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国が違えば様々な物の標準的なサイズも変わってきます。
日本の本と英語の本のサイズの違いについて海外の掲示板で語り合っていました。
引用元:reddit.com
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何故英語の本は日本語の本よりも大きいんだろう?
日本語の本をよく読んでるんだけどサイズは通常B6でA7のものもある。
サイズが小さいから本棚での保管も楽。
同じように英語の本も集めてるんだけどこっちは持ち運ぶような小説であってもA4やA5サイズ。
(ハードカバーでもペーパーバックでも)
例として日本の本と英語の本を比較した画像が↑だ。
あと英語の本は横書きで左から右に読むのに対して日本語の本や漫画は右から左に読んで縦書き。
あと日本の本はハードカバー以外でもカバーがついてる。
英語の本でB6サイズのものはあるんだろうか?
B6でも出版できるかな?
もしそうした場合は内容を1冊にまとめるためにフォントサイズを8~10くらいにするか複数巻にわけることになるだろうか。
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日本語の方が文章のスペースが少ないからだな。
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正直言うとイギリスで売ってるハードカバー版はでかすぎて読みにくいから買ってない。
フォントサイズとスペースがでかすぎる。
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本によってはハードカバー版とサイズが変わってくるぞ。
アメリカだとペーパーバック版の方がハードカバー版よりも小さい。
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漢字のおかげだな。
漢字のおかげでスペースが少なくなる。
(自分は未だに読めないけど)
あと早く読める。
日本語の勉強を始めて数か月後に平仮名から漢字に移行するようになったら教科書の文章を早く読めるようになったことに気付いた。
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英語版はドイツ語版よりもでかいな。
初めて英語版のハードカバーを注文したら大きすぎてびっくりした。
本棚に入らなかった。
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日本はノートのサイズも違う。
文化/言語的な違いなんだろうな。
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筆記方法の違いとか?
日本語は昔から縦書きで文字も英語とは異なるからページ内のスペースが小さくなり、結果として本自体が小型になるのかも。
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ポール・ウィルソンの『The Little Book of Calm』の日本語版がどのくらい小さいのか気になるな。
※イギリスのコメディドラマ『ブラック・ブックス』に登場する本でサイズは縦95mm、横86mm、厚さ13mm
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日本語によるコミュニケーションは英語よりも文字数が少なくて済むはず。
なのでページ数が少なくて良いのでは。
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日本に行ったら列車の中でみんな本を読んでたから片手で読むのに適したサイズにしてるとか。
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↑自分もそう思った。
こっちだと家とかテーブルのある場所で腰を据えて読むのに対して日本人は列車の中で読む場合が多いし、時には立ったまま読んでることもあった。
あと平均的な通勤時間も関係してるように思う。
日本だと39分で、これなら漫画の単行本を1冊読むのにちょうどいい。
最近はスマートホンに移行してるだろうけど。
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日本の本は持ち運びやすい。
ポーチやバッグに入れやすいしポケットに入るサイズもある。
とは言え文庫本はフルサイズ版よりも安いから経営戦略的な理由もあると思う。
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B6はA5.5くらいのサイズでA7よりかなりでかいけど本当にそのサイズなのか?
