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image credit:reddit.com

日本は長い木造建築の歴史の中で様々な工法を培ってきました。
その1つに石の上に固定せずに柱を建てる石場建てがあります。
日本の石場建てに対する海外の反応です。

引用元:reddit.com

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●投稿主
日本の大工がこういう方法を使うのはシロアリを防ぐためだろうか?
シロアリは外気に触れると死んでしまうし、土中から柱に食い込んでいかなくてはいかないから。

●comment
↑どういう方法?

●投稿主
↑石の形に柱を彫り込んでるんだ。

●comment
むしろ地震の時に柔軟性を持たせるためじゃないかな。

●comment
日本の古い家はこういう作りが多いし柱と梁を使った建て方をしてる。
床下に空間を持たせてるけど面白いことに古い家は基礎石の沈み込みよりも柱の補修の方が多いんだよな。
何故なのかはわからないけど。
リフォームで家をあげる時にはくさびなんかを使ってるよ。

●comment
セメントの柱がないから石を使ってるんじゃないか。

●投稿主
↑確かに。
これはセメントの上に石を置いているからその理由からは外れるか。
昔はセメントを手に入れるのが難しかったとか。
でも石の上に家を建てたらシロアリのリスクは減るよね。

●comment
↑セメント以上のものはないけど金属の留め金を付けたコンクリの基礎がなかったっけ?
シロアリの予防に最善であるかどうかはわからないけど。

●投稿主
↑それだともっと複雑な工具や金属が必要になるから上手くいかないんじゃないかな。
自分としては現在の技術以前の時代にどういう風に家を建てていたのかを知りたいんだ。
例えば中東では建築を利用して空調を行ってた。
風を通すために家の上下に空間を持たせていたわけだ。
これなら無料で空調になる。
今はエアコンを使ってるけど無料で使えたり省エネにもつながるんじゃないかなと。
自分の国だとシロアリに悩まされてるから1階は全部セメントで作ることが推奨されてるけど、日本のこの方法だともっと安くできるんじゃないかなと。

●comment
↑寒い地方だと解放空間による空調は非効率的になるぞ。
(冷たい空気を取り込んで温めながら、温かい空気は逃がさないようにしなくちゃいけない)
それから1階をセメント/石造りにするのはシロアリ対策だけじゃない。
北欧の家は伝統的に石の”支柱”の土台に建ってるけど北欧にはシロアリがいないからこれはシロアリ対策の為ではない。

でも興味深いことは同意する。
この技術はかなり昔からあるからいくつもの理由があるだろうな。
これは日本の話だし、コンクリの基礎よりも石の方が耐震性があるのかもしれない。

●投稿主
↑確かにどこでも有効というわけにはいかないだろうな。
こっちはフィリピンで湿度の問題があるから風を通せる建物は家を衣服の様に乾燥させるのに役立つんじゃないかと思う。
濡れた服だって風に当てたらすぐに乾くからね。
あとフィリピンは珊瑚や火山岩がたくさんあるからセメントよりも簡単に手に入るだろうし。

●comment
日本は強化コンクリートを建材に使うまではずっとこの方法を使ってきたんだ。
昔の日本は石灰と木灰のセメント(※漆喰)を使っていた。
これはそのまま家にするには強度が足りないから石組みや煉瓦を固定するモルタルとして使われてた。

●comment
これに焼杉板を組み合わせるとしっかりと保護された基礎になる。

●comment
これは地震の際に家を浮き上がらせるための仕組みだと思ってる。

●comment
シロアリは登ってくるしトンネル(※蟻道)を作って岩から柱まで伝ってくるぞ。

●comment
↑以前害虫駆除のセールスマンをしてたけどそれは正しい。
2階まであるブロック塀から軒裏を通って天井裏に通じる蟻道を見たことがある。
そこに木があればシロアリはそこまで行くし、辿り着いたら貪り食う。
防虫処理をした木ですらだ。
してない木の方が食害は早いけどね。
好き嫌いはしないけど好みはある。
フロリダ州パームビーチとブロワードの学校で仕事をしたことがあるけど教科書すらシロアリに食われてた。

●comment
↑パームビーチの古い軍宿舎で仕事をしてきたけど必ずシロアリに食われてたな。
シロアリに木材を食われて無残な姿になってた。

●comment
よくは知らないけど地震の為じゃないかな。

●comment
日本では木を焦がすこともしていた。
これは腐敗をかなり防いでくれてたと思う。

●投稿主
↑木を焦がす?
木を焦がすと防腐になるのか?
それって炭化によって硬化するから湿気を寄せ付けなくなるとか?

