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食べる事に対しては並々ならぬ好奇心を見せるのが日本人。
その熱意は自国の料理だけでなく、むしろ他国の料理にこそ一層の熱意を持って向けられていると言っていいかも知れません。
それは洋菓子店、いわゆるパティスリーも例外ではありません。
そんな日本のパティスリーに魅せられたとあるアメリカ人のブログを紹介します。

引用元:the-unbearable-lightness-of-japanese-pastry
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信じられないくらい軽い日本の洋菓子
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インターネットよる迅速な検索は、私が日本の洋菓子店の作るデリケートで丁度良い甘さの菓子に恋焦がれる最初の人間ではなく、また最後の人間でもないだろう、という疑問を裏付けている。
私と私の家族は最近、数年過ごした日本を後にアメリカへと帰って来たの。
海外で過ごしてきた私たちが無くなって寂しく思うものはたくさんあるけど、中でも一番際立っているのが日本のパティスリーで見つけることの出来る、軽くて陽気なデザートなの。
あなたが(日本の)シュークリーム、モカ風味のカスタードクリームを添えた小さなラズベリーチーズケーキを食べたなら、アメリカのケーキ屋にある超甘くて重たい珍味には静かな不満を覚えるでしょうね。


私は日本とアメリカのパティスリーでは、一人分に対する砂糖の量や、生地とクリームを軽く作る調理のテクニックに違いがあると思ってる。
批判してるわけじゃないけど、この違いがすごーーーくいいのよ。
私と夫がお気に入りのパティスリーに行くのはもうほとんど儀式と言っていい位だったわ。
二週間ほどヘルシーな食生活を送った後、自分たちへの”ご褒美”として日本のパティスリーへと訪問するの。
私たちはクリスマスの朝の子供たちみたいにエキサイトしてるわ。
まず最初に、私たちはアメリカドルで50ドル、日本円で5000円は確実に用意するわね。
それからパティスリーへと向かうのよ。
お店の人たちが商品でいっぱいに膨らんだ袋をいくつも抱えて去っていく大食いのアメリカ人の事をジョークの種にしてると確信し、その事を楽しみにしながらいつもドアを開けるの。
伝統的なパティスリーのように、ガラス越しに愛情を込めてデザートを包んでくれ、私たちは何が欲しいかを決めるのに数分を費やしているわ。
大体こんな感じね。
「これは2つ、これは3つ、これは1つ…あれは何?OK、これは4つ、これは2つ…」
これが3人分のデザートである事を忘れないでいて。
大きなアップルパイの一切れにだってカロリーと、脂肪と砂糖がたっぷりなんだから。

菓子はペーパーで慎重に包まれ、美しい小箱に入れられてリボンで素晴らしい包装がされるの。

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私の夫は車を運転しながらナーバスに私の膝を上を見るのよ。
「落とさないでくれよ、ハニー」って、まるで私たちが病院から生まれたばかりの子供を連れてきてるように言うの。
(これはみんな本当の事よ)
やっとの事で家に着くと彼は買ってきたものをみんなテーブルの上に広げて、私たちは非常に簡潔にそれらの美しさを賞賛し、どれほど素晴らしい味がするのか思い描きながら…飛び込むのよ。
私たちはキャンドルも点けなかったし、ショパンも流さなかったけれど、今までに経験したグルメ宗教体験と同じくらいの物があったわ。

あの日々が懐かしいわ。
幸いな事に私たちの住んでいるところには、1時間ほど行けばいくつか日本式の洋菓子店があるの。
まだそこへは行ってないけど、いずれ行く事になるでしょうね。


■この記事へのコメント

・どれもビューティフルで美味しそう!

・↑全くね!ゴージャスだし美味しそう。
食べるのがほとんど犯罪に思えるくらい(笑)

・私は1年間日本に住んでたけど、同僚のアメリカ人が「パティスリーに行こう!」っていうタイトルの日本旅行のガイドブックを作りたがってたわ。
何か小腹が空いてきちゃった!

・↑(ブログ主)
私はよく日本のパティスリーはいいテレビ番組になるんじゃないかと思ってたのよ…『The Cake Boss』なんかよりもね。
あの番組好きなの。
いずれブログに書くと思うけど、夫と私は日本にいる間あの番組を宗教のように見ていて、その後番組のお店であるCarlos’ Bakeryに行ったのよ。
私たちは選んだ商品にちょっと失望したと言わなきゃいけないわね。
私たちはテレビに出てたような特別なものは買わなかったの。
買ったのはビスコッティ(ビスケット)、パフ(ポン菓子)、カンノーロ(wikipedia)なんかよ。
全く感動しなかった。
全部重すぎ、甘すぎで、きっと日本に行ったことで私の味覚が変っちゃったのね。
夫はその味が気に入らなかった事を確認するためにもう一度行く事を計画してるけど(笑)

・Carlos’ Bakeryが良くないなんてちょっと驚きだわ。
私はあの番組を見てるけど、普通と違うテクニックを使ってるからなのよね。
…彼の叫びやドラマなんかは煩わしいわ。
お勧めなのはFoodNetworkの『Ace of Cake』ね。
彼らはより良いケーキを作ってると思う(ファミリードラマも無いし)。
日本のパティスリーは言った事無いけど、一度トライしてみたいわ。

・↑(ブログ主)
私と夫は今でもあの番組を楽しんでるわ。
多分ケーキが凄いからだと思う(笑)
『Ace of Cake』も見てるつもりよ。サンクス。

・イェー、『Ace of Cake』は似てるけどもっと良いわよ。
オーナーのDuff GoldmanはケーキにLEDを仕込むのが好きなの、しかも動くのよ。
以前は花火をケーキに仕込んでたわ。
彼のモットーは”もっとでかく、もっと過激に、もっと凄く”よ。
彼らは最近Comcastでオンデマンドショーもやってるわ。
彼らのしてる事をやってみたいわ(笑)


コメントで出ていた『Cake Boss』、『Ace Of Cakes』はパティシエがクライアントの注文でなんだか凄いケーキを作る、という物のようです。

Cake Boss Season 2 Sneak Peek!


Ace Of Cakes - Dizzy Doings - S07EP12 - Part 1


『アメリカンチョッパー』(wikipedia)といい、アメリカ人はこういうのが好きなんだろうか。

さて、日本の洋菓子の特徴である口当たりの軽さにすっかりやられてしまったようです。
確かに、日本の洋菓子は他国のものと比べてどっしりしておらず、甘さも控えめです。
そういえば管理人が昔カナダ旅行に行ったとき、「せっかく西洋に来たんだから洋菓子でも食わねば」と思い立ち、アップルパイを買ったものの、そのパイは砂糖とシナモンの味しかしなかったという事がありました…

一応アメリカの擁護をすると確かにケーキは原色だし甘さもくどいのですが、クッキーなどシンプルな焼き菓子は結構美味しかったりします。
それでも結構重たいんですが…