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先日、JAXAのイプシロン試験1号機の打ち上げが成功しました。
H2Aと比べて打ち上げコストが半分以下になるのが注目されていますが、打ち上げのための管制員も従来の150人に対して僅か8名、使った機材はノートパソコンが2台とシンプルであった事も話題となっていました。

イプシロンの管制室(リハーサル時)
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引用元:news.yahoo.comslashdot.org
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ゴー、JAXA、ゴー!!
新たな宇宙競争の始まりだ。


そのラップトップはWindows8マシンじゃない方に賭けた!


凄いな。
AIを介して打ち上げを行うのは今や常識になったって感じか。


1993年に打ち上げたDC-X(訳注:マクドネル・ダグラス社とアメリカ国防総省の戦略防衛構想局が開発した再利用可能な単段式ロケット実験機:wikipedia)はトレーラーの中の3人でコントロールしてたんだぞ。
NASAはそのロケットの代わりにスペースシャトルを採用して、打ち上げクルーは15000人だ…


アメリカはロケットを宇宙に上げている、中国もロケットを宇宙に上げている。
そして今、日本がロケットを宇宙に打ち上げた。
シリア戦争にスターウォーズ計画が迫っているな。


ハッカーが喜んでロケットを操作しそうだな。


我々だって既にやっているぞ…スペースXだ!!!!!!
(訳注:アメリカの民間宇宙企業。ファルコンを開発している:wikipedia


アメリカのすべての子供達はラップトップ(ノートパソコン)を使っている。
月面着陸した時はもっとたくさんのコンピュータが必要だった。
今彼らが1日中しているのはビデオゲームだ。
我々が壊れてきている事に不思議はあるか?


一方アメリカでは今後20年間で労働力の45%が自動化されると言われている。
笑わせないでくれ。
(JAXAは)150人から8人だぞ?
ほぼ94.7%の削減だ。
で、アメリカは?


Windowsサーバーのデーターセンターの人員よりも少ないんじゃ…


↑ロケットの方が暴走する可能性が少ないからな。


アメリカはどうかって?
ここじゃ一人の管理者が20台のWindowsサーバーの面倒を見てるぞ。
(それぞれに10個のHDDがついたHPのビッグサーバーだ)


1960年代のアメリカ海軍は16発のミサイルを20人の変人が打ち上げてたな。
(イエス、船には他の船員もいたが、内之浦のクレーンオペレーターのような別の打ち上げ人員はいらなかった)
今では同じ人数で24発のミサイルを撃ってるよ。


↑悪い、だがどれだけのラップトップが使われているかという点では間違いだな。
ここでの大きなポイントは、巨大な専用システムを使わずに、たった2台のラップトップで十分な仕事を果たせたという事だと思うんだ。
君の言っていることは今回の打ち上げについては意味をなさないという気がするね。
加えて気に留めてほしいのは、20数人はそれでも8の数倍はあるって事だ。


人工衛星を軌道上に送るのは1960年代のSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)よりも精度もパワーも必要だろ。


ミサイルは消耗品だろ。
誤動作(あるいは的を外す事)もある程度想定されてるし(30%位か?)
宇宙への打ち上げは専門のカーゴを使うことも多いし、保険にだって入る。


↑それは違うな。
少なくとも戦略立案側としては98~99%のターゲットヒットを想定している。
(これは宇宙への打ち上げ成功率と同じだ)
D5(トライデント)は百発以上発射されてるけど、100%成功しているぞ。


変人なんて言うなよ。
彼らは繊細なんだ。
異才と言うんだ。


↑潜水艦の乗組員に繊細さの問題とかないだろ。


イプシロンロケットは
1)小さい
2)固形燃料を使っている
この種のハイレベルなオートメーション化は、より複雑で大型なロケットには転用できない事が多いんだ。
これが単なる打ち上げクルーだという事も留意した方がいいな。
ロケットの製造は今でもマンパワーが必要なんだ。


↑確かに。
しかし、スペースX社のファルコン9ロケットはスペースシャトルのように膨大な地上クルーが必要ないことも頭に留めておいてくれ。
更にいうと、ロケット組立がより効率的になったおかげでユナイテッド・ローンチ・アライアンスのロケット組立、テスト、打ち上げにかかる人員は少なくて済むようにもなってる。


NASAは費用対効果の高い運営をしたことが無いからなあ。
しかも月面着陸の時の巨大なチームを比較にだして”人員を削減してるじゃないか!”と言う事も出来る訳で。


↑実際のところNASAは官僚や政治家に支配されている政府機関なわけで、その意味するところは少なくとも3人のマネージャーと、社員5人につき1人の監査人が必要という事だ。
当時のNASAが関数電卓以下のコンピューターでアポロを動かしてたことを考えると、必要だったと思うけどね。
それにNASAやシャトルが人員を削減するためにオートメーション化する予算を貰えなかったというトリックもある。
自分達の票田だったから政治家が拒否したんだ。


