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漫画はターゲットとする読者層で大きく男性向けと女性向けに分けられ、その中でも海外では少年漫画と少女漫画が人気となっています。
しかし近年はその区分けには入らない作品も増えてきました。
少女漫画のようで実は違っていたという作品について海外の少女漫画ファンが語り合っていました。

引用元:reddit.com

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●投稿主
少女漫画だと思っていたら違っていた漫画について。
少女漫画のような感覚で読んでいるけど実際は少女漫画じゃない作品を読んだことある?

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普段は少女漫画かそうじゃないかを割と判断できる方だと思ってるんだけど『月刊少女野崎くん』には驚かされた。

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↑まあ作者は過去に少女漫画を描いていたから。

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↑(※椿いづみの)『俺様ティーチャー』は読んでたからこれも少女漫画なんだと思ってた。

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実際のところ『月刊少女野崎くん』は男性読者向けではなく一般読者をターゲットにしてる少年漫画レーベルだからだね。
他の人も言ってるけど作者は元々少女漫画の出で、この作品も少女漫画の文脈に沿って描かれてる。
スクウェア・エニックスは集英社や白泉社のように少女漫画のレーベルを持っていなかった(今もかも)けど、タイトルを見れば女性向けあるいは一般読者向けの作品だとわかるよ。

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『月刊少女野崎くん』は納得できる。
なんせドイツ語版のタイトルは『Shojo-Mangaka Nozaki-kun』だから。

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『月刊少女野崎くん』は私も驚きだったな。

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『とんがり帽子のアトリエ』が青年漫画だったのは驚いた。(※月刊モーニングtwoにて連載)。
登場人物がほとんど女性だし、おそらく作者も女性だろうから、あらゆる点で女性読者をターゲットにしてるように見えたから。
でも青年漫画は読者層を限定してない作品も結構あるみたいだね。

あと『犬夜叉』は少女漫画っぽいと常々思ってる。
少なくとも女性向けに書かれていたような気がする。
かごめのような主人公で描かれているテーマからこれは少女の成長物語のように感じたから。
出版社がこの作品で少年向けの「アクションファンタジー」以外の何を見ていたのかは計り知れないけど。

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↑『犬夜叉』は古典的な少女向け異世界の要素(普通の少女がちょい悪主人公の少年に連れられて魔法の世界に行くなど)がたくさん入ってたから少女漫画じゃないと知った時は驚いた。

『とんがり帽子のアトリエ』もそうだし『メダリスト』もそうだね。
どちらも良い意味で青年漫画らしくないところがあるというか。

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↑面白いことに作者の高橋留美子で検索すると有名な作品はどれも少年漫画だったこと。
最初は作者のことを女性向けの漫画家だと思ってた。
(初めて知った作品は年下の男性が年上の女性と恋愛しながら教師を目指すというものだったし)

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↑『めぞん一刻』かな?
それも女性向けではなく青年向けだよ。
ビックコミックスピリッツで連載してた。

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↑ほんとに?
青年向けだなんて信じられない。

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↑個人的に『めぞん一刻』を女性向けと感じたことはないかな。
登場人物やギャグのスタイルは紛れもなく『少年向けラブコメ』のそれだった。
実に高橋留美子らしいというか。
それ以降の少年向けラブコメにも大きな影響を与えてるしね。

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一応言っておくと『とんがり帽子のアトリエ』を連載してる雑誌は男女両方をターゲットにしてるけどね。

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『魔法使いの嫁』かな。
(※少女漫画にしては)ちょっと暗めの雰囲気だなと思った。
一番勘違いしてたのは『薫る花は凛と咲く』。(※マガジンポケットで連載中)

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↑一応言っておくと『魔法使いの嫁』の作者の前作である『フラウ・ファウスト』は少女漫画だね。

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『魔法使いの嫁』は少女漫画でもおかしくないと思う。
なので驚きだったとしても不思議ではないね。

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大抵の作品は判断できるんだけど『エマ』はわからなかった。
ずっと女性向けだと勘違いしてた。
逆に『薬屋のひとりごと』を少女漫画だと思ったことはなかったな。
よく間違われると聞いたときは驚いた。
原作小説が少女向けで主人公が若い娘で魅力的な男性キャラが登場するからそれに引っかかる人もいるんだろうけど、ずっと青年漫画だと思ってた。

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『エマ』って青年漫画だったの?