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↑JISのB判はISOのB判と違うんだ。
・ISO/JISのA7:74mm×105mm
・ISOのB6:125mm×176mm
・JISのB6:128mm×182mm
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日本のB判は他の国とサイズが違っていて、たしかこれは巻物のサイズから来ていたはず。
英語版が大きいのは日本とは違う紙の判サイズから来てるからだったんじゃないかな。
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書籍の印刷会社で働いてて1990年代から印刷業に携わってる。
製紙業界もだけどこの業界はみんなが思ってる以上に標準化されてないんだ。
グーテンベルクの時代から続いている標準が幾つもある。
最近別の出版社と契約を結んだんだけど、その会社で出してる本のサイズを全部追加するとうちで印刷する本のサイズは16種類になる。
中には1/16インチ(※約1.6mm)しか違わないものまであるくらいだ。
何故こんなことが起こるのかと言うと理由は幾つかある。
まず自分がいるのはアメリカなのでISOは使われてない。
なので他の国とは事情が異なるかもしれない。
時間:
本のサイズを変更するのは面倒で30年前は信じられないくらい時間がかかった。
慣例:
ずっと前からそうだったから。
紙:
全ての紙が入手できるわけではないから。
アメリカには標準的な書籍用紙が2種類あってそれぞれの親サイズが違う。
印刷機:
印刷機は高価で20年は使えるようになってる。
そして折りを行うという前提で工程を組んでる。
折り機能付きの輪転機を使ってる場合、そこで折れないものは手作業で行うことになる。
戦争:
日本とヨーロッパは第二次世界大戦後に産業を一新することが出来たけどアメリカは戦前の物を使い続けることになった
他にも色々あるけどまとめるなら印刷業界は体制が古くて何世紀も前に当時利用可能だったものが今も標準として残ってる。
インフラが戦前の物で更新するつもりもない、と。
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英語の本が大きいと言ってるけど自分は英語の方が普段読んでるオランダ語の本よりも小さいから好きだぞ。
オランダ語の本はメチャクチャでかいことがある。
15×23cmのサイズの本も持ってる。
比較用に英語版を持ってるわけじゃないけど確か英語版は12×19cmだったはず。
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↑オランダ語の本はでかいよな。
ジョージ・R・R・マーティンの『氷と炎の歌』のオランダ語版を持ってるけど鈍器かと思うくらいだ。
紙も分厚いからオランダ語版の300ページは英語版の500ページ分くらいの厚さがある。
『剣嵐の大地』は2冊に分かれてるんだけど1冊1冊が英語版の全編分くらいの厚さだ。
オランダの装丁に関しても一言言いたい。
高品質の紙に巨大なサイズで印刷するのをやめてくれたら価格を劇的に下げられると思うんだけど。
高品質な紙を使ってるのは良いけど、そこまで分厚い紙は必要ないから。
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日本の本は一般的に小さいけど長い内容を複数巻に分ける場合も多いよね。
英語圏の読者よりも携帯性を重視してるのかも。
鞄に入れて列車や職場で読めるようにしてるのかな。
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↑そういう話は割とよく聞くね。
通勤時の混んだ列車内でも読めるように携帯性を高めてるんだと。
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言語に関してもそうだけどこっちの書籍市場は高級感を出すために本のサイズが大型化してるってのもある。
(寸法が大きくなって紙も分厚くなるけど内容が変わるわけではない)
1980年代から1990年代の本を持ってるけどやたら豪華な最近の本よりもコンパクトな方がずっと良い。
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自分も日本の本を読んでるけど確かに日本の方が良いな。
本棚の中にたくさん収納できるし持ち運びやすい。
あと日本はBookOffも良いよね。
半額の本を探しに行って読書熱に再び火がついた。
でも最近は日本AmazonでKindle版を買うことが多いかな。
そっちの方がたくさん読めるから。
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↑日本のノンフィクションは素晴らしいよね。
こっちのノンフィクションは一般的な読者に向けた一般書店で売るようなのが多い。
(もちろん専門的な資料あるけどこれは専門店に行く必要がある)
日本のノンフィクションは一般大衆ではなく愛好家向けに書くことを恐れず、より掘り下げて書かれてるし、どこでも簡単に買うことができる。
