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Lukas Stavek, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

海外では地下室がある住宅が一般的な国もあります。
日本の住宅は何故地下室が少ないのか海外の掲示板で語り合っていました。

引用元:reddit.com

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●投稿主
日本で新しい家を探してる所なんだけど地下室を持ったものが全然ないことに気付いた。
ネットで調べてみるとこれは固定資産税が理由で、追加の空間を持った住居は税金が高くなるのだとか。
それでも全く存在しないのは奇妙に思う。
金持ちは地下にガレージなんかを作ったりしないんだろうか?

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そもそもアメリカ以外で地下室って人気なのかな?
イギリスで地下室のある家はいくつか見たことがあるけど一般的ではない。
オーストラリアやニュージーランドでは全く見かけなかった。
なので地下室が人気なのはアメリカだけだと思ってた。

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参考までに言っておくとアメリカでも全域で一般的だったり人気だったりする訳じゃない。
土地の条件がかなり大きい。
例えばフロリダなんかは地下水位が高くて海沿いだから地下室を作るのはほぼ不可能だ。

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↑テネシー州は岩盤が多すぎるから地下室はそこまで人気じゃないね。

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地下水位の高さは降水量と共に地下室にかかる大きな要因だな。

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ドイツだと地下室はかなり一般的で集合住宅ですら地下に物置や乾燥室があったりする。
自分が見てきたヨーロッパ諸国(フランス、イタリア、東欧)も地下室は一般的だったね。

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↑北欧諸国も同じ。
集合住宅だと地下は共同の乾燥室、集会場、物置、駐輪場なんかに使われてる。

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オーストラリア人だけど確かにこっちでは一般的じゃないね。

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イギリス出身だけど家に地下室を持ってる知り合いは1人もいないな。
屋根裏部屋はほぼ全ての家にあるんだけどね。

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東欧だと2階建ての1階部分が地下の家を建てる。

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大学で日本に地下室が少ないのはいくつかの理由があると教えてもらったことがある。
地下室自体が理由ではあると思うけど、それ以外にも幾つか理由はあると思う。
日本の伝統的な木造建築は梅雨/雨季に対応するために一般的に地面から持ち上げて建てられていて、地下室を作るのには適してない。
そしてこのスタイルは今も受け継がれてる。

日本は居住可能地域が比較的狭くて何千年もの歴史を持っているから地下を掘り起こすと遺跡が発見されてことがある。
そうなると歴史的に価値のあるものかどうかを判断するために建築が一旦停止することになってしまう。
そのリスクを避けるためにできるだけ地下を掘らないようにしてるのだとか。

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↑京都に地下鉄が少ないのもそれが理由だね。
みんな遺跡が見つかって工事が停止してしまうリスクを避けてる。

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地下室が少ない理由としてよく地震が挙げられているけど、今の建築技術なら家の他の部分と同じように耐震構造を持たせることも可能なんじゃないかな。
建築費用は高くなるだろうし地震で地下室に閉じ込められたら悪夢だけど地震はそこまで重要な要素ではないと思う。
むしろカビじゃないかな。
日本だとカビは普通の家でも大問題になってる。
メインの居住空間と直接つながってる滅多に使用されない涼しいカビの貯蔵庫があると考えると呼吸器にとってよろしくないのは確実だ。
商業ビルだったら強制吸排気システムを付けられるだろうけど、一般の住宅だったら耐震構造に加えて吸排気システムまで付けるとなるとよっぽどの理由がない限り割に合わないんだと思う。
(アメリカで住んでた家の地下室に日本のゴキブリやムカデが住み着いてることを考えたらもう眠れなくなりそうだ)

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日本には建築に関する興味深いルールが幾つか存在する。

ロフトスペースに関するルール

・高さの上限は1.4m
・ロフトの面積は階下の面積の1/2以下とする
・建物の建ぺい率や容積率には含まれない

なので階下の面積が10㎡の時は5㎡のロフトスペースを設置できる。
あとは場所によって(その地域の建築基準を調べる必要がある)固定の階段は設置できないから梯子を用意する必要がある。


地下室に関するルール

・最低でも壁の高さの1/3は地下にあること
・地下室の天井が地盤面から1m以下であること
・地下室の容積率に関するルールは緩和されている
基本的に家に同じ面積のフロアが2つある場合、フロア1つ分の地下室を作っても容積率には入らない。
つまり1階と2階が各50㎡(合計100㎡)だったばあい、50㎡の地下室を作っても税金は増えないことになる。