●comment
↑正直言ってその経験があるわけじゃないからよくは知らないんだ。
これは焼杉板と呼ばれていて、木を焦がすと耐候性が上がるということだったはず。
ざっくり調べてみたらシロアリに対する耐性も持つらしい。
これは知らなかった。

●comment
↑自分は設計屋。
単に木を焦がすんじゃなくて日本の建物によく使われている特定の種類の木、ヒノキを焦がすんだ。
ヒノキに含まれている樹脂や化学物質は若干の毒性を持ってるから特に気を使わなくてもある程度の防虫にはなる。
これを焦がして”焼杉”にするとその樹脂が表面に出てきて炭化層が更に疎水性を持つようになるんだ。
それによって腐敗や湿気に対する保護層が更に加わることになる。

●投稿主
↑なるほど、だから炭化させるわけか。
これって樹脂の多い木材なら使えるのかな?
黒クルミやユーカリはどうなんだろう。
これは凄くクールだね。
最近知ったばかりだけど炭化は凄く原始的な技術で昔は矢の先端を燃やすことで硬化させていたらしい。

●comment
↑素晴らしい技術だよね。
最近では西洋圏にも知られてきて色んな人たちが焼杉板を使ったものを投稿してるよ。

●comment
一般的にはヒノキや杉のような柔らかい木材に使う方法だったと思うけどベイマツで成功してる人いたはず。
これはポリフェノール(※wikipedia)が多い木の方が良いんだ。
クルミ材は高いから試す気にはなれないだろうけど、どうなるのか興味はあるな。

●comment
炭化はやや親水性があって昆虫などを引き付ける糖など炭水化物の一部を効果的に除去/重合させる効果もある。
熱変性した木材の層を作るわけだ。
これは木の種類を問わない。
これは有機化合物の一部を熱分解されたシチューのようなもので昆虫(さらに言えば動物や菌も)に有害な物質も含まれている。
疎水性を持たせるなら木材をオイルでコーティングするだけで十分だ。
数年おきに塗りなおしたらいい。

焼杉板は労力も多いしメンテも必要で若干危険な工程も含まれてる。
木の耐久力は増すけどお金に余裕があるなら下の木材が虫に食われないように天然の防虫効果を持った木材の方がいいというわけだ。

●comment
これには2つの理由があるんじゃないかと思う。
石はコンクリートと違って湿気が昇ってこない。
なので下からくる湿気で木が腐るのを防げる。

2つ目は木を彫ることでより負荷に耐えられるようになってるんじゃないかと。

●comment
↑日本の家は防虫性と耐腐食性の高い天然杉を使ってるから石の足場は建物の耐荷重性を高めるためなんじゃないだろうか。

●comment
↑虫や腐食を防ぐために柱の根元を焦がすこともしてるしな。

●投稿主
つまり湿気対策ということなのかな。
確かにそれは納得できる。
柱を岩の上に置くだけで色んな問題に対処できるんだろうな。
柱を岩の形に彫る時間と技術は必要になるだろうけど。

●comment
↑日本の家は木組みで作られているから柱を岩に合わせるくらいは大した手間ではないのだろう。

●投稿主
↑でもその目的は何だろう。
何故わざわざ合わせる必要が?
何か理由があるからそういうことをしてるはず。

●comment
↑日本は地震が多いからね。
自分も行った時に横に揺さぶられたよ。
こういう風にフィットさせることでずれずに済むんじゃないかな。

●comment
家を増築するときに日本の大工にこういう工法で建ててもらった友達がいる。
その大工が言うには本当の大工なら木材を切りなおすことはしないらしい。
2回切るのは見習い、それ以上かかるようでは大工と名乗れないと言っていたとか。
自分はまだまだ道半ばだと気付かされた。







床下を解放することで防腐、防蟻性が上がり、固定しないことで免震構造にもなっています。
防腐のために柱の根元を焦がす方法は縄文時代から行われていたそうです。




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