株式会社パスモ [Public domain], via Wikimedia Commons
非接触型ICカードを使った公共交通網は今では日本のみならず世界中で採用されていてオーストラリアのメルボルン含むビクトリア州ではMykiという非接触型ICカードが採用されています。
しかし日本のSuicaやPASMOほど多岐にわたって使えるわけではないようで、メルボルンからきた旅行者がPASMOの方がMykiよりも便利だと海外の掲示板に投稿していました。
引用元:reddit.com
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・磁気テープ:カード番号が磁気テープに暗号化されずに載っているだけなので昔の磁気テープリーダーを使って簡単に読み取れる
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●投稿主
日本に行って列車に乗った。
なんでMykiはPASMOみたいにもっと便利になれないんだ?
例えばサーヴォ(※ガソリンスタンド)での支払いに使えたり、分厚い財布の中に入れてても使えるようにするとか、そういう事。●comment
Mykiにもその機能は付いてる。
使われてないんだ。
Mykiが開発された時、機能の中に買い物でキャッシュレスカードになるというのもあった。
でもそれにはカードを読みとれるデバイスの開発、製作、販売をしてお店に買ってもらう必要があった。
その時点で既に開発コストも時間もパンク寸前だったからその機能は休眠状態になったんだ。
●comment
オーストラリアで使うにはあまりに高機能すぎるんだろう。
●comment
↑オパールカード(※シドニーやニューサウスウェールズ州で使える交通系ICカード)にはその機能が付いてなかったっけ?
●comment
↑Mykiとオパールカードは同じICチップが使われてるのにな。
●comment
日本のPASMOや香港のオクトパスカードなど海外の交通系ICカードの開発は1990年代後半に始まって、当時は店舗用の非接触決済システムはなかったから決定的な機能になったんだ。
Mykiの開発が始まったのは2000年代中盤でその頃にはマスターカードやVISAが小売り用の非接触決済システムを完成させてたから、オーストラリアとしては開発初期にその機能を付ける予定があったけど交通系スマートカードに余計なコストをかけてその機能を付ける理由がなかったんだ。
●comment
↑オクトパスカードとの提携がキャンセルされる前にオクトパスカードは非接触決済を始めてたんだけどな。
●comment
確かMykiにはその機能が付いてるんだけど将来の目標用としてだったと思う。
その機能を使うようになったらカードリーダーが必要になるし、その機能をサポートするバックエンドシステムも必要になると思う。
分厚い財布を介しても読み取れる信頼性を得るにはカードリーダーがその素材を貫通してMykiのICチップに電力を供給するのに必要な電磁場を生成できるかどうかにかかってる。
そうするとそのカードリーダーは財布の中のMyki以外のICカードの情報は読み取らないようにする必要が出てくる。
となるとカードリーダーをアップグレードしないと駄目だろうな。
●comment
ロンドンの交通システムの方がもっとセンスあるよな。
ICチップ搭載のVISA、マスターカード、アメックス、アップルペイ、グーグルペイ、外国のクレジットカード、地元のデビットカード何でもござれだ。
アルミホイルの帽子を被ってるような先端技術否定派だって窓口で小銭を出せばオイスターカード(※ロンドンで使われている非接触型ICカード)を買える。
●comment
↑そこまで遠くまで行かなくて良いぞ。
シドニーもクレジットカードだけだけど使える。
●comment
↑オパールカードはオイスターカードと同じシステムを使っているからだな。
●comment
ロンドンはクレジットカードやデビットカードをタップするだけで乗れるんだよな。
Mykiや電話番号を登録する必要はない。
●comment
自分が行った都市で処理に0.5秒もかからなかったシステムを持っていたのは
・東京
・ロンドン
・ストックホルム
・シンガポール
・メルボルン
タッチしてから処理が完了するのに3~7秒かかったのは
・メルボルン
唯一考えられる理由はビクトリア州の役員はキックバックがもらえるなら国民の事なんかまったく考えてないという事。
●comment
使われてないんだ。
間違って支払ってしまった人への補償が莫大になるからこの機能は破棄された。
●投稿主
↑他の街で既に使われてるシステムを使えるのに政府があえて新規に作ったのはどういう事情があるんだ。
●comment
↑他の全てと同じように一部の政治家の都合。
●comment
スマホに入れたMykiアプリが使えるし、お店では他の決済アプリを使ってるぞ。
●投稿主
↑そういう事じゃあないんだ。
カードについてる機能について。
●comment
↑言いたいことはわかる。
お店での非接触決済は既に別の手段であるという事。
iPhone用のMykiアプリはないけど。
●comment
↑クレジットカード以前からその手段は存在してるんだよな。
なんでMykiカードにはないんだ?
