JAXAは日本の月面探査機SLIMが-170℃にもなる月の夜を乗り越えて3度交信に成功したと発表しました。
想定を超える強度を見せたSLIMに対する海外の反応です。
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Newton 2024年5月号
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昨晩(4/23 夜)、再び起動した #SLIM と通信することに成功し、SLIMが3回目の越夜を達成したことを確認しました。早速航法カメラにて撮影した昨晩の月面の様子がこちらです。越夜後としてはこれまでで最も早い月齢での撮影のため、全体的に明るく影が非常に短くなっています。 #JAXA #たのしむーん pic.twitter.com/U0f88xNK9S
— 小型月着陸実証機SLIM (@SLIM_JAXA) April 24, 2024
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良いな!
あの荒っぽい着地の後で今でも稼働してるのが凄い。
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月は凄い寒いんだよな。
つまり使ってる素材もかなり収縮すると思う。
その辺の問題をどうやって解決したんだろうか。
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↑収縮率が同じな素材を選んだとか。
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これは本当に凄い。
当初の予定とは違う体勢で着地してるだけになおさらだ。
最初のタッチダウン後に連絡が途絶えたけど位置を修正する指令を送ったんだろうか?
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ほぼ完全な真空状態における気温はどういう意味があるんだ?
”ここに大気があったらきっと凄く寒いぞ”とか?
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↑月の空気は非常に薄い。
でも-170℃というのは気温ではなく月面の温度。
月の夜は14日間続いて熱を保持できる大気がないから熱源がない限り地表(及び地表にあるもの)は信じられないくらい冷えることになる。
SLIMはソーラーパネルに依存してるから夜はヒーターを稼働させるための電力を生み出せない。
14日間連続で動作できるバッテリーは重すぎるから夜が来たら電力をカットしてる。
つまり構造から電子機器に至るまでSLIMのほぼ全てのものは14日間に渡って熱を放射し続け、最終的には-170℃まで下がることになる。
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↑説明ありがとう。
おかげで課題がわかったし月の極地に着陸したがる理由も分かった。
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3度の凍てつく月夜を乗り越えたことの重要性がよくわからない。
宇宙船はどれも極度の温度に耐えるように設計されてるのでは?
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↑宇宙は寒くない。
真空は優秀な断熱体だから宇宙船にとって大きな問題は加熱しないこと。
太陽光は地球上の物体と同じように加熱させる。
ただしは一昼夜が(※地球の)1か月だから夜が2週間続くことになる。
つまり太陽光発電を行う探査機は無電力状態で2週間耐える必要がある。
真空は断熱体だから放熱の時間が伸びるとしても月面と接触してる部分から熱が逃げていく可能性はある。
極低温は電子機器、特にバッテリーに損傷を与える可能性が高い。
月の夜を確実に生き延びようと思ったら探査機が2週間ヒーターを稼働させられるだけのバッテリーを積むか外宇宙探査機のように放射性同位体熱源を持つか原子力電池を持っておく必要がある。
これらは重量とコストが増大するからSLIMには搭載されていない。
(そもそも放射性同位体熱源と原子力電池は使用が制限されてる)
なので月の夜の度に幸運が訪れていることになる。
ともあれバッテリーやその他のシステムは夜が来るたびに劣化していくからいずれ使えなくなると思う。
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↑詳しい説明をありがとう。
気付かなかったことを色々知ることが出来た。
宇宙の真空下では熱放射源(太陽や星)によるの極度の高温、あるいはそれらの欠如による極度の低温があることはわかってた。
でも月の夜がそんなに長くて電子機器に影響を与えることは知らなかったな。
クリオスタット(※凍結標本を使う時に使用する機器)を使う仕事をしていて宇宙船の知識はそんなにないから何か保温と断熱を行える素材を使っているのかと思ってた。
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元々月の夜を耐えるような設計ではないということを知ってたらこの凄さも理解しやすいと思う。
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最初の月面着陸の時もこの低温は問題になったんだろうか。
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↑いや、アポロ計画は全て月の昼の時に行われてるから。
暑さには対処しなくちゃいけなかったけど温度を維持するための電子機器に電力を送る太陽光には不足しなかった。
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↑なるほど。
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1960年代に行われたNASAのサーベイヤー計画(※wikipedia)では幾つかの探査機が月の夜を乗り越えている。
不思議なことに最初の探査機が一番長生きした。
サーベイヤーI:
2度の月の昼夜で素晴らしいデータを送ることが出来、5度目と6度目の昼まで部分的なデータを送り続けた。
初めての夜が来るまで48時間稼働を続けた。
サーベイヤーII:
地球から月へ向かう途中で交信途絶。
月に衝突した。
サーベイヤーIII:
月の最初の夜の2時間後にシャットダウン。
サーベイヤーIV:
着陸2分半前に交信途絶。
月に衝突。
サーベイヤーV:
月の最初の夜まで115時間稼働し、月の2日目に地球による蝕も体験して2日目の夜まで215時間稼働した。
4日目に短期間だけ稼働した。
サーベイヤーVI:
月の最初の夜まで80時間稼働し、2日目も順調に復活して日中に良好な熱データを提供した。
しかし2日目の日没前に交信途絶した。
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これは凄い。
どういう方法を使ったのか発表してほしいな。
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↑前に発表してるし今もされてるぞ。
SLIMの開発をフォローしたら世界的な宇宙開発の最新技術を学べる。
好奇心と理解への扉を開いてくれる。
今まさに作られている歴史だ。
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明らかに設計の差だな。
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日本とSLIMが好きだ。
日本の設計と組み立は本当に素晴らしい。
ごまかしが全くない。
本当に尊敬する。
SLIMのためにウィスキーを捧げるよ。
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おめでとう。
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月の夜を3回生き延びたのは凄い!
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月に行って体勢を直してあげるとしたら幾らくらい貰えるのかな?
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これは凄い。
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SLIM生きてのか!
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一晩も耐えるような設計ではなかったのに既に3回も耐えたのか。
みんなもSLIMを目指そう。
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日本人と同じで粘り強いな。
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小さなローバー(※LEV-1)はまだ動いてるのかな?
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これは本当に凄い。
想定よりも遥かに丈夫なものを作ったエンジニアに敬意を表する。
他にも宇宙開発において過小評価されてるものがあるんじゃないかな。
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これは驚きだ!
凄い!
これは最も過酷な耐久テストなんじゃないだろうか。
1回2回だけでなく3回目の夜も乗り越えました。
無電力で複数回夜を乗り越えられたのは今後の月面探査にとって大きな収穫となりそうです。
インドの月面探査機チャンドラヤーン2号を用いて月面上のSLIMを撮影することに成功したというニュースもありました。
🚨 I found @SLIM_JAXA using the Orbital high-resolution camera of @isro on board Chandrayaan-2. The below picture was captured on 2024.03.16 at a pixel resolution of 16cm per pixel! Because of the low elevation of the sun, you see long-drawn shadows.
— Chandra (tckb) (@this_is_tckb) April 24, 2024
I've shared three… pic.twitter.com/9PIeAoFuVb

Newton 2024年5月号
子供の頃に見たSF作品だと2024年なんてもう月や人工衛星に移住が始まってるものばかりだったのにw