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日本はメートル法を採用していますが建築業界では今でも尺貫法の数値が使われることがあり、道具もその寸法がわかりやすくなっています。
日本のメジャーは変な位置に印がついていると海外の掲示板で紹介していました。

引用元:reddit.com

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●投稿主
何故自分の持っている日本製のメジャーは455mmと910mmに印がついているんだ?
おそらく日本ではこの寸法がよく使われてるからだと思うんだが、それが何なのか知ってる人はいないだろうか?

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これは畳1畳分の寸法だな。
床面積はこれに合わせて設計されていて、今でもそうなってる。
こっちの16インチ(※40.64cm)センター合わせの構造が4x8フィートの合板と合ってるのと同じだ。
現在の中間間の畳の寸法は182x91cm、または1間x0.5間、または6x3尺。
1尺は11インチと59/64インチでこれはほぼ1フィートに相当する。
したがってこの911/455の印は壁の構造用であり、アメリカの巻尺で6インチと19と3/16インチの位置に間柱と梁用の目盛りがついてるのと同じだ。

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確か20世紀に起こった西洋建築革命で部屋を作る際の標準的な寸法が導入されたという記事を読んだ記憶がある。
1920年代だったかな?

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↑確かに標準化はあったはずだ。
標準化によって物の寸法が決まり、それによってメーカーが一定のサイズで生産するようになったのか、それとも特定の機械が作るサイズを元に標準化が行われたのか、もしくは貨物船のパレットサイズのようにローマ帝国時代の馬車の車軸の幅までさかのぼるのかはわからないけど。

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日本の吹奏楽器も尺を使ってるな。
自分が持ってる尺八も1.5尺と2尺だ。

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いつかバーで聞かせるトリビアとして活用できるかな。

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新しいことを知れた。
コメロンのメジャーを持ってるけど、不思議な位置に印がついてるなと気になってたんだ。
詳しい説明をありがとう。

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アメリカのヤードポンド法のメジャーには16、19と3/16、24インチの部分に印がついてるのと同じ理由だな。
日本の建築における間隔の標準的寸法ってことだ。

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↑19と3/16インチか。
アメリカは変わってるな。

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↑これはI-Joist(※I字根太)の為なんだ。
なんでこんな寸法にしたのかは聞かないでくれ。
知らないから。
一般的な2x10インチの根太よりも若干強靭で8フィート間隔ごとに1本分根太を節約できるからかもしれない。

※I-Joist
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A woodperson, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

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455mmは17.9インチだからアメリカの標準的な寸法とそう変わらないな。

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巻尺こういう印がついてることすら知らなかった。
ガレージに目盛りをつけたバカ棒まで用意しているというのに。
でももう使う必要はないな。
これは凄い!

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↑これはちょっとしたことが大助かりだ。
建築業界にいないと気にならない限り気づくことはない。

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日本の伝統家屋の構造にはこの寸法が多用されてるぞ。

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↑最近日本の伝統的家屋や旅館で過ごす機会があった。
確かに全てが特定サイズの矩形の組み合わせになってることに気づいた。
これがその寸法だったんだな。

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↑これは畳の寸法からきている。
しかし壁をつけてしまうと壁の厚みを含めるか含めないかで畳の寸法も変わってきてしまう。
自分の理解しているところでは畳が普及して中流階級が買えるようになるまで、畳の寸法はばらばらだったのだとか。
畳メーカーはその後もっとも一般的なサイズで寸法を固定化することにした。
特定サイズの畳に合わせて部屋の寸法を決める方が簡単で安くできるから。
しかし建築業者の中には壁の厚みを含めるところと含めないところがあったため、一般的に畳の寸法は2種類になっていったのだとか。

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↑住んでる場所、大きく分けて京都、名古屋、東京によって標準化された寸法が変わっていった。
今日使われている畳の寸法は名古屋のもので、残りの2つは幅がそれぞれ3インチ(※約7.62cm)長いのと短いのになり、長さは6フィート(※約182cm)だった。
これでメーカーは3インチ調整するだけでよくなった。

