃないなら引き続き読み進めて欲しい。
効率性:
自宅でこの2つのストーブでお湯を沸かしてみた。
無風で寒くもないという理想的な環境下だ。
最初のテストは蓋をするのを忘れていたので蓋なしでの結果になる。
ポケットロケット2(蓋なし):開始時のガスボンベの重量274g:終了時の重量268g:使用ガス量6g
アミカス(蓋なし)::開始時のガスボンベの重量268g:終了時の重量262g:使
用ガス量6g
ポケットロケット2(蓋あり):開始時のガスボンベの重量262g:終了時の重量256g:使
用ガス量6g
アミカス(蓋あり)::開始時のガスボンベの重量256g:終了時の重量251g:使
用ガス量5g
言っておくとこのテストは科学的とは程遠い。
一応条件を同じにするために水は毎回16オンス(※約473ml)にして、テストをする前に鍋は冷やしておいた。
とは言え、効率に関してはそれほど違いはないように感じた。
沸騰時間:
沸騰時間を計るのは好きじゃない。
もし片方が沸騰するまでに2分45秒かかって、もう片方が3分45秒かかるとして、そんなのを気にする人間がいるか?
森の中でそれによって生まれた時間でできる事が何か重要な要因となり得るか?
落ち着いて森でも眺めてろよ!
個人的にスリーシーズンキャンプで最も重要な指針は効率性だと思ってる。
とは言え、沸騰時間を知りたい人のために2杯分のお湯(16オンス)を沸かす時間を書いておこう。
(それぞれ蓋なしと蓋あり)
アミカスが4分14秒と3分24秒で、ポケットロケット2が4分53秒と4分12秒。
アミカスの方が早く沸いた。
(BTUが高いしヘッドが広いから当然ではある。そして興味深い事にアミカスの方が効率的でもあった)
風性能:
これはこの2つのストーブが大きく違っている部分だ。
アミカスのヘッドはかなり防風性能が高いデザインになっている。
ヘッドが凹面になっているから水平方向の風にさらされる事がない。
このデザインはかなり印象的で、風の中で使う場合は今まででアミカスが一番だった。
(一体型ストーブは別として)
カリフォルニアのロスト・コースト・トレイルに持って行ったけど風防なしで海風が吹く中でも3分内でお湯を沸かせたし燃料消費量も少なかった。
炎が散る事はあったけど結局1回も消えなかった!
ポケットロケット2もBRSやヘッドがむき出しのFMS-116Tよりは風の中での性能は全然良い。
ポケットロケット2のヘッドの上面にはY字の金具が付いてる。
これによってどの方向からの風が吹いてもヘッドの1/3位は防風出来る事になる。
効果はあるけどアミカスの方が圧倒的に勝っている。
煮込み:
どちらも凄く良く煮込める。
アウトドアでそういう料理を作るタイプならこの2つはジェットボイルよりも断然優れてる。
ヘッドが凹型な分アミカスの方が若干性能が上だと思う。
風から炎を守ってくれるから弱火でも風で消えずに済むから。
ポケットロケット2も無風状態だったら申し分なし。
組み立て品質:
ポケットロケット2の組み立て品質はかなり良くてアームも頑丈だし金属も滑らかで可動部分も固くて強靭な感じがする。
ただ、キャニスタースレッドがアルミ製なので、真鍮製のアミカス(や他のハイエンドストーブ)よりも寿命が短そうだ。
とは言え常に掃除をして、きつく締め過ぎなければそこまで影響は出ないと思う。
SOTOも組み立て品質は申し分なし。
どこをとっても品質を感じる。
買った時は傷1つ無かった。
アームは強いしヘッドはすぐ熱くなるしバルブも滑らかだ。
ポケットロケット2が悪いわけじゃないけど、これはアミカスに軍配が上がる。
どちらも他のストーブに比べたらトップクラスの品質だ。
使いやすさ:
ポケットロケット2にはここで1つ不満がある。
アームが好みじゃないんだ。
両方ともアームを180°折り畳むようになっていて、折り畳むのにはある程度集中力が要るけど時々アームを曲げてしまうような気がする。
今のところ問題になったことはないけど、ポケットロケット2の方がアミカスよりも大変だ。
アミカスの方は素晴らしい位にシンプルだ。
アームに穴が開いていて、ヘッドについてるフックにその穴をひっかけるだけ。
凄く簡単だ。
バルブは両方素晴らしく正確で炎の調整も簡単。
ポケットロケット2の方が点火させるのに少し時間がかかって、点火時の炎が大きくなる気がする。
点火したらすぐにガスを絞る事になるかな。
結論:
3オンス(※約85g)以下で50ドル(※約5500円)以下のストーブの中だとアミカスとポケットロケット2は甲乙つけがたいと思う。
どちらも価格性能共によく似た素晴らしいストーブだ。
とは言え、アミカスの方が優れていると思う。
理由はこちら
・風の中での性能が上(これは違いを体感した)
・高BTU(雪を溶かす時に素晴らしい)
・組み立て品質(若干の差ではあるけど)
・鍋の安定性(こちらも若干の差)
・アームのデザインと動作(気になる部分が少ない)
・煮込み性能(若干ではあるけど実感できる差がある)
・軽量(2gの差だけど)
・燃料効率
でも違いはわずかだと思う。
ポケットロケット2を持ってるならアミカスを買ってもアップグレードにはならないし、その逆もまた同じ。
唯一MSRがSOTOより勝ってるとしたら保証の部分だと思う。
MSRの親会社はCascade Designsでここの保証は本当に素晴らしい。
SOTOの保証はまだ使った事がないけど本社が日本にあってサイトには保証の事が載っていなかった。
SOTO USAのメアドは載ってから問題はないと思う。
個人的に保証に関して心配したことはないけどね。
どちらも可動部分は少ないし、作りがしっかりしてるから。
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素晴らしい投稿だった。
ポケットロケット1をアップグレードする必要性を思い出させてくれた。
●投稿主
↑ありがとう!
