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アメリカで漫画やアニメの販売をしているVizメディアの設立者、堀淵清治がポップカルチャーサイトICv2のインタビューでアメリカでライトノベルは成功すると答えました。

以下が引用元サイトの記事の翻訳

堀淵は日本のポップカルチャーは将来においてアメリカで健全な発達をとげるだろうと感じている。
そして、当面の問題はバイヤーにコンテンツを配信し、著作権侵害と戦う方法を模索する事だ、と。
堀淵は特にライトノベルは将来的により一般的になるだろうと思っている。
ライトノベルはアメリカでそれに対応しているジャンルよりも少し長く成長しており、漫画、アニメ、ビデオゲームをやっている若い人達を対象にしている。
近年、数字的に成功したアニメはライトノベルが原作になっている。
例えば『狼と香辛料』、『化物語』、『デュラララ!!』、『Fate/Zero』等。

「ライトノベルは漫画、アニメ、ビデオゲームのエッセンスが組み合わさっている」
堀淵はICv2にそう言っている。
「過去6、7年間日本で人気のジャンルであり、成長を続けている。そしてアメリカにおけるVizメディアのHaikasoruでの出版物も幾つかの良い例になっている。人気アニメのいくつかはライトノベルが原作であり、アメリカの出版社は多くの読者がそれに注目するように多くのタイトルを出版するようになると思っている。」

(訳注:HaikasoruはVizメディアの作った日本原作のSFを出版するレーベル。ここから出版された伊藤計劃の『ハーモニー』が2010年フィリップ・K・ディック記念賞特別賞を受賞した)

漫画そのものに関して堀淵は、デジタル出版への移行がより安定し、出版社が世界同時リリースにより近づけていくにつれ読者も成長していくだろうと感じている。
彼はその移行は2016年までに行われるだろうと予測している。



引用元:viz-media-founder-predicts-light-novel-success-in-the-u-s
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↓この記事に対する海外の反応

●MGパッラ
俺、『Fate/Zero』の小説なら買うよ。
TypeMoonのジャンキーだから。
他の面白そうなタイトルは『輪るピングドラム』と『No.6』だな。

●ショーン・ダニス
俺は『フルメタルパニック』と『灼眼のシャナ』を絶版になるまでずっと買ってたんだ。
今追いかけてるライトのベルのシリーズは『ハルヒ』と『狼と香辛料』だけだ。

ハルヒの6巻はリリースされるのか?(今のところ11巻までだよな)
それと『狼と香辛料』の5巻はもうすぐリリースされる。
問題はそれが18巻まであるって事。
この2つはちゃんと販売されるのかね。
今までのライトノベルシリーズのようにドードー鳥になる(訳注:途中でリリースが止まること)になるのなら残念だ。
俺が上手くいってるように感じられるのは、半分までリリースされてるハルヒだけだな。

●ジョン・リップスリンガー
現実的に、今のヤングアダルト小説(訳注:アメリカでのライトノベル的なジャンルの呼称)はいつだって魅力的だもんな。

●VXLビースト
第一段階として、もっといい翻訳にしてくれ。
ハルヒの翻訳版を読んでる人なら、俺が言ってる事が正しいかどうかは判るよな?
世界を変える?(翻訳が)粗いってもんじゃねーぞ。

●ルパンIII
↑漫画版については何もいえないが、DVDの字幕に関してはちょっとうっとおしいように感じる。
『はちみつとクローバー』もだ。
キャラクターの名前とかまで字幕に入れてくるから、時々訳が分からなくなるんだ。
少なくともファンサブクオリティと良い勝負ではあるけど。

●Jビーグル
↑『.Hack』のクオリティは低かったな。
『ハルヒ』は悪くなかった。

●シャイ_メル
Seven Seas Entertainmentが売上不振からライトノベルの出版を停止しちゃったから、これがいい盛り返しになる事を期待してる。
(訳注:日本の漫画、アメリカ版のライトノベル等を出版している会社。)

●ダークライダース
しばし彼らは漫画やアニメ、ライトノベルは子供のためだけじゃないと宣伝してるよな。
大人が楽しめるアニメ、漫画、ラノベがたくさんあるって。
でも、大人が楽しめるのなんて凄くレアだと思う。
アメリカでのアニメBDなんてほとんどが子供向けなんだから。
つまり、子供やティーン向けじゃない、大人向けのアニメ、漫画、ラノベを見せて欲しいんだ。
そうすれば売り上げだってもっと良くなるよ。