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Fine-Toolsという工具の通販サイトの説明より。

シンワ測定の巻尺には455㎜間隔で赤い矢印がつけられている。
455mm、910mm、1365mm、1820mm等々。
これは伝統的な日本家屋の柱の間隔であり柱の中心から次の柱の中心までの距離となる。
455mmは1尺(303㎜ = 10/33m)と5寸(5x30.3mm = 5/33m)を四捨五入した数値だ。
これらの単位は1966年に日本で正式に廃止されたが特に職人の間では今でも広く使われている。
なので日本のメーカーは今でも巻尺にこの印をつけている。


更に調べてこんなこともわかった。


910㎜は伝統的な日本建築のモジュール単位であり、これは尺(日本の伝統的な長さの単位)に基づいている。
1尺は303mmだから910mmは3尺ということになる。
455mmはちょうどのその半分で、壁の間柱や床の根太などによく使われる。
このモジュール単位を使うことで建築、設計、建築前の刻みが容易になる。
モジュール式にすることで予測可能な寸法になるから材料の寸法取りも標準化され、無駄を最小限にして建築の効率化を図れる。
アメリカの家屋構造で16インチ(※40.64cm)と24インチ(※60.96cm)間隔が標準となってるのと同じ理由だ。

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↑17.9インチと考えたら木造建築ならかなり堅実な数値だな。
アメリカだと16インチと24インチが使われてる。

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侍の使っていた兜と肩鎧の平均的寸法なのでは。
間違ってるかもしれないけど。

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この寸法が1ヤードのほぼ半分(※457mm)というのが奇妙だな。
この寸法がどこから来たのか気になるぞ。
外国貿易からなんだろうか?
それとも誰かの肩幅?

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↑身長の半分、歩幅、体の中心から指先までの長さ等々、ヤードのベースとなる長さは長い歴史の中で無数にあるぞ。

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教えてくれてありがとう。
日本では今も昔の単位を使っているんだな。
910mmは1間の半分、455mmは更にその半分というわけだ。

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しかしかっこいいメジャーだな。

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日本の合板はサイズが1820x910mmだ。

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実のところミリ単位に切り替えようかと思ってる。
その方が正確な気がするんだよな。

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↑是非するべきだな。
計算もしやすいぞ。

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↑うーん、それはどうだろう。
木工職人は何世紀にも渡って様々な測定方法を使ってきたけど、どれも同じくらい正確だった。
これは単位とは関係ない。
ヤードポンド法を批判する人も多いけど分数に関してはメートル法よりも若干優れてると認識してる人は少ない。
少し話がそれるけど1マイルが5280フィートなのは適当にそうなったわけではない。
1フィートが12インチなのも適当に決まったわけじゃないし1ヤードが3フィートなのも1平方マイルが640エーカーなのも適当に決められたわけではない。
こういう計算はしばしば分数が重要となってくるけど、これらの寸法は全て分数に適しているんだ。

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ミリの方が細かいから正確に測定できるけど10進法というのがな。
16進法だったら好きになってた。

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自分はカナダに住んでるけどこっちだと両方の寸法を使うことが多い。
自分の発見した最良の妥協点/出発点は分数ではなく小数に切り替えること。
小さな一歩だけど常に変換をする必要がなくなる。
(慣れるまでは面倒だけど、特に大変なのは1/16くらいだった)
今は小数インチの巻尺を買おうと思ってる。
ちなみに台所用に小数オンスの計量カップを買ったけどこれは最高に捗った。

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アメリカのメジャーにも16インチ毎に印がついてる。
良い奴になると16と3/16インチ毎についてる。








建築は長い歴史を受け継いできているので昔からの寸法を今も受け継いでいます。
合板や建材の寸法もそれに合わせて作られています。



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