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Tsuyoshi chiba, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

日本全国にお城が残されていますがその中でも当時の天守が残っているものを現存天守と呼び、現在12の現存天守があります。
12現存天守全てに行ってきたという人が海外の掲示板で紹介していました。

引用元:reddit.com

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●投稿主
日本の12現存天守全てに行ってきた。
~レビューとお勧め~

6度の訪日で素晴らしい観光に加えて12現存天守全てに行ってきた。
何故これをしたのか、なぜそれは素晴らしいことなのかを紹介したいと思う。
そして日本のお城をいくつか見てみたいと思っている人に私の(かなり主観的な)ランキングも紹介しよう。

・日本の12現存天守とは何か
日本には数百の城があるがそのほとんどは再建されたものだ。
しかしこの12の城は少なくとも江戸時代から天守が現存している。

現存する城が少ないのは主に政治的な理由と戦争によるもの。
1873年の廃城令(※全国城郭存廃ノ処分並兵営地等撰定方:wikipedia)によって多くの城が解体されてしまった。
この令は明治政府がかつての武士や大名階級の影響力と権力を削減するために発令した。
残存していた多くの城は第二次世界大戦の爆撃によって破壊され、現在残されているのは12だけだ。

現在も残っている城は主に運が良かったこと、大都市や権力中枢から遠く離れた地だったこと、解体するには困難な立地だったこと、あるいは地元有力者の働きかけなど様々な要因によって生き延びてきた。

・何故、そしてどうやってその12の城を見に行ったのか
私の12現存天守を全て見て回りたいという願望は徐々に育まれていった
松本城と姫路城は2017年に初めて行った日本旅行で観光の一環として訪れて、どちらも凄く楽しかったけど残りの10現存天守に関してはさほど気にしてはいなかった。

3度目の日本旅行で四国を一周したけれど、その時に少しルートを変更するだけで更に4つの現存天守を回れることに驚いた。
おかげで辺鄙だけれど本当に素晴らしい地域を見て回ることができた。
この経験から残りの6天守も訪れたいと思うようになった。

四国の後で北上して東北へと向かい、そのルートの中で備中松山城、犬山城、弘前城に行ってきた。

そして一番最近の旅行を名古屋から始めて彦根城、丸岡城と回り、最後に松江城に行って2025年11月に12現存天守を全て攻略することができた。

・12現存天守全てに行く価値はあるのか?
実のところよっぽどの城オタクや日本史オタクでない限り全てを見て回る理由を正当化するのは難しいと思う。
どのお城も素晴らしく美しくはあるけど、ほとんどは小規模で見た目もよく似ており、内部も気を引くものはさほどないというのも事実だ。
しかし私がこれらの城を全て回りたいと思った本当の理由はそのほとんどが地方で観光客もあまり来ないところにあるから。
要するにこの城巡りは聞いたこともなかった都道府県に行くための手の込んだ、おおよそ馬鹿げていると言ってもいいくらいの一種の言い訳だったと言える。
城を見に行くのが何故貴重なのかと言うと、それは城そのもの以上に日本の最も美しく人里離れた地域を案内してくれるトロイの木馬のような存在だからだ。
なので現存天守を全て回ったという自負心に加えて素晴らしい地域を見てみたいと思うなら是非お勧めしたい。

・12現存天守ランキング
これが客観的なランキングだとは全く思っていない。
これは訪れた時期、季節、その時の気分によって大いに左右されている可能性がある。
実際に自分の足で行って自分の眼で確認するための参考程度に捉えてほしい。
各ランキングには訪れた時期も記載しておく。
(城によっては季節によって美しさが変わるので)
そしてもし訪れるなら是非寄ってほしい近隣のスポットも記載しておいた。
前に述べたようにこれらのスポットはより日本を探求するための素晴らしい手段となるだろうから。

12.宇和島城:愛媛県(2024年9月)
残念ながら天守は小さく、周囲に目立った観光名所もないのでこの順位となってしまった
しかし英語のパンフレットがない唯一の現存天守というのは特筆すべき点ではある。
あと森の中を歩いて城まで行くのはなかなか良かった。

近隣のお勧め:
内子(ろうそくと和紙で有名な町)


