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菊竹若狭, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

都市化/近代化が進むとチェーン店が増えていきます。
しかし日本は今でも多種多様な個人経営店が繁盛しているのは何故だろうかと海外の掲示板で語り合っていました。

引用元:reddit.com

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●投稿主
日本で個人経営のお店が繁盛してるのは何が違うんだろうか?

日本旅行で好きなのが8席くらいの小さなレストランやこじんまりとした居酒屋、西洋圏なら長く続けられなさそうな専門店を訪れること。
なんで日本ではこういう小規模店が繁盛してるんだろう?
家賃が理由なんだろうか?
補助金が出てるとか?
高い保険が必要ないから?
どういう秘密があるんだろうか。

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福岡に行った時に小さなレストランが繁盛してることに驚いたな。
19時ころに行ったお店はカウンターテーブルで4席しかないのに店員が3人いた。

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日本旅行でそういう小さなお店に行ってきた経験から言うと、客の平均滞在時間が比較的短いことも要因だと思う。
母国で自分が食事に費やす時間で日本のラーメン屋では6人の客をさばける。
あとは列に並ぶことを厭わない文化的側面も理由にあるかもしれない。
みんなパッと食べてすぐに出ていく。

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お店の土地を持っていて自分の腕に誇りを持ってる人が経営するお店は利益よりも品質を優先させることで大企業やチェーン店から生き残ることができる。
それに日本人は舌が肥えてる人が多いからだろうな。

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きちんとした給料を払えば遠くまで買い出しに出かけるのではなく身近な場所にお金を落とす余裕が生まれる。
大都市だと交通費や利便性も要因になってくると思う。
あと日本は少量ずつ買う文化があって5~7日分まとめて買うのではなく36~48時間分しか買わないという傾向もあるな。

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税制や小規模店の長い歴史が大きな理由だと思う。
あとは健康保険の存在も。
更に家賃が安いこともそこに加わる。
家賃の安さは相続税の高さの副産物であり、世代を超えて富が受け継がれていくのを防ぐ役割も果たしている。
(不動産市場で大地主が増えるのを防いでいる)

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夫婦経営のお店も多い。
配偶者が事業に携わっていると所得税の優遇措置がある。
※家族を従業員にすることで青色事業専従者給与を必要経費に計上できる

それにすでに所有している不動産(例えば自宅の1階部分)を利用するなど家族との共有資産と組み合わせることでより経済的に有利になれる。

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日本は土地のゾーニング(※wikipedia)が比較的緩い。
あと非常口やスペースに関する規制がアメリカほど厳しくないみたいだ。
日本の地下にある店舗や非常に狭い店舗はアメリカだとゾーニングの承認を受けられないと思う。
あと政府も中小企業に優しい。
酒類販売免許の取得も安価で簡単。
ちなみに自分は東京で英会話教室を持ってたことがある。
色んなものが経費として認められるから経営に対する心配や面倒も少なくて済むというのはある。

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ビジネスを始めるための手続きも簡単だ。
税務署に開業届を出したら5分で済むから意味ないんじゃないかと思いがちだけどこれをPayPalやWise(※海外の送金サービス)に提出したら法人アカウントを取得できる。

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みんな地元で買い物するし徒歩で移動するからだな。
都市が歩きやすい作りになってるし、みんな歩いていける距離のパン屋に行きたがるから街の中にパン屋がたくさんできることになる。

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日本は土地のゾーニングが緩くて開業手続きが簡単だからビジネスを始めるのが比較的楽なんだ。

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自分も日本の小規模店の雰囲気が好きだ。
でも土地の需要と供給は大きな問題だ。
大都市以外だと年々寂れていってる。
長年生活費がスタグフレーションしてるのも問題だ。
こういうと楽観的に聞こえるかもしれないけど商売を拡大しようとする店主が少ないようにも思った。
日本で何人かの経営者に会って話をしたけど積極的に稼ごうとしてたのは1人だけだったな。
他の人は上に縛られることなくできればそれでいいという感じだった。
ちなみに東京ではなく日本の地方都市ね。

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短く答えるなら日本は家賃が安いから。
日本はどんな主要都市でも法外な家賃を払わずにレストランを開ける場所がある。
だから日本には素晴らしいレストランがたくさんあるんだ。
アメリカがそうじゃないのも家賃が原因。

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↑友達がカリフォルニアでカフェを開いたけど月1万2000ドル(※約176万円)の家賃は無理過ぎた。
スターバックじゃない限りコーヒーでその金額を賄うのは不可能だ。
結局その友達は運営資金を使い果たして1年半でお店を閉じてしまった。

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アメリカは大企業が好きだからな。
こっちで小規模店を増やそうと思ったらマクドナルドやウォルマートがライバルになる。

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悲しいけど生き残れなかったお店も多いと思うよ。
自分もそういう古びて時が止まったようなお店を巡り歩くのが好きだ。
ただしそういう小さなお店は店主の家を兼ねてることも多くてそこまで稼いでるわけではないことに注意するように。

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言うても飲食店の30%が開店1年以内に撤退して、70%が3年以内、80%が5年以内、90%が10年以内に撤退すると言われてるからな。
競争は苛烈で閉店率が高いから中古の厨房機器が豊富に流通していることから起業コストも安くなる。
これが目に見える光景だ。
ほとんどが苗木になることもなく発芽の段階で消えていく。
生き残ったお店はほとんどがリピーター客で生きながらえている。
「持続可能性とは1000人の一見客より1000回通ってくれる常連客」という業界の格言もある。