●マーティ
Seven Seasは知る限り最初のライトノベル出版社だったな。
『ブギーポップ』シリーズをいくつか出してた。
いい内容だったよ。
アニメ版(とかなりおかしな実写映画)を見た時、何が起こっているのかかなり把握できると思う。
彼らには残りの3巻位の翻訳をして、このシリーズを完結させて欲しいんだけど、このシリーズのためのライセンスはもう終了しちゃってるんだろうな。
悲しい事に…
(ブギーポップ)みたいなシリーズが他にあって、それを持ってきてくれるなら、俺は歓迎するよ。

●オーバーロード・フーカ
グレート、きっと彼らは『ディスガイア』のラノベ版を持ってきてくれるだろう…

●カクタップリブ
”ライトノベルは漫画、アニメ、ビデオゲームのエッセンスが組み合わさっている”
どんな妄想世界に住んでるんだ?
ライトノベルの魅力のほとんどはその軽妙な言葉遊びにあって、それは作品内のギャグやストーリーに大きく関係している。
(そういう言葉遊びが)翻訳で生き延びれるとはとても思えない。
それが無くなったらライトノベルは、空っぽ(Light)だ。
(ライトノベルが)プロット展開や設定で普通の小説、他のほとんどのメディアと比べ物にはならないのは明らかだ。
それにライトノベルにはゲームのように翻訳での喪失を埋める音楽や作画も無い。
これは出版社がちょっと夢を見てるように思える。

●キャシー・ヴリッチ
これが起こって欲しい♥
大人になったらライトノベルの翻訳をしたいんだよね。
最初の仕事は絶対に『デュラララ!!』か『バッカーノ!』。


●amc99
ライトノベル好きだからこれは素晴らしいニュース!
『キーリ』、『文学少女』、他の素晴らしいライトノベルをローカライズしてくれてサンキュー、YenPress!!

●K.C.
『狼と香辛料』、『化物語』、『デュラララ!!』、『Fate/Zero』か…
『インデックス』『超電磁砲』、『とらドラ!』、『インフィニットストラトス』、『空の境界』、『バッカーノ!』、『俺妹』、『ゼロの使い魔』、『灼眼のシャナ』、『はがない』…
夢を見ることだけならできるからね。
半年で1冊というスケジュールは苦痛ではあるけど理解できるし、YenPressには神に感謝だ。

●Jビーグル
これが真実であって欲しいけど、以前にもライトノベルを売るべく努力はしてたんだよな。
大成功とはいかなかったけど。
しかもそれに追い討ちを掛けるように『空の境界』のアメリカでのライセンスがキャンセルされたし。
(これはファンによる翻訳がストップした事も意味する)
更に、本屋じゃグラフィックノベル(訳注:アメリカでの漫画の区分、アメコミも含まれる)の売り場スペースを縮小してるし、経済成長の役に立つとしてもマーケットが広がるとは思えないな。

●クリストファー・ケイト
くそう、私ビジュアルノベル読んでエキサイトしてるんだけど。

●Mコールホー
こっちで『コープスパーティ』がリリースされたらゲットするし、その後は『シュタインズゲート』だ。
全てのビジュアルノベルをこっちでリリースして欲しいよ。

●ホセ・ダゴベルト
↑グッド、しかしビジュアルノベルとライトノベルは違う。

●ジョーダン・スロブサキ
(記事のトップイメージに)シャナをチョイスしたのはちょっとした皮肉だな。
アメリカでシャナの出版は止まっちゃったから。
西洋じゃライトノベルを読むのが難しい事にフラストレーションが溜まるよ。
(ライトノベルは)原作者の本当のビジョンが入っているし、本来の結末を見ることもできるのに。

●ダニー・リー
『灼眼のシャナ』が全巻でたら、買い揃えるよ(笑)

●ゴー2アーセナル
↑俺もだ

●シルバーシチズン
ライトノベルがもっと注目される事は嬉しいね。
最近嵌ったんだ。
自分の好きな(アニメ)シリーズのペーパーバック版を読むほうが好きだけどね。
(指をクロスさせて『化物語』がライセンスされる事を祈りつつ)

●キョーヤ・ヒバリ
ライトノベル原作のアニメが終わって、それが海外で出版されてればそれを集めて読むようにしてるんだ。
クソ、誰かが『キノの旅』を救い出して(再出版して)くれれば、大喜びなんだが。
今でも見てるし、傍らにおいてあるんだが、時間がかかるんだよな。

●レイトゥーユニバース
悪いけど馬鹿げてるように思う。でも彼は本気なんだよね?