11.丸亀城:香川県(2024年9月)
宇和島城と似た状況ではあるけど瀬戸内海の景色が良かった。
天守は小さいものの城内はかなり広大で散策するのが楽しかった。

近隣のお勧め:
金刀比羅宮(長い階段を上った先にある馬のいるお寺)
栗林公園(見事に刈り込まれた庭木のある美しい庭園)


10.犬山城:愛知県(2024年10月)
犬山城は大都市の近くにあるお城なのが面白い点なのでこれは意見が分かれるところだと思う。
ただしそのためなのか私が訪れた時は観光客で溢れかえっていた。
かなり小さな城なので押し合いへし合いしていてそれで楽しめなかったというのもあるかもしれない。
ともあれ城までの道のりと景色は素晴らしかったし、神社などの見どころもあった。

近隣のお勧め:
名古屋(リニア・鉄道館が凄く良かった)


9.弘前城:青森県(2024年10月)
弘前城は木々や散策路など、本当に美しい敷地に建っている。
城の周囲には櫓などの設備も残っていて重厚感を醸し出している。
残念ながら天守は回収工事中で立ち入ることができなかったのでそこが少し物足りなかった。
あと行った当時は堀が干上がってたのも覚えてる。
ここは桜の名所らしいので春に訪れるのが良いのかもしれない。

近隣のお勧め:
奥入瀬渓谷(湖の近くにある美しい渓谷の散策路)
恐山菩提寺(火山に鎮座する素晴らしいお寺と地蔵)


8.丸岡城:福井県(2025年11月)
個人的に丸岡城は”これぞ小城”というお城だった。
宇和島城や丸亀城と同じように小さな城なんだけど地元の人たちが本当に情熱を注いでいた。
周りに高い建物がないので田舎の景色も素晴らしかった。
あと秋の景色が素敵だった。
穏やかなお城で魅力を感じずにはいられなかった。

近隣のお勧め:
大本山永平寺(秋の景色が美しいお寺)


7.松江城:島根県(2025年11月)
かなり大きな天守で、地下室に井戸がある。
これはかなり理に叶ってると思った。
周囲の庭園や堀は桜や梅がたくさん植わっていて散策に最適。
それに城壁、櫓、鐘楼などもあって飽きずに見て回れる。

近隣のお勧め:
大山(晩秋は冠雪があり、ハイキングに最適)
出雲大社(有名な神社)


6.彦根城:滋賀県(2025年11月)
このあたりから順位をつけるのが難しくなってくる。
例えば彦根城は個人的に凄く素敵な場所だと思ってる。
秋にはお堀の周りが紅葉で美しく彩られる。
城の裏手にある庭園も素晴らしかった。
城壁など天守以外の見どころもあるし、琵琶湖の眺めも素晴らしい。

近隣のお勧め:
玄宮園(彦根城を望む荘厳な庭園)


5.松山城:愛媛県(2024年9月)
松山城は本当に素晴らしい。
城壁、連絡通路、物見櫓など城の設備も充実している。
城の周りを囲んでいる森も散策に素晴らしく、不思議なことに今まで見た中で一番太った猫がいた。
天守から美しい夕日も見られる。

近隣のお勧め:
道後温泉(『千と千尋の神隠し』のモデルになった場所)


4.姫路城:兵庫県(2017年11月)
姫路城をトップ3に入れないのはあまりに異端と思われるかもしれないけどまずは聞いてほしい。
姫路城は数ある城の中で最も堂々とした佇まいで美しさや天守外部の周辺設備も素晴らしい。
日本に行ったら必ず訪れるべき場所だ。
しかしそれ故に観光客で溢れかえっている。
場所から場所へと足早に移動する必要があるから立ち止まってその荘厳な美しさを堪能するのが難しかった。
欠かせない観光名所であると同時に少し疲れる場所でもある。

近隣のお勧め:
神戸周辺地域(有馬温泉が良かった)