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これは場所による。
商店街を守るために多大な努力をしてる町もある。

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専門化だな。
あくまで推測だけど日本ではジャンルを特化することで上手く経営できてるお店が多いように思う。
例えばラーメンが3種類しかなくてもそれを毎年何百食も作って50年間続ければ技術はとてつもなく向上することになるだろう。
3種類なら上達速度も速いだろうからみんなすぐその味に気づいて常連客を獲得することになる。
これが事業継続のカギになる。
そしてこのサイクルが続けられていく。

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見た目ほど繁盛してるわけでもないけどな。
なんとか生計が立ってるというお店も多い。
繁盛してるのは他の国と同じようにしっかり経営をしてるか立地が良いお店だけだ。
店の数が多いのは人口密度が理由だろうな。

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↑これはあるな。
地元だとしょっしゅうお店ができては消えてる。
閉店するまでそのお店の経営がやばかったことには気づかない。

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古くて小さなお店は店主(あるいはその家族)の持ち物件でもあること多いのが重要な点だ。
家賃を払う必要がないから存続のために大きな収入を必要としないお店も多い。
(店主が高齢なお店は利益がほとんどないところもある)
あと東京は世界の他の大都市と比べて家賃が遥かに安いという理由もある。
それに歩きやすいし人口が多い。

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↑それに加えて土地のゾーニングがきちんと機能してるのもあるな。
アメリカだと住宅地と商業地を厳格に分けてるから商業用不動産の価格や賃料が上がりまくってる。
商業地でしか事業を始められないから。
日本だったら小さなレストランはどんな場所でも開業できるので特定の土地にプレミアム価値が付くことはない。
これは店舗の賃料が安くなるだけじゃなく交通渋滞の緩和や地域経済の活性化にもつながる。

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↑レストランがひしめく東京の裏路地は人生が変わる経験だよな。

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海外の市当局が参考にしたいと思ってる点でもある。
(少なくとも自分が仕事を通して感じた限りだと)
緩やかに繋がる複合用途のゾーニングは地域に大きな恩恵をもたらすし、多様性に富んだ歩きやすいアクセスしやすい地域の形成を促してくれる。
アジア圏でも他の大都市のゾーニング方針は「何をしてはいけないか」に重点を置いていて人々はその規制を逃れるためにあの手この手を使っていると聞いた。
一方で日本の方針はより緩やかで「何ができるのか」に焦点を置いてるのだとか。

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日本はアメリカのような寡占化を許さないのだろう。

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↑アメリカのSBA(※米国中小企業庁)はむしろ寡占を推奨してるところがあるからな。

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日本に住んでるけど地元だとパン屋、立ち飲み屋、八百屋、花屋といった小さなお店が次々と閉店してる。
本当に小さな個人商店ばかりで長年営業していたお店もあれば数年しか持たなかったお店もある。
個人店ではないけどいつも繁盛していたヴィ・ド・フランスでさえ数週間前に閉店してブックオフも最近閉店してしまった。

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やはり土地のゾーニングはでかいと思う。
住宅街でも特定の業種であれば営業できるから。

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基本的に2つの理由があると思う。

・賃貸可能な小規模物件が豊富
・規制が緩い

欧米諸国だと事業を始めるために10万ドル以上の資金と多くの許可が必要になることが多々ある。
商業区の家賃は非常に高価で従業員も必要だ。

日本では副業として小さなビジネスを始めるのも簡単。
8人掛けくらいの小さな物件を安く借りられる。
駅から少し離れた場所や高層階だったら家賃はかなり安くなる。
つまりチャンスが豊富にあると言うことだ。
営業許可も比較的楽に下りる。
他のコメントで言われてるけど個人商店ならさほど利益を上げなくとも営業を続けられる。
土地と建物が所有物なら実質経費はただみたいなもの。
一日中テレビを見てるくらいならたまにくるお客の為に店を開けておこうという訳だ。

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↑あとお店を閉めたからと言って廃業したと思うのも勘違いだったりする。
小さな物件で商売を始めて資金が溜まったから規模を拡大するために移転したと言うこともある。

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経済には4種類ある。
即ち先進国、発展途上国、アルゼンチン、そして日本。
答えを見つけたら教えてくれ。
※アメリカの経済学者、サイモン・クズネッツの言葉(※wikipedia

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日本で小規模な飲食店が活況なのにはいくつか理由がある。
まず多くの店主が金持ちになることではなく安定した暮らしを目指してると言うこと。
だから拡大せずに小規模で効率的な経営を維持しようとする。
多くの店主が経費を抑えてスタッフも最小限にし、小さなスペースで事業を続けている。
文化的にも質素倹約で高品質を貴んで常連客との関係を重視してる。
あと日本は都市の人口密度が高くて歩きやすいから小さな店でも多くの客が来ることになる。
それから多額の融資を受けずに小規模で事業を始めるのも一般的だ。
借金を背負うよりも貯蓄を起業資金に回したり既存の事業を受け継ぐ人が多い。
重要なのは規模じゃなくて持続可能性だ。







日本で小規模な飲食店が元気なことは旅行者だけでなく海外の外食業界でも度々注目されています。
生き残るのが難しいと言われる飲食業界ですが、それでも毎年多くのお店がオープンしています。



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