●クロノア
これは支持するけど、モチベーションを維持してる間にシリーズを出して欲しいな。
自分はむしろhaikasoruが成功するんじゃないかと思ってる。
シリーズ物じゃなくて単巻物を扱ってるから。
『Ico』の小説版も出版されたからね…

●サンドラ10
もっと成田良悟の作品を読みたい。
彼の作品のアニメ化だけじゃ満足できない。
(しかも完結してないし)

●チキン_アンド_ロフルズ
これは無いな。
Tokyopopは何年も前に『スレイヤーズ』、『フルメタルパニック』、『スクラッドプリンセス』と言ったビッグタイトルを出版してきたが、全て失敗した。
ハルヒの小説版だって大ヒットとはいえない。
ああ、それとViz自身『鋼の錬金術師』の小説版をリリースしたものの、おそらく売り上げが理由で完結前に中断した事を忘れちゃいけない。
誤解しないで欲しいんだが、俺は英語に翻訳されたライトノベルを読むのが好きだ。
ただ、Borders(訳注:世界的な出版企業)が崩壊し、書籍販売自体が減少してるのに、堀淵が魔法のように上手くいくと信じている事が理解できないんだ。

●ツナヨシ・サワダ
どこかで『No.6』を出版してくれないかな。
『境界線上のホライゾン』はライトノベルじゃないよな?

●リンクス・アメリ
↑『ホライゾン』を翻訳するという恐ろしい作業をする会社は何処にも無いだろうな。
しかもまだシリーズの途中だし。
大きなプロモーションでもしない限り、その価値は無いだろうな。
例えばテレビコマーシャルとかパンフレット、ポスター等々…

↓これが一般的なホライゾンの厚さ。
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>Tokyopopは何年も前に『スレイヤーズ』、『フルメタルパニック』、『スクラッドプリンセス』と言ったビッグタイトルを出版してきたが、全て失敗した。
フルメタルパニックは意味の無い単語山盛りだったんだ。
言うまでも無く、そのほとんどが次の巻では場違いな物になってた。
それと、彼ら(Tokyopop)のプロモーションはお座なりで、それがずっと続いてたんだ。

●インフィニティエイジ11
↑確かに。この分厚いボリュームを翻訳するスリルを味わう会社があるとは思えないな。

●アカリ・リンゴ
こんな楽観的な意見が…『灼眼のシャナ』のライセンスを持ちながら何年もそのライトノベルを出版していない会社から出るとはね。
(本棚の記憶が正しければ、2巻以降出ていない)
私の皮肉で怒る人がいたならそれは謝るけど、でもVizは恥を知れ。

●エクス・デス
”ライトノベルは漫画、アニメ、ビデオゲームのエッセンスが組み合わさっている”
これはイラストのついた本だろ?
何が言いたいんだ?



とりあえず、コメント中に出てきた限りだとアメリカでは『ハルヒ』、『狼と香辛料』、『キーリ』、『文学少女』が刊行中のようです。
アメリカは売り上げが悪いと即打ち切り、実際この辺の事情は日本も一緒なのですが、日本じゃ出てるのにアメリカでは打ち切りというのがファンにとっては残念なようです。
個人的には、アメリカはSFジャンルが人気だし、コメントにも出てきた様に日本の作家の主にSFを扱っているHaikasoruの方が人気が出る気が。
こちらは前述の通り『ハーモニー』が賞を取ったり、桜坂洋の『All You Need Is Kill』がハリウッドで実写化される予定だったり、結構活発です。
シリーズが長いとモチベーションを維持できないというパターンも多いので、単巻物のほうが受けが良いのかもしれません。
それより、日本の出版社は海外のSFをもっと翻訳してくれ…




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