3.備中松山城:岡山県(2024年9月)
備中松山城は唯一現存する山城という点が非常に興味深い。
周辺の町から遠く離れていて深い森に覆われた小高い丘の上に建っている。
麓から巨大な城壁を通り抜けて天守まで登るのに小一時間かかるからこの難攻不落の城砦を攻略するのがいかに難しいかを実感できる。
他の城の様に単なる観光スポットや博物館ではなく、真の防衛構造をうかがい知ることができる。
12現存天守の中で最もユニークで個人的に最も興味深い場所だった。
しかも天守にはスケボーに乗った猫までいる。
(詳しくは説明しないでおこう)

近隣のお勧め:
吉備平野(自転車で走るのが凄く楽しかった)
岡山後楽園(芝生で有名な庭園)


2.松本城:長野(2017年11月)
松本城は純粋に外観が美しい。
特に凄いのが外壁が真っ黒なことで、このために”烏城”と言われているが実際のところ黒い城は松本城だけではない。
(松江城も黒い)
それから記憶が確かなら松本城は現存天守の中で唯一の平城だったはずで、それ故に素晴らしい写真を撮ることができる。
私が行った時は現地の年配の方々がボランティアガイドをしていてそれが特に楽しい思い出になってくれた。
初めての日本旅行で特に輝く思い出になった城だ。

近隣のお勧め:
白川郷(近くではないけど美しい村だ)


1.高知城:高知県(2024年9月)
高知城は一生推していきたい。
広大な敷地に門や櫓などの設備が残っていて、城を登っていく途中でも偽の出入口や忍者対策に釘や仕掛けが施された壁など、興味深いものが見られる。
内部も素晴らしく、高知城は天守だけでなく大名の御所も現存する唯一の城でもある。
御所には精巧な彫刻、廊下、藩主が家臣と会談する時に使った部屋があり、味気ない博物館というよりも過去の光景を垣間見られる空間といった趣だ。
それに地元のボランティアガイドが熱心に解説してくれたことで見学がより充実したものになった。
そして高知城は藩主である夫のために自分の家財を売り払って軍馬を買った妻の千代、藩主の家紋と家臣の家紋を組み合わせて企業ロゴとした三菱が誕生した場所であるなど個人的に興味深い逸話が数多く残されている。

近隣のお勧め:
祖谷渓(かかしの村、かずら橋など)


●comment
松本城に行ったことがあるけど確かに立地がユニークで素晴らしく美しかったな。
松本市自体も美しい街だった。
松本市周辺だったら奈良井宿、中山道、高山(高山昭和館と飛驒民俗村)、平湯温泉、上高地、そして少し遠いけれど白川郷がお勧めだ。

●投稿主
↑残念ながら松本市ではあまり時間がなかったから近隣のお勧めに少し遠いけど白川郷を入れた。
ともあれお勧めありがとう!

●comment
松本城は内部の銃火器を展示してる博物館も面白かった。
でも1月に行ったから一番良かったのは日差しで暖かくなった一部の床板だったな。

●comment
良いレビューだった、ありがとう!
しかし12天守全て桜の時期を外して行ったと言うのか?
これはもう一度行きなおすべきなのでは。

●投稿主
↑確かに(笑)
次の目標は「12現存天守全てを全季節に行ってきた」だな。

●comment
今年の桜が見頃の時期に姫路城に行ってきた。
開城時間に行ったら……50人くらいしかいなかったな。
ほとんどが日本人だった。
高台にある庭園や景色を独り占めできた。

犬山城も全然人がいなかった。
天守でも10人くらいだったと思う。
素晴らしい景色で本当に行って良かった。
弘前城は日本でも特に有名な桜祭りが開催される。
桜並木が本当に素晴らしい。
天守は小さいけど桜だけで行く価値があると言える。

●comment
↑初めての日本旅行で桜が満開の弘前城に行ってきた。
敷地内を歩いていて櫓の前を通るたびに”これがお城?”と言ってた。
天守が見えた時は思わずグーグルマップで確認してしまった。
もっと大きいかと思ってたから。
でも桜は本当に見事で岩木山の景色も素晴らしかった。

●comment
高知城はすぐ近くに当時の防衛機構を詳しく展示した博物館もあるね。
入場するとすぐに素敵な映像が流れて詳しい紹介してくれる。
それに御所が残ってると言うのは確かに特別な体験になった。
二条城にも行ってきたけど結構似通った構造なところがあって面白かった。
(重要人物と会うための高台や棚など)
二条城の方がもっと精緻だったけど。