>しかし、スペースX社のファルコン9ロケットはスペースシャトルのように膨大な地上クルーが必要ないことも頭に留めておいてくれ。
ミレニアム・ファルコン号は地上クルーなんかいらないのにな。
ウーキーと武器の密輸屋だけだ。


小さな固形燃料ロケットだと?
40年前に自分で打ち上げたことがあるぞ。
当時はラップトップなんかなかった。
車のバッテリーと導火線だけだ。
エステス・インダストリーズのロケットは楽しかったな…
(訳注:エステス・インダストリーズはおもちゃのロケットを製造販売していた会社)


イプシロンが小さいだと?
軌道上に運ぶのなら小さいわけないんじゃ…
衛星運ぶロケットが小さいわけがない。


アメリカは太ってて、アジアはスリムってか?
(ちなみに俺は太っている)


このイプシロンロケットにはICBMと同じように3層式の固形燃料ブースターが使われている。
補助燃料もいらないし、配管もいらなければ低温にする必要もターボポンプもいらない。
液体燃料ロケットよりも打ち上げ人員が少なくていいんだ。


↑お金を節約したいならしない理由がないな。
(スペースXの設立者の一人)イーロン・マスクは最大効率の液体燃料ロケットにしなかったら大金を節約できたんじゃないだろうか。
ケロシン(灯油)は明らかに取り扱いが楽だし。


↑1.3億ドル(約129億円)をかけてたかだか450kgの荷物をISSに運ぶのがアメリカの納税者のお金を節約することになるとは思えないな。


ケロシンがLH2(液体水素)に大きく優っていることは、ケロシンの方が密度が高いという事だな。
a)より小型化できる
b)燃料を多くエンジンに運ぶことなく簡単に高レベルの推力を得ることができる


>このイプシロンロケットにはICBMと同じように3層式の固形燃料ブースターが使われている。
>補助燃料もいらないし、配管もいらなければ低温にする必要もターボポンプもいらない。

酸化剤は今でも酸素や亜酸化窒素を使ってるんだろ。
て事は今でも低温にしたりポンプを使う必要があるはずだ。


燃料はどう使うかによるな。
スペースシャトルの固体燃料補助ロケットは過塩素酸アンモニウムの個体、アルミニウムと鉄の酸化物が使われていた。
この場合は過塩素酸アンモニウムの粉末が酸化剤になったんだ。


1つのキーボードに4人ってのはあまり快適とは言えないな。


↑1人がキーボード、1人がマウス、残り2人でスクリーンをシェアするとか?
あるいは1人が凄い速さでタイピングをして、残りの人間で画面を追うとか。


日本にはサイバーダインという名の会社がある。
日本のロケットはAIで打ち上げられた。
後はどうなるか分かるな。


イギリス軍の使ってる衛星通信システムの名前もスカイネットだ。


↑ベルギーで第2位のインターネットプロバイダーの名前もスカイネットだよ。


ソヴィエトロシアでは、8人の人間と2台のラップトップが君をコントロールする!


2台のラップトップを使っていて良かった。
冗長性のためだね。
(訳注:冗長性(冗長化)とはシステムに障害が発生した時に予備で動かすことができるように常にバックアップを用意して置くこと:wikipedia


彼らはエクストリームプログラミングのファンなのかもな。


いや、普通のプロジェクトと大して変わらないように見えるぞ。

2つのラップトップに2人のプログラマー。
スーパーバイザーが1人。
プロジェクトマネージャーが1人。
ファイナンシャルマネージャーが1人。
プロダクトマネージャーが1人。
パーソナルマネージャーが1人。
クオリティマネージャーが1人。


↑普通のプロジェクトだとしたら、スーパーバイザーとマネージャー達はMacBookProを使ってて、プログラマーはpペン4のデスクトップでいいから使わせてくださいと土下座して懇願してるんですね。




液体燃料ロケットに比べて構造が単純とはいえ、150人から8人というのは単純に凄い。
イプシロン計画の要の1つがこのモバイル管制システムで、打ち上げシステムそのものをコンパクトにすることで低コスト化を図っています。
ペイロードは小さいですが、今後色んな機材が小型化していくだろう事を考えると、イプシロンの需要は高いのかも。

H-IIA ロケット(エイチツーエー ロケット) ぬいぐるみ
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