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自分も同じことに気付いた。
理由はわからないけど日本のソフトカバーの本は高さ15cmくらいだけどアメリカはその倍くらいある。
日本の場合上下巻で分けることも多いから大きい1冊よりも小さな2冊になるのかも。
ともあれ日本の本の方が持ち運びやすいよね。
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B6やもっと小さいサイズで出版されてる英語の本もたくさんあるぞ。
一番一般的なサイズはA5かそれに近いB判(129×198mm)。
小さいフォントは既に一般的だからフォントサイズも影響はない。
フォントの種類にもよるけど自分が読んでる本はほとんどが12ポイント以下だな。
地域的な問題や読んでる本の種類によるのかもしれない。
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西洋の本のサイズは初期の印刷業界から続いてる。
15世紀後半の四半世紀の西洋の本は基本的に凄く大きな紙に2ページ以上印刷してから折って裁断し、それから本に縫い付けられていた。
(実際には縫い付けられてから裁断されることが多かった)
本のサイズは折り数と裁断の数によって決まっていて通常はフォリオ(1折り4ページ)、クォート(2折り1カット4ページ)、オクターヴォ (3折り2カット16ページ)だった。
一般的に折りが多くなればなるほど安くなり、少なくなれば高価になる。
シェークスピアのファースト・フォリオとか。
これらのサイズは標準化されてるわけではないけどクォートとオクターヴォは近いサイズになる傾向がある。
そしてこのサイズが現代の印刷業界まで続いてきた。
英語版で読む人は一般的な本のサイズが英語を読むのに一番適してると考えることもあるけど、これは卵が先か鶏が先かという問題と同じ。
本がこのサイズなのはその言語に適しているからなのか、それともこのサイズに慣れ親しんできたから言語にも適していると考えるのか、どちらの要素もあると思う。
ともあれ日本の本と同じサイズの英語の本もあるよ。
自分が持ってるスタン・テキエラの『カロライナズの鳥たち』のサイズは152×110mmだ。
B6は176×125mm。
この本はB6より少し小さくて正方形だけどほぼ一緒のサイズ。
このくらいのサイズの本を30冊は持ってる。
Skaalr, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
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これは英語の本は何故日本のように標準化されていないのか、という疑問でもあると思う。
日本の出版の歴史は20世紀初頭から始まって時間の経過とともに書店で売られる本は2つのサイズ、短冊本(B6)と文庫本(A6)が標準となっていった。
これらは欧米のハードカバーとペーパーバックとほぼ同じ位置づけ。
(発売時期や価格という点で)
対してアメリカの場合はメートル法で標準化した紙は使われてなくて、印刷屋は出版社の求めるどんなサイズでも印刷しているんだろうな。
日本でも文庫本のサイズは出版社によって微妙に違うから標準化されてるというわけではないのかも。
自分が好きなサイズはオックスフォード大学出版局のVery Short Introductionシリーズ。
ズボンの後ろポケットに収まるサイズだ。
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アメリカの本はISOサイズを使ってないけど実際はアメリカの大衆向け小説のサイズは日本のJISのB6サイズとほぼ一緒だぞ。
アメリカだと127×187mmで日本は128×182mm。
おそらくアメリカでよく見かける本のサイズはオクターヴォ(152×229mm)だからだろうな。
(画像のアメリカの書籍はクラウンオクターヴォと呼ばれる137×203mmのバージョンみたいだ)
なんでアメリカで小さいサイズの本を出版しなくなったかと言うと電子書籍化が理由。
大衆向けのペーパーバックは米国の出版市場における低価格向けフォーマットだった。
印刷コストは高くないけど利益率も低い。
大量に刷って初めて利益が出るタイプだ。
価格に敏感な読者層が電子書籍に移行するにつれて印刷数が減っていったから出版社もそっちに力を入れなくなったんだ。
本のサイズには言語や文化的な理由や印刷業界の歴史など様々な要因がありそうです。
海外では電子書籍化の台頭によって安いペーパーバックサイズが減っていき、紙媒体としてはコレクション性の高い大判本が生き残ったという理由もあるようです。
紙のサイズはA判が国際規格となっていますが日本では美濃紙のサイズを元にJISとして定めたB判も使われています。
紙のサイズはA判が国際規格となっていますが日本では美濃紙のサイズを元にJISとして定めたB判も使われています。
日本で長編小説として刊行されたものが翻訳されたら中編小説として扱われた話もどっかの海外の反応ブログで読んだ記憶があるし(all you need is killだったような……)