●comment
↑両者の目的が違うというのもあるだろうな。
高知城は当時の藩主が実際に住んでた場所だった。

二条城は当時の将軍が天皇に謁見するために上京した時のための別邸として使われてたけど、そういうことは滅多になかった。
権力の違いが現れてると言うことだろうな。

●comment
このランキングには納得できないけど個人の好みの違いだろうな。
宇和島城や丸亀城は確かに小さいけど個人的に弘前城よりも印象的だった。
犬山城と松山城は個人的に行く価値ありだと思ってる。
犬山城は行った時にかなり混んでたから人気なんだと思う。
高知城が1位というのは同意する。
確か天守と御所が今も残ってる唯一の城だよね。

●comment
ありがとう。
まだ松本城しか行ったことがない。
来月姫路城に行ってくる。

●comment
自分は11カ所行ってきた。
でも姫路城のランクは納得できないな。
混雑してるのは理由があるし、桜の時期に絶対に行くべき場所だ。
でも高知城も好きだ。
おそらく自己トップ3に入ると思う。

●comment
良い読み物だった。
この中だと姫路城と松本城に行ったことがある。
残りの地方の城も興味が出てきた。

●投稿主
↑機会があったら是非地方にも行って欲しい。

●comment
凄く面白かった!
今は初めての日本旅行中で松本城は見てきたんだけど松山城はしまなみ海道のサイクリングで疲れすぎて寝坊したから見逃してしまった。
ともあれトップ2のうちの1つを見てきたと知れて満足だ。

●comment
城オタクなんでこの意見は参考にさせてもらう。
詳しい説明をありがとう!
まだ松本城しか行ったことないけど、大型帆船フェスティバルで帆船見学のために乗船したような感じだった。
それが凄く良かった。
木造の急な階段を登っていくところなんかは本当に船そっくりで最高だった。
これは高知まで行かないと駄目だな。

●comment
主観的なランキングではあるけどこういうのは好きだ。
自分も12現存天守全てに行くのが目標。
まだ3つしか行ってないから先は遠いけど2026年の秋に四国に行こうと思ってるからそこでたくさん回れそうだ。

●comment
↑秋の四国は美しいぞ。
祖谷渓が特に良かった。
祖谷渓がある三好地域は紅葉も綺麗だ。
ともあれ是非とも地元料理を堪能してもらいたい。

●comment
四国旅行から帰ってきたばかりで高知城、松山城、宇和島城に行ってきた。
これはこちらとしても12現存天守を制覇しないと駄目だな!
高知城が素晴しかったのは同意する。
というか高知全体が凄く良かった。
人々は温かいし料理は美味しいし、景色は見事だしで本当に行って良かった。
みんなにもお勧めだ。

●comment
こういう投稿はありがたい。
2度目の旅行から前回の旅行までの間に偶然現存天守をいくつか回ってきたからいつか全て行きたいと思ってた。
そして理由も投稿主と全く同じ。
城自体というよりも城のある地域の方がずっと興味をそそられる。

●comment
四国は最高だぞと言いに来たけど四国に行ってお城を見てきたという人が予想外に多かったのが驚きだった。
嬉しいね。
日本で訪れた城は再建したものも含めてどれも良かった。
でも現存するものが良いという意見もわかる。
高知城よりも松山城の方が好きだけどこれは初めて訪れた日本の城だから特別な思い入れがあるからだな。

●comment
犬山城の混雑について。
自分は桜の時期に2回行ったけど平日は全然混んでなかった。
というかかなり空いてた。

●comment
松山城はミカンジュースが出てくる蛇口があるから一番好き。

●comment
彦根城、犬山城、姫路城に行ったことがある。
犬山城はそんなに混んでなかったな。
現存天守はもっと行ってみたいけど四国に行けるのはいつになるやら。




日本100名城や現存天守は全国に点在しているので日本人でも制覇をするのは難しいですが、訪日旅行者で制覇した人もいるようです。
城をきっかけに周辺地域を好きになる人も。