●comment
↑商用で使う説得力のある理由がないからじゃないかな。
●comment
スマホでの支払いをしたい人ばかりじゃないんだよな。
セキュリティ上の不安もあるし。
経済事情的にスマホで決済する方が便利な人もいるんだろうけど誰もが同じように裕福な訳じゃない。
日本と香港の交通システムは凄いぞ。
毎日何百万人もの交通を可能にしているし、改札に入る時にタップし忘れても構内でチャージすることができるから無賃乗車のチケットを切られずに済む
※Mykiはチャージせずに乗り込んで車掌のチェックでそれがばれると罰金を科せられる
メルボルンの交通システムは使用人口と実装の必要性が欠けてる事が問題なんだと思う。だからまだ未だに空港から街までの鉄道がないんだ。
あと日本のスマホの機能は確かにクールだ。
●comment
いや、スマホの方がセキュアだろ。
●comment
↑説明を求む。
●comment
↑ざっくりとだけどやってみよう。
・クレジットカードに書かれた番号:全くセキュリティがなくて見ればハッキングできる
・磁気テープ:カード番号が磁気テープに暗号化されずに載っているだけなので昔の磁気テープリーダーを使って簡単に読み取れる
・ICチップとPINコード:もうちょっとマシでICチップは小型のコンピュータであり使う度に別の決済トークンを発行する。
なのでチップを読み取っても次の決済には使えないし、より良い事にPINコードを知ってる人しかそのカードを使えないようになってるからカードを盗んだとしても4桁のパスワードを解読しなくちゃいけない。
とはいえ10000通りだからそんなにセキュアという訳じゃない。
・PayPass(※マスターカードのキャッシュレスシステム):基本的にはICチップとPINコードと同じで再利用できないトークンを発行するんだけど100ドル以下の決済ではPINコードが必要ない。
つまりカードは誰にも渡しちゃいけないという事になる。
・スマホ:上記のようなハッキングできないトークン発行に加えてマシンに送るカード番号は暗号化されている。
更にスマホを決済に使うには指紋認証や顔認証、パスワードなどのセキュリティが必要になる。
更に100ドル以上の支払いにはPINコードも必要になる。
誰かが支払いのためにそのスマホをハックしようと思ったらスマホを手に入れるだけでなく指紋や顔、PINコードを入手する必要があるわけで、そういう事が起こったのならその時点で数ドルどころじゃない大問題だ。
●comment
↑説明ありがとう。
よくわかった。
●comment
うちの鉄道システムのスピードに比べてPASMOなんかの処理速度は速すぎるんだな。
●comment
あと日本(あと香港とシンガポールも)の鉄道のシートは立ち客のためのスペースが広くなるようにベンチシートになってるという点もある。
こっちの鉄道の今のシートときたらまるでギャグだ。
image credit:imgur.com
●comment
↑前回日本に行った時は冬だったんだけどシートにヒーターが付いてたぞ!
●comment
↑そう、座席が温かかった!
●comment
お見合い席は最悪。
移動中に見知らぬ人の背中をずっと見続けるのも嫌だけど、新聞や本でずっと顔を隠し続けるのも嫌なんだ。
●comment
シドニーのオパールカードはできるよな。
Mykiも計画当初はあったんだけど。
●comment
↑ある意味ではそう。
ベンダーはオパールカードの残高から引くことができる。
でもそんな手間をかけるお店はない。
(オパールカードを持っていてクレジットカードやデビットカードを持ってない人間っているか?って話)
やってるのは公共交通機関の旗を掲げている民間事業者くらいかな。(クレジットカードも受け付けてるけど)
オパールカードやMyki、ゴーカード(※クイーンズランド州の交通系ICカード)、スマートライダー(西オーストラリア州の交通系ICカード)を採用する小売りやベンダーなんてない。
みんなマスターカード、VISA、EFTPOS(※オーストラリアのデビットカード機能)、ユニオンペイ、アメックスを使ってるし、それよりマイナーなダイナース、JCB、WeChatPay、Alipay、ディスカバー、マエストロ、ペイパル、BEEMITなんてのを使ってるところもある。
●comment
Mykiに決済システムが付いてないのはみんな非接触型のデビットカードを持ってるからだろうな。
日本は非接触型のデビットカードがあまり普及してないし。
●comment
分厚い財布の中に入れたまま使うとほとんどの場合他のICカードも読み取って混同してしまうと思う。
サーヴォの支払いで使えるようにしようとしたらシステムの改良にかなりのコストがかかりそうだ。
Mykiのシステム部分は既に滅茶苦茶でマイナーなバグ修正やアップグレードのチームを運営してるかも怪しいのに決済システム用にオーバーホールをするとはとても思えない。
AndroidアプリのアップデートとiPhoneアプリのリリースが来年の最優先項目で、その後でMykiを使わずにクレジットカードをタップするだけで乗れるようにするつもりなんじゃないかと思う。
MykiにVISAやマスターカードのような機能を持たせるのは冗長だろうな。
●comment
日本はICカードも使えるし普通の切符も使えるようにしてるのが素晴らしい。
しかも改札もそれに対応していて出口では切符を自動で回収してくれる。
日本の交通システムはセンスあり過ぎ。
ICカードによる交通システムは世界中に普及していますが既にクレジットカードやデビットカードが普及している国では買い物に使える機能がないところもあるようです。