ちなみにどちらのストーブもポケットロケット1より小さいよ。
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↑確かに。
数週間前にMSRの担当に会ってポケットロケット2を試してみたけどコンパクトさにびっくりした。
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SOTOの利点の1つはピエゾイグナイター(ピエゾ素子(圧電素子)を用いた着火装置)が内蔵されてるからより使いやすくて信頼性があるという事。
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↑アミカスの内蔵イグナイターは凄く良いと思う。
1回か2回押したら点火するよ。
予備として別の発火装置(大きいライター)も持って行くけど、アミカスには内蔵イグナイターがあるからもう1つのライターは家に置きっぱなしでいいのが気に入ってる。
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SOTOのマイクロレギュレーターがアミカスよりも勝ってる部分ってなんなんだろう?
値段は70ドル(※約7700円)で熱量は1万1000BTU。
SOTOのサイトにレギュレーターのないストーブだとキャニスターの温度が下がると出力が減少していく様子を撮った興味深い動画が載ってたけど。
●投稿主
↑レギュレーターストーブは低温下で使えて熱効率がいいんだ。
でも高地で使ったり燃料に制限があるとかじゃない限りそんなに違いはないと思う。
個人的には燃料効率よりもアミカスの耐風性能の方が大事かな。
SOTOのサイトに載ってるアミカスとマイクロレギュレーターで8オンス(※約227g)のガスを1.5時間燃焼させたテストは同じ結果だった。
違いはそんなにないと思う。
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素晴らしいレビューだった。
1つ質問。
風の中でより性能を出したいなら風防を用いては?
自分の経験だとヘッドがどんな形状でも中火の時はちょっと風が吹いただけでかなり効率が落ちたんだけど。
もしくはアミカスのヘッドが凄く優秀なんだろうか?
よほどの風以外じゃない時は風防を使わずに済むなら買うのを考えたい。
●投稿主
↑アミカスを使う時は風防は使ってない。
燃焼効率や沸騰時間は少し悪くなるけどね。
風が強かったら何かで風を遮らないと駄目だけど、ちょっとした風なら全然大丈夫だ。
ロスト・コースト・トレイルでは全然風防を使わなかったよ。
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重要ではないんだろうけど、音はどんな感じだろう。
今はBRSを使ってるんだけどかなりうるさい。
あまりにうるさいからアルコールストーブに戻ろうかと思ってる位なんだけど、もしこの2つが目に見えて静かなら喜んで買いたい。
●投稿主
↑SOTOの方がスロットルを開けた時の音がポケットロケット2よりも低音だね。
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個人的な経験だとBRS-3000Tと比べたらアミカスは圧倒的に静かだった。
騒音計で計ったわけじゃないけど明らかに違ってたよ。
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アミカス買ったけど確かに凄かった。
まだ野外では使ってないけど作りもデザインも良いね。
デザイン周りには色々心配な部分(アームが取れそうな感じがしたとか)もあったけど。
(アームの可動部分に遊びがあったけどこれはごくわずか)
使うのが楽しみだ。
オリキャンプ・キネティック・ウルトラを持っていて、良いストーブではあるんだけど作りのせいであまりコンパクトにはならないんだよな。
●投稿主
↑オリキャンプ・キネティック・ウルトラについては同意。
それにヘッドが晒されてるから風に弱い。
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素晴らしいレポートだった!
パシフィック・クレスト・トレイル(※アメリカの長距離自然歩道:wikipedia)縦断用にアミカスを探してたんだ。
イグナイター込みだと重さはどの位?
●投稿主
↑イグナイター付きのは2.8オンス(※約79g)だったと思う。
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↑じゃあそんなに違いはないわけだ。
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↑25セント貨1枚分だな。
強風でも使えると評判です。
重量を最優先させるウルトラライトですが、その中にあっても品質が高いと高評価のようです。

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ただレギュレーターついてないから冬のキャンプや登山目的ならウインドマスターとかにした方がいいかも
4月の四国カルストで全く火力でなかった