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『スキップとローファー』。

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↑これだね。
青年漫画だというのが信じられない。

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『薬屋のひとりごと』
高校が舞台の恋愛ものではないけど、特定の年齢層にアピールしてるという点で。
でも実際は青年漫画で女性漫画でもないんだけど。
そういうところが更に魅力的だと思う。
サスペンス作品が好きな女性は結構多いということを考えればミステリー作品だって人気が出てもおかしくないよね。

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↑壬氏様は少女漫画の典型的な男性メインキャラだと思う。

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『薬屋のひとりごと』は漫画は青年漫画だけど小説は少女向けだったはず。

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『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』と『xxxHolic』。
両方CLAMP作品で『カードキャプターさくら』の桜と小狼が出てくるんだけど別世界の2人で性格も違う(複雑)。
でも『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』は少年マガジン、『xxxHolic』はヤングマガジンで連載してた。

CLAMPのもっとも代表的な少女漫画のキャラが少年マガジンに登場するのって面白いと思う。

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『ホリミヤ』と『薫る花は凛と咲く』。

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↑『ホリミヤ』はGファンタジーで連載していて英語圏の読者はこの雑誌を少年向けと解釈してるけどそれが誤解なんだと思う。
日本のサイト/出版社/書店ではこの雑誌の作品はほぼ全て女性向けとして分類されてるから。

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『薫る花は凛と咲く』は近々アニメ化するけど予告動画を見ても少女向けにしか見えなかった。
これが少年漫画に分類されてるのがわからない。
漫画も全部読んだけど少女漫画のカテゴリに入れてもいいんじゃないかと思った。
少年漫画の方が売れるからそっちにしたのかな。

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↑主人公が少年だからとか?
こういうタイプの恋愛は男性読者の人気も高いからかな。

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↑『薫る花は凛と咲く』は大好きだけど少年漫画的な要素も感じるね。
感情や友情の描写は現在の少女漫画よりもドラマチックな真剣さがある。
ともあれ少年漫画や青年漫画がより幅広い読者層にアピールする流れが高まってきてると思う。
元々は男性読者向けに描かれているんだけど女性読者にそっぽを向かれないように注意し、共感できるキャラや価値観を描写するようにしているというか。

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↑恋愛とかお菓子作りとか昔は少女漫画向けと思われていた要素を男性向けの恋愛漫画で見れるようになってきたのは良いことだと思う。
『アオのハコ』も人気だしあだち充スタイルの少年向け恋愛漫画の人気が再燃してるのも嬉しいね。

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『来世は他人がいい』はかなり少女/女性漫画の文脈だと思う。

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『ノラガミ』

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↑『ノラガミ』は”少女漫画中毒の自分が好きな少年漫画”という小さなカテゴリに入ってるからクロスオーバー的な魅力があるんだと思う。
でもこの作品は少年漫画だと思うな。
ちなみにこの作者コンビはどちらも女性で、私が好きな作品はターゲット層がなんであれキャラクターの関係性や感情がストーリーに大きく関わってくるのが多いみたい。

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『けいおん!』。
登場人物が全て女性ならそれは少女漫画と思ってた頃の話。

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『地球へ…』(※月刊マンガ少年)。

作者はまだ少女漫画要素が強かった頃の初期BL作品が有名でこの作品も同様の美学や悲劇性を持ってる。
でも少年漫画。
SF少女漫画のお勧めが話題になるたびに頭に浮かぶ作品の1つなんだけど、そのたびに”いやいや、これは少女漫画じゃなかった”と頭の中で訂正してる。

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↑『地球へ…』って少年漫画だったんだ。

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『青野くんに触りたいから死にたい』(※月刊アフタヌーン)。

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『ブスに花束を。』(※ヤングエース)は驚きだった。

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特に混乱するのはその作者が過去に少女漫画を描いていて、作風を変えることもない場合。
よしながふみ、朝倉ジョージ、CLAMP、椿いづみの少年漫画や青年漫画がそれに当てはまる。
あとはGファンタジー作品。
それから最初は少女漫画でデビューしてのちに少年漫画や青年漫画に活躍の場を移した作者もいるね。
ヤマザキコレや小西明日翔がこのパターン。
信じられないと言うほど驚きではないけど最初知った時は思わず二度見した。

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『ロマンティック・キラー』と『薬屋のひとりごと』は少女マンガじゃないのが信じられなかったな。

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三浦健太郎の『ベルセルク』も少女漫画といえる。
少女漫画の要素が滅茶苦茶入ってる。

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↑インタビューでインタビュアーが『ベルセルク』は少女漫画に見えるというようなことを言ったら作者も同意してたね。


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『クジラの子らは砂上に歌う』は結構暴力要素もあって本質的にダークなんだけど、これが少女漫画だと知った時は驚いた。

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↑これは掲載してる雑誌次第なんだよね。
この作品を連載していた雑誌(ミステリーボニータ)はこういう作品をたくさん載せてる。
(例えば『ムサシNo.9』はテロリストと戦う女性スパイの話だし、『きみを死なせないための物語』は哲学SF、『ファタモルガーナの館』は不気味な超常現象作品)
ミステリーボニータに載っている作品はウィングスやNemuki+、ASUKA、プリンセスの作品に近くて、デザートやマーガレット、なかよし、ココハナのようなタイプの少女漫画とは結構違う。
『クジラの子らは砂上に歌う』には萩尾望都や池田理代子など少女漫画の古典作品との類似性もあるね。






近年は女性向けと男性向けの垣根を超えた作品も増えてきました。
電子漫画の広まりで1つのサービスでジャンルを問わず読めるようになってきたのも理由の1つかもしれません。
『静かなるドン』のように男性向けで描かれた作品が電子化によって女性人気を博した例もあります。
追記:タイトルの誤字を修正。ご指摘感謝です。




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薫る花は凛と咲く(16) (講談社コミックス)