ガレージに関するルール(後で追加したものやカーポートではなくビルトインガレージ)
(日本語の記事:
ガレージハウスのメリット・デメリットと、知って得する税金のお話
(重量木骨の家)

・ガレージ面積が総面積の1/5以下だった場合は固定資産税がかからない

このケースだと家の中にガレージを組み込むことで税金は安くなるけど居住面積は減ることになる。
なので家の総面積が100㎡だった場合、ガレージは20㎡まで固定資産税にに影響が出ない。
どれもが最低値最大値へと繋がる。
例えばガレージにロフトを付ける場合や、1階にガレージを持った家に地下室をつける場合とか。
なんにせよ日本の他の物事と同じように便利さや空間に対して税金がかかるようになっている。
これは都市部ではなく土地のたくさんある場所で有効だと思う。

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↑日本の都市部に住んでるけど地下室が付いてるよ。
今はホームシアターに使ってる。

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↑都心部で家を建てる場合、一番お金がかかるのは土地代だ。
例えば文京区で土地を買って家を建てる場合、地下室を掘るのにかかる費用は土地の費用に比べたらピーナツみたいなものだ。

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ガレージの地下に部屋状の収納スペースがあっては梯子で降りていけるようになってるのは何度も見たことがある。
これも地下室と言っていいよね。
あとはしっかり仕上げられた天井裏の部屋も。
こちらもスライド式の階段や梯子を使ってしか行けない。
これはどういう用途で使っていたとしても税法上居住区と見なされないためにそうしてるんだと思う。
まあもし地震が起こったら地下室を掘り起こすよりも先に上の瓦礫をどかさないと駄目だろうな。

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大阪市だと新築は地下室が許可されないことが多い。
洪水と地震によるリスクがかなり高いから。
昔の三角州跡に建てられる場合が多いからね。
集合住宅は地下が駐車場だったり共有スペースになってる所もあるけど。
つまり地下室のある古い建物は地下室を持ちたい人にとってプレミアム物件になる可能性がある。
妻の実家は地下室がある木造住宅だったんだけど、バイヤーは躯体だけ残して他は完全に新しい家を建ててた。
地下室を残すためにリフォームという形を取ったわけだ。

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元不動産デベロッパー。
一軒家の場合コスト面から見ると地下室を設置するメリットはほとんどない。
唯一コスト面で見合っていたのは集合住宅だけで、それだって立地が良くてそれなりの家賃で貸せる時のみだ。
それにリスクもある。
地下室を掘ると洪水のリスクが出てくる。
あとは(賃貸の面から見ると)地下室はバイヤーにとっても借りる側にとっても魅力的には映らない。
一般的に半地下という構造になってるから地下室付きの物件という印象はなくて、賃貸/売り物件としての価格に影響を与えないんだ。
地価の高い場所で駐車場にするとかだったら意味はあるだろうね。

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アメリカ南部に地下室が少ないのと同じ理由じゃないだろうか?
※アメリカ南部は湿度が高いために地下室が少ないと言われている

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地下室を掘ろうと思ったら特定条件の土地が必要になるからね。
日本の都市はほとんど海岸線沿いに集中してるから理由は想像できると思う。
地震は言うまでもないし。

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自分も玄関が地上よりも少し上がった部分にあって地下室がない理由が分からなかった。
少し掘り下げて地上と同じ高さに玄関をつけることもできると思うんだけど。

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地下室をつけようと思ったらハウスメーカーに基礎部分にかからない10㎡のスペースでも2000万円になると言われた。

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ほとんどの場合は地下水位が高いから現実的じゃないんだろうな。

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雪国だと地下室ではないけど1階部分に冬装備や土間、乾燥室を備えた家もあるぞ。

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自分が聞いた限りだと湿度が理由らしい。
それに雨も多くなってるしね。

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広島には地下室は多くないね。
海抜3m以下の場所が多いから洪水も起きやすいし。
それに地震だってある。

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上に建てた方が安いんだろうな。
窓だって付けられるし。

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アメリカ映画以外で地下室のある家を見たことがない。
なので自分にとっては地下室がなくても奇妙に感じないね。
天井裏も現実では見たことがない。





地下室に関しては上手く使えば容積率の上限よりも広いスペースを確保できるそうです。
とはいえ日本の場合は湿度や雨など難しい部分もあるようです。




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