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"JP 02_28_27" by insho impression is licensed under CC BY-ND 2.0

住宅のスタイルにも流行というものがあり時代によって少しずつ変わってきています。
最近の日本の住宅は窓が少ない気がすると海外の掲示板で語り合っていました。

引用元:reddit.com

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●投稿主
住宅設計の質問:最近の日本の住宅に窓が少ないのはどういう理由があるんだろう?
新しい住宅の前をよく通るんだけど、その時に”窓として使える場所が3~5か所しかない”と思ってる。
あったとしても凄く小さな窓だ。
自分は日光が好きだからこれが少し奇妙に感じてる。
今までに何か国かに住んだけどこのトレンドに気付いたのは日本だけだった。
プライバシーを重視して自然採光を犠牲にしてるんだろうか?

●comment
自分の家は築3年で、沖縄に引っ越した時に買ったデザイナーハウス。
通りに面した側の窓は凄く小さくなっていて家の二面は全てプライバシー考慮した小さな摺りガラスになってる。
地域と隣の家とどの位近いかによるし、大きな窓が好きなのは隣家から離れてる家くらいかな。

●comment
何軒かそういう家を見たことがある。
大きな問題は窓を増やしたがらない施工者が多いということ。
これは賃貸でよく見かける(借家でもアパートでも)

●comment
耐震のためだな。
現在家を建築中。
高い建築会社を選んで窓が欲しいからでかい窓を付けたけどそのために建築費が更にかかった。
業者になんでこんなに窓が小さいのか聞いたら耐震強度のためだと言っていた。

●comment
自分は最近全く正反対の印象を受けたな。
通りに面した大きな窓がある建物を見かけたけど当然ながら覗き込まれないようにほとんどの窓にシャッターが下りてた。
それはそれとしてどういう意図があってこういう設計にしたんだろうか?

●comment
自分の理解してる所だと日本の住宅にはエコポイントというのがあって、それを満たしていると税控除の対象になるんだとか。
例えば一定面積当たりで全て電化していて窓やドアから漏れる分を含めて高度に断熱されている場合とか。
加えて耐震機能を含めるとどうしても似たような外見になるんだと思う。

●comment
↑日本で住宅を建てるブログを見て自分もそういう印象を持った。
エコポイントは色んな項目があって、意図的にそのポイントを上げたい方法の1つに壁に対する窓の比率を小さくするというものがある。
ということで窓はある(つけるように要請されているのかも)けど小さくなると。
自分の印象は全くの間違いかもしれないけど。

●comment
自分の住んでる周りに建設中の家が20軒ほどあって、投稿主と同じ印象を持った(窓が少ない)家もあるけど、全部が全部そうではないみたいだ。
隣の新築のリビングは天井から床まである窓が二面に付いてるし上階にも大きな窓が付いてる。
2軒隣の家は小さな窓が壁の三面に色んな高さで点在してる。
お金を出して家を建てる場合、追加料金を出せば耐震性能を損なわずに大きな窓を付けられるんじゃないかな。
窓は高いから小さな窓をたくさんつけるという流行ができてるんだと思う。

●comment
大きな窓は通りに面していない壁についてる事がある。
家の前面は玄関になるし屋外用の物置を置くことも多いから窓はそんなにいらないんだ。
あとは現在人気のデザインで建築会社の提案するものをそのまま受け入れる人が多いということもある。

●comment
数年前に日本で家を建てた時に設計者が提案した家は窓が少なかったし自然採光や周りに木がある丘の上という立地も考慮されてなかった。
結局友達の建築家に頼むことにして建てた時に施工者がこんなに窓が多い家は初めて見たといってた。
柱や梁のない壁全てに窓があったからね。
柱の間を開けるために普通とは違う建材を使う必要があったから費用は高くなったけどそれだけの価値があった。
普通の木造住宅よりも解体費用が高くなるから再販価値が低くなるかもしれないとも言ってた。
寝室は朝日が、リビングルームは夕日が差し込むように設計されてる。
代理店は反対してたけど同意しなくて良かった。

●comment
家と家の距離が近くて道路との距離も近いからだろうな。
それに庭が狭いというのもある。

●comment
↑でも曇りガラスやカーテンという方法もあるぞ。
うちは通りに面した窓はそうしてる。

●comment
家を買って現在建築中。
1つのエリアに窓は1つ。(部屋、リビング等々)
もっと窓が欲しいといったら夫に窓はお金がかかると言われた。
で、建築会社は隣人が近いことを注意してきた。
私は隣人は全然気にしてないんだけど。
結局自分の好みよりはかなり窓が少なくなったよ。
家の右手には家がないけど(私道)、左手は建築中で裏手にも家が建ってる。
元々窓は別の家が建築中の左手/通りから離れた場所に付けられることになってた。
これは他の家が近いこととプライバシーから来てるんだと思う。
台所に付けられる窓は摺りガラスだったから業者に摺りガラスじゃない普通のガラスにしてほしいといったらやっぱり隣に家があるからと言ってたよ。
全然気にしてないし摺りガラスは嫌いで夏はエアコンを付けずに窓を開けたかったんだけど。
それからシアタールームに追加で窓を付けたかったんだけど値段が10万円だった。
最初の計画時に言っておけば可能だったんだけど、既にパネルが作られた後だったから更にお金がかかるらしくて。
最初から窓が欲しいといっておけば建築基準法はあまり関係なかったみたい。
でもパネルができてしまうと変更は無理なんだとか。

●comment
夏が相当暑くなるから日光を家の中に取り込まないようにするためだな。
スペインの家の窓が小さくて少ないのも同じ理由だ。
自分はドイツ出身で新築アパートの建築ラッシュなんだけど、どこも大きな窓が付いてる。(床から2.6mの天井まで届く窓)
基本的にリビングの窓は外に面してる。
で、今は夏になると気温が45℃になって日光がリビングにいる人間を殺しにかかってる。

●comment
↑え~、自分はスペイン人だけどリビングルームや寝室にでかい窓を付けるのがここ20年位の流行だし家もアパートも普通の窓か天井までのギャラリーウィンドウだぞ。
こっちだとカーテンじゃなくてしっかりしたブラインドが付いてる。
このブラインドが夏の暑さを防いで冬は熱が逃げるのを防いでくれる。
ブラインドの性能が良いから開いてる部屋から閉まってる部屋に行くと温度差を感じるくらいだ。
ちなみにスペインやポルトガルのブラインドはこんなのね。

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image credit:reddit.com

●comment
自分が住んでるところの家は窓がたくさんあるし全てにシャッターが付いてるぞ。
というかシャッターが開いてるのを見たことがない。
南側の窓ですらだ。
なんでアパートで南側の部屋は家賃が高くて”採光が素晴らしい!”と宣伝してるんだろうか。

●comment
↑そのシャッターは防火のためかもしれない。
シャッターは隣り合った建物への類焼を防ぐという目的が大きいんで、その部屋が実際に使われるまでシャッターを閉めてるんだと思う。

●comment
これは日本人が自然採光/紫外線/カーテンを好きじゃないかどうかとは関係ない。
建築基準法によるところが大きいだろうな。
今でも戸建て住宅は木造のものが多い。
大きな窓は建物の強度を損なうんだ。
部屋のサイズも小さくなっているけどこれは密度が理由なだけじゃなく壁を増やすことで家の強度を増すという意味もある。
そこで窓も小さくなっていくというわけだ。
施主がもっと大きい窓や部屋が欲しいといってきた時に建築家は危険であると注意する方向に行きがちだね。
熊本地震の時に倒れた近代住宅は広いリビングや大きな窓を持った家が多かったし。
もちろんガラスの多いスーパーデザイナーハウスを建てることも可能だけど、そういう建築家はトップレベルの人が多いしお金もたくさんかかる。
おそらく平均的な住宅とは構造も異なって商業ビルと同じような鉄骨造りで基礎も普通とは違うものになるだろうな。
値段もかなり高くなるから平均的な収入で建てられる家ではなくなると思う。
それに台風の心配もある。
窓が吹き飛んだり何かが飛んでくることを良しとする人はいないだろうし。
台風時に家で避難する時の一般的なアドバイスは窓から離れておくことだし、飛散したガラスが多くなると更に危険になる。

●comment
↑普通の木造住宅よりも空間を広く取るために特別な基礎と構造の家にしたけどそこまで高くならなかったぞ。
建築費用は15%位上がった程度だった。

●comment
日本は地震が多いから他の国よりも家の強度が高くなくてはいけないからだね。
3年前に家を建てて夫婦で引っ越した時に設計段階で耐力壁を付けることを求められたよ。
そういう壁はドアも窓も付けては行けなくて、家の中に何ヶ所か付けなくちゃいけなかった。
(背面だけでは駄目)
私はリビング/台所/ダイニングルーム/畳間には大きな窓が欲しかった。
建築基準で家の内部に耐力壁を付けて窓も狭い窓を付けることになったよ。

●comment
日本人家族と一緒に住んでた時の家は壁には必ず1つは窓がついてたけどな。
リビングルームは2面が天井から床までの窓で部屋中に日光が差し込んでた。
小中サイズの窓が1階と2階にあったから日光はよく入ってたよ。

●comment
個人的に窓のない家の方がリフレッシュできて好きだ。

●comment
↑なんで?

●comment
↑スペースが明確に分かれてる方が好きなんだ。
家にいる時は家にいるとわかる方が良い。
外に出る時は広い場所であるほど良い。
アメリカにいる時はこの手の話題で変人扱いされてたけど日本に引っ越してこれはむしろ人間固有の特徴というよりも文化的なものなんじゃないかと思うようになった。
あと窓が少ない方が好きだとルームシェアで部屋を選ぶ時に有利だ。
みんな大きな窓の部屋を選びたがるからね。

●comment
日本は家同士が近いから。
隣人に家の中を覗かれたくはないだろ。
あと窓は値段が高い。

●comment
個人的な体験だと日本人はあまり自然採光を気にしてないように思う。
職場でブラインドを上げるのを嫌がる人が多いというコメントもあったし。
自然光的な照明も別に好きじゃなくて電球色よりも蛍光灯が好まれてるしね。
それよりも紫外線や日焼けを気にしてる。
プライバシーも重要視されてる。
去年スウェーデンに戻ったんだけど散歩してる時に妻がどの家もリビングが丸見えになっているのにカルチャーショックを受けていたね。

●comment
↑日本に引っ越して初めて住んだのはアパートの1階で外界との境が全くなかった。
今は数階上に住んでいて窓は全て摺りガラス。
なのでそれはよく分かる。
窓があってもそれは採光のためであって外を見るためではないね。






最近は高気密住宅が人気なので熱が逃げやすい窓は自然と小さくなってきているのかも。
地震大国で耐震基準が厳しいという